「こどもがいる家庭だけれど猫を飼っても大丈夫なのだろうか…」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
可愛いこどもたちと愛猫を遊ばせてあげたいと思う飼い主様も多いでしょう。しかし、こどもと猫を仲良くさせるにはいくつかのポイントがあるのです。
本記事では、猫とこどもの関係や相性の良い品種、必要な準備を紹介していきます。
目次
猫とこどもの関係とは
猫とこどもの関係は、私たち人間が思っているよりも複雑です。犬は人によく懐くといわれていますが、猫はどうでしょうか。
こどもがいるご家庭で猫を飼うには、以下の事項に気をつけてください。
- 猫とこどもの相性は個体差による
- 猫を迎える時期はこどもが4歳から5歳になってから
- 猫はこどもに命の大切さを教えてくれる
猫とこどもの相性は個体差による
猫とこどもの相性は、猫の個体差によります。猫がこどもを嫌がる原因としては、赤ちゃんの泣き声や幼児特有の大声があげられるでしょう。
ほかにも、触り方が大人と比べて雑だったり、物を投げてきたり予想外の行動をすることも猫がこどもを苦手とする理由です。
しかしながら、全ての猫が子ども嫌いとは限りません。あくまでも個体差によることを理解しておきましょう。
猫を迎える時期はこどもが4歳から5歳になってから
猫を迎える時期は、生まれてすぐよりも子供が4歳から5歳になってからの方が適切です。
赤ちゃんや乳幼児の場合、猫を気遣うという意識を持つことができません。さらに、ハイハイをする時期になると誤飲誤食の危険性もあります。そのため、ある程度、責任感が芽生える4〜5歳から猫を飼う方が良いでしょう。
猫はこどもに命の大切さを教えてくれる
猫を飼うことには、こどもに対しての大きなメリットもあります。小さなころから動物の命に触れることで、こどもに命の大切さを教えることができます。
こども自身が自分より小さな存在に責任感を持ち、大切にすることは成長過程において良い影響をもたらすでしょう。
こどもと相性の良い猫の品種3選
こどもと相性の良い猫の品種は以下の3つです。
- ペルシャ猫
- ラグドール
- スコティッシュフォールド
いずれの猫もおとなしい性格で、こどもと相性が良いとされています。しかし、だからといって、こどもを好きに猫と遊ばせて良いわけではありません。きちんとルールを守って猫と触れ合わせてあげましょう。
ペルシャ猫
ペルシャ猫は落ち着きがあり、おとなしい性格の品種です。感情的にならず穏やかであるため、こどもとの相性が良いといわれています。控えめな一面もありますが、物怖じしない明るい性格も備えているため、こどもにも優しく接してくれるでしょう。
ラグドール
ラグドールは一般の猫よりも体が大きい品種ですが、優しく穏やかな性格をしています。抱っこなどのスキンシップが取りやすい猫でもあり、こどもとの触れ合いが自然に出来ることでしょう。
のんびりした性格でもあり、順応性も高いため遊び相手にもなってくれます。
スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドは、人懐っこい性格で甘えることが大好きな品種です。しつけもしやすいため、こどもとも暮らしやすい猫といえるでしょう。
環境の変化にも適応できる性質なため、新しくこどもが増えても直ぐに慣れてくれる場合があります。
猫とこどもが仲良くなる2つの秘訣
猫と子供が仲良くなるには多くの方法がありますが、なかでも「こどもに猫への注意点を教える」「遊びやご飯係など触れ合う時間を増やす」ことがおすすめです。
こどもが自然と猫への責任感を持ち、猫との距離を縮めることができます。ぜひ試してみてください。
こどもに猫への注意点を教える
猫にしつけるのではなく、こどもに猫への注意点を教えておきましょう。例えば、成猫よりも繊細な子猫の場合、抱き上げ方や触り方までみっちり教えておくことが大切です。
成猫の場合も猫の嫌なことをしないように教えましょう。日常の注意点としては、食べ物を床にこぼさないようにすることが大切なポイントです。
遊びやご飯係など触れ合う時間を増やす
一緒に遊ぶ時間を増やして、猫とこどもが一緒にいる空間を作ってあげてください。一緒にいる時間が長ければ長いほど、お互いに分かり合えるようになります。
また、猫のご飯係やおやつ係をしてもらって、猫に懐いてもらうことも大切です。懐いてもらうだけでなく、ご飯をあげるという役割を与えることで、こどもは猫に対して責任感を持つようになるでしょう。
猫を迎えるために必要な3つの準備
猫を迎えるために必要な準備は以下の3つです。
- 猫の寄生虫対策を行う
- 餌を与えることの重大性を教える
- しばらくの間はこどもと2人きりにしない
こどもにとっても猫にとっても重要な準備になります。必ず行うようにしてください。
猫の寄生虫対策を行う
猫の中には、寄生虫を持っている個体もいます。寄生虫は特にこどもに感染しやすいため、猫を迎えるときは必ず寄生虫対策を動物病院で行ってから迎えるようにしましょう。
餌を与えることの重大性を教える
こどもをご飯係に任命した場合、キャットフードなどの決められた餌以外は与えてはいけないと強く教えてください。こどもに責任感を与えると同時に、安全に猫を迎えるために必要なことになります。
しばらくの間はこどもと2人きりにしない
猫を迎えた喜びで、こどもが教えたことをすっかり忘れてしまう場合もあるでしょう。猫の嫌がることをして猫から攻撃を受けた場合は、双方がかわいそうなことになります。
そのため飼い始めてしばらくの間は、こどもと2人きりにはしないようにしてください。大人の目が届く範囲で遊ばせ、引っかかれるなどの事故がないように注意しましょう。
猫とこどもが仲良く暮らせる環境づくりをしよう
本記事では、猫とこどもの関係や相性の良い品種、必要な準備を紹介しました。猫を飼うことは、こどもにとって良い経験になります。
しかし、大人から距離の取り方をきちんと教えなければ辛いトラウマになってしまうこともあるでしょう。猫と子どもが仲良く暮らせる環境づくりを家族全体で行ってあげてください。
COCOペットでは、コラムにて猫の情報を発信しており、猫とご家族が健やかに楽しく過ごせる知識を学ぶことができます。