「愛犬を飼うには年収いくら必要?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

せっかく愛犬を飼うのであれば、飼い主様も毎月の支出に安心して心地よく過ごせると良いですよね。

本記事では、愛犬を飼うのに必要な年収や、愛犬を飼う際の初期費用、毎月かかる費用について徹底解説します。愛犬を飼う際の経済的な負担を把握して、生活費や家計への影響をチェックしておきましょう。

愛犬を飼うにはいくら年収が必要?

愛犬を飼う際の平均的な年間総支出は208万円ですが、愛犬を安心して飼えるのは年収300万円以上です。

内訳は愛犬の飼育費用が22万円、生活費が186万円。年収に対し手取りが80%だとすると、年収は240万円ですが、安心して愛犬を飼える年収ではありません。

年収240万円にプラス60~100万円加えた、300~340万円以上が必要になります。愛犬には飼育費用がかかるため、愛犬を飼えるだけの経済力があるか把握しましょう。

最後まできちんとお世話し、ワクチン代や病気にかかったら動物病院にて治療費や手術費も加算されます。

シニア犬になったらシニア専用の食事やサプリメント、エクササイズなど費用もかかります。

愛犬を飼う際の経済的負担

愛犬を飼う際の経済的負担

続いて、愛犬を飼う際の経済的な負担を見ていきましょう。

初期費用は5~10万円が相場

初期費用としては5~10万円が相場です。

保護犬を譲り受ける場合、愛犬を購入する費用はかかりませんが、ワクチン接種や検査代を自己負担しなければなりません。

目安としては約2~5万円ですが、譲り受ける犬の状態により変動します。また、公的機関への登録料や健康診断の費用が約2~3万円かかると覚えておきましょう。

他には、愛犬を迎えると生活に必要なグッズの費用もかかります。

  • フード
  • ケージや柵
  • トイレ用品
  • 食器
  • ペットキャリー
  • おもちゃ

必需品の費用の目安としては約5万円です。

備えるべき必需品

愛犬を迎える際に備えるべき必需品を具体的に紹介します。日用品は以下の品物が必須です。

  • ドッグフード
  • フードボウル
  • 水飲みボウル
  • トイレトレー
  • トイレシーツ
  • 首輪
  • リード

ケア用品として以下の品物を準備しましょう。

  • ブラシ
  • 爪切り
  • ペット用シャンプー
  • 歯磨きグッズ

日用品やトイレ・ケア用品は消耗していくため、必要に応じてストックしたり、買い替えたりしなければなりません。

生活費の変動と家計への影響

愛犬を飼うと生活費も変動し家計にも影響します。例えば、愛犬が暑さや寒さで体調を崩す可能性があるため、快適な室温を保たなければなりません。

そのため、季節に応じて、1日中エアコンをつけたり、ペットカーペットを備えたりする必要があります。

夏場は涼しく快適に過ごせるように空調設備を完備しなければならず、クーラー代などの光熱費もかさみます。

上記のように、愛犬がいる生活では水道・光熱費の生活費もかさみ、家計に影響すると知っておきましょう。

愛犬1匹にかかる費用と毎月の支出

愛犬1匹にかかる費用と毎月の支出

以下では1ヵ月あたりいくら費用がかかるか解説します。

愛犬1匹の平均的な費用は?

愛犬1匹にかかる平均的な費用は、1ヵ月あたり約1万4,000円です。この費用は、トイプードルやチワワ、ダックスフントなどの小型犬も含めた平均費用になります。

そのため柴犬やボーダー・コリーなどの中型犬以上になると、さらに費用がかかると考えておきましょう。中型犬以上の平均支出額は3,000円加算された約1万7,000円です。

愛犬を飼うのに毎月かかる費用は?

次に小型犬や中型犬、大型犬に分類して毎月かかる費用を見ていきましょう。

小型犬

小型犬は1ヵ月あたり約1~2万円です。目安の費用内訳は次の通りです。

  • 食費:約3,000~5,000円
  • 日用品代:約1,000~2,500円
  • シャンプー・トリミング代:約3,000~1万円
  • 医療費:約3,000円(年間で約3~5万円)
  • ペット保険料:約1,300~2,800円

中型犬

中型犬は1ヵ月あたり約1万5,000円~2万5,000円です。費用の内訳を下記に紹介します。

  • 食費:約5,000~6,000円
  • 日用品代:約2,000~5,000円
  • シャンプー・トリミング代:約3,000~1万円
  • 医療費:約3,000円(年間で約3~5万円)
  • ペット保険料:約1,500~3,000円

大型犬

大型犬は1ヵ月あたり約2万6,000円~3万円かかります。目安となる費用の内訳をチェックしましょう。

  • 食費:約5,000~6,000円
  • 日用品代:約5,000~1万2,000円
  • シャンプー・トリミング代:約1万円以上
  • 医療費:約4,000円(年間で約4~6万円)
  • ペット保険料:約1,800~3,500円

注意点として、毎年狂犬病の予防接種を受けるのが義務付けられています。フィラリア予防薬などのワクチン費用もかかります。

また、上記以外にも必要に応じて、しつけ教室やトレーニング代、ペットホテル代などもかかるでしょう。

生涯費用は約252万円

犬全体の平均寿命は14.76歳と言われており、一生涯にかかる費用は約252万円です。

1ヵ月当たり約1万4,000円と計算すると、生涯費用は約252万円になります。できるだけ長く一緒にいたい愛犬には相応の費用もかかります。

愛犬にかかる医療費

愛犬にかかる医療費

食費やグッズ費に加えて医療費も加味する必要があります。

病気にかかる費用

愛犬も人間と同じように、年齢が高くなれば健康面での心配が増えてきます。人間と異なり、愛犬には公的な医療保険がありません。そのため、病気や怪我をした場合は想定以上に高額な医療費になることも。

ペットフード協会の2022年調査では、1年間で愛犬が動物病院に通った回数は平均で5回でした。

年齢では1歳未満の子犬、7歳以上のシニア犬で動物病院に通う回数が多くなります。

シニア犬を飼うために必要な準備金

シニア犬を飼うにあたり、医療費やシニア犬の用品が必要なため、金銭面的な負担がかかります。例を挙げると、シニア犬用のドッグフードは若い時よりも割高になります。

そのためペット保険の加入や、毎月2,000円~3,000円の積み立て準備金を貯めておくのも重要です。万が一の病気や怪我のために予備費用を蓄えておきましょう。

愛犬のペット保険

医療費に加えてペット保険についても解説します。

知っておきたいペット保険のメリット

民間のペット保険に加入していない場合は、医療費は全額自己負担になるため、突発的に高額な治療費が発生します。

特に子犬がかかりやすい病気や怪我もあります。迎えたばかりの子犬はデリケートなため、環境の変化により体調が悪くなりやすいでしょう。

また好奇心旺盛な性格の子犬の場合、骨折や異物誤飲の可能性もあります。骨折の治療費は約9万3,000円、異物誤飲の治療費は約3万1,000円です。

ペット保険に加入していることにより、これらの費用をカバーできます。

1ヵ月あたりの保険料の相場

1ヵ月あたりのペット保険料の相場を紹介します。おおよその目安は下記の通りです。

小型犬1,300円~2,800円
中型犬1500円~3,100円
大型犬1,800円~3,600円

まとめ|愛犬を飼うには年収300万以上が安心

本記事では愛犬を飼うのに必要な年収、愛犬にかかる費用について解説しました。犬のサイズや犬種により、飼育費用が変わりますが、最低でも年収300万円ないと犬を飼いにくいかもしれません。

自身の現状の出費と照らし合わせて購入を検討すると良いでしょう。