「飼いやすい猫の品種を知りたい」と思っている方もいらっしゃるでしょう。猫は品種により飼いやすさが異なるため、ペット選びは慎重に行う必要があります。

飼いやすい猫を探している方は、手がかかりにくい品種と猫を選ぶ際のポイントを確認しておくと良いでしょう。本記事では、飼いやすい猫を見極めるポイントを詳しく解説します。おすすめの品種を7種類紹介しますので、猫を飼う際の参考にしてください。

飼いやすい猫を見極めるポイント

飼いやすい猫を見極めるポイント

飼いやすい猫を探している方は、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 性別
  • 抜け毛の量や頻度
  • 飼いやすい性格をしているか
  • 猫のサイズ
  • 猫の年齢
  • 品種により病気や怪我のリスクが変わる

上記のポイントを押さえておけば、飼いやすい猫を見極められます。できるだけ手がかからず初心者でも飼いやすい猫を探して、愛猫との生活を始めましょう。

性別

飼いやすい猫を見極めるためには、性別による特徴の差を理解しておくことが大切です。猫はオスとメスで、次のように特徴が異なります。

性別オスメス
特徴①好奇心旺盛マイペース
特徴②やんちゃ、活発自立心が強い
特徴③甘えん坊警戒心が強い

オスは好奇心旺盛ないたずらっ子が多く、メスはマイペースでツンデレ性質な猫が多いです。そのため、メスの方が手もかからず比較的飼いやすい傾向にあります。

抜け毛の量や頻度

飼いやすい猫を見極めるポイントとして、抜け毛の量や頻度を確認しておきましょう。猫の抜け毛は、衣服や電化製品、床などに付着しやすく、こまめな掃除が欠かせません。

抜け毛の頻度や毛の長さにより掃除の大変さが変わるため、抜け毛が少ない品種や短毛種を選べば、抜け毛に関する手間を軽減できます。

長毛種の猫を飼うと毛の1本ずつが長いため、ブラッシングや掃除の手間がかかってしまうため要注意です。

飼いやすい性格をしているか

猫の性格により飼いやすさが大きく変わるため、飼いやすい性格をしているか確認しておきましょう。飼いやすい猫の性格は、次のとおりです。

  • 鳴き声が小さい
  • 人懐っこい
  • 自立している
  • 賢い
  • 社交的
  • おとなしい

特にマンションやアパートなど集合住宅に住んでいる場合は、猫の鳴き声により騒音トラブルへと発展する可能性があります。猫は夜行性の生き物で、夜間に活動が活発になるケースも多いため、近隣住民への配慮が必要です。

できるだけ鳴き声が小さく、人懐っこい社交的な性格の猫を選べば、騒音に悩まされることなく快適に過ごせます。

猫のサイズ

飼いやすい猫を見極めるポイントとして、猫のサイズを確認しておきましょう。大型の猫を飼うには広いスペースが必要で、遊んだり抱っこしたりするにも体力が必要です。

キャットタワーやお出かけ用のゲージを購入する際には、サイズが大きなものを選ぶ必要があり、収納スペースを確保しなければなりません。

対して、小型の猫はトイレやキャットタワーも小さめのもので十分のため、比較的飼いやすいです。スペースが限られている賃貸物件でも、小型の猫であれば十分に室内で運動ができるため、猫もストレスなく過ごせます。

猫の年齢

飼いやすい猫を選ぶためには、猫の年齢を確認しておくことが大切です。子猫から飼うと、可愛らしい赤ちゃん猫の状態から一緒に過ごせますが、子猫はトイレや食事を飼い主様がサポートしなければなりません。

さらに、身体も未発達のためで留守番にも注意が必要です。成猫から飼うと、事前に性格を理解した上で猫を探せるので、飼いやすい猫を選びやすいです。

しかし、成猫はナワバリ意識が強いため、新しい環境に馴染むまで時間がかかってしまいます。飼育にかかる手間や負担猫、年齢ごとの猫の性格をふまえて、何歳くらいの猫を迎え入れるべきか検討しましょう。

品種により病気や怪我のリスクが変わる

飼いやすい猫を見極めたい際は、病気や怪我のリスクが少ない品種を選ぶことです。猫は品種により病気や怪我のリスクが変わるため、できるだけリスクが少ない品種を選ぶことで飼い主様への負担を軽減できます。

また、愛猫が病気や怪我になった際には、飼い主様に身体的にも精神的にも負担がかかってしまいます。さらに動物病院を受診するために仕事を休んだり高額な治療費を支払ったりと、金銭的負担が大きいです。

飼いやすい猫を選ぶためには、遺伝疾患のリスクが低い品種を選んだり、怪我をしにくい丈夫な猫を選んだりと対処が必要です。

飼いやすい猫の品種7選

飼いやすい猫の品種7選

飼いやすい猫は、7品種あります。それぞれ品種の特徴を解説しますので、猫を飼う際の参考にしてください。

アメリカンショートヘア

アメリカンショートヘアは、「アメショ」という愛称で親しまれる猫の品種です。

短毛種でさまざまな毛色があり、抜け毛が目立ちにくい特性があります。性格は好奇心旺盛でやんちゃな傾向があり、賢く順応性が高いため、猫とのコミュニケーションを楽しみたい方におすすめの品種です。

社交的で人懐っこい品種のため、他のペットや小さな子どもがいる過程でも安心して飼えます。ただし太りやすい傾向にあり、関節症や糖尿病などの病気を未然に防ぐため日頃の食事管理が必要です。

マンチカン

マンチカンは、短い足が特徴的な飼いやすい猫の品種です。短足のイメージが強いマンチカンですが、実は普通の長さに近い長足と、短足と長足の間に長さである中足が存在しています。

また同じ柄のマンチカンはいないと言われるほど、毛のバリエーションが豊富で、短毛種・長毛種のどちらにも分類されます。

マンチカンは甘えん坊な性格で、猫と積極的にコミュニケーションを取りたい方におすすめです。ただし短足のマンチカンを飼う際には、椎間板ヘルニアを予防するためにキャットタワーは低めのものを用意しましょう。

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、折れ曲がった耳が愛らしい猫の品種です。折れ耳が特徴的な猫ですが、立ち耳のケースもあります。性格は人懐っこく甘えん坊で、鳴き声が小さいため集合住宅でも飼いやすい猫です。

ただし折れ耳のスコティッシュフォールドは、骨軟骨異形成症という遺伝疾患を抱えており、まんまるのスコティッシュらしい顔をした折れ耳の猫は100%発症してしまいます。スコティッシュフォールドを飼う際には、適度な運動による肥満防止と健康管理が必要です。

シンガプーラ

シンガプーラは、世界最小の猫と呼ばれるほどサイズが小さい猫の品種です。セピアカラーの毛色をしている短毛種で、シルクのような手触りで抜け毛をケアしやすい特徴があります。

また性格は甘えん坊で独占欲が強く、神経質な一面があるため、小さな子どもがいる家庭やペットを多頭飼いしている家庭には不向きです。

鳴き声が小さく集合住宅でも飼いやすい特徴がありますが、好奇心旺盛でいたずら好きな性格のため、お留守番をさせる際には注意しましょう。

ブリティッシュショートヘア

ブリティッシュショートヘアは「不思議の国のアリス」のチェシャ猫として有名な飼いやすい猫の品種です。自立心が強く穏やかな性格をしているため、ひとり暮らしで家を空けやすい方に向いています。

あまりスキンシップを好まない猫ですが、心を許した相手にはなつく猫らしい特性が可愛らしいです。また短毛種で抜け毛が目立ちにくいため、掃除やブラッシングの負担もかかりません。ひとり暮らしの方や適度な頻度で猫と関わりたい方に、おすすめの品種です。

ラグドール

ラグドールは、英語で「ぬいぐるみ」の意味を持つふわふわの長毛が特徴的な猫です。長毛種で換毛期には掃除やブラッシングがかかせませんが、比較的抜け毛が少ない特徴があります。

また人懐っこく抱っこされることが好きな猫のため、穏やかに猫との時間を過ごしたい方に向いています。性格も穏やかで他のペットとも共存しやすい品種のため、多頭飼いや小さな子どもがいる家庭でも飼いやすいです。

シャルトリュー

シャルトリューは、「フランスの宝」とも呼ばれる毛並みが美しい猫です。短毛種で抜け毛が目立ちにくく、鳴き声が小さい特徴があります。そもそも鳴き声をあまり発さないため、集合住宅で飼っても騒音トラブルへ発展しにくいです。

また温厚で飼い主様に従順な性格のため、しつけがしやすくはじめて猫を飼う方でも安心して飼育できます。小さな子どもや他のペットとも共存できる性格のため、ひとり暮らしだけでなく多頭飼いや家族が多い家庭におすすめです。

飼いやすい猫を選んで猫がいる生活を始めよう

飼いやすい猫を選んで猫がいる生活を始めよう

本記事では、飼いやすい猫を見極めるポイントとおすすめの品種を紹介しました。猫は品種により、性格や抜け毛の頻度、怪我のリスクが異なるため、できるだけ手がかかりにくい品種を選ぶことをおすすめします。

また、猫を飼う家庭環境や家族構成、留守番の頻度などにより、おすすめの品種が異なるため、自分に合う猫を選ぶことが大切です。