猫とうさぎを一緒に飼いたいけど、相性的に共同生活ができるか悩まれていらっしゃる方もいるでしょう。猫は小さい生き物を狩る本能があるため、うさぎと一緒に飼育することは難しいと思われがちですが、実際はどうなのでしょう。
本記事は、猫とうさぎは一緒に飼うことができるのか、相性や飼い方のコツについて紹介します。また、仲良くさせる方法も記載しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
猫とうさぎの相性は良い?
うさぎと猫は、生活環境によって一緒に飼うことができる組み合わせです。猫とうさぎは力の差がありますし、捕食者と被食者の関係性ですから、傷つけ合ってしまう環境で飼育は困難でしょう。
しかし、うさぎと猫の生活領域をしっかり分けて飼育することが可能であれば、一緒に飼うことができます。猫とうさぎは夕方から早朝にかけて活発化するため、活動サイクルが同じです。
また、お互いに干渉し合うこともなく、マイペースな一面を持ち合わせているため、比較的ストレスをかけあわずに生活していくことができるのです。
猫にうさぎが獲物ではないこと、おもちゃではないことを把握させることが重要となります。
猫とうさぎの性格や習性の特徴
以下では、猫とうさぎの性格や習性の特徴について紹介します。猫とうさぎは一緒に飼うことはできますが、マーキング意識が強い動物同士のため、注意点もあります。習性や性格をしっかりと把握し、飼育のヒントにしてください。
猫の性格や習性
猫は単独行動をする動物で、ハンターの本能があり、すばしっこいでため、動くものを見ると本能的に反応し追いかけるのです。
また、警戒心が強く縄張り意識もあるため、高い場所に登り上から危険がないかチェックします。マーキングは爪とぎや尿でするため、家に迎え入れたらすぐにトイレと爪とぎの場所を教えてあげてください。
性格は、きれい好きで特にトイレには敏感で、汚れていたり猫砂が気に入らなかったりすると使わなくなることもあります。
のんびりゴロゴロすることが好きな猫は夜行性で、1日14~15時間睡眠をとります。そのうち深い睡眠は3~4時間ほどなので、無理に起こすことはやめましょう。
うさぎの性格や習性
うさぎは草食動物で被食者の立場なので、警戒心が強く怖がりです。耳が長いのは些細な敵の音に素早く気づくためで、嗅覚も発達しています。
そのため、人間との共同生活において匂いや音はストレスになってしまうこともあるため注意してあげてください。うさぎの品種によって、臆病だったりフレンドリーだったりするので、購入するときは品種も意識してみましょう。
また、オスは温厚で甘えん坊なことが多いですが、メスは気が強くてわがままな傾向があります。縄張り意識が強い動物なため、飼育する際はうさぎだけのスペースを確保してあげてください。
猫とうさぎの初対面方法
続いて、猫とうさぎの初対面方法を紹介します。うさぎは非常に警戒心が強く、臆病者なため、猫が襲い掛からないようにリードを付け、うさぎはケージに入れましょう。
力の差があるもの同士なので、飼い主様は初対面時に一切目を離すことがないようにしてください。初対面時の印象が悪いと、その後の関係に大きく影響してしまいます。
初対面をする前に、お互いの匂いのする毛布やおもちゃなどで慣れさせておくと、動物たちのストレスも軽減できます。
猫とうさぎが同居するコツ
以下では、猫とうさぎが同居するコツを紹介します。捕食者と被食者で、縄張り意識が強いもの同士である猫とうさぎを同居させるには、工夫が必要です。
各項目のコツを取り入れて、猫とうさぎにとって過ごしやすい環境づくりをしてあげてください。
互いの縄張りに侵入させない
双方縄張り意識がある動物ですが、特にうさぎは縄張り意識が強いです。うさぎ同士でも縄張り争いで致命傷を負うケンカをするくらいなので、うさぎの場所に猫が絶対侵入できない環境を作ってあげてください。
また、うさぎが猫に慣れていないうちは、猫を触った手でうさぎに触ることも嫌います。自分の環境に猫が侵入してきてしまうと、嫌いになってしまいますし、大きなストレスを与えているため、うさぎの縄張り意識を1番尊重してあげましょう。
猫砂やキャットフードをうさぎが誤飲しないよう注意
うさぎは歯が伸びてくると、何かをかじって歯を削り長さ調整をします。そのため、うさぎの行動範囲に猫砂やキャットフードを落とさないようにしましょう。
もしうさぎが猫砂などを誤飲してしまうと、胃や腸に詰まって大きなトラブルに発展する危険性があります。また、猫の誤飲にも注意しなければいけないため、部屋の中には小さなものはあまり置かないようにしましょう。
マーキング行動による争いを事前に阻止する
うさぎも猫も縄張り意識が強い動物なため、しつけが行き届いていないとマーキング行動による争いが起きる可能性があるでしょう。
両者とも尿によるマーキングをするため、トイレをそれぞれに用意してもお互いのトイレでマーキング行動をするかもしれません。そのため、うさぎと猫の生活空間をきっちり分けることで、マーキング争いを事前に阻止することが大切です。
また、うさぎは自分の縄張り空間に他社が侵入することをひどく嫌い、大きなストレスを感じます。猫が簡単に侵入できてしまう環境にしないようにしましょう。
野放しにするときは目を離さない
基本的には居住スペースを分けなければいけませんが、放し飼いにする際はトラブルが起きないよう飼い主様は絶対に目を離さないようにしましょう。
猫はうさぎに慣れるまでは、触れ合いの時間はリードを必ずつけてください。万が一ハンターの本能が出てしまったときに、リードを付けておけば制御することができます。
うさぎは臆病ですから、猫に1度でも恐怖心を抱くと苦手意識ができてしまいますし、その後良好な関係を築くことが難しくなります。うさぎと猫の接触の機会の時は、飼い主様は細心の注意を払いましょう。
猫とうさぎを仲良くさせる方法
以下では、うさぎと猫を仲良くさせるコツについて紹介します。うさぎと猫はお互いにマイペースなので、犬のようにわかりやすく懐くわけではありません。
しかし、飼い主様の少しの工夫で良好な関係が気づけるかもしれないので、ぜひ実践してみてください。
うさぎを先に迎えてあげる
生き物たちは先住のペットを敬う傾向があるため、力の弱いうさぎを先にペットとして迎え入れてあげましょう。先住ペットのうさぎを優先することで、後から来た猫はうさぎを敬います。
ごはんや掃除、触れ合いをすべてうさぎ優先にするルールを徹底することで、猫はうさぎの方が上だと認識しますし、うさぎも上下関係がはっきりしますから安心して生活できるでしょう。
適度に触れ合いの時間を持つ
お互いの存在に慣れるまでは過度な接触はストレスとなってしまうため控えたほうが良いですが、徐々に触れ合いの時間を持つことも大切です。
少しずつ顔合わせをしていくことで、お互いの存在を受け入れられるようになります。触れ合いの場は、お互いのテリトリーではない場所で行い、縄張り争いを事前に阻止してください。
そして、触れ合いの時間がトラブルなく成功したら、お互いの存在を忘れないうちに定期的に対面する時間を作ってあげましょう。
目の前で新入りペットをかわいがる
先住ペットを優先させることは大切ですが、先住ペットの前で新しいペットをかわいがり家族であることをアピールしましょう。敵ではない飼い主様が新しいペットをかわいがる光景を見ることで、仲間であることを認識させてあげてください。
相性を尊重する
いくら飼い主様が努力をしても一向に敵意をむき出しにしたり、お互いの存在を認めたりしない場合は相性が悪いと割り切ることも大切です。ペットたちに無理をさせてはストレスを与えるだけになってしまうので、注意してください。
猫とうさぎはペットとしての相性が良い
本記事では、猫とうさぎを一緒に飼えるのかについて紹介しました。うさぎと猫はテリトリーをしっかり分けることで、一緒に暮らすことができます。
これから飼育する方は、注意点を押さえて飼育してくださいね。