子猫を迎えるには、生後何ヵ月の子がベストなのか悩まれていらっしゃいませんか。子猫は、成猫にないかわいらしさもありますが、生まれてから間もない月齢の子を迎えるのは、飼い主様もお世話に時間を取らなくてはいけないのです。
本記事は、子猫を迎えるベストな時期は生後何ヵ月なのかについて紹介します。また、生後2ヵ月の猫を飼う大変なポイントや、子猫を飼う際の注意点などもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
生後何ヵ月の猫が飼いやすいのか
子猫を向かいれるのにベストなタイミングは、生後ヵ月頃と言われています。猫は生後2ヵ月までは兄弟や親と一緒に過ごし、社会性を身につけます。
また、生後1ヵ月頃までは母親の母乳を飲むため、母親と引き離さない方がよいです。動物愛護法でも、生後56日以下の子犬や子猫を親から引き離し販売してはいけないことが定められています。
なぜこのような動物愛護法があるかというと、幼すぎる子猫を母親から離してしまうと、体が弱い子になってしまったり、性格に歪みが生じてしまったりする可能性があるからです。そのため、生後2ヵ月を過ぎた子猫を引き取るようにしましょう。
生後2ヵ月の猫を飼う際に大変なポイント
生後2ヵ月の子猫を飼う大変なポイントを紹介します。猫は基本的に放し飼いで放置させても大丈夫な生き物ですが、生後2ヵ月の子猫となるとそうはいきません。
しっかり子猫のお世話に時間が取れる飼い主様ではないと飼うことは難しいです。
子猫ならではの食事のお世話
離乳を終えた生後2ヵ月の子猫の食事は、子猫用のウェットフードや子猫用のドライフードをふやかしたものを与えます。また、乳歯が生えそろっていない子猫には、ペーストタイプのウェットフードもおすすめです。
生後2ヵ月頃までは、消化器官が発達しきっていないため、食事は1日に4~6回に分けて与えなければいけません。3~6時間間隔で与えるため、しばらくの間は仕事で家を空けることもできないのです。
長時間空腹状態が続くと、低血糖を起こしてしまう場合もあるので、3ヶ月頃までは自宅で付きっ切りでお世話をする必要があります。
頻繁なトイレ処理
消化器官が発達しきっていないうえに、1日の食事回数が4~6回の生後2ヵ月の子猫は、トイレの回数も多いです。猫はきれい好きでトイレ環境は特に気にするので、便の場合はその都度処理しましょう。
ウェットフードや離乳食を食べている段階のため、便もゆるく処理も大変です。また、尿の回数も多いため、トイレのお世話も頻繁にする必要があります。
猫の健康チェックは便の状態で判断することもできるため、少しの異変も見逃さないようにしましょう。
子猫1匹で留守番をさせることは不可能
生後2ヵ月の子猫は成長過程の中でも重要な時期となります。食事も空きすぎてしまうと低血糖を起こす可能性もありますし、一人での留守番はさせない方が良いです。
飼い主様が一人暮らしだったり、共働きで誰も家にいない時間があったりする場合は、申し越し月齢の進んだ子猫を迎えましょう。
半日程度の留守番であっても、生後3~4ヵ月を過ぎてからで、本格的な留守番は生後半年からと言われています。
生後4ヵ月~半年の子猫が飼いやすい理由
続いて、生後3ヵ月の子猫が飼いやすい理由を紹介します。子猫にとって生後3ヵ月からは大きく成長する時期です。生後2ヵ月と3ヵ月ではあらゆる観点を見ても飼いやすさが違うのです。
食事面
生後3ヵ月の子猫はウェットフードや離乳食から、ドライフードに移行する時期です。いきなりドライフードに完全移行しても食べてくれないこともあるため、離乳食やウェットフードと組み合わせながら徐々に慣れさせていきましょう。
また、生後3ヵ月からは1日の食事を3~4回に分けて与えるようになります。少し食事の感覚が空くため、飼い主様もラクになるでしょう。しかし、生後3ヵ月を迎えたからと言って気を抜いて良いわけではありません。
成長期の子猫は必要な栄養素が多いため、適した月齢のキャットフードを与え、成長をサポートしてあげてください。この時期は運動量も多くなっていくので、多少食事の量が多くても問題ありません。
トイレの回数
食事の回数が減り、ウェットフードや離乳食からドライフードに移行する生後3ヵ月の子猫は、トイレの回数も減ります。また、固形の便をするようになるため、トイレ処理がラクになるのです。
一般的な目安は、尿は1日2~3回、便は1日1~2回となります。子猫は便通が整わないこともありますが、3日以上便が出ない場合は動物病院へ受診した方がよいでしょう。
冬の時期は水分摂取も少なくなるため、1日1回の排尿でも問題ありません。
子猫を迎え入れたときの注意点
続いて、子猫を迎え入れた際の注意点を紹介します。子猫は体が未発達で、少しの異変も見逃してしまうと、最悪の場合死に至る可能性もあります。子猫を飼う前に正しい知識を身に着け、健康と安全を守ってあげましょう。
ケージの中にトイレ・ベッドを設置する
子猫は生後5ヵ月まではケージの中で過ごすことが推奨されています。そのため、ケージの中にトイレとベッドを設置してあげましょう。生後5ヵ月までの子猫は誤飲や事故のトラブルもあります。
飼い主様がすべてのトラブルを回避できるわけではないため、安全なケージの中で過ごすほうが子猫のためになるのです。また、ケージは子猫だけの空間となるので、ベッドを設置してあげることで落ち着いて眠ることができます。
適した食事・水を与える
生後2~3ヵ月の間でも食事の回数や量、固さが変わりますが、子猫のうちは特に月齢に合う食事を与えてあげましょう。成長期の子猫にとって食事は体づくりに非常に重要で、痩せてはいけない時期です。
子猫の運動量や品種により必要な食事量は異なるため、体重が減った段階で食事の量が少ないと判断しましょう。生後半年までは1日3~4回与え、生後10ヵ月以降は1日2~3回に分けて食事与えてください。
触りすぎない
子猫は人間で例えると赤ちゃんの段階なため、かわいいという理由で触りすぎたり遊びすぎたりしないようにしましょう。
子猫を迎え入れたばかりで、つい触りたくなる気持ちはわかりますが、過度な接触は子猫にとってストレスとなってしまい、体調不良を引き起こす可能性もあります。
子猫と遊ぶ目安は1日30分程度で十分なので、その他の時間は寝かせてあげてください。
体調を見守る
体が未発達な子猫は、体調を崩しやすいため、少しの変化も見逃さないであげてください。以下は健康チェックポイントとなります。
- 目…目ヤニや涙が出ていないか・充血、白濁していないか
- 鼻…鼻水が出ていないか・湿っているか
- 耳…中が汚れていないか・悪臭がないか
- 口…口腔内や下の色に変化がないか・赤くなっていないか
- 呼吸…胸が規制良く動いているか・胸、腹から異音が聞こえないか
- 体温…36~37℃か
- 被毛…毛ヅヤがあるか・フケはないか・脱毛はないか
- 肛門…排泄しているか・汚れたりただれたりしていないか
- 足…引きずっていないか・足に押し返す力があるか
動物病院を探す
子猫は体調を崩しやすいですし、ワクチン接種も始まるので、かかりつけの動物病院をいくつか見つけておきましょう。長時間の車での移動はストレスにもなるので、できるだけ自宅近くの病院を見つけてください。
子猫を迎えた1週間でやるべきこと
子猫を迎えた最初の1週間は、家の中の案内をして少しずつ慣れさせてあげましょう。また、寄生虫や先天性の疾患がないか動物病院で健康診断を受診してください。
子猫は慣れない空間で不安ですから、食事を与える際は少し離れて1匹だけの空間を作ってあげてください。
生後4ヵ月~半年の子猫を迎え入れてみよう
本記事は、子猫を迎えるベストなタイミングは生後何ヵ月なのか、子猫の飼い方について紹介しました。結論、子猫は生後2~3ヶ月から迎えることができます。
しかし、体調を崩しやすい時期でもあるため、細心の注意を払い飼育しましょう。