「猫をケージで留守番させたいけれど大丈夫かな」と、不安に思う方もいるかもしれません。
半日以内であればケージでの留守番は可能ですが、それ以上になるのなら控えたほうがよいでしょう。また、留守番をさせるときには「トイレと寝床は離す」「高さのあるケージを選ぶ」などの注意点もあります。
今回の記事では、猫をケージで留守番させても問題ないのかという点や、環境整備に必要な注意点をお伝えします。
目次
猫をケージで留守番させても大丈夫?
ここでは、猫をケージで留守番させても大丈夫なのかどうかについて解説します。
半日以内であれば可能
猫をケージに入れて留守番させるのは、半日以内であれば問題ないでしょう。ケージでの留守番には誤飲やけが、脱走などを防げるメリットもあります。
ただし、いきなり半日の留守番をさせると、寂しさや不安から排泄に失敗する・鳴き続けるなどの問題行動に走ってしまいかねません。そのため、飼い主が家にいない状況に徐々に慣らしていくことが大切です。最初は別々の部屋で過ごしたり、1時間だけ外出したりすることから始めましょう。
長時間ケージで留守番させるのは避けよう
半日以上ケージで留守番させると、猫に大きなストレスを与えてしまうため避けてください。
猫は1日の大半を寝て過ごしますが、狭いケージに長時間閉じ込められるのは苦痛を感じるものです。普段から家の中を歩き回っている猫であれば、よりストレスを感じてしまいます。
家を数日空ける場合には、ペットホテルやペットシッターの利用も検討しましょう。
子猫や病気持ちの猫の留守番は注意が必要
子猫のうちは、むしろケージに入れて留守番させたほうがよいでしょう。成猫に比べて落ち着きがないため注意すべき点が多く、けがや事故などのリスクが高まるためです。
子猫の場合も、最初は短時間の留守番から始めて徐々に時間を延ばしてください。ただし、生後2ヵ月頃まではごはんを数時間おきに与える必要があるため、この時期に留守番をさせるのはおすすめしません。
また、病気を抱えている猫であれば、留守番中に容態が急変してしまうことも考えられます。もしもの事態を考えると、留守番は避けたほうが無難です。
猫をケージで留守番させるときの注意点
猫をケージで留守番させると飼い主は安心できますが、その際には4つほど注意点があります。
場合によってはケージが嫌いになってしまう可能性がある
毎回ケージに入れて留守番させていたり、部屋を歩き回られては困るときにケージに閉じ込めるようにしていたりすると、猫がケージを嫌いになってしまう可能性があります。今後入ってくれなくなることも考えられるため、無理に入れないようにしてください。
まずはケージに慣れさせるために、普段から自由に出入りできるようにしておきましょう。ケージ内でごはんやおやつを与えたり、ハンモックのようなくつろげるスペースを設けたりするのも有効です。
快適に過ごせるよう環境を整えておく
ケージ内で留守番させるときは、猫にとって快適な環境を整えておきましょう。具体的には以下のような点です。
- トイレと寝床・ごはんの場所は離す
- トイレは出かける直前に掃除する(汚れているとトイレを我慢してしまう可能性がある)
- エアコンなどで部屋の温度調節をする
留守番させる頻度が多い場合は、自動給餌器を利用すると便利です。決まった時間になると自動で1回分のごはんを出してくれるため「2食分を一気に食べて吐いてしまった」ということも防げます。
給水器はノズルタイプにする
給水器は、ケージに取り付けられるノズルタイプにすることをおすすめします。器に水を入れていると、猫がひっくり返してしまった場合に、飼い主が帰宅するまで水が飲めなくなってしまうためです。夏場にそのような状態になってしまえば、熱中症のリスクもあります。
普段から器に水を入れて与えている場合は、ノズルタイプの飲み方について、事前に「ここに口をつけると水が出る」ということを教えておきましょう。ノズルタイプ以外に、受け皿にたまった水を飲むタイプも販売されています。
高さのあるケージを選ぶ
猫のケージ選びでは、広さよりも高さを重視してください。猫は上下運動によってストレスを発散させるため、2階建てなど段差のあるケージを選びましょう。
3階まであるケージであれば、1階にトイレ、2階にごはんと水、そして3階に寝床を置けます。
子猫を飼っている場合は、成猫になっても使えるよう広めのものを選ぶのがおすすめです。ケージの素材はいくつかありますが、プラスチック製のものだとお手入れがしやすいでしょう。
猫を放し飼いにして留守番させる際に必要な準備
自宅内で猫を放し飼いにする場合、1泊2日程度の留守番なら問題ないといわれています。ただし、ケージで留守番させるよりも配慮すべき点は多く、以下のように入念な準備が必要です。
- 快適に過ごせるよう環境を整える
- 水とトイレは複数設置する
- 戸締まりをしっかりする(入ってほしくない部屋の戸締まりも行なう)
- 不要なものを片付け、壊れやすいものや倒れやすいものなどは猫が入らない部屋へ収納する
- キャットタワーやおもちゃを用意し、退屈しないように工夫をする
心配な方は、ペットカメラを取り付けるとよいでしょう。猫の様子を映像で確認できるため、いざというときにも対応しやすくなります。ペットカメラには映像を見るだけでなく、留守番中の猫に話しかけたりおやつをあげたりできるタイプもあります。
まとめ
今回は、猫をケージで留守番させることが可能かどうかを解説し、注意点や放し飼いで留守番させるときの準備物を紹介しました。猫によって留守番できる時間は変わるため、最初は短時間から慣らしていきましょう。
ペットの火葬・葬儀を行なっているココペットでは、生前のご相談も承っております。お別れまでの時間を大切に過ごし、心の整理をつきやすくするためにも、お気軽にお問い合わせください。