犬は何歳から迎え入れるのが良いのか悩まれている方もいらっしゃるでしょう。人懐っこい性格の犬は、何歳からでも家族と信頼関係を築くことができますが、できれば子犬の段階から家族になりたいものです。
本記事は、犬は生後何ヵ月から飼っていいのかについて紹介します。また、生後間もない子犬を迎え入れる準備や対応方法などもまとめたので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
犬は生後何ヵ月で迎え入れるのがベスト?
子犬を迎え入れるベストなタイミングは、生後8〜10週齢がよいと言われています。生後8〜10週だと離乳が終わっている段階で、親や兄弟とも触れ合いの時間が取れているので、犬社会のことも理解できています。
飼い主様に迎え入れられた後、他の犬と触れ合う機会があったとしても、犬社会の作法が分かっていれば大きなトラブルの遭遇も軽減できるでしょう。
しかし、いくら離乳していると言え、子犬を迎え入れてからしばらくは、飼い主様が自宅でお世話をする時間が必要です。
子犬に慣れない環境でお留守番をさせると、命に関わるトラブルが起きるかもしれないため、しばらくは一匹だけにしないようにしましょう。
生後3ヵ月で引き渡されると悪影響がある場合も
ペットショップやブルーダーは、法律で56日未満の子犬を販売してはいけないことを定められています。
なぜこのような法律があるかというと、生後56日前の段階で子犬を親犬や兄弟から引き離してしまった場合、体力や免疫的に未熟なため、疾患を発症しやすい犬になってしまうリスクがあります。
また、犬社会のルールも覚えずに人間の手元へ明け渡されるので、過度な恐怖心や依存心、攻撃性を持つ性格になってしまう可能性もあるのです。
生後間もない子犬を迎え入れる前の準備
続いて、生後間もない子犬を迎え入れる準備を紹介します。成犬よりも未熟な子犬の迎え入れは、ある程度の知識が必要となります。各アイテムの必要性や選ぶ基準をチェックしましょう。
ベッド・ケージ
子犬にとって飼い主様の自宅は、全く知らない環境で不安ばかりです。そのため、子犬が安心する居場所となるベッドを用意してあげてください。
ベッドでなくてもクッションや毛布、バスタオルを用意してあげるだけでも安心させることができます。
ケージは子犬にとって自分だけの安心する居場所にもなりますし、動物病院へつれていくときに必要なため用意しましょう。ケージは成犬になっても使える大きさを選ぶことで、重宝することができます。
トイレ
オスの犬は片足をあげておしっこするため、排泄方法を矯正しないのであれば、子犬の段階からL字タイプのトイレを選ぶと良いです。
見た目が気になる場合は、マーキングボール付きのトイレを選ぶと、壁におしっこをかけられることを防ぎます。
また、子犬のトイレは滑りにくく、丸洗いしやすい薄型のマット状トレーがおすすめです。子犬の段階では問題のなかったトイレサイズも成犬になるにつれて大きさが合わなくなっていくため、成長に合わせてサイズも変えてあげましょう。
食器・ドッグフード
ドッグフードは犬種や年齢によっても種類があります。離乳したあとの子犬用のドッグフードが販売されているため、適した商品を購入しましょう。
子犬の1日分の食事量は犬種や体の大きさによって異なるため、一概には言えませんが成長期の犬の体重が減ることはなく、もし減ってしまった場合はごはんが足りない証拠です。
また、ドッグフード用と水用の食器も用意しましょう。噛んでしまう子にはステンレス製の固い素材の食器がおすすめです。
おもちゃ
子犬の運動不足解消やしつけのトレーニングになるのが、おもちゃです。子犬は噛み癖があるため、固い素材のおもちゃを与えましょう。綿などが中に入っているぬいぐるみだと、飼い主様が気づかないうちに誤飲してしまう場合もあります。
また、強度が高いおもちゃを選び、破損パーツを誤飲してしまわないよう対策してください。
犬用のおもちゃは対象の犬の体形が表記されているため、確認して購入しましょう。デンタルタイプやロープ状のおもちゃは歯磨きの役割も果たします。
子犬を迎えたときの対応方法
以下では、子犬を迎えたときの対応方法について紹介します。子犬は小さくてよちよちしているため、かわいくてつい触りすぎがちになってしまいますが、甘やかしてばかりだと悪影響になるかもしれません。
構いすぎない
0歳から1歳までの子犬期は、ついかわいくて構いすぎてしまう飼い主様も多いかもしれませんが、知らないうちに大きなストレスを与えているかもしれません。
子犬期は構いすぎやホームシック、長時間の留守番がストレスとなります。子犬がストレスでかかる病気は、以下になります。
- 胃腸炎…子供に力いっぱいなでられる・新しい環境
- 腸炎…長時間のお留守番
- 常同症…慢性的なスキンシップ不足
過度に構いすぎるのもよくありませんが、スキンシップ不足や孤独感でかかる疾患もあるため、適度が大切です。
過保護にならない
小さくてかわいい子犬には、ついお世話をし過ぎてしまい過保護気味になってしまいます。求められた分だけすべてに対応していては、成犬になっても甘えん坊が抜けきれずわがままになってしまうかもしれません。
また、ワクチンプログラムが終了しておらず、長期間的に室内だけで飼っていると、極度の怖がりの犬になってしまい、無駄吠えなどの別問題が浮上するかもしれません。
子犬を迎え入れた後の注意
続いて、子犬を迎え入れた後の注意点を紹介します。子犬は身体的にも未熟なため、事前に防ぐことのできる危険は飼い主様が取り除いてあげましょう。また、万が一の事態への備えも重要となります。
行動範囲に危険がないか安全確認
人間にとっては危険ではなくても、子犬にとって危険な場所はいくつもあります。子犬の行動範囲には、リモコンやコップ薬、小さな誤飲してしまうものは置かないようにしましょう。
コードやコンセントは噛んで感電しないために、カバーをすることをおすすめします。また、台所や階段、ベランダは危険ですからゲートなどを施し、侵入できないよう対策してください。
滑らない床にしてあげる
足腰が十分ではない子犬にとって、ワックスを施したツルツルのフローリングは滑りやすく危険です。滑らないために変に力を入れて歩いてしまうと、関節に負担をかけてしまいます。
また、骨ももろいため、滑って転倒した場合、骨折してしまうこともあるでしょう。フローリング対策として、汚れや濡れにも強いタイルマットやカーペットを敷いてあげてください。
木製の家具や壁紙が傷つかないよう対策
子犬は何でもよく噛みます。理由は以下です。
- 歯がかゆい
- 暇つぶし
- かまってアピール
- ストレス発散
噛む用のおもちゃを与えたりすることも大切ですが、傷がつきやすい木材の家具は置かない方が良いです。
壁なども引っ搔いて破ってしまう可能性があり、ペット用の保護シートを張るなど工夫しましょう。
動物病院を探す
子犬を迎え入れて、1週間ほどたったら動物病院へ行き健康診断をしてもらいましょう。また、ワクチンを打たなければいけませんし、万が一の異常事態にすぐ駆け付けられるよう、かかりつけにする動物病院を探してください。
休診日を考慮し、複数院ピックアップしておくと安心できるでしょう。子犬は車酔いもしやすいため、できるだけ自宅から近い動物病院を見つけてください。
迎え入れは生後3ヵ月以降の子犬がおすすめ
本記事は、生後何ヵ月の犬を迎えるのがベストなのか、子犬の飼育方法について紹介しました。子犬は離乳を終えた生後8〜10週がベストだと言われています。
また、子犬は構いすぎても、スキンシップ不足でもストレスに感じるため注意しましょう。