愛犬と引っ越しをする際、愛犬が心配な方もいらっしゃるでしょう。愛犬にとって引っ越しは大きなストレスになります。不安やストレスで夜眠れなくなることもあれば、体調を崩すことも起こり得ます。

本記事では、引っ越した際の愛犬の変化や、愛犬がストレスを感じた際の対処法などを紹介します。近々、愛犬との引っ越しを控えている方がいたら、ぜひ参考にしてください。

引っ越し後ストレスを感じている犬はどうなるのか

引っ越し後ストレスを感じている犬はどうなるのか

犬がストレスを感じている場合、ストレスに気づいてあげることが重要です。以下では、犬がストレスを感じている際の行動や変化を紹介します。全ての犬が、同じ行動をするわけではありませんが、多くの犬に当てはまるのでぜひご覧ください。

落ち着きがなくなる

犬がストレスを感じると、家中をぐるぐる歩き回るようになります。環境が変わるということは、慣れ親しんだ臭いがしないということです。その上、知らない臭い、知らない音が聞こえてくるので、例えリビングや寝室であっても落ち着けません。

さらに、警戒するあまり無駄吠えが増えることもあります。無駄吠えが続くと、癖になってしまいます。むやみに叱らずに、なにが原因で吠えるのか分析しましょう。吠える原因が分かれば、極力原因を取り除くことが重要です。

食欲がなくなって不調になってしまう

人間がストレスを感じた際、食欲がなくなることがありますが、犬も同様です。餌を食べなくなると、健康面に問題が出てくるため、非常に深刻です。水も飲まなくなった時は、より注意が必要でしょう。

もし餌を食べなくなったら、なるべく一緒にいる機会を増やしたり、散歩する機会を増やしたりすると良いでしょう。食べないからといって、叱りつけたり、無理やり食べさせたりすると、余計ストレスを与えてしまいます。

夜に眠らなくなる

犬が夜眠らなくなり、夜鳴きが増えたら、ストレスを感じている証拠になります。夜は飼い主様も眠る上に、暗くなるため、日中より寂しさを感じてしまいます。その寂しさから夜眠れなくなり、夜鳴きにも繋がります。

もし引越し先で犬がなかなか眠らない場合は、ケージや寝床に、お気に入りのタオルやクッションなどを置いてあげましょう。温かいものや体に触れるものがあると、犬は安心します。また、ケージに布などをかけて、光や音を入りにくくする方法もあります。

犬がストレスを感じないように引っ越しをするには

犬がストレスを感じないように引っ越しをするには

環境が変わってしまうとストレスを感じてしまう犬ですが、犬がストレスを感じないように引っ越しをする方法はあるのでしょうか。完全にストレスを失くすことは不可能ですが、飼い主様のサポートによりある程度ストレスを抑えられます。

車に慣れさせる

引っ越しで犬を移動させる際、車に乗せることが多いでしょう。車で移動する場合でも、犬にとってはストレスがかかります。長時間の移動であればなおさらです。そのため、引っ越す以前から何度か車に乗せると、車が安心できる場所だと認識できます。

車で近場を移動するところから慣れさせ、どんどん移動距離を伸ばしていくと良いでしょう。もし、車で長時間移動する場合は、慣れていたとしてもこまめに休憩しましょう。

キャリーバッグに慣れさせる

犬を移動させる時に、キャリーバックは欠かせません。しかし、犬にとってはキャリーバックこそ慣れない場所のため、中に入るとストレスを感じてしまいます。そのため、犬をキャリーバックに慣れさせる必要があります。

日常生活でも、普段からキャリーバックに入るようになれば、環境が変わっても犬は落ち着けるでしょう。引っ越しに限らず、移動する時や災害時には、必ずキャリーバックが必要になるので、普段から慣れさせておくことをおすすめします。

おもちゃやタオルは変えない

引っ越しと同時に、犬が慣れ親しんだおもちゃやタオル、ぬいぐるみを買い替える方もいるかもしれません。犬は自分の臭いがあると安心する生きもののため、自分の臭いがしない環境で、尚且つ自分の臭いがしないものだらけになると、ストレスを感じます。

引っ越し直後は極力、犬が使っているおもちゃなどは買い替えないようにしましょう。もし買い替えたい場合は、新居に慣れてから、徐々に買い替えていくべきです。

新居で犬がストレスを感じていたら?

引っ越しをすると、犬がストレスを感じることが分かりました。犬がストレスを感じた場合、飼い主様ができるだけケアをするべきです。続いては、犬がストレスを感じた時に飼い主様ができる対処を紹介していきます。

いつも以上にスキンシップをとる

犬はとても寂しがる生きもののため、飼い主様と触れ合うことで安心します。そのため、ストレスを感じているようであれば、撫でたり抱っこしたり、スキンシップを増やしましょう。おもちゃで遊ぶことも重要です。

引っ越しで忙しくなると、どうしても犬に構わなくなりがちです。しかし、構わなくなると分離不安症になってしまいます。分離不安症を防ぐためにも、スキンシップはとても有効です。忙しくても、なるべく犬と触れ合うことが大切です。

散歩をする

犬にとって散歩はストレス解消するのにとても重要です。新しい散歩コースで新たな発見があると、犬にとっても楽しみができるでしょう。引っ越して間もない時期は、交通量が多い場所は避けて、自然豊かでのんびりできる場所で散歩をするのがいいでしょう。

もし、臆病な性格の犬だったら、無理に長時間散歩させずに短時間の散歩に留めましょう。安心させるために、抱っこをしながらの散歩も有効です。

新しい動物病院を見つけておく

犬に過度なストレスがかかってしまうと、体調を崩すことがあります。その場合は、動物病院で診察してもらうのが一番です。犬が体調を崩してから、当日に動物病院を探すよりも、前もって引越し先の最寄りの動物病院を探しておくべきです。

引っ越す前に通っていた動物病院から、診断書やカルテを事前に準備しておきましょう。書類を新しい動物病院で渡せば、引き継ぎなどの手続きがスムーズに行えます。また、健康診断や爪切りなどで何度か動物病院に連れて行き、病院慣れさせるのも重要です。

犬との引っ越しを安全に行うには

犬と引っ越しをする場合、移動する時も十分に気をつけなければ、犬に多大なストレスがかかってしまいます。移動の際、犬にストレスがかからないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?

輸送業者に依頼

輸送業者の中には、ペット専門に取り扱っている業者もあります。中には、動物園の動物を輸送した業者もあるため、動物に十二分に配慮した輸送ができます。

長距離の引っ越しを安全に行いたい場合や、ペットとの移動に不安がある方におすすめです。

車や公共交通機関で移動

犬は飼い主様がいないと不安になるため、飼い主様と共に移動するのもひとつの手段です。犬との移動に慣れている方や、犬と一緒に移動しないと不安な方は、共に移動してもいいでしょう。

しかし、一部の公共交通機関は、ペットの連れ込みが禁止しているため、事前の確認が必要です。

愛犬にも飼い主にも快適な引っ越しを

新しい環境になると、人間よりも犬にストレスがかかってしまいます。過度にストレスがかかって犬が体調を崩してしまうと、ケアが大変です。飼い主様にとっても負担になってしまうため、極力ストレスを与えないようにすることが重要です。

愛犬との引っ越しを控えている方は、本記事を参考に愛犬に合った方法で引っ越しをしましょう。