猫の習性や仲良くなるためのコツはご存じでしょうか。猫は気まぐれで感情表現が乏しいイメージがあり、ミステリアスな生き物です。しかし、習性や行動の特徴を知ると、考えていることやその時の気分が見えてくるのです。
本記事は、猫はどのような習性があるのか・仲良くなるためのコツについて紹介します。また、猫に関する意外と知られていない豆知識も掲載しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
猫の主な習性
さっそく猫の主な習性について紹介します。猫の行動にはひとつひとつ意味があり、無駄なことがありません。よく見かける行動の意外な役割を知ることで、より猫のかわいらしさや魅力を発見できるかもしれません。
高い場所が好き
アニメでも猫は屋根の上にいるシーンをよく見かけるように、猫は高い場所を好みます。猫は平衡感覚が優れているため、ある程度の高さから飛び降りたとしても、ケガをしない体制で着地することができるのです。
そのため、ノミ・ダニや他の外敵が登ってこられない高い場所は猫にとって安全地帯でもあります。さらに、狩りの本能を持つ猫は、高い場所から獲物がいないか見張っています。室内猫もその習性があるため、家具の上や階段の上に登りたがるのです。
狭い場所が好き
猫は狭い場所も好きです。猫の祖先であるリビアヤマネコは、外敵から身と獲物を守るため穴ぐらで生息していました。その名残から、現代の猫たちも狭い場所に入り込むと、落ち着くのでしょう。
飼い猫は、外敵から身を守る必要がありませんが、習性的に狭い場所がリラックスできますから、飼い主様は猫が入れる狭い隙間を意図的に用意してあげてください。多頭飼いの場合は、より一人になる空間を作ってあげることが大切です。
スリスリする
猫がスリスリしてくると、飼い主様は甘えているのだと思うでしょう。しかし、スリスリは単に甘えているだけではなく、猫の匂いを擦り付けるマーキング行動の一つなのです。
猫のスリスリするタイミングを思い返してみましょう。飼い主様が外出から帰宅した時や、お風呂上りのシャンプーの香りがする時にスリスリしてくるのではないでしょうか。
猫は大好きな飼い主様は自分の匂いをつけておきたいため、飼い主様の匂いが変化したタイミングでスリスリしてくるのです。
ふみふみする
猫が飼い主様をふみふみする理由はいくつかあります。子猫のとき、母猫のお腹をふみふみして母乳を出やすくする名残から、飼い主様のことを母親のように慕っている場合、甘えとしてふみふみします。
他にもリラックスしてる時や、睡眠時のルーティーンとしてふみふみすることもあるでしょう。また、猫の肉球は臭腺があるため、マーキング行動として足の裏を擦り付けている場合もあります。
爪とぎ
猫の爪とぎは、単に爪を整えるために行っているのではありません。爪とぎをすることで、以下の役割を果たしています。
- ストレス発散
- 気分転換
- かまってアピール
- マーキング
様々な役割がある爪とぎは、時として飼い主様の悩みの一つになってしまう場合もあるでしょう。壁や木製の家具に爪とぎをされてしまうと、傷ができてしまいます。
猫はお気に入りの爪とぎの場所を決めてしまうと、なかなかしつけをし直すことが難しくなるため、迎えてすぐトイレと爪とぎの場所を覚えさせることが大切です。
毛づくろい
猫の毛づくろいの習性は、身だしなみと健康維持の役割があります。毛づくろいをすることで、毛のもつれを整え、天敵であるノミ・ダニの付着を防いでいるのです。また、唾液を塗布することにより、体温調節も行っています。
他にも、子猫時代に母親から毛づくろいをしてもらった経験から、セルフで毛づくろいをしてもリラックス効果が得られるとのことです。他の猫と毛づくろいをし合うことは、信頼関係を築くためとも言われています。
長時間眠る
猫はゴロゴロしているイメージが強いでしょう。1日のうち16時間~20時間眠ると言われている猫ですが、ずっと深い眠りについているわけではありません。
深い眠りについている時間はたった4時間程度で、残りの時間は居眠り程度ですから睡眠の邪魔をすることはやめましょう。大半の時間を眠りに費やすことには理由があり、狩りのための体力温存と涼を取るためと言われています。
本来狩りをして食事にありつく動物ですから、ここぞという時に全力が出し切れるよう長く眠っているのです。
喉を鳴らす
猫がゴロゴロいうときは甘えているイメージが強いでしょう。しかし、実際はリラックスしている状態か、もしくはストレスを感じているときにゴロゴロ喉を鳴らすのです。通常のゴロゴロであれば、リラックス状態から喉を鳴らしています。
一方、いつもよりも低いゴロゴロの場合は、ストレスを感じており、飼い主様にSOSのサインを出しているかもしれません。また、高いゴロゴロの場合は、何か要求している意味も持ちます。
気まぐれな猫と仲良くなるには
続いて、気まぐれな猫と仲良くなるためのコツを紹介します。習性を理解した上で、仲良くなるためのコツを把握しておくと、猫に嫌われることなく接触できるでしょう。猫と触れ合う機会で、ぜひ実践してみてください。
遊びに誘う時はごはん前
猫は自分の時間や気分を大切にしますから、いつでも遊んでほしいわけではありません。おもちゃになかなか関心を抱かない猫の場合は、空腹時のハンターの本能が活性化しているごはん前だと、おもちゃに反応する傾向があります。
他のおもちゃで一人遊びをしていたり、元気に動き回っていたりするタイミングなども、飼い主様との遊びにも乗ってきてくれるでしょう。
猫が見える位置からゆっくり近づく
猫には高い場所から敵がいないか見渡したり、狭いスペースに隠れて安心したりする習性があり、警戒心が強い動物です。そのため、猫が気づかない場所からいきなり人間が現れると、驚いて逃げてしまうでしょう。
仲良く触れ合いたいのであれば、安心させることを第一優先に行動してください。近づくときは、猫が飼い主様の存在を把握できる位置から距離を詰めると、逃げずに受け入れてくれます。
猫の豆知識
続いて、猫に関する豆知識を紹介します。世間一般的な猫のイメージと反対の豆知識から、意外と知られていない情報をまとめました。さらに深く猫にまつわる情報をチェックし、魅力を探りましょう。
時速48キロで走ることができる
猫は狩りをする動物なので、瞬発力も高いですが、走るスピードは人間よりもはるかに速いです。時速48キロで走ることができますから、人間の最高速度である時速39キロと比較しても到底追いつけないスピードだとわかるでしょう。
また、飛び乗れる高さは大体1.5ⅿほどだと言われています。この通り猫の身体能力はかなり高いのです。
性別で利き手が違う
猫にも利き手があるのですが、性別により利き手が分かれる傾向があると言われています。多くのメスは右手を使い、オスは左手を利き手とするとのことです。
個体差はあるでしょうが、飼い猫はどちらの手をよく使うのか性別を踏まえて確認してみてください。ちなみに、人間は男性の方が女性と比較して左利きが多いようです。
魚より肉を与えたほうが良い
猫といえば魚が好きなイメージが強いでしょう。しかし、手作りフードをメインに与えているのであれば、魚だけではビタミンやミネラルの過剰摂取・脂肪の酸化で健康面に問題が出てきます。
一方、生肉の場合は魚のように栄養バランスが乱れにくく健康維持をしやすいです。また、肉は種類や部位により味のバリエーションが豊富ですから、猫も飽きずに食べることができます。
猫の習性を理解して、より仲良くなろう
本記事は、猫の習性や仲良くなるコツについて紹介しました。よく見かける猫の行動は習性が関係しており、いくつもの意味を持つのです。猫の習性を深く知り、適切な関わり方をしてあげてください。