家の中で犬や猫などのペットを飼っていると、「エアコンはつけっぱなしがいい?」と迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ペットの種類や季節により変わるため、調整が難しいですよね。
本記事では、ペットにエアコンが必要な理由や、エアコン使用時の注意点を解説します。エアコンにかかる電気代の目安や節約ポイントも紹介するため、最後まで読めばペットに快適な環境を提供できるでしょう。
目次
ペットにエアコンが必要な理由とは?
夏場の暑い時期には、家の中で飼っているペットも熱中症になるリスクがあり、熱中症予防のためエアコンが必要です。
ペットが熱中症になると、以下のような症状が見られます。
- 苦しそうに呼吸をしている
- 元気がない
- ぐったりしている
- 嘔吐・下痢がある
- 意識がない
上記症状が見られた場合には、早めに獣医師へ相談しましょう。熱中症にならないよう、エアコンで予防するのが重要です。
ペットの熱中症対策にはエアコンのつけっぱなしが有効!
ペットの熱中症対策には、エアコンのつけっぱなしが有効です。
犬や猫などのペットでは、部屋の温度が25〜28℃、湿度が45〜65%が適切といわれています。一方、夏の室温はエアコンなしだと40度以上になることも。そのため、ペットにとっての適温を保つためには、エアコンが欠かせません。
エアコンをつけっぱなしにすれば、エアコンの自動運転により、快適な温度・湿度を保てます。
ペットのためのエアコンで注意したいポイント5選
ペットのためにエアコンをつけっぱなしにする際、注意したい5つのポイントがあります。ペットの快適な環境づくりのため、詳しく確認していきましょう。
冷やしすぎない
ペットのためとはいえ、部屋を冷やしすぎないように注意しましょう。
部屋を冷やしすぎると、体の冷えや散歩時の温度差による自律神経の乱れにより、いわゆるクーラー病で体調不良を起こしてしまいます。
なお、クーラー病の具体的な症状は以下のとおりです。
- 食欲がない
- 元気がない
- 下痢・嘔吐をする
- 咳・鼻水がでる
ペットが震えているなど寒そうにしているなら、適切な温度に調整してあげましょう。
快適な室内環境を整える
ペットが快適な環境にするためにも、室内環境を整えることにも注意しましょう。
エアコンをつけっぱなしにすると、室内の空気が滞りやすくなります。時々、窓を開けるなどして、新鮮な空気で換気しましょう。
また、遮光カーテンなどで直射日光を遮るのも快適な環境づくりに有効です。直射日光が部屋に入ると室内温度が上がりやすくなるため、遮光することで温度調整がしやすくなります。
水分補給をする
温度・湿度管理だけでなく、水分補給ができる環境を整えましょう。
エアコンのつけっぱなしによる温度・湿度管理だけでなく、水分補給も熱中症対策に欠かせません。水分補給をしなければ脱水状態となり、熱中症にかかりやすくなります。また、ペットの水分補給は、体温調整にも役立ちます。
そのため、脱水や熱中症を起こさないためにも、いつでも水分補給できる環境を用意しておきましょう。
停電や故障に備えておく
エアコンが停電や故障により使えない場合も想定し、対策を講じておきましょう。
エアコンが使えない場合には、暑さ対策用の冷却グッズが有効です。ペットに使える冷却グッズには、冷却マットやバンダナ・ベストなどがあります。
また、水分補給用の給水器も、電気を使わないタイプのものを準備しておくとよいでしょう。
寒い時期のエアコンの使用方法
冬場の寒い時期のエアコンは、必要に応じて活用しましょう。必ずしもエアコンのつけっぱなしは必要ありません。
犬であれば、適切な室温は23~26度といわれています。その室温を大きく下回り、犬が震えているなど寒そうにしているなら、エアコンの活用がおすすめです。
また、冬場は乾燥しやすく、ペットでも皮膚トラブルが発生します。皮膚トラブル予防のためにも乾燥を避け、湿度が40~60%程度になるよう調整しましょう。
ペットのエアコンにかかる電気代
ペットが快適にすごせるようエアコンをつけっぱなしにすると、電気代が気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、エアコンを24時間つけっぱなしにしたときの電気代の目安を以下に紹介します。
- 6~9畳:372円(1時間あたり15.5円)
- 10~15畳:789.6円(1時間あたり32.9円)
エアコンの機種や環境により異なるため、あくまでも目安にしてください。
エアコンの電気代節約ポイント3選
エアコンをつけっぱなしにすると、電気代も多くかかります。そこで、電気代を節約する3つのポイントを紹介します。ペットの快適性を、少しでもお得に実現する参考にしてください。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターを併用しましょう。
扇風機などで空気を循環させることで、エアコンからでる冷たい空気が部屋全体に行き渡り、部屋の温度を均一にできます。部屋の温度が一定に保てれば、設定温度の下げすぎによる過冷房が防げます。
扇風機などの併用で冷房の設定温度を適切に保ち、電気代を節約しましょう。
遮光・遮熱対策をする
遮光や遮熱することでも電気代を節約できます。
外からの直射日光や熱は、部屋の中を温め、室温を上げる原因です。そのため、冷房効率が悪化し、電気代が高くなってしまいます。
そこで役立つのが遮光カーテンや断熱材の利用です。遮光カーテンで直射日光を防ぎ、断熱材で熱を防げば、室温の上昇を抑えられ、電気代を節約できます。
飼い主様の外出時などもカーテンを閉めることで部屋の温度を保ちやすくなるため、ペットにとって快適な環境をつくりながら、エアコンの消費電力を抑えましょう。
電気の料金プランを見直す
契約している電気の料金プランを見直すのも、電気代を節約するのに効果的です。
現在は電力自由化により、どこの電気会社と契約することも可能です。電気会社によってさまざまな料金プランがあるため、使用環境によっては安くなる料金プランがあるかもしれません。
そのため、電気会社の料金プランを見比べてみてください。料金プランを変えたのに、電気代が高くなってしまったという事態にならないよう、ご家庭の使用状況に応じてシミュレーションすることが大切です。
ペットの快適な生活のためにエアコンを活用しよう
ペットにとってエアコンが必要な理由などについて解説してきました。
エアコンをつけっぱなしにすることで、ペットにとって快適な環境をつくれますが、以下5点を注意したいポイントとして紹介しました。
- 冷やしすぎない
- 快適な室内環境を整える
- 水分補給をする
- 停電や故障に備えておく
- 寒い時期のエアコンの使用方法
また、エアコンをつけっぱなしにすると電気代もかかるため、節約ポイントを抑えておくことも重要です。
ペットにはエアコンが必要であることを理解し、電気代を節約しながら、ペットにとって快適な環境を提供してあげてください。
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