「猫のストレスサインってどんなものだろう」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
猫も人間と同様にストレスを感じることがあります。感じたストレスは無意識のうちに行動や仕草に表れ、ストレスサインとなるのです。愛猫のストレスを解消するには、猫のストレスサインを見逃してはいけません。
本記事では、猫のストレスの原因やストレスサイン、必要な解消方法について解説していきます。
目次
猫のストレスの原因とは
猫のストレス原因は、犬や人間と同じく多種多様です。外的な要因もあれば、心理的な要因もあります。
なかでも、以下のような事態が発生した場合は大きなストレス原因になるでしょう。普段よりも愛猫をよく観察し見守ってあげてください。
自然現象の脅威
地震や雷などの自然現象の脅威は、猫にとってストレスになる原因のひとつです。家猫であっても野生時の本能が残っており、不安や危険を感じる可能性があります。
特に夏の時期になると、梅雨による雷の増加や花火などのイベントが増えるため注意が必要です。長時間の留守番は避けるようにしましょう。
生活環境の変化
引っ越しや留守番時間の長さが変わることも、猫にはストレス要因となります。猫は縄張り意識が強く、自分の暮らしが変化することに敏感な動物です。飼育をする際は、生活環境の変化を最小限にしましょう。
ほかにも、不衛生な寝床や家具の配置変更も猫にとっては大きな影響を与えます。常に清潔な寝床であるかをチェックし、室内の模様替えは最低限に抑えましょう。
新しい仲間や来客
新たな同居猫や見知らぬ来客の場合でも、猫はストレスを感じます。猫だけでなく他のペットを飼育しようと考えている飼い主様は、愛猫が多頭飼い向きか調べてみましょう。
同じ猫同士であっても性格が異なり、頻繁にちょっかいを受けているとストレスを感じる場合もあります。また、人間の家族構成が変わることもストレスの要因になるため注意してください。
そして新たに迎えるペットが、子猫の場合はより慎重な対応が必要になります。先住猫が警戒して子猫を傷つけないようにしましょう。
猫のストレスサイン6選
猫のストレスサインはいくつかありますが、代表的な6つを紹介します。なかには、病気へと発展するものもあるため、ストレスサインとともに愛猫の身体をよく観察しましょう。
脱毛するほど体を舐める
犬と同じく、猫もストレスを感じると体を舐める習性があります。一見グルーミングに見えるかもしれませんが、異常と思えるほど過剰に体を舐めている場合はストレスサインです。
なかには脱毛するほど体を舐めてしまう個体もいるため注意してください。体を舐めすぎて炎症を起こしている場合は、動物病院を受診しましょう。
攻撃的な性格になる
穏やかな性格の猫でもストレスにより、攻撃的な性格になってしまう場合があります。飼い主様がスキンシップを取ろうとしても、嫌がり噛むことがあるため注意してください。
愛猫に触れるときは、いつもと違った様子がないか確認してから触れるようにしましょう。お互いに傷つけ合わないために大切なことです。
いつまでも隠れている
猫は強いストレスを感じると、いつまでも部屋のどこかに隠れて出てこない習性があります。一種の危機回避能力であり、ストレスを感じないための猫の防衛対策です。
猫が安心して自分から出てくるまで様子を見ましょう。無理に引っ張り出さないようにしてください。
食欲が低下する
ストレスを感じている猫は絶食など、食欲不振になることがあります。ひどい場合は食事だけでなく、水すら飲みません。
結果として、脱水症状や体調不良を起こしてしまう可能性もあります。また、嘔吐や下痢などの症状が見られた場合は、重症な可能性もあるため動物病院を受診してください。
トイレの失敗が増える
トイレの失敗が増えた場合、猫がストレスを感じているサインです。猫はストレスを感じると決められた場所ではないところで排泄することがあります。
ストレスのせいで尿マーキングすることもあるため、屋外でのトイレにも注意してください。また、猫はストレスで膀胱炎にもなります。血尿があった場合は、動物病院を受診し、獣医師の診断を受けてください。
イカ耳になり尻尾を振る
耳が横に平らになったイカ耳状態になり、尻尾を振る行為はストレスを感じているサインです。さらにヒゲが上を向いていて、瞳孔も開いている場合はストレスを感じている何よりの証拠となります。
猫のストレス解消に必要なものとは
猫のストレス解消に必要なものは、ペットショップで揃えられます。現在のペット用品は機能的なものが多く、猫のストレス解消に役立つ品ばかりです。最新のペット用品を工夫して使用し、猫のストレスを解消させましょう。
キャットタワーを設置する
猫の遊び道具のひとつであるキャットタワーを設置してください。上下運動が思い切りできるようになるため、猫にとって良いストレス解消になります。
飼い主様と遊ぶ際も、上下運動を意識した遊びを行うと良いでしょう。また、おもちゃを使って遊ぶ場合もハンティングなどを意識した遊び方をすると効果的です。
一人の居場所を作る
居心地の良い猫用ハウスを用意して、一人の居場所を作ってあげることも大切です。猫はもともと一匹で行動する生き物のため、一人の時間を与えてあげましょう。
さらに、猫用ハウスは室内の快適な場所に置いてください。猫の苦手な水があるお風呂場付近や大きな音がする部屋に設置するのは適切ではありません。
愛猫のストレスを解消して心も体も健康的に過ごそう
本記事では、猫のストレスの原因やストレスサイン、必要な解消方法について解説しました。猫は生活環境や自然現象などでストレスを感じてしまう繊細な生き物です。
愛猫の健康のためにも、どのような理由でストレスを感じているのか探ってみましょう。ストレス要因がわかった後は、猫のストレス解消方法を試してみてください。
また、飼い主様自身があまり猫に構わず、一人きりにさせることが重要です。もし猫自身が甘えるように近寄ってきたら、思う存分甘やかしてあげてください。