「犬を病院へ連れていきたいけれど持ち物がわからない」という悩みを持っていらっしゃる方もいるでしょう。

犬と生活をしていると、必ず病院へ行かなければならない機会があるでしょう。その際に少しでもスムーズに診察してもらうために、知っておきたいポイントがいくつかあります。

今回は病院に行く際のマナーや持ち物など、注意点についてご紹介します。ぜひ、病院へ行く前に一度ご確認ください。

病院への犬の連れて行き方

犬を病院へ連れて行く際、事前準備や病院での過ごし方が大切です。また、動物病院内での過ごし方も大切であり、色々と注意すべき点があります。

たとえば、症状をメモしたものや薬など、必要な物を持っていきましょう。入念な準備によって、スムーズに診察を受けられるようになります。

また、病院へ連れて行く際は、必ず飼い主様が責任を持って連れていきましょう

犬を病院へ連れて行く際のマナー

犬を病院に連れて行く際は、守っておくべきマナーがあります。周囲の人や犬が快適に過ごすためなのはもちろん、病院へ迷惑をかけないためにも大切です。今回は特に守っておくべき、4つのマナーをご紹介します。

病院に行く前に予約や事前確認を行う

病院へ行く際は、必ず予約や事前確認を行いましょう。予約を入れずに行くと待ち時間が長くなり、飼い主様にも犬にもストレスとなります。慣れない環境は、犬にとって大きなストレスです。

事前確認を怠り、診察時間外・定休日だったという可能性もあります。また、診察を受けられても十分な診察を受けられない可能性もあります。

ストレスなく診察を受けるためにも自宅近くの病院はどこか、診察時間や夜間の対応を受け付けているか、別の病院の所在地など事前に確認が必要です。

診察前にトイレは済ませておく

病院内や病院へ向かう移動の時間は、犬にとってストレスがかかり、緊張状態で排泄をする可能性があります。そのため、病院へ向かう前にしっかりとトイレを済ませましょう。

また、車内などでトイレをしても問題ないように、ペットシートやビニールなどの準備も必要です。病院の外で排泄をさせる場合は、近隣の迷惑とならないよう、病院のスタッフに事前に確認すると安心です。

もし、病院に着いてから排泄してしまった場合は、すぐに病院のスタッフの方へ報告しましょう。感染症の観点から、消毒作業が必要となるためです。

キャリーやリードを必ずつける

病院へ行く際は、キャリーへ入れるか、リードを付けて行きましょう。病院では他の犬や猫などの動物が多くおり、自由に動いてしまうとトラブルが起きる可能性もあります。また、緊張や恐怖によって脱走する可能性も考えられます。

無用なトラブルを避けるためにも、リードは必須です。小型犬の場合はリードを付けたうえで、キャリーに入れる方法もあります。中型犬や大型犬など、キャリーに入れるのが難しい場合は、リードを付けて必ずコントロールができる状態で待機しましょう。

なお、待合室のソファーや椅子にそのままのせるのも、やめましょう。他の利用者の方が気にする場合や、落下して怪我をする可能性もあるためです。キャリーバッグに入れている場合も同様のため、膝の上か足元にしましょう。

待合室では他の犬との接触を避ける

待合室にいる間は、他の犬との接触を避けましょう。慣れない環境のため、神経質となっている子も多くいます。ケンカになったり、パニックになったりする可能性もあるため、なるべく他の動物との接触は避ける必要があります。

また、ペット同士だけではなく飼い主様が、他の人のペットに接触するのも避けましょう。ストレスをかける可能性があるほか、病気が移ってしまう場合もあるためです。

なお、基本的な話になりますが、他の犬に対して勝手におやつをあげるのもマナー違反となります。余計なトラブルを発生させないためにも、動物との接触を避けましょう。

もし、どうしても他の犬を見て興奮してしまう場合は、病院のスタッフに相談して車や外で待機するなどにしましょう。

犬を連れて動物病院に連れて行く際の持ち物

犬を病院へ連れて行く際、持って行くべき物がいくつかあります。基本的にどんな状況でも持って行くべき物は、以下の通りです。

• 診察券
• 保険証(保険に加入している場合)
• ワクチン証明書
• 健康診断書
• キャリーバッグ
• 首輪やハーネス
• 現在服用中の薬
• 現金
• トイレセット

ペット保険に加入している場合は、保険証を持参しましょう。動物病院が保険に対応しているかは病院によって異なるため、事前の確認が必要です。

動物病院では、会計時にクレジットカードなどが利用できない場合があります。内容によっては高額になる場合もあるため、ある程度まとまった現金を持って行くと安心です。

また、犬の症状によっては、以下の物も持っていきましょう。

• 普段あげているフード・サプリ
• 排泄物
• 嘔吐物

さらに、症状が出た際の様子がわかる動画や写真なども用意しておくと、よりスムーズに状態が伝えられます。皮膚に症状が出ている場合は、使用しているシャンプーを持って行く必要もあります。

病院に行く際は必ず持ち物を確認し、忘れずに向かいましょう。

犬を病院へ連れて行く方法別の注意点

病院へ行く時は、行く方法によっても気を付けるべき点があります。歩いて向かう際は、普段の散歩と同様に周囲に気を付ける必要がありますが、場合によっては遠い病院へ行く必要もあるでしょう。

交通手段によっては事前準備も必要となるため、事前の確認が大切です。

電車で向かう場合

電車で向かう場合は、専用のケースに入れて移動をする必要があります。ケースの規定について、JR東日本の場合は以下の通りです。

• 小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(蛇や猛獣などを除く)
• タテ、ヨコ、高さの合計が120センチ以内の動物専用のケースに入れたもの
• ケースと動物を合わせて重さが10キロ以内のもの

ペットは手回り品としてカウントされ、1つにつき料金は290円です。乗車する駅の改札で確認してもらってから、普通手回り品の切符購入が必要となります。駅や電車の車内では、トラブルを避けるためにもキャリーケースから出さずに、過ごしましょう。

なお、盲導犬や介助犬、聴導犬を使用する本人が持ち込む場合は、手回り品の切符なしで乗車が可能です。

バスで向かう場合

バスで病院へ向かう場合は、以下の注意点を確認し、乗車しましょう。以下は、東京都交通局の場合です。

• 盲導犬や介助犬を除き、原則動物の持ち込みは禁止
• ペットの場合は手回り品の条件を満たしている(縦・横・高さの合計が100cm以内、重さ10kg以内)
• ペットカートやスリングは不可

基本的に電車と大きな変化はなく、頭や体が完全に入るキャリーに入れる必要があります。

電車やバスは地域によっても異なるため、あらかじめサイトにある電話番号に確認しましょう。

車で向かう場合

自家用車を持っている場合、車で動物病院まで行く人がほとんどでしょう。車に乗せて出かける場合は、特に以下の点に注意する必要があります。

• 車の中で自由に動き回らないようにする
• 窓から顔を出させない
• 車に放置しない
• 体調に変化がないか確認する

また、車の中で犬がリラックスして過ごせるよう、普段愛用しているタオルやクッションなども持って行ってあげましょう。車で粗相する可能性もあるため、乗車する場所にトイレシートを敷いておくと、汚れてもすぐに交換できます。

オンライン診療も視野に入れると良い

犬の状態によっては、病院へ連れて行くのが難しい場合もあるでしょう。その際は、オンライン診療の利用をご検討ください。オンライン診療は、自身のスマホやパソコンからペットの状態を確認し、診断してもらうサービスです。

オンライン診療であれば病院へ行くというストレスを減らせるため、リラックスした状態で診察が受けられます。お会計の時間も発生しないため、待ち時間を極力減らせる点も魅力的です。

また、24時間いつでも予約できるため、気になる症状があった際にすぐ予約を確保できます。薬も自宅に届くため、外出する必要はなく、自宅で気軽に獣医師の方に相談ができるのは嬉しい点です。

自宅近くに専門の先生がいない場合にも活用できるため、まずは登録をしておくと、いざといった時に安心できます。

まとめ

犬の病院への連れて行き方や、病院でのマナーなどについてご紹介しました。

病院へ行く際は自身の犬への配慮はもちろん、周囲の犬や飼い主様への配慮も大切です。キャリーやリードで接触を控える、予約を取ってから向かうなどの対応で、病院に関するトラブルを避けられます。

また、病院へ行く際は診察券のほかに、ワクチン接種証明書など必要な持ち物は多くあります。少しでもスムーズに診察を終えるためにも、必要な物を忘れずに持っていきましょう。

悲しいことに急な体調不良や病気によって、大切なペットとお別れをする時が必ず来てしまいます。少しでも心残りなく送り出してあげるためには、生前の間に葬儀についてなどの準備が大切です。

COCOペットでは大切なペットの葬儀や、生前の終活についても承っています。少しでも疑問や不安点がある際は、お気軽にご相談ください。