「愛犬が迷子になったらどうすればいいの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大切な愛犬が迷子になってしまったら、人はパニックになりがちです。しかし、早く愛犬を見つけるためには飼い主様の冷静かつ迅速な行動が必要になります。できる限り心を落ち着けましょう。
本記事では、犬が迷子になった場合にすべき必要な連絡や行動、迷子犬を保護した場合の対処について説明していきます。
目次
犬が迷子になったときに必要な連絡先
犬が迷子になったときに必要な連絡先は以下の通りです。
- 交番・警察
- 保健所
- 動物愛護センター
犬の迷子は人間の子どもの迷子と同じく、時間との戦いになります。速やかに連絡をしておきましょう。
交番・警察
愛犬が保護されていた場合は、交番または警察に届け出があります。犬の場合は広範囲を移動することができるため、近くの交番や警察署に届け出がない場合もあるでしょう。
犬は1日で長距離を移動できるため、自宅から離れた別所の警察にも問い合わせてもらう必要があります。
保健所
自治体の保健所へ愛犬が迷子になった日付と場所を伝えましょう。もしマイクロチップを装着している場合は、病院にて飼い主様の情報が分かります。
保健所へは以下の情報を伝えるようにしましょう。
- 犬の性別
- 犬種
- 年齢
- 特徴
- マイクロチップ番号
- 連絡先
- 目立つ毛色
- 模様
動物愛護センター
動物愛護センターに保護されている場合もあるため、地域の動物愛護センターにも連絡しましょう。交番や警察と同じく、広範囲の動物愛護センターに連絡を入れることが大切です。
近年では、ポータルサイトで保護された動物を検索できるシステムがあります。また、SNSを駆使して確認すると良いでしょう。
犬が迷子になった場合にすべき3つの行動
犬が迷子になった場合にすべき行動は以下の3つです。
- 迷子になった場所付近をすぐに探す
- 散歩コースや近隣の動物病院付近を探す
- ポスターやSNSを使って協力を呼びかける
迷子になった場所付近をすぐに探す
愛犬が迷子になった場合、まず迷子になった場所の付近を徹底的に探しましょう。すぐに捜索を開始すれば、近くにまだいる可能性もあります。
小型犬の場合は屋内で愛玩犬として飼われていることが多いため、人に慣れている犬種がほとんどです。人懐っこく1日の移動距離も最高で1kmほどしかないので、すぐに探せば見つかる可能性が高くなるでしょう。
散歩コースや近隣の動物病院付近を探す
迷子になった犬はいつもの散歩コースに戻る可能性があります。毎回同じ散歩コースを歩いている飼い主様は、散歩コースでよく出会うお友達や知人に連絡してみてください。
首輪をしたまま一匹で歩いている犬は目につきやすいです。「○○さんの犬かしら…?」と覚えていてくれる人がいるかもしれません。
いつも通っている動物病院の獣医師や他の患者さんから情報を得られる可能性もあるため、忘れずに連絡を入れてみましょう。
ポスターやSNSを使って協力を呼びかける
写真を貼ったポスターを配り、近隣の人々に協力を求めるほかに、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを使って探してみましょう。
現代はSNS時代です。「愛犬が迷子になって困っている」と投稿するだけで、瞬く間に拡散されて探してくれる人が一気に増えます。愛犬家仲間にも声をかけて、ご自分の犬の特徴を細かく伝えたうえで捜索を手伝ってもらいましょう。
迷子犬を探すときの3つの注意点
迷子犬を探すときの注意点は以下の3つです。
- 時間が勝負
- 時期によって探し方が異なる
- 年齢によって行動スピードが違う
いずれも速やかに愛犬を見つけるために注意しておくべきポイントになります。以下で詳しく解説します。
時間が勝負
迷子になった犬を探すには、何よりも時間が勝負になります。なぜならば、犬は1日で最大5km移動することができる動物だからです。さらに、迷子になってしまった犬は、飼い主様を探して不安になりながらどんどんと移動してしまいます。
海外では迷子になったペットが100km以上も遠い場所で見つかった事例があります。なるべく短時間のうちに探し始めることが見つけやすくなる鍵といえるでしょう。
時期によって探し方が異なる
季節により気温やイベントが異なるように、犬も季節の影響を受けやすい動物です。例えば春と秋は発情期のため、オスがメスを求めて脱走する場合があります。
また、夏は花火などのイベントが多いため、音に驚いて逃げ出す場合があります。そして、冬に迷子になった場合は暖かい場所にとどまる可能性が高いです。
時期によって向かう場所や、留まっていそうな場所に検討をつけて探すのも一つの手段といえるでしょう。
年齢によって行動スピードが違う
人間と同じように、犬も年齢とともに行動範囲やスピードが異なります。好奇心旺盛な子犬は、他の人間や犬に興味を持ってついていってしまう可能性が高いです。
そして、体力的にも元気な成犬は思っているよりも広範囲に移動してしまう可能性があります。老犬の場合はあまり物事に興味を示さず、ただ黙々と歩き続ける場合が多く、意外と遠くの場所で発見されることが多いです。
迷子犬を保護した場合の対処法
保護した場合の対処法についても紹介します。まず、覚えておいて欲しいのは「迷子になった犬は人間と同じく不安で緊張している」ということです。いきなり触れたり、大きな声で名前を呼んだりするのは逆効果になりかねません。
そのため、保護する前に動物愛護センターへ連絡してみてください。ご自身で保護する場合は、慎重に犬の目線にしゃがんで、犬の方から寄ってくるのをひたすら待ってあげてください。その際は小さな声で名前を呼びかけることが大切です。
無事に犬を保護できた場合は、迷子札やマイクロチップが何もないかどうか確かめましょう。
マイクロチップは病院に行けば装着の有無がわかりますので、近くの動物病院に診察に行ってください。迷子札もマイクロチップもなく、首輪だけの場合は動物愛護センターへ届けるか、SNS上で飼い主様がいないか呼びかけてあげましょう。
迷子札やマイクロチップで迷子を防止
迷子札やマイクロチップの装着により、迷子犬が見つかる可能性は非常に高いです。短距離の散歩の際にも、迷子札を必ずつけてください。
また、マイクロチップの装着は迷子捜索に非常に有効な手段です。病院で相談しながら、前向きに装着することを考えましょう。
大切な愛犬を迷子でなくさないように気をつけよう
本記事では、愛犬が迷子になった場合にすべき必要な連絡や行動、迷子犬を保護した場合の対処について説明しました。どれだけ懐いていても犬は動物です。
目を離した隙に迷子になってしまう可能性は、日常的に存在します。常日頃から迷子防止を怠らず、迷子になった場合は早急な行動をとることが大切です。
COCOペットでは、コラムにて犬の役立つ情報を発信しており、飼い主様と愛犬が安全に過ごせる知識を得ることができます。