「老猫ってかわいい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
年老いた猫の仕草がかわいいと写真を撮り、SNSにあげる飼い主様も最近増えてきました。子猫や成猫のときとは違った魅力が老猫にも存在するからです。
本記事では、シニア期に必要な環境や老猫のかわいい仕草に関して解説していきます。
目次
猫のシニア期に必要な環境とは
愛猫がシニア期に突入した場合、成猫のときと違って老猫に適した環境に変えなくてはなりません。
例えば、ペット用の生活用品をシニア用品に変える必要があります。費用が安くありませんが、大好きな愛猫との快適な暮らしのためにできる限り揃えてみましょう。
段差のない住環境
老猫になると、若い時よりも筋力が落ちて少しの段差でも大怪我をする可能性があります。難しいかもしれませんが、なるべく段差のないバリアフリーの住環境を整えてあげてください。
階段や玄関などの段差がある場所に柵を設けて、意図的に段差のある場所を通らせないことも効果的です。また、キャットタワーや段差のあるおもちゃはさりげなくしまっておきましょう。
短時間ごとの運動
歳をとると運動することが少なくなりますが、老猫にも適度な運動は必要です。しかし、長時間の運動は大変なため、短時間ごとに簡単な遊びを取り入れてみましょう。
例えば、猫じゃらしのおもちゃを使ってハンティングの真似をさせるなど、子猫の頃にしていた遊びがおすすめです。
また、外で遊ぶことが好きな愛猫ならば、猫用のハーネスをつけて散歩させることもできます。ただし、道ばたの物を誤飲誤食しないよう気をつけてください。体力のない老猫に病気の治療は体の負担になりかねません。
老猫に適したベッド
猫にとって自分のお気に入りの場所や寝床はとても大切です。そのため、老猫に適したベッドを取り入れるときは愛猫の匂いのついたおもちゃや猫砂で匂いを付けて、十分に慣れさせることが必要になります。
また、床ずれしにくい素材でありつつ、適度な硬さを持つものを選んでください。
老猫のかわいい仕草や行動7選
猫は歳をとると、可愛らしい仕草や行動が目立ちます。本記事では老猫のかわいい仕草や行動を7つ厳選して紹介しましょう。
飼い主様ご自身の愛猫の仕草や行動を確かめつつ、子猫や成猫のときとどのように違う姿か考えてみてください。
眠っている姿
老猫になると若いときよりも眠っていることが多くなります。猫はよく眠るペットで、制猫のときも1日14時間程度睡眠をとりますが、老猫になると1日20時間以上眠ることも稀ではありません。
あどけなく眠っている姿はとてもかわいいですが、寝過ぎて心配になるかもしれません。老化による自然なことなので安心してください。
子猫期とは違った大人の姿
子猫のときの何も知らない無垢な表情とは違い、多くの経験を培った大人の老猫の姿は美しいです。立ち姿から表情まで熟練の大人の姿を見ることができます。
いまいちわからない飼い主様は、子猫のときの写真と現在の写真を比べてみてください。明らかな違いがわかるでしょう。
毛づくろいする姿
猫は必ず毛づくろいをする生き物で、老猫になっても毛づくろいは欠かせません。夢中になって毛づくろいをしている姿はかわいいらしいです。
同居猫がいる場合は、自分だけでなく他の猫に毛づくろいをしてあげている姿も見られます。歳をとったからこそ、仲間を世話するおじいちゃんやおばあちゃんのように見えて素敵です。
スリスリする姿
飼い主様の足元を動き回り、スリスリとする姿もかわいいでしょう。飼い主様に甘えているときに見られる行動ですが、自分の好きなものにマーキングする意味もあります。
保護猫やシェルターから引き取った愛猫がしてきた場合は、一層の感動があることでしょう。過酷な環境下で生きてきた愛猫が飼い主様に心を開いた証といえます。
ふみふみする姿
猫は前足で物をふみふみすることがあり、その姿はかわいい以外の何者でもありません。主にクッションや毛布など自分のお気に入りの布の製品をふみふみしますが、なかには飼い主様の足をふみふみすることもあります。
子猫が母猫のおっぱいを探して行う仕草ですが、老猫でも行います。ふみふみされているときは動かず、愛猫の好きにさせてあげましょう。
甘えてくる姿
猫の品種によっては性格がクールで、あまり飼い主様に甘えないタイプの個体もいます。しかし、歳をとるとクールな個体であっても飼い主様に甘えてくることがあるのです。
普段デレなかった愛猫がデレてくる姿はなんとも言えない可愛さがあります。とはいえ、デレてきたからといって構いすぎると嫌がられる恐れがあるため、注意してください。
穏やかな姿
攻撃的かつ好奇心旺盛で騒がしかった猫も、歳をとると穏やかになることがあります。今までよりもゆっくりとした動きで歩きまわる穏やかな姿は飼い主様の癒しになること間違いありません。
ただし、ゆっくりとした動きで歩きまわることは、体力が衰えている証でもあります。室内でも家具に当たって怪我をする場合があるため、気をつけてください。
老猫との暮らしに関する注意点
老猫に関しては多くの注意点があります。例えば、若い頃と比べて病気にかかりやすいため、食事や運動、睡眠すべてに気を配らなければいけません。
なかでも、意外と知られていないのは「適度なブラッシング」「鳴き声に注意する」ことです。飼い主様の愛猫に変わりありませんが、歳をとって体が変化していることを忘れないでください。
適度なブラッシング
今まで通り、適度なブラッシングは老猫になっても必要です。むしろ、老猫になると今までのようにうまく毛づくろいをすることができなくなるため、今まで以上に人間によるブラッシングが必要になります。
ブラッシングを怠ると皮膚疾患に気づかなかったり、毛玉が溜まったりと不衛生なことが発生しかねません。時間帯と日にちを決めてブラッシングしましょう。
鳴き声に注意する
聴覚が弱まり飼い主様と離れると恐怖心を感じ、今まで以上に大きな鳴き声を上げることがあります。シニア期に突入したら、常日頃から鳴き声には注意しましょう。
特にマンション飼育では、近隣住民への迷惑になります。あまりに鳴くことが多い場合は、動物病院を受診し獣医師に鳴く理由を相談してください。
老猫のかわいい姿を眺めながら楽しい日々を過ごそう
本記事では、シニア期に必要な環境や老猫のかわいい仕草に関して解説しました。子猫の姿もかわいいですが、老猫の姿もかわいいです。
今までと違ってできないことも増えますが、異なる性格や行動を見せてくれます。老化したことを悲観せず、愛猫のかわいい姿を眺めて、今日も生きていてくれることに感謝することが大切です。
COCOペットでは、コラムにて猫の情報を発信しており、猫の老化に関する知識を得ることができます。