「犬の老衰はいつから?」と気になる飼い主様もいらっしゃるでしょう。犬の老衰の時期を知ることで、様々なメリットがあります。
本記事では、犬の老衰の時期や老衰を抑えるケア方法などについて解説します。本記事を参考に犬の老衰について考えましょう。
目次
犬の老衰にみられる兆候とは
犬の老衰は避けられない現象ですが、早期に兆候を察知し、適切な対応をすることで、愛犬の生活の質を保てます。以下で犬が老衰に向かう際の主な兆候を詳しく説明します。
犬が老衰になる平均年齢は14歳前後
犬の平均寿命は、犬種やサイズによって大きく異なります。一般的に、小型犬は約14歳前後、中型犬は12~14歳、大型犬は10~13歳が平均的な寿命です。
特に、大型犬は寿命が短くなる傾向があり、10歳前後で寿命を迎えることも珍しくありません。愛犬がどの段階で老衰を迎えるかは、健康状態や犬種によるため、日頃から体調の変化に気をつけることが大切です。
愛犬の年齢や体調に応じたケアを心がけ、老衰の兆候に敏感でいることが必要です。
呼吸が荒くなり体温が低下する
犬が老衰に入ると、代謝能力が低下し、呼吸が荒くなることがあります。心臓や肺の機能も衰えてくるため、呼吸が不規則になりがちです。また、体温調節が難しくなるため、体温が低下することもあります。
老犬にとって適温の環境を整え、温かく快適な場所を提供することが重要です。温かい寝床を用意し、寒い季節には特に注意を払いましょう。エアコンやヒーターを使って、部屋の温度管理をしっかり行うことが必要です。
食事を摂らず反応が鈍くなる
老衰が進むと、食欲が減少し、食事を摂らなくなることがあります。加えて、水分摂取も少なくなることがあり、脱水症状を引き起こす可能性もあります。
そのため、介護の際はフードと水分の両方を摂取させることが必要です。食事を拒む場合は、フードを柔らかくしたり、液体のフードを試したりするのも一つの方法です。
さらに、老犬が痙攣を起こすこともありますが、これは老衰の進行に伴う症状として見られることが多いです。
犬が老衰になったときの症状
老衰に伴う症状は多岐にわたりますが、以下に主な症状を詳しく説明します。
細胞の老化が始まる
老化が進むと、細胞の新陳代謝が遅くなり、新しい細胞が作られにくくなり、身体の機能が低下し、修復能力が減少します。細胞の修復が遅れると、周囲の細胞も老化が進み、体全体の健康状態が悪化します。
そのため、体力の低下や様々な身体的な問題が現れることがあるでしょう。老犬に対しては、定期的に健康チェックを行い、問題があれば早期に対処することが重要です。
口臭がきつくなる
老化により唾液の分泌量が減少し、口腔内の乾燥が進むため、口臭が強くなることがあります。また、口内炎や歯周病など、口腔内の病気にかかりやすくなります。
上記の疾患は、食欲の低下や体調不良の原因となるため、早期に発見し、動物病院での治療を受けることが必要です。口腔内の健康を保つためには、歯磨きや定期的なチェックも大切です。
睡眠時間が長くなる
老犬は、通常の犬よりも長い時間眠ることがあります。昼夜逆転することもあり、夜に起きてしまうこともあるため、飼い主様としては注意が必要です。
寝たきりになると、決まった時間帯での散歩が難しくなる場合もあります。獣医師と相談し、愛犬の体調に合わせた散歩や運動の回数を決めると良いでしょう。規則正しい生活リズムを維持することで、老犬の生活の質を保つことができます。
飼い主様ができる犬の老衰に関する緩和ケア
犬の老衰には、飼い主様として適切なケアを行うことが必要です。健康な頃とは異なる対応が求められるため、以下で飼い主様自身の心構えを参考にしてください。
愛犬の身体を清潔に保つ
老衰が進むと、愛犬の行動が制限され、トイレが困難になることがあります。そのため、排泄物が体に付着することもあり、皮膚の衛生を保つことが重要です。
定期的に体を拭いて清潔を保つことで、皮膚の感染や炎症を防ぐことができます。特に、排泄物が体に付着することが多くなるため、こまめに清掃し、必要に応じて獣医師に相談することが大切です。
床ずれ予防の体位入れ替え
老衰が進むと、ほとんどの犬が寝たきりの状態になります。長時間同じ姿勢でいると、肘や肩甲骨部分に圧力がかかり、血行不良から床ずれが発生しやすくなります。
床ずれが進行すると、膿んで治療が必要になることもあります。床ずれを予防するために、一定時間ごとに愛犬の体位を入れ替え、圧力を分散させるように心がけましょう。クッションやマットレスの工夫も役立ちます。
話しかけるなどのスキンシップ
老衰により身体の機能が衰えても、飼い主様の声や愛情を感じることができます。撫でたり、話しかけたりするスキンシップを忘れずに行うことが、愛犬の安心感や幸福感を保つために重要です。
また、寝たきりの状態でも、愛犬の不安を少しでも取り除くために、優しく接し、コミュニケーションをとることが大切です。愛犬にとって、飼い主様とのつながりが心の支えとなります。
最期の看取り方と葬儀方法
愛犬の最期をどう迎えるか、葬儀の方法についても考えておくことが大切です。以下に、最期の看取り方と葬儀方法について説明します。
最後まで家族一緒に愛犬と過ごす
近年、愛犬の最期を自宅で看取る飼い主様が多いです。最期の瞬間まで、大好きな家族に囲まれ、安心した状態で愛犬が旅立てるようにできます。
病院で看取ることも可能ですが、延命治療を受けながら見取る場合、家族全員がそばにいることができるかどうかは不確実です。あらかじめ看取り方を決めておくことで、愛犬にとって最も良い最後を迎えさせられます。
葬儀方法の多くは火葬
犬の葬儀方法として、火葬が一般的です。ペット専門の火葬業者に頼むことが多く、火葬後の供養方法も含めて事前に予約を取る必要があります。火葬の際には、愛犬の遺骨をどうするか、供養の方法についても考えておくことが望ましいです。
愛犬の老化が始まった段階で、ペットロスに対する心の整理とともに葬儀の準備を始めると良いでしょう。詳細な手続きや準備については、専門業者に相談することをおすすめします。訪問火葬のCOCOペットでは24時間365日お問い合わせを受け付けております。
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別れに後悔がないように愛犬との日々を大切に過ごそう
老衰は、愛犬が長生きした証ともいえます。別れが訪れるのは悲しいことですが、老衰によって愛犬が穏やかに最期を迎えることができるのは、幸せなことでもあります。
愛犬との別れに後悔が残らないように、たとえ愛犬が寝たきりになったとしても、一緒に過ごす時間を大切にし、愛情を注ぐようにしましょう。愛犬との思い出をしっかりと心に刻み、最後まで心を込めてケアを続けることで、愛犬にとって最も良い別れを迎えることができます。
COCOペットでは生前からの終活や火葬方法に関するご相談を承っております。豊富な火葬方法から飼い主様のご要望に合うプランをご提案いたします。
24時間365日無料でご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。