愛猫が最近トイレをはみ出すようになり、「いつもは上手にトイレができていたのに、なぜだろう?」と悩む飼い主様もいるのではないでしょうか。
たまたま失敗してしまうことはどの猫でもありますが、何度も失敗が続くようなら、何かしらの原因があると考えられます。
この記事では、猫がトイレを頻繁にはみ出すときの原因と対処法を解説します。
目次
猫がトイレをはみ出す5つの原因
ここでは、猫がトイレをはみ出すおもな原因5つを解説します。
トイレの汚れを気にしている
猫はきれい好きな動物です。トイレが汚れていたり排泄物が残っていたりすると、気になって避けようとする子もいます。
汚れている箇所を避けてトイレの端っこで用を足そうとしたときに、意図せずともはみ出してしまうことはあるでしょう。
トイレのサイズ・猫砂・置き場所などが合わない
猫がトイレをはみ出すのには、トイレのサイズ・猫砂・置き場所などが合っていない場合もあります。
トイレのサイズが小さいと、猫自身はちゃんとトイレの中で用を足しているつもりでも、はみ出してしまうことがあるのです。特にオス猫や大型の猫は、体格に合わないトイレを使っていると幅や高さが足りなくなります。その結果、トイレのあとに猫砂を掘った際、勢い余って排泄物が飛び散ることもあります。
また、猫砂の質や置き場所が気に入らない場合も、わざとはみ出してトイレをすることがあります。
構って欲しいから
犬ほど甘えることはないと思われがちな猫ですが、実は甘えん坊で寂しがり屋の一面も。構ってあげない時間が長いと寂しさを感じてしまう子もいるでしょう。
寂しさが原因となって飼い主様の気を引きたくてわざとトイレをはみ出す、ということもありえます。
環境の変化によるストレス
猫は、繊細で環境の変化に敏感な性格の子が多い生き物です。家をリフォームしたり、引越しをしたりして環境に変化が起こると、ストレスを抱えてトイレに失敗してしまうことがあります。
ストレスが原因の場合は、トイレを失敗したとしても決して怒らず、慣れるのを待ってあげましょう。
しかし、「トイレの外でもトイレをしていい」と覚えてしまわないよう、注意する必要はあります。排泄をしそうな様子が見られたらトイレに連れて行ってあげるなど、トイレの場所を覚えさせる工夫をしてみてください。
老化や病気
猫は人間と同じように、老化によって足腰が弱くなり、関節を痛めることも増えてきます。足腰が弱り関節をうまく動かせなくなると、トイレをまたぐのも一苦労になり、失敗も増えてくるでしょう。
また、猫に多い腎臓や膀胱に関する病気が原因で、失敗を繰り返しているのかもしれません。トイレに入っても排泄しづらそうな様子が見られたり、痛そうに鳴いていたりしたら、身体の調子が悪い可能性があります。おかしいと思ったら病院に連れて行ってあげてください。
関連記事:介護が必要な愛猫のトイレの上手なサポート方法を紹介
猫がトイレをはみ出す場合の5つの対処法
「ここでは、猫がトイレをはみ出すときの対処法を5つ解説します。
トイレを常にきれいに保つ
猫のトイレは、可能であれば排泄後にすぐ片付けてあげましょう。猫はきれい好きのため、汚れていたり排泄物が残っていたりするトイレを嫌がる子もいます。仕事や家の事情などで、排泄後すぐの片付けが難しいなら、朝夜で1日2回きれいにしてあげましょう。
また、定期的に猫砂を取り替えたり追加したりして、猫が快適にトイレできる環境を整えてあげてください。
トイレのサイズや猫砂の種類を変える
トイレが愛猫の身体より小さかったり、猫砂を掘るたびに周りに飛び散ったりするようなら、トイレのサイズを変えてみてください。
猫のトイレは、身体の1.5倍以上大きいサイズが理想的です。猫砂が飛び散るのも防ぎたいのなら、ドーム型や壁の高いものを選びましょう。
また、猫砂の質やにおいが合わなくてトイレをはみ出す子もいるため、猫砂の種類を変えるのも一つの手です。猫砂の種類を変える際は、一気に変えるのではなく、少しずつ混ぜながら変えていってあげましょう。
トイレの数・置き場所を増やす
愛猫が常にきれいなトイレを使えるよう、トイレの数を増やすのも一つの方法です。トイレは一家に2,3ヵ所ほど用意するのがよいでしょう。トイレが2ヵ所以上あれば、片方のトイレが汚れていても、もう片方のトイレを使えます。
また、トイレの置き場所は1ヵ所に固定せず、愛猫の様子を見ながら家の中にばらして設置するのがおすすめです。
寂しい想いをなるべくさせない
寂しがり屋で甘えん坊な一面をもつ猫は、「トイレを失敗すれば構ってもらえる」と思ってトイレからはみ出してしまうことがあります。寂しい想いをなるべくさせないよう、たくさん遊んで普段からよく構ってあげましょう。
また、愛情をしっかり注いであげることは、トイレの失敗以外にも、ストレスによる体の不調の防止につながります。おもちゃで遊ぶ・話しかける・擦り寄ってきたら撫でてあげるなど、しっかり愛情表現をしてあげてください。
老化や病気の傾向がある場合の対処法
猫も人間と同じように、老化が進むと足腰が弱くなったり、動きが遅くなったりします。トイレをまたぐのが大変そうだと感じたら、縁が低いものに変えたり、踏み台を置いてトイレに入りやすくしたりする工夫が必要です。
さらに、愛猫がトイレに行きたいときにすぐできる工夫もしてあげましょう。例えば、トイレの数を増やす・猫が落ち着ける場所に設置する・生活スペースの近い所に置くなど、数や置き場所を工夫してあげてください。
また、うんちやおしっこの切れが悪い・痛そうに鳴きながら排泄している・短時間に何度もトイレに行くなど、様子がおかしいと思ったら、病気を疑ったほうがいいかもしれません。心配な場合は、すぐに病院へ連れて行ってあげましょう。
まとめ
猫がトイレをはみ出すのには、単なる失敗だけでなく、心理的・物理的・環境的・病的などさまざまな原因が潜んでいます。
様子を見るのも大切ですが、「たまたまだろう」「いつか治るだろう」と放っておいて何も対処しないのは危険です。はみ出してトイレをする癖が付いたり、ストレスが解消されず体調を崩したりすることにもつながります。また、病気になっている場合は、放っておけば命の危険にさらされるかもしれません。
猫にとって「トイレをはみ出す」行為は、何かしらのサインである可能性があります。普段から愛猫の様子をよく観察して、少しでも気がかりなことがあれば、対処法を試したり病院で相談したりしてみてください。
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