「老犬になるほど私の愛犬はかわいい!」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
愛犬が年老いていくことは悲しいと思われがちでしょう。しかし、年老いて老犬になった犬ほど、今までに見せたことないかわいい姿をみせてくれるのです。
本記事では、シニア期の犬の行動やかわいい老犬の姿を紹介していきます。
目次
シニア期の犬の行動とは?
シニア期の犬の行動は成犬のときと異なり、人間のお年寄りを連想させるものが多いでしょう。
主に「眠る時間が増える」「咄嗟の反応が鈍る」「こだわりが強くなる」などです。なかには、老犬が怪我をしてしまう行動もあるため注意しながら観察してあげてください。
眠る時間が増える
老犬の平均睡眠時間は18〜19時間です。成犬が12〜14時間なのに対して、5〜6時間ほど増加しています。成犬の時よりも体力が低下しているため、回復するのに時間がかかることが原因です。
とはいえ、見た目があまり変わらない犬では、老犬という言葉がうまく理解できないかもしれません。例えば、小型犬・中型犬で15歳ならば人間でいう76歳に相当します。17歳ならば84歳です。
人間のお年寄りがよく眠るように、老犬もたっぷりの睡眠時間が必要なのです。
咄嗟の反応が鈍る
成犬のときと比べて咄嗟のときの反応が鈍くなります。また、認知症に似た症状が現れることもあるでしょう。
今までのように、「お座り」や「お手」などの芸もできなくなる可能性があります。しかし、加齢に伴って反射神経が鈍ってしまうのは仕方のないため、あまり心配しすぎないでください。
こだわりが強くなる
老犬になると、新しいものを取り入れる心の余裕がなくなり、こだわりが強くなる傾向があります。自分の好きなおもちゃやお菓子ばかりを欲しがってしまうのです。
「以前は柔軟な性格だったのに、突然頑固になった」なんてこともあるでしょう。飼い主様は、老化に伴う愛犬の自然な現象として受け入れてあげてください。
老犬のかわいい姿や行動7選
老犬になると、子犬や成犬のときには見られなかったかわいい姿を写真に収めることができます。本記事では、老犬のかわいい姿や行動を7つ厳選しました。愛情を持って観察し、見守ってあげてください。
目線で訴える姿
成犬のときよりも目線で訴えることが多くなります。言葉が通じないぶん、犬は目で飼い主様に訴えるのです。
白髪の生えた顔で、じっと訴えてくる姿は可愛く感じることでしょう。ただし、可愛いからといっておやつを与えすぎないことが大切です。
眠っている姿
寝ている時間が長くなることから、眠っている姿は無防備でとてもかわいいと多くの飼い主様に人気があります。犬でも寝言を言ったり、手足を動かしたりするため、愛犬が寝ている間はよく観察してみてください。
老犬になると体力が低下するために、遊んでいる最中でも寝てしまうこともあります。怪我をしないように、厚めのマットを敷いた場所で遊ばせるようにしましょう。
お風呂に入っている姿
成犬の頃は嫌がっていたお風呂も老犬になると嫌がらずに入ることがあります。ぼんやりした顔でお湯に浸かっている姿は、まるでおじいちゃんのようでかわいいです。
しかし、老犬にとってお風呂は体に負担をかけます。2ヶ月に1回の割合でぬるめのお湯に浸からせてあげましょう。
歩く姿
成犬のときは筋力も体力もあったため、シャキシャキと前へ歩くことができていました。しかし、老犬になると筋力も体力も低下するためヨタヨタとした歩きになります。
拙いながらも一生懸命歩く姿は、非常に魅力的でかわいいです。体力があった頃と比べるのではなく、老犬になっても歩けることを喜びましょう。
甘えてくる姿
老犬になると不自由なことが増えるため、飼い主様や家族に甘える回数が増えてきます。飼い主様に甘えることで、自分自身を安心させたいという思いがあるのでしょう。
昔はクールだった愛犬が甘えてくる姿は、何とも言えない可愛さを持っています。スキンシップ過多にならない程度に思いっきり甘えさせてあげましょう。
顔つきの変化
老犬になると成犬だった時よりも、顔つきが柔らかく穏やかになってきます。人間でも歳をとると丸くなるといいますが、犬でも同じことがいえるのです。
「とうとうシニアになった」と落ち込むのではなく、顔つきの変化を観察して愛犬の表情を楽しみ慈しむことが大切です。顔つきの変化は、何よりも飼い主様を愛している証拠になります。
ゆっくりとした動き
筋力低下に伴って歩くことも走ることも、何に対しても必然とゆっくりとした動きになるでしょう。何かを口に咥えたり、目線を動かしたりすることもゆったりとした動作になります。
おじいちゃんやおばあちゃんのような動きは、とても可愛く癒されること間違いなしです。ゆったりとした動作をする愛犬も素敵に思えるでしょう。
老犬との暮らしに関する注意点
老犬と暮らしていくには多くの手間や費用がかかります。しかしながら、一番注意しなければならないのは飼い主様の心構えです。
「愛犬の老化を受け入れる」「現時点でできることに着目する」といった前向きな気持ちでいることが大切になります。飼い主様の気持ちはおのずと愛犬に伝わるからです。
愛犬の老化を受け入れる
老化は避けられないものであり、人間にも犬にも平等に訪れます。愛犬の老化を受け入れ、シニア期に必要なものを揃えてあげてください。
そして、逆に老犬でしかできないことを試してみるのも良いでしょう。日々のゆったりした散歩やのんびりした家時間を過ごすことも幸せにつながります。
現時点でできることに着目する
できないことを探すのではなく、現時点でできることに着目しましょう。「まだ歩くことができる」「こちらを見て笑顔になってくれる」など、老犬であっても今できることを喜ぶことが大切です。
現時点で飼い主様ができることにも着目してください。老化によりストレス耐性が弱くなり、病気にかかりやすくなり嘔吐や下痢をすることもあるでしょう。
飼い主様は必要以上に慌てず、動物病院に連れて行き、獣医師の指示に従ってください。飼い主様が落ち着いていることで、老犬も安心できます。
かわいい老犬を最期のときまで見守ろう
本記事では、シニア期の犬の行動やかわいい老犬の姿を紹介しました。歳をとることは辛いことではありません。歳をとった老犬もかわいいペットであることに変わりないからです。
歳をとる愛犬を見て「いつまで一緒にいられるか」と落ち込むよりも、「今日も一緒に居られてうれしい」と飼い主様自身が喜んで接してあげてください。飼い主様が喜ぶことで犬も嬉しさを感じ取ります。
老犬であっても、コミュニケーションやスキンシップを絶やさずに、最後の時まで見守ることが大切です。
COCOペットでは、コラムにて犬の情報を発信しており、老犬に関する知識も得ることができます。