「犬の性格ってどうやったら分かる?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

犬は人間とコミュニケーションが取りやすい動物のひとつですが、言葉を話すことはできません。そのため、具体的な性格を見極めるのは難しいです。しかし、犬の性格や特徴を大まかな範囲で学ぶことにより、愛犬との絆は深まることでしょう。

本記事では、犬種・性別・環境による犬の性格に関して徹底的に解説していきます。

犬の性格とは

犬の性格とは

犬の性格は犬種による遺伝だけでなく、性別や育つ環境も関係してきます。また、犬自身の年齢や、飼い主様との生活でも性格が異なってくるのです。特に、飼い主様との関わりは犬の性格へ密接に関係します。

飼い主様とのコミュニケーションの仕方により怖がりな性格になったり、社交性の高い性格になったりと後天的に性格が変わることがあるのです。叱るべき場合と褒めるべき場合を見極めて、愛犬の性格に良い影響を与えていきましょう。

犬種別による犬の性格

犬種別による犬の性格

犬種別により、犬の性格は異なるため以下で解説します。

愛玩犬

愛玩犬は名前の通り、可愛がられるために作られた犬種です。一戸建ての屋内でもマンション住まいの方でも飼いやすい小型犬が多く、いずれの犬も愛情深くて飼い主様に寄り添う性格をしています。

チワワやトイプードル、マルチーズなどが代表的な犬種です。

しかし、なかには猟犬として活躍していた歴史を持つ犬もいるため、活発的な犬種も存在します。愛玩犬だからといって散歩を少なくし、室内だけで育てるなど偏った育て方はしないようにしましょう。

作業犬

作業犬は、警備犬や番犬として人間のために働いてきた犬種です。非常に頭が良く、人間の指示も理解しやすい性格になります。一方で、警護をするという血が騒ぐのか警戒心が強いです。

また、音に対して吠えやすい一面も持っているため、飼う場合は吠え癖をつけないようにきちんとしつけましょう。

主な犬種は以下になります。

  • グレートピレニーズ
  • ミニチュアシュナウザー
  • ドーベルマン

牧羊犬

牧羊犬は、家畜の群れを決まった場所へ誘導する役割を持った犬種です。飼い主様に従順で賢い性格をしています。

ボーダーコリーやオールドイングリッシュ、シープドッグなどが代表的な犬種です。かなりの体力を持つ犬種ばかりであるため、運動不足になるとイタズラをしやすい一面もあります。

散歩やドッグランなど、日頃からの運動を欠かさないように気をつけましょう。

レトリバー系

レトリバー系は、猟犬でもあった大型の犬種です。体は大きいですが、穏やかでとても優しい性格をしています。子ども相手でも安心できる犬として、家庭犬としても人気です。

ラブラドールレトリバーや、ゴールデンレトリバーが代表的な犬種です。忍耐強い性格の持ち主でもあり、介助犬や盲導犬などの補助犬になる個体もいます。

テリア系

テリア系は、狩猟犬として作られた歴史を持つ犬種です。そのため、非常に活発的で遊ぶことが大好きな性格をしています。好奇心旺盛でもあり、興奮しすぎることもあるぐらいです。

ジャックラッセルテリアや、ヨークシャーテリアが代表的な犬種です。大型犬でないからといって、彼らの運動力を甘くみてはいけません。小型犬とは思えないほどの運動力を持っているため、日々の散歩は絶対に欠かさないようにしましょう。

スパニエルやプードル系

スパニエルやプードル系は、猟犬の歴史を持つ犬種です。温厚で明るく愛情深い性格をしており、家庭犬に適した犬といえるでしょう。

ビーグルやイングリッシュコッカースパニエル、プードルが代表的な犬種です。犬種名だけを聞くと愛玩犬のようにも思えますが、彼らは猟犬として使役されていました。

つまり、運動量も多く活動的な性格も併せ持っているのです。個体に適した運動量を獣医師に聞いて、適切な運動を行ってあげてください。

古代犬

古代犬は、犬の祖先であるオオカミの血に最も近い犬種です。警戒心が強く、飼い主様のみに従順な性格をしています。

柴犬やサモエド、日本スピッツが代表的な犬種です。活発な一方で繊細な一面も持っているため、自分だけのテリトリーを作ってあげてみてください。

性別による犬の性格

性別による犬の性格

性別も犬の性格を左右するポイントのひとつです。犬のオスは活発的で勇敢、縄張り意識が強い性格をしています。一方で飼い主様に甘えるなど、正反対の性格を見せることも多いです。

犬のメスは他の犬にも優しく陽気で人懐っこい性格をしています。マイペースながらも落ち着きがあり、オスよりも穏やかな個体が多いです。避妊手術をする前には母性を見せることもあります。

しかし、こちらもあくまで傾向のひとつにすぎません。穏やかでマイペースなオスもいれば、ヤンチャで活発なメスもいるでしょう。個体により、性格が変わることを忘れないでください。

環境による犬の性格

環境による犬の性格

育つ環境によっても犬の性格は異なります。例えば、「屋外で育った犬」と「屋内で育った犬」とでは、性格にはっきりとした差が出る場合があります。また、飼い主様の振る舞いひとつでも性格は変わることがあるため、注意しましょう。

屋外で育った犬の場合

屋外で育った犬の場合は、外の車音や自転車の音、他の犬や人間などあらゆる物や動物に触れて育ちます。こうした外界の刺激を受けて育った犬は、物怖じせずタフな性格です。

しかしながら、屋外飼育では散歩のとき以外に飼い主様と触れ合う機会が少ないでしょう。飼い主様との絆を深めて、互いに信頼を築けるようにスキンシップをとることを忘れずにすると良いです。

室内で育った犬の場合

屋内で育った犬の場合は、飼い主様に守られ音も光も動物もいない刺激の少ない環境で育ちます。その結果、外的な刺激に慣れておらず、臆病で内向的な性格になりがちです。

小型犬で運動量が少ない犬種であっても、ベビーカーを使用するなどして外界の刺激を少しでも愛犬に与えてあげるようにしましょう。

犬の性格を理解することは愛犬のきもちを理解すること

犬の性格を理解することは愛犬のきもちを理解すること

本記事では、犬の性格について犬種・性別・環境に分けて解説しました。犬と飼い主様は似ているとよく言われるように、犬と人間の絆はとても強いものです。

犬種や性別による本来の性格も、飼い主様と過ごすことで変わります。同じ犬種でもすべての個体が異なる性格を持つということです。飼い主様だけの愛犬の性格を理解することが、愛犬と飼い主様の幸せにつながることでしょう。

COCOペットでは、コラムにて犬の情報を発信しており、愛犬との絆を深めることにも役立ちます。