「ペット写真を可愛く撮りたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、いざ撮影しようとすると、うまく撮れずに悩むことも多いかもしれません。

本記事では、ペットの写真を可愛く撮るためのコツをご紹介します。カメラの設定や撮影時の注意点など、誰でも実践できるポイントをぜひ参考にしてみてください。

ペットの写真を上手に撮るための設定

ペットの写真を上手に撮るための設定

ペットの写真を可愛く撮るためには、設定も重要です。以下では、ペット撮影におすすめの設定をご紹介します。

ペットを撮るためのカメラ設定

ペットを撮るためのカメラ設定

一眼レフなどのカメラには、「絞り」と「F値」という機能があります。絞りを開放(F値を小さく)することで、ペットにピントを合わせ、背景をうまくぼかせます。

また、連写モードを搭載しているカメラだと、動き回るペットをうまく撮ることが可能です。

具体的な設定例
絞り:開放(F値を小さく)
シャッタースピード:1/250秒以上
ISO感度:400~800程度

ペットを撮るためのスマホ設定

多くの飼い主様は、カメラではなく、スマホでペットを撮影するでしょう。以下では、ペットを撮るためのスマホ設定について紹介します。

ピントを合わせる

スマホでペットを可愛く撮影するには、ピント合わせが重要です。機種によって方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。

iPhoneの場合は、画面に映った被写体をタップすることでピントを合わせられます。素早くピントを合わせるには練習が必要ですが、慣れればペットのベストショットを逃さずに撮影できます。

グリッドガイドを設定する

スマホのカメラには、グリッドガイドと呼ばれる機能があります。画面上に縦横の線を表示するもので、写真の構図を意識するのに役立ちます。

グリッドガイドを使うと、画面の中心点がわかりやすくなります。被写体を中央に配置したり、あえてずらしたりして、さまざまな構図を試すことが可能です。

明るさの自動補正を行う

スマホカメラには、HDRと呼ばれる機能があります。明暗差が大きいシーンで自動的に補正を行い、全体的に明るく美しい写真撮影を可能にする機能です。

HDRをオンにすると、強い日差しや水面の反射など、明暗差が大きい場所でも、白飛びや黒つぶれを抑えた写真を撮ることが可能です。

太陽光や水の反射で明るい部分と、木陰や屋根などで暗い部分が混在する場合も、全体の光の加減を自動調整してくれます。ただし、HDRにはデメリットもあります。鮮やかな花や料理などの場合、明暗差をなくすことで本来の色が失われてしまう可能性があります。

HDRのオン・オフは、カメラの設定ページで簡単に切り替えられます。シーンや被写体に合わせて、使い分けてみましょう。

ペットの写真を可愛く撮るためのコツ

ペットの写真を可愛く撮るためのコツ

ペットの写真を可愛く撮るためには、いくつかのコツがあります。以下では、コツをいくつかご紹介します。

背景をぼかす

背景をぼかして、ペットにピントを合わせて撮ると、ペットがより引き立ちます。これは、手前のペットにピントが合っていれば、簡単にできます。

ペット撮影でおすすめなのが被写体であるペットを前面に配置し、背景をぼかす「後ろボケ」です。手前のペットにピントさえ合えば、比較的簡単に撮影できます。

近年は、スマートフォンでもボケ写真が撮れる機種が増えています。ぜひ、愛犬の写真を後ろボケで撮影してみてください。

ペット目線までカメラを下げる

人間目線で撮影すると、上からの撮影となり、ペットの表情がうまく写らないことがあります。

ペットの可愛らしい表情を写真に収めたいなら、ローアングル撮影がおすすめです。ローアングルから撮影することで、普段とは違う愛らしい表情を捉えられるでしょう。

光を利用する

光を利用することで、ペットの写真をより魅力的にできます。特に逆光で撮影すると、ペットの周りに柔らかい光が差し込み、透け感のある雰囲気の写真が仕上がります。ただし、ペットは動き回るため、事前に光の方向や時間帯をチェックしておくことが重要です。

たくさん写真を撮る

ペットは動き回ることが多いため、たくさん写真を撮ることで、良い表情や瞬間を捉えることが可能です。

ペットがリラックスしている時や、遊んでいる時など、自然な表情を撮影しましょう。シャッターチャンスを逃さないためにも、高速写真モードやスポーツモードなどを利用すれば、より良いショットを撮影できるはずです。

ペットの動きに合わせて、撮影するタイミングをチェックしましょう。

おもちゃで目線を誘導する

ペットは思うように目線をくれない場合もあります。良い写真を撮るためには、カメラ目線で写真を取りたいと考える飼い主様もいらっしゃるでしょう。

ペットにカメラ目線を誘導する際は、おやつやおもちゃなどを利用することをおすすめします。猫の場合であれば、おもちゃを必死に狙っている瞬間にじっと見つめてくれるチャンスがあるため、目の瞳孔も開いてきれいなまん丸な目を撮影できるでしょう。

犬の場合は全力で遊んだ直後に口元が緩んで、柔らかい表情を見せることがあるため可愛く撮影できるチャンスです。

ペットの写真がワンパターンにならないためのコツ

ペットの写真がワンパターンにならないためのコツ

ペットの写真をよく撮影する方であれば、ペットの同じような写真が多く、写真がワンパターンであることにお悩みの方もいらっしゃるでしょう。ペットの写真を可愛く撮るためにも、ワンパターンにならないコツについて解説します。

カメラから目線を外してみる

ペットのカメラ目線の写真も当然可愛いですが、毎回カメラ目線で写真を撮っている場合は、カメラからあえて目線を外してみると良いでしょう。

たとえば、外を覗いている横顔やご飯を食べている姿、元気いっぱい遊んでいる姿など、ペットがカメラを気にしていない無邪気な様子を撮影するのも一つの手段です。カメラからあえて目線を外して写真を撮ってみると、いつもとは違う写真が撮れるでしょう。

逆光を利用する

逆光をあえて利用して、影絵のような写真を撮ると良いでしょう。夕暮れ時に空に明るさを合わせて写真を撮れば、犬が暗くなって影絵のように背景が明るく、被写体を暗く撮影できます。

ピントはペットに合わせて明るさを調整するだけでも、ペットのシルエットだけを映し出してワンランク上の違った雰囲気で写真が撮れるでしょう。

動いているペットの撮影のコツ

動いているペットの撮影のコツ

ペットは動きが素早いため、1枚ずつ撮影しようとすることは至難の業です。連写モードで撮影し、ベストな1枚を選びましょう。

また、ペットの大好きなおやつを手に持って、カメラの方向に誘導します。おやつをカメラのレンズの近くに置くと、より効果的です。ただし、与え過ぎには注意しましょう。

さらに、鈴や笛など、ペットの興味を引く音の出るおもちゃを用意するのも手段です。カメラの近くに隠しておき、シャッターチャンスに合わせて鳴らします。ただし、連続して使いすぎると効果が薄れてしまうため、注意が必要です。

ペットの写真を撮影する際の注意点

ペットの写真を撮影する際の注意点

ペットの写真撮影は、楽しい時間であると同時に、いくつか注意点も存在します。

以下では、ペットに負担をかけず、安全に撮影を楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。

シャッター音でペットをびっくりさせない

ペットは優れた聴力を持つため、様々な音に敏感に反応します。突然の大きな音は、ペットにとって驚きや恐怖の対象となり、ストレスを感じさせてしまうかもしれません。

特に、カメラのシャッター音やピント調節音は、ペットにとって不快な音と感じることが多いため、注意が必要です。カメラのシャッター音は恐怖の対象となる可能性があります。撮影を楽しむためには、ペットにストレスを感じさせない対策をすることが大切です。

無音撮影機能や無音カメラアプリなどを使って、ペットを驚かせない工夫をしましょう。

フラッシュを使用しない

暗い場所での撮影に便利なフラッシュですが、ペット撮影では注意が必要です。ペットは突然の強い光に驚き、恐怖を感じ、目を傷つけてしまう可能性があります。

ペットにとって、フラッシュは強い刺激となります。撮影を楽しむためには、ペットの気持ちを理解し、安全に配慮することが大切です。

ペットがストレスを感じない工夫を

撮影はペットが飽きたり、疲れたりする前にやめましょう。長時間の撮影はペットの嫌な記憶となり、後に写真を撮らせてくれなくなることもあります。

ペットにとって外出は散歩が目的です。長時間の撮影はストレスになるため、撮影時間を短くしたり、休憩を挟んだりして、ペットがリラックスできる環境を整えましょう。

まずは室内で写真を撮る

ペットを撮影する際は、まずは室内で写真を撮ることから始めてみましょう。室内で自然な様子を撮影するところから始めて、次に自然光が入る場所を選ぶなどして徐々に撮影に慣れさせていきましょう。

ペットを撮影する際は、ペットの顔がよく映るように直射日光が当たる場所を選びがちです。しかし、ペットが眩しそうにしていたり、光が強すぎると白く飛んだりしてしまい、ペットの表情がよく写らない可能性があります。

室内のなかでも、写真を撮る際は直射日光が当たらない場所で行いましょう。

近い距離で写真を撮る

室内での撮影にも慣れて、屋外の写真撮影に挑戦する場合は、まずはペットと近い距離で写真を撮るようにしましょう。飼い主様の手が届く場所からはじめて、リードに繋いで撮影すれば余裕を持って撮影できます。

近い距離で撮影できれば、ペットを褒めてご褒美をあげてみると良いでしょう。褒めてあげることで愛犬も楽しんで撮影できるはずです。

短時間で撮影を終える

長い時間をかけて撮影するとペットも飽きてしまい、楽しく撮影できなくなります。ペットが嫌がっている際は、無理に撮影しないようにしましょう。

また、一回の撮影時間はできるだけ短時間にして、ペットが飽きる前にスムーズに撮影することがポイントです。

どうしても難しい場合はプロのカメラマンに依頼する

ペットの撮影が難しく、良い写真がなかなか撮れないとお悩みの場合は、プロのカメラマンに撮影を依頼してみるのも手段の一つです。プロのカメラマンに撮影してもらえば、素人では撮影できないような写真も撮影してもらえて記念になるでしょう。

プロのカメラマンに写真を撮ってもらうメリット

プロのカメラマンに写真を撮ってもらうメリット

プロのカメラマンに写真を依頼することにメリットがあるのか疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。プロによりペットを撮影してもらうことのメリットは6つあります。以下では、各メリットについて解説します。

ペットのかわいさを引き出してくれる

プロカメラマンや写真館に依頼して撮影してもらうことで、ペットの可愛さを引き出してくれるでしょう。プロは動物の特性や性格をよく理解しており、場合に応じてポーズや表情を引き出す技術を持っています。

また、使用するカメラやレンズも被写体に合わせて選定しており、通常のスマホやデジカメでは撮影できない細部や質感まできれいに撮影してもらえます。さらに、光の使い方や背景の選定も巧みで、ペットの魅力をより引き立てる写真を提供してくれるでしょう。

高画質で写真を撮ってくれる

プロのカメラマンに撮影してもらえば、高画質で写真を撮影してもらえます。カメラマンは、光の加減やライティングを操作し、写真全体の雰囲気や被写体の印象を引き立てます。

自然光を効果的に活用し、適切な照明を当てることにより、被写体の質感や表情をさらに鮮やかに表現してくれるでしょう。また、カメラの高度な機能を駆使して、細部まで美しく映し出してくれるため、素人では撮影できないような仕上がりを実現してくれます。

ペットの視線を調節してくれる

プロのカメラマンは、ペットの視線を的確に調整してもらえます。カメラマンは経験と技術を駆使し、ペットが自然にカメラを見るように誘導してもらえるでしょう。また、視線がカメラから外れていても、構図や背景を工夫して美しく写真を残してもらえる点でも魅力です。

自宅で撮る写真は異なり、プロの手による写真はピントがしっかり合って、ペットの魅力を最大限引き出せます。

撮影構図がワンパターンにならない

プロのカメラマンに写真を依頼すれば、撮影構図がワンパターンにならずにバリエーション豊富な写真を撮影してもらえます。

プロのフォトスタジオでは、無地の背景だけでなく、多彩な撮影セットを用意しており、異なる雰囲気やスタイルの写真を撮影できます。そのため、同じペットでも異なる印象の写真が仕上がり、思い出として残せるでしょう。

また、撮影方法もスタジオにより工夫されており、飼い主様のご希望のスタイルで撮影してもらえる点でも利点です。

飼い主様と愛犬が一緒に写真に映れる

カメラマンに依頼すれば、飼い主様と愛犬が一緒に写真に映れることもメリットです。自分でペットと一緒に自然な笑顔や目線で写真を撮るのは、意外にも困難です。

セルフタイマーやスマートフォンで撮影する場合は、満足できる一枚を残すのは難しいでしょう。しかし、プロのカメラマンなら、家族が並んでいる姿や一緒に遊ぶ瞬間を撮影してもらえるため、大好きなペットとの自然な雰囲気をカメラに収めてもらえます。

記念グッズを作成できる

写真撮影を依頼すれば、撮った写真をただ印刷したりデータを送ってもらえたりするだけでなく、記念グッズを作成してもらえます。フォトスタジオで撮影された写真は背景や照明が整えられ、ペットの明るい笑顔が収められます。

そのため、写真をフォトブックやフォトフレーム、LINEスタンプ、アクリルスタンドなど、ご希望の方法で楽しむことができるでしょう。

特にプロが撮影したペットの写真であれば生活感が写り込まず、よりおしゃれな記念グッズを作成できるはずです。

ペットの思い出を形に残しましょう

ペットの思い出を形に残しましょう

ペットとの生活は、かけがえのないものです。一緒に遊んだり、散歩したりした生前の写真をたくさん撮って、ペットとの思い出を作っておきましょう。撮影のポイントを抑えて写真を撮ることでより思い出が深まる写真になるでしょう。