フクロウを映像や画像などで見たことがあると思いますが、あまり馴染みがないと感じている方もいらっしゃるでしょう。フクロウは小型から大型まで、さまざまな種類があります。

本記事では、小型から中型、大型のフクロウの種類を詳しく紹介していきます。紹介するフクロウの中には、日本に生息しているものもいるので、もしかしたら発見できるかもしれません[売野1] 

小型フクロウの種類

小型フクロウの種類

本記事では、体長15~28cmのフクロウを、小型のフクロウとして紹介します。小型のフクロウは飼育スペースをそれほど必要としないため、ペットとしても人気です。どれもかわいい種類なので、参考にしてください。

アフリカオオコノハズク

アフリカオオコノハズクは、白い顔に、太い黒模様をもつフクロウです。頭についている羽角という飾りがチャームポイントです。好奇心旺盛で気分屋な性格をしているため、いきなり動き回ったり、いきなり眠りだしたりと、見ていて飽きないフクロウでしょう。

フクロウの中でもあまり鳴かない種類になっていますが、個体によります。アフリカオオコノハズクは、威嚇をする時は体が大きくなり、警戒している時は体を細くすることで有名です。

アカスズメフクロウ

アカスズメフクロウは、体が赤茶色をしており、体長が17~20cmしかないのが特徴です。フクロウの中でも、かなり小さい部類になっています。南アメリカやメキシコといった、南米に広く分布しています。

小さい体をしていますが、気が強い性格をしています。人に慣れれば、肩や手に乗ることもあるようです。「ピヨピヨ」と、かわいらしい鳴き声をします。一方で、体重管理や健康管理が難しく、一般の方が飼育するのはあまり勧められていません。

アナホリフクロウ

アナホリフクロウは、他のフクロウとは違い、地上で生活をするため、足が長いのが特徴です。野生下では、砂漠や草原に生息しており、プレリードッグが掘った地面の穴を巣にして生活しています。

歩くフクロウですが、ちゃんと飛ぶことができます。野生下では、ホバリング飛行を行い、獲物を探します。

足が長いため、とても俊敏で歩くのが得意です。フクロウの中でも珍しい昼行性で、昼の間に行動し、夜には眠ります。性格は、個体にもよりますが神経質です。

コキンメフクロウ

コキンメフクロウは、体長が20~25cmと、フクロウの中でも小型です。度々神話にも登場するフクロウで、知恵や芸術の象徴となっています。とてもかわいらしい見た目をしているのですが、体は頑丈なのが特徴です。

体は小さいものの、少々攻撃的で神経質です。そのため、飼い主様に慣れるには少々時間や手間がかかると言われています。フクロウカフェなどで飼育されている場合がありますが、個人で飼育する場合は、少々飼育難易度が高めのようです。

中型フクロウの種類

中型フクロウの種類

続いては中型のフクロウを紹介します。中型のフクロウは、体長が30~50cmで、体重が350~550gほどのフクロウを示します。小型のフクロウと比べて迫力がありますが、中型フクロウもかわいいので、ぜひ確認してください。

アビシニアンワシミミズク

アビシニアンワシミミズクは元々、アフリカ中部に分布しており、森林や乾燥した荒野など、幅広い場所に生息しています。体長が40~45cmと、中型のフクロウの中では小さい部類になります。

寒さにも暑さにも強いのが特徴で、季節によって気温が大幅に変化する日本でも、暮らしやすいフクロウです。

性格は優しく穏やかですが、個体によっては警戒心が強く、人見知りをすると言われています。丸くて大きい目をしているのがとても愛らしく、フクロウ好きの中ではとても人気の種類です。

メンフクロウ

メンフクロウはなんといっても、お面をつけたような顔をしているのが特徴です。特徴的な顔は「顔盤」と言われており、アンテナのような役割を果たしています。メンフクロウはとても活発で、ヤンチャな性格をしていると言われています。

メンフクロウは、人間に慣れると手や腕に乗ったり、頭を撫でたりすることができます。しかし、爪がかなり尖っているため、乗せる際は皮手袋などを装着しないと怪我をするかもしれません。さらに人間に慣れた上で訓練を積めば、フリーフライトも可能です。

マレーウオミミズク

マレーウオミミズクは、マレー半島等に生息しているフクロウで、魚食性です。魚食性なだけあって、魚を捕るために爪は長く鋭くなっています。魚の他にも、カニやザリガニなどの甲殻類、カエルなどの両生類も食べます。

性格はおっとりとしていて、あまり活発ではありません。じっとしていることが多く、あまり動かないその様子は置物だと勘違いしてしまうかもしれません。フクロウは羽音を立てずに静かに飛ぶのですが、マレーウオミミズクは、羽音を立てて飛びます。

オオフクロウ

オオフクロウという名前ですが、それほど大きくはないフクロウです。狸のようなかわいらしい顔つきをしているので、女性から人気があります。

中型のフクロウの中では、繊細な性格をしているのですが、住む環境が良ければ、比較的どこでも安心して暮らせると言われています。体は頑丈で、翼を広げるととても迫力があります。飛翔力も高いため、色々な場所でフライトします。

寿命が10~20年と、フクロウの中では長寿なので、長い時間を共有できる「伴侶動物」と言われています。

大型フクロウの種類

大型フクロウの種類

大型フクロウは、体長が50cm以上で体が大きいフクロウのことを示します。とても迫力があるフクロウなのですが、それぞれ個性があってかわいらしい見た目をしています。

アメリカワシミミズク

アメリカワシミミズクは、その名の通り、アメリカで最も見られるフクロウです。頭についている角のような羽が特徴的です。体長が50~64cmと、かなり大きい部類だということが分かるでしょう。

野生下では、とても勇敢でたくましく、雛を守るために自分より大きい動物を攻撃することもあります。しかし、人に慣れたアメリカワシミミズクは、穏やかで甘えん坊になると言われています。

シロフクロウ

シロフクロウは、ハリー・ポッターにも登場することで有名です。「森の賢者」という異名を持っており、とても頭の良いフクロウです。元々北極圏に生息しているのですが、そこでは白夜のもとで生活をしていたため、日中でも行動する傾向があります。

かわいらしい見た目をしていますが、シロフクロウはオスもメスも、気性が荒い性格をしています。そのため、あまり人に懐かないと言われています。北極圏に住んでいるフクロウですが、ごく稀に北海道でも見られるようです。

ファラオワシミミズク

ファラオワシミミズクは、薄茶色の羽と点々とした黒い模様が特徴です。ヒマラヤ山脈西武からミャンマー西武まで生息しているのですが、詳しい生態がまだ分かっていません。

かわいらしい顔で、性格は穏やかで、人間にも懐きやすいと言われています。その一方で、個体によっては、やきもちを焼いて、噛みつくこともあります。日本ではあまり流通していないので、かなりレアなフクロウです。

ベンガルワシミミズク

ベンガルワシミミズクは、大型のフクロウの中では比較的小さな体をしています。大型のフクロウの中では、最も飼育されているフクロウです。睨みつけるような目が特徴で、どこか威圧感を感じます。

そのような見た目ですが、人間が大好きで物怖じしない性格な上に、活発です。そのため、よく地面を走り、よく空を飛びます。大型フクロウを初めて飼育する方に、よく選ばれるフクロウです。

フクロウは年々人気になっている

本記事では、フクロウの種類について解説しました。フクロウは年々人気になっており、フクロウカフェが全国にできたり、ペットとして飼育したりする方も増えています。

もしフクロウと触れ合いたい場合は、フクロウカフェに立ち寄るといいでしょう。また、フクロウの飼育を検討されている方がいれば、フクロウを取り扱っているペットショップへ行ってみましょう