犬を飼っている方の中には、犬を川に連れて行って川遊びをしようと考えている方もいるでしょう。川遊びは愛犬だけではなく、人にとってもストレスを発散できる楽しいイベントです。しかし、川は楽しいだけではなく、危険がたくさんあります。
そのため、注意しなければ事故に繋がってしまいます。本記事では、川遊びの注意点を説明すると共に、川遊びにおすすめのスポットを紹介します。愛犬と川遊びを考えている方は、ぜひご覧ください。
目次
川遊びは犬にとっても良い?
川には危険がたくさんありますが、正しく遊べれば犬にとって、とても良いイベントになります。川遊びのメリットを紹介しますので、川遊びに不安がある方は、ぜひご覧ください。
全身運動によるストレス解消
川に入って泳ぐと、普段使わない筋肉を使うため、激しい全身運動になります。毎日行う散歩とは違う運動効果をもたらします。激しい運動のため、愛犬の体力もつくでしょう。
全身運動ということは、犬にとってストレス解消になります。散歩でもストレス解消は可能ですが、思い切って川遊びをすることで、散歩よりも効果的なストレス解消になるでしょう。
ダイエットにも良い
当然ながら、犬も人間のように食べすぎると太ってしまいます。痩せるためには運動が最適です。犬にとって運動といえば散歩ですが、水中で体を動かすと、水による抵抗があり、体に負荷がかかるので、散歩よりも良い運動になります。
また、水中に入ると体が浮きます。そのため、犬の関節の負担が和らぎます。関節が弱い犬や、老犬にとっては、良いリハビリにもなるでしょう。
川遊びでの注意点
川遊びにはメリットがたくさんあることが分かりました。しかし、前述した通り川遊びには危険がたくさんあります。そこに気をつけなければ、愛犬と一緒に川遊びを楽しむことはできません。以下では、川遊びでの注意点を詳しく紹介します。
そもそも愛犬が泳げるか
「犬かき」という言葉があるように、犬はみんな泳げるように感じるかもしれません。しかし、犬種によって泳げない場合があります。例えば、ダックスフンドという犬種は、胴体が長くて手足が短くなっています。そのため、水中では手足をうまく動かせません。
フレンチブルドッグやパグという犬種の場合、顔が短いため、水中に入ると口や鼻に水が入ってしまいます。こういった身体的特徴がある犬種は泳ぐのが苦手なので、注意しましょう。
泳げるか心配な場合は事前に、軽い水遊びや浅いプールから体験させることをおすすめします。
また、心理的要因によって泳げない場合があります。普段のシャンプーを極端に嫌がる犬の場合は、水中には入れないようにするべきです。泳げない理由はさまざまなので、まず愛犬を無理に川に入れないようにしましょう。
愛犬の体調変化に気をつける
川遊びをする時期は、夏になるでしょう。夏の日差しは強いため、たとえ水の中に入っていたとしても、熱中症になる可能性があります。熱中症は命に関わる病気なので、川遊びをする場合はこまめに水分補給をさせましょう。
また、水中に長時間入っていると、徐々に体温が奪われ、低体温症になってしまいます。低体温症も命に関わってくるため、気をつけなければなりません。長時間水中には入らないようにし、川からあがったらすぐにタオルで体をふくようにしましょう。
また、愛犬が怪我をしてしまうと、その傷口から細菌が入り、感染症を引き起こすことがあります。怪我をさせないように気をつけましょう。
川の状態をしっかり見る
川の流れは必ずしも一定とは限りません。流れが穏やかなエリアもあれば、流れが速くなっているエリアもあります。愛犬が川を泳いでいる際に、流れが急な場所へ行ってしまうと、流されてしまうため、川の状態をしっかり観察しなければいけません。
また、川は海のように徐々に深くなっていくとは限りません。川の場合、急に深くなっている場所もあるので、愛犬が深いとこまで行ってしまわないよう注意が必要です。
足元に石や岩がたくさん転がっていると、怪我をしやすくなります。犬も飼い主様も、滑って転んでしまう可能性があるため、石や岩がたくさんある場所はなるべく避けるべきです。
準備をしっかりする
安全に川遊びを楽しむためにも、準備をしっかりしましょう。用意すべき持ち物として挙げられるのが、ライフジャケット、タオル、リード、犬の飲食物、おもちゃです。
泳げるから溺れないと高をくくらず、万が一に備えて必ずライフジャケットを着せて、リードをつけましょう。目立つ色のものを着せると、見つけやすいはずです。タオルは前述した通り、濡れた愛犬の体を拭くために遣います。
バズタオルなどの大きめのタオルがいいでしょう。犬の飲食物は、熱中症を防ぐのに効果的です。水は、川ですくったものではなく、必ず持参しましょう。おやつなどを少量でいいので持っていくと、適度なエネルギー補給になります。
おもちゃは必須ではありませんが、おもちゃで遊ぶことで、より川遊びを楽しめます。
川遊びにおすすめのスポット
続いては川遊びにおすすめのスポットを紹介します。中には、川で遊ぶだけではなく、バーベキューやキャンプも楽しめるスポットもあります。
摂津峡公園
摂津峡公園は大阪府にある公園です。自然豊かな場所で、バーベキューやキャンプをするのに打ってつけです。川辺が4kmも続いており、そこで愛犬と川遊びができるでしょう。場所によって流れや深さが変わってくるので、愛犬にあった場所で遊びましょう。
兵庫県立なか・やちよの森公園
兵庫県立なか・やちよの森公園は翠明湖に面する公園です。観光地の1つとして数えられるほどの公園です。夏には、公園内の広場で川遊びを堪能できます。観光地なので、自然豊かで景観豊かな光景が見られるでしょう。
釜の淵公園
釜の淵公園は東京都にある自然に溢れた公園です。バーベキューやキャンプとして人気なスポットですが、愛犬と一緒に川遊びができるスポットとしても人気があります。川の水は透き通っており、とても綺麗です。
足首が浸かる程度の浅い場所から、腰まで浸かる場所があるので、愛犬にあった深さで遊ばせましょう。釣りをしている人も多くいるので、怪我をしないよう気をつけましょう。
秋川渓谷
秋川渓谷は、都心から1時間ほどの距離にある渓谷です。四季折々の光景が見られる場所として有名です。近くには星竹バーベキューランドというスポットがあり、そこでも犬を同伴させられます。
愛犬と川遊びだけではなく、バーベキューを楽しみたい方におすすめです。
柴久園
柴久園は愛知県に位置するスポットです。愛犬と川遊びができるわけではなく、バーベキューやカフェがあります。どちらも愛犬と同伴可能ですが、カフェの場合はテラス席だけが同伴可能です。
ドッグランが2箇所も設置されているので、川遊びが苦手な犬であっても、安心して遊べます。さらに、夏になると、ぶどう狩りも楽しめます。愛犬やお子様と一緒に満喫できるでしょう。
リバーサイド園・ヨリタ
リバーサイド園・ヨリタは、愛犬と同伴可能な農園です。流れている川は1級河川に指定されており、その中でも最も多くのレジャー客が訪れます。川で遊ぶのはもちろん、ドッグランも併設されているので、そこでも遊べるでしょう。
売店も設けられており、そこでは犬用のおやつが販売されています。とにかく愛犬と心置きなく楽しみたい方におすすめです。
愛犬と楽しい川遊びを
川遊びは愛犬にとっても良いリフレッシュになります。夏の暑い日に遊べば、とても涼しくなるでしょう。ただ、十分に注意をしないと危険が伴います。
愛犬と楽しい川遊びをするためにも、きちんと準備をして、愛犬が体調不良を起こさないよう注意しましょう。