「猫の性格ってどうやって見極めるの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自由気ままに生きているようなイメージが強い猫ですが、何百もの品種によりそれぞれ異なる性格を持っています。猫の性格に関する分類について科学的な研究が行われるほどです。
本記事では、猫の性格を見極める方法や性格の種類、特徴を猫のきもちに寄り添いながら丁寧に紹介します。
目次
猫の性格と毛色の関係とは
猫の性格は遺伝子や性別、母猫の状態などにより左右されるものです。しかし、東京農業大学で行われた研究により、新たに「猫は毛色の違いでも性格が異なる」ことが判明しました。
研究結果によると、毛色だけでなく柄や模様も性格に反映していると分かっています。ただし、あくまでも傾向であって個体差や育つ環境により後天的に違いが現れる場合もあるのです。
しかし、何百もの品種から分類するよりも毛色により性格が分類できることは猫のきもちを知ることにおいて非常に有益といえます。飼い主様の愛猫の毛色をよく観察してみてください。
毛色別による性格の種類
毛色別による性格の種類は以下の通りです。
● 三毛(キャリコ)
● 黒(ブラック)
● 白(ホワイト)
● 黒白・白黒(バイカラー)
● グレー(ブルー)
● キジトラ(ブラウンタビー)
● キジ白(ブラウンタビーとホワイト)
● サバトラ(シルバータビー)
● サバ白(シルバータビーとホワイト)
● 茶トラ(レッドタビー)
● 茶白(レッドタビーとホワイト)
● サビ(トーティシェル)
● ハチワレ
● ポイントテッド
以下でひとつずつ解説します。
三毛(キャリコ)
白地に茶色と黒色が混じった毛色の猫です。招き猫として有名であり、遺伝的にはほとんどがメスになります。オスが生まれることは非常に稀であり、希少価値も高いです。
気まぐれで好奇心旺盛な性格ですが、賢くもあります。ただし、賢いながら捉えどころのない部分もあるところがポイントです。
黒(ブラック)
黒地の毛を持つ猫であり、外面とは裏腹に人懐っこく甘えん坊な性格をしています。穏やかな一面もあり、空気を読むのも得意です。
白(ホワイト)
白地の毛を持つ猫であり、黒猫よりも神経質で警戒心が強い性格をしています。独占欲や気が強いことも特徴的です。
黒白・白黒(バイカラー)
黒と白の二色の毛色を持つ猫で、どちらの色が多いかにより黒白か白黒かに決まります。黒白の場合はマイペースな性格が多く、白黒の場合は気が強い性格が多いです。
グレー(ブルー)
ロシアンブルーのような灰色の猫であり、落ち着いた性格をしています。ただし、繊細さによる警戒心もあり、心を許した相手にしか懐かない一面を持っていることが特徴的です。
キジトラ(ブラウンタビー)
キジ(鳥)と虎の模様を合わせた毛色を持つ猫であり、茶色地に黒縞の毛はブラウンタビーとも呼ばれています。
警戒心が強いですが、懐くと甘えん坊になる個体が多いです。自分のタイミングで動くことを好むマイペースな性格でもあるため、長時間のスキンシップはおすすめしません。
キジ白(ブラウンタビーとホワイト)
キジトラと同じ系統の中でも体の一部分が白い猫のことです。警戒心が強く、抱っこを嫌がる傾向があるため、飼ってから最初のうちはご注意ください。しかし、キジトラと同じく甘えん坊で社交性が高い一面もみられます。
サバトラ(シルバータビー)
明るい灰色地に黒縞の猫です。おっとりタイプと慎重タイプの二つの性格に分かれており、オスは甘えん坊でメスはクールな一面を持っています。
サバ白(シルバータビーとホワイト)
サバトラ柄で体の一部分が白い猫のことです。サバトラと同じく二種類の性格があり、白い部分が多いほど賢くプライドが高い傾向にあるとされています。
茶トラ(レッドタビー)
薄く赤みがかった毛色に赤褐色の縞模様を持つ猫のことです。人懐っこく活発な性格が特徴的であり、食べ物などの好みがうるさい傾向があるとされています。
茶白(レッドタビーとホワイト)
茶トラ柄に体の一部分が白い猫のことです。性格は茶トラに似ていて人懐っこく温厚なため、多頭飼いに向いている猫といえるでしょう。
サビ(トーティシェル)
赤、黒、茶色の斑模様を持つ猫のことです。グレーなどが混じった個体は「灰サビ」と呼ばれています。頭が良く協調性があるため、初めてのペットに最適です。しかし、なかには攻撃的な性格の個体もいるため気をつけてください。
ハチワレ
鼻先から額の部分で二色に毛色が分かれている猫を示しています。タフな性格が特徴的です。
ハチワレの場合も毛色の割合によって性格が少々異なります。黒い部分が多いほど温和、白い部分が多いほどデリケートな性格です。
ポインテッド
白地に体の末端部分だけ色がついている猫のことをポインテッドといいます。甘えたがりのマイペースな猫です。
性別による性格の違い
猫の性格は、性別にも関係しています。基本的にオスは積極的で活発、メスは気難しい性格です。理由としては、脳機能とホルモンが挙げられます。
オスはメスへのアピールのために積極的な性格となり、メスは子猫を外敵から守るために気難しい性格になったと考えられるのです。
猫の主な性格と特徴
猫の主な性格と特徴は以下の通りです。
● 大人しく穏やかな性格
● 社交的で賢く活発な性格
● 気分屋な性格
大人しく穏やかな性格
大人しく穏やかな性格をしている猫の多くは、無駄鳴きもせず、のんびりと優しい猫が多いです。品種では、ペルシャ猫やラグドールが当てはまるでしょう。
社交的で賢く活発な性格
社交的で賢く活発的な性格をしている猫の多くは、賢いがゆえにいたずらをすることもあります。その反面、人見知りをしないため、赤ちゃんのいる家庭でも飼いやすいでしょう。品種としては、メインクーンやベンガルなどが当てはまります。
気分屋な性格
ツンデレ、甘えん坊、寂しがり屋などあらゆる気分を持つ、ある意味猫らしい性格を持つ猫です。
好き嫌いが激しく、寂しさから問題行動を起こす場合もあります。品種からみれば、アビシニアンや、ノルウェージャンフォレストキャットなどが当てはまるでしょう。
愛猫の性格を学んで猫のきもちを知ろう
本記事では、猫の性格について見極める方法や性格の種類、特徴について丁寧に紹介しました。猫の性格を知ることで、自分の愛猫に合ったしつけや育て方をすることができます。
何よりも嬉しいことは、大切なペットのきもちがわかるようになることでしょう。愛猫を最後まで育てていくうえでとても重要です。猫のきもちに寄り添いながら、末長く幸せに愛猫と暮らしてあげてください。
COCOペットでは、コラムで猫に関する情報を発信しており、飼い主様と愛猫の暮らしに役立てることができます。