柴犬は運動量が多く、走り回ることが大好きな愛嬌たっぷりの犬種です。
もともと猟犬として生きてきたため、しっかりとした筋肉を持っていますが、それを保つためには日々の散歩が欠かせません。
しかし、年を取った柴犬の場合「若い時と同じくらい散歩させるべきだろうか」と思う飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、15歳の柴犬の適切な散歩時間や散歩方法などについて解説します。15歳の柴犬の飼い主様は、ぜひ参考にしてください。
目次
柴犬15歳の散歩時間はどれくらいが適切か
柴犬は走り回ることが大好きな犬種で、十分な運動量を確保するためには毎日の散歩が重要です。しかし、年齢により適切な時間・方法で散歩を行う必要があります。
以下で15歳の柴犬に必要な散歩時間や頻度、散歩をしないことによる影響について解説します。
適切な散歩量
一般的な柴犬の散歩時間は1日1時間以上がベストだと言われています。
柴犬は古くから猟犬として生きており、走り回ったりジャンプしたりするための筋肉が多く付いているため、比較的長時間の散歩が必要です。
ただし、シニア期の柴犬の場合は長時間の散歩は負担になるため、少し短めの時間にしてあげるなど、その日の体調や様子で散歩量を調節してあげると良いでしょう。
散歩の頻度
シニア期の柴犬の散歩の頻度は、1回10分程度、2~3回に分けて行くと良いでしょう。シニア期の柴犬は筋力が低下しているため、疲れやすいという特徴があるからです。
一度に30分や1時間の散歩は老犬にとって負担になり、散歩自体を嫌がってしまう可能性があります。
そのため、1回の散歩時間を短くして数回に分けて行くと負担が軽減でき、楽しく散歩できるでしょう。
散歩をしないことによる影響
シニア期になっても毎日の散歩は欠かさず行うことをおすすめします。散歩しないことで運動不足となり、肥満や筋力の低下を引き起こす要因となるからです。
特にシニア期以降の年齢の柴犬は、運動不足による生活習慣病が重症化しやすく、他の重篤な病気のきっかけにもなりかねません。そのため、できるだけ長生きさせてあげるためにも、日々の散歩は必要です。
15歳の柴犬の散歩で気を付けたいこと
シニア期の柴犬は老化により足腰が弱っているため、若年期の散歩と比べて注意すべき点が3つあります。以下では、15歳の柴犬の普段の散歩で注意したいことについて解説します。
散歩のコースに気を配る
シニア期の柴犬と散歩する際は、散歩コースに気を配りましょう。15歳以降の柴犬は足腰が衰えている可能性があり、散歩のコースにより足腰の負担になる場合があります。
特に坂道や階段が多いコースなどは間接や筋肉に負荷がかかりやすく、今後の歩行にも悪影響が出る可能性があります。
そのため、芝生や柔らかい土の上など、なるべく平坦で歩きやすいコースを選択するようにすると、シニア期の柴犬も楽しく散歩ができるでしょう。
首輪よりハーネスを装着する
シニア期の柴犬と散歩する際は、首輪よりもハーネスを装着する方が安全性が高く、安心して散歩できます。
柴犬が老化すると、筋力や視力の低下により散歩中の転倒が増えることも少なくありません。
散歩中に転倒した場合、打ちどころにより首を痛める場合があるため、首輪よりハーネスを装着すると良いでしょう。ハーネスは柴犬の体をしっかり支えてくれるため、転倒時の衝撃を和らげてくれます。
歩き方に気を配る
シニア期になった柴犬と散歩に行く際は、歩き方を常に気をかけてあげましょう。シニア期以降の年齢になると、後ろ足から徐々に衰えが目立ち始め、太ももや腰回りが細くなるなど、身体的な変化がみられます。
平らなところでつまずいたり、足を少し引きずっていたりするような様子が見られるため、そのような場合は無理をさせずに動物病院を受診させましょう。
柴犬の平均寿命は12~15歳
柴犬の平均寿命は12~15歳といわれており、人間の年齢に換算すると、64歳~76歳になります。一般的な中型犬の寿命は10~14歳といわれているため、柴犬は同じ中型犬の中では比較的長生きです。
しかし中には18~20歳まで長生きする柴犬もおり、近い将来柴犬の平均寿命が延びる可能性があるともいわれています。ちなみに最長で26年8ヶ月生きた柴犬も存在しており、ギネス世界記録に認定されています。
柴犬のシニア期は何歳から?
柴犬は8歳頃から徐々に老化の兆候が見え始め、12歳前後でシニア期と呼ばれるようになります。
シニア期になると徐々に筋力や免疫力が落ち、様々な病気にかかりやすくなるため、定期的な検診と生活習慣の改善が必要です。
13歳以降になると高齢期になり、自力で立ち上がれなくなる場合もあるため、飼い主様はより一層のケアが必要です。
柴犬が老化すると見られる様々な変化
老化による変化を知っておくことで、柴犬が長生きできる可能性が高くなるため、老化のサインを見逃さないことが大切です。
以下で、柴犬が老化するとどんな変化が見られるのか解説していきます。
身体的な変化
柴犬に以下のような変化が見られる場合、老化による影響の可能性があるため、注意して観察してみましょう。
- 体毛が薄くなる、色つやが無くなる
- 皮膚にハリが無くなる
- 目が白く濁る
- 口臭が強くなる
- 目ヤニが増えた
柴犬が老化すると、毛並みや肌ツヤ、目元に変化が現れるため、表情も変わってきます。
行動の変化
老化による柴犬の行動変化には以下があります。
- 食欲がない
- 呼びかけに応じない、反応が遅い
- 足を引きずるようになる
- よく転ぶ
以上のような行動が見られた場合、病気の発症につながる可能性があるため、獣医師の受診を始めとした適切なケアが必要です。
食欲がない場合は、食べやすいように流動的な食事に変えてみたり、よく転んでしまう場合はハーネスを装着して散歩をしたりと、柴犬の行動に合わせてあげることが大切です。
老化によりかかりやすくなる病気
柴犬は病気に強い犬種として有名ですが、まったく病気にかからないわけではありません。シニア期の柴犬がかかりやすい病気の例としては、以下があります。
- アトピー性皮膚炎
- 膝の皿の脱臼
- 心臓系の疾患
- 認知症
このような病気は、運動不足による肥満などで引き起こされる場合があるため、日々の散歩で体型管理を行うことが大切です。
また、特に老犬となった柴犬に多いと言われるのが、認知症です。認知症は、夜鳴きや生活が昼夜逆転するといった症状が代表的であり、予防のために脳に刺激を与えてあげることが有効とされています。
たとえば、日々の散歩コースを毎日少しだけ変えるといった変化を与えることで、認知症のリスクを軽減してくれるでしょう。
適度な散歩で大切な柴犬ともっと一緒にいよう
シニア期の柴犬は、老化により筋力や免疫力が低下することで、肥満や生活習慣病をきっかけとした様々な病気にかかりやすくなります。
そのため、適度な散歩を行い筋力や体型を維持することが病気の予防になり、大切な家族の一員である柴犬ともっと一緒にいられるようになるでしょう。
柴犬は長生きで有名な犬種ですが、いつかお別れの時が必ずやってきます。そのため、生前にどのような葬儀を執り行うかを考えておくことで、柴犬との最期の時間を悔いなく過ごせるでしょう。
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