「愛犬の健康チェックをどのようにすればいいか」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こまめに健康チェックをすることで、病気から愛犬を守ることができます。

犬は、苦しさや痛みを見せない生き物なため、飼い主様が愛犬から弱さを感じたときには、病気が重くなっている場合もあるかもしれません。

本記事を読むと、愛犬の健康チェックの方法がわかるため、早い段階で愛犬の変化に気づくことができ、早い対応ができるようになります。

犬の健康チェックは10項目

愛犬が健康でいるために、毎日の健康チェックはとても大切です。なぜなら、毎日健康チェックを行うことで、昨日の愛犬の状態と比較できるからです。

小さな変化に気づくことができるため、症状が重くなるまえに獣医師の受診を受けることが可能になるでしょう。以下では、簡単にできる健康チェックを10個紹介します。

スキンシップを取りながら健康チェック

犬とスキンシップを取りながら、健康チェックをすることでペットの異常に気付けます。

目ヤニや涙などが出ていないかどうか、またにごりや充血がないかどうかもチェックしてください。目には犬の健康状態が顕著に出るため、日頃のチェックがとても重要です。眼球の大きさや色、目の動きなどをチェックしましょう。

目ヤニや涙が出る場合、犬猫用の目薬や防腐剤など無添加の人間用の目薬で洗い流すと良いです。

にごりや充血の症状がある場合などは角膜炎、結膜炎などの可能性もあるため、早めに動物病院に行きましょう。

咳やくしゃみなどの症状がでていないかを確認しましょう。

犬の鼻には、体温調節する機能もあります。その重要な役目を果たす鼻が優れない場合は、体調不良の可能性があります。鼻水に色がついていたり、血が混じっていたりする場合は、すぐに動物病院を受診してください。

耳の中をのぞいて汚れやにおい、傷などを確認しましょう。

犬の耳は入口から真下に下がっていて、途中からL字に曲がっています。そのため、人間と比較した場合、蒸れやすく、耳垢がたまりやすい作りになっているのです。

耳道の風通しが悪いと、菌が繁殖しやすい状態になります。菌が増えると感染症を誘発し、耳道から不快なにおいがしたり、かゆみをともなうことがあります。

歯と口

においや歯石、歯茎の色のチェックをしましょう。犬の歯や口は、健康のバロメーターでもあります。正しいケアをしないと、犬も人間同様に歯周病にかかる恐れがあります。

そして歯周病菌から発する菌は、心臓疾患や脳血管疾患を引き起こす可能性のある危険なものです。

また強いにおいがする場合、歯周病や歯肉炎、内臓疾患などの病気の可能性があります。歯科診療や口腔診療を専門とする獣医師のいる、動物病院を受診しましょう。

皮膚・爪

皮膚の健康は、以下を確認しましょう。

  • 赤み
  • ただれ
  • フケ
  • しこり

犬の皮膚病には、犬アトピー、膿皮症、マラセチア皮膚炎などの代表的な皮膚病があります。

また、爪のチェックは、伸びすぎていないかを確認してください。伸びすぎると巻き爪になり歩行の邪魔になる、布にひっかかりケガの原因になることもあり危険です。定期的な爪切りを心掛けてください。

お尻周り

犬には、肛門の両側に肛門嚢(のう)という分泌腺があります。肛門嚢には分泌物がたまるので、定期的に取りのぞくようにしましょう。

肛門嚢の周辺を触ってみて、ふくらんでいた場合、分泌物がたまっている可能性があります。その場合、強烈なにおいがするため、判断しやすいはずです。

飼い主様が行うこともできますが、不安であれば動物病院やトリミングサロンなどに依頼すれば安心です。

呼吸

舌が出たままの状態で、疲れた様子がないかチェックしてください。涼しい場所にもかかわらず呼吸が早い場合、熱中症の可能性もあります。

呼吸がゼーゼーという音を出していたり、呼吸数がいつもと違ったりする場合は獣医師の受診をしてください。呼吸数は、寝ている時や安静時に数えましょう。

関節

関節の不調は見た目ではわからないことも多いため、手で触ってチェックすることが大切です。

歩くことや脚の曲げ伸ばしを嫌がったりしないか、いつもと違う座り方をしていないかなど関節にかかわる部分を確認してください。

排泄物からも健康チェックができる

犬の見た目以外からも、健康チェックができます。以下では、排せつ物から確認できる健康チェックの方法を紹介しましょう。

便秘・下痢・排尿

便秘は、回数による定義がありません。普段から便の回数やサイクルなどを把握して、愛犬のサイクルを知っておくのが理想です。

また、下痢かどうかを判断する方法として、便のやわらかさや、色、混ざりものがないかをチェックすることが重要です。

そして、排尿のチェック方法は色です。白いにごりがある場合、細菌などの成分が含まれている可能性があります。

嘔吐

嘔吐に異物が混ざっていないか、色、嘔吐の回数などを確認するようにしましょう。

たいていは、食後3時間ほどで胃の内容物は腸に移動します。それ以上経過しているにもかかわらず、食べ物を嘔吐する場合は、胃腸が正常に働いていないことも考えられます。

嘔吐物が液体の場合は、胃酸過多などの一時的な嘔吐の可能性もあります。

肥満度で犬の健康をチェックできる

出典:飼い主のためのペットフード・ガイドライン

犬の肥満は、病気のリスクをはらんでいます。チェックの仕方は、目で見ることと触ることです。目で見て触れることで、変化に気づけるでしょう。

上記の健康チェックシートを参考に、愛犬の肥満度をチェックしてみましょう。ポイントとなるのは、あごがたるんでいないか、肋骨の触れ具合、ウエストのくびれ、尾っぽのつけ根の肉付きです。

犬の健康診断(ペットドック) は年に2回

犬の健康診断は、愛犬の健康状態を知る意味でとても大切なものです。

健康診断を受けることにより、毎日の健康チェックでは気づくことのできない不調などを知れるでしょう。健康診断の詳細は以下になります。

犬の健康診断は10種類

犬の健康診断は、10種類あります。

  • 問診
  • 触診
  • 視診
  • 聴診
  • 体重測定
  • 体温測定
  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • 尿検査・便検査
  • 超音波検査(エコー)

自覚症状のない病気もありますし、自宅での健康チェックだけでは気づくことのできない病気がひそんでいる場合もあります。

犬の健康診断は約5,000円からできる

犬の健康診断の費用は、動物病院により異なりますが、1回あたり5,000円からとなっており、保険適用外となります。

また、検査内容により金額が変動するため、愛犬に必要な検査と合わせて動物病院に確認しましょう。ペットドックと呼ばれる人間ドックのような1日ドックが可能な動物病院もあります。

1日ドックの場合、絶食(断食)する必要があるため、動物病院にお問い合わせください。

日々の健康チェックが愛犬と飼い主様との心をつなぐ

本記事では、愛犬の自宅での健康チェックのやり方や、犬の健康診断について解説しました。飼い主様が大切な愛犬といつまでも健康に暮らせるように、日々の健康チェックを習慣化してみてください。

また、日々の健康チェックだけでは見つからない病気もあるため、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

COCOペットでは、飼い主様と愛犬がいつまでも健康で幸せに暮らせるように、精一杯お手伝いさせていただきます。24時間365日対応しているため、いつでもご相談ください。