「ペットのうさぎの目が少しおかしいような気がするけど大丈夫かな?」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
うさぎは生来の特質から、目の病気になりやすい生き物です。体質的に目ヤニや充血が出やすく、大きな目をうるませている姿は愛らしくもあります。
しかし、目に充血や腫れ、ひどくまぶしがる様子がある場合は病気の可能性があるため、注意が必要です。
本記事では、目の病気のうち、うさぎによくみられる6つの疾患と炎症を引き起こす主な原因について解説いたします。
目次
うさぎにみられる目の病気7選
うさぎが患いやすい目の病気の代表格は「結膜炎」といわれていますが、他にも多くの目の病気があります。以下では、うさぎにみられる目の病気について詳しく解説します。
結膜炎
目元の腫れや充血、黄色っぽいねばついた目ヤニが出るなどの症状がある場合は「結膜炎」の可能性が考えられます。
うさぎの目から涙が止まらない場合や、常にまぶしそうにしているときも結膜炎に注意しましょう。
結膜炎とは、目の周囲を覆う粘膜に炎症が起こる病気です。呼吸器の炎症の原因となる細菌が鼻から目に伝わることでも、結膜炎を起こしかねません。
結膜炎が悪化すると、目ヤニや腫れで目が開けられなくなり、流涙による皮膚の化膿の恐れがあります。
また、かゆみや違和感から目を足でかきむしり、さらなる悪化を招くばかりか「角膜潰瘍」に発展するケースも少なくありません。
うさぎに結膜炎の疑いがある場合は、増殖している菌の種類や効果的な抗生剤が効くかを調べて、最適な抗生剤を点眼と内服薬で治療します。また、結膜炎により痛みが生じている場合は、鎮静剤を利用します。
必要に応じて異物の除去や目の洗浄も行われるため、目に異常があればすぐに動物病院で治療を受けましょう。
結膜炎を予防するには、トイレの掃除を定期的に行い、排泄物を溜めないようにしてあげることが大切です。また、歯が伸びすぎていても結膜炎を引き起こすことがあるため、硬い餌を与えて、定期的に歯の様子を確認しましょう。
角膜潰瘍
目の表面を覆う粘膜である角膜に何らかの原因で傷がつくと「角膜潰瘍(かくまくかいよう)」を発症することがあります。うさぎの目の位置は、周囲が見渡しやすいよう顔の側面寄りにあります。
また、若干突き出た形状をしていることから、眼球をぶつけたりこすったりしやすく、角膜潰瘍をよく患うという特徴があります。
角膜潰瘍になると、初期症状として他の病気と同じく目が充血し、まぶしそうな仕草や、目がうるんだような状態になることが増える傾向がみられます。また、症状が進行すると、流涙やひどい目ヤニが発生し、痛みから元気がなくなり活動量が低下します。
角膜潰瘍を放っておくと、目の表面が白く変色してきて視力が悪化する「角膜混濁」を起こすケースもめずらしくありません。
最悪の場合、角膜に穴が空いて失明につながる「角膜穿孔」を発症する危険性もあるため、早期の治療が重要です。
角膜潰瘍により、目に異物があれば必要に応じて除去されます。また、角膜を修復するために、角膜障害治療薬や角膜保護薬などを点眼して回復を促します。
角膜潰瘍を予防するためには、細かいクズの多い牧草や床材は使用しないことが大切です。さらに、爪や歯の伸び過ぎも目を傷つける原因のため、定期的にチェックしておきましょう。
流涙症
何の外的要因がないにもかかわらず、涙が突然目からあふれて止まらないのが流涙症の主症状です。
流涙症の原因は、涙を鼻に流す役割の「鼻涙管」が塞がってしまい、目に流れることによる炎症だといわれています。
鼻涙管の閉塞は、常に涙が流れている影響で皮膚炎を併発するケースも多く、再発を繰り返す危険性も高い病気です。
加えて、うさぎの歯の根元が伸びすぎ、鼻涙管を圧迫し、鼻に涙が流れなくなって流涙症を発症するケースも多くみられます。
うさぎが流涙症になった場合、主な治療法は鼻涙管洗浄です。うさぎの涙点は下まぶたのみであり、下まぶたから涙点に細い管を入れて生理食塩水を流し、洗浄します。
治療は長期的に行われることが多く、鼻涙管洗浄を繰り返し、抗生剤を定期的に投与しなければいけません。うさぎにとって適度な硬さのある干し草などの餌を主食にし、自然と歯が削られるようにすることが感染予防になるでしょう。
眼窩膿瘍
「眼窩膿瘍(がんかのうよう)」とは、目の後ろにあるくぼんだ部分に膿が溜まった状態のことです。うさぎが眼窩膿瘍になると、溜まった膿で眼球が圧迫され、目が外側に突出してきます。
基本的に眼窩膿瘍は、膿を外に出すまでよくなることはありません。眼窩膿瘍の主な症状としては、流涙や目ヤニなどが挙げられます。悪化すると、食欲が低下し、たちまち元気がなくなっていく恐ろしい病気です。
また眼球突出している場合、眼球摘出をしなければいけません。眼球摘出後は、腫瘍を切開して、洗浄と消毒が行われます。
不正咬合
不正咬合は目に直接影響するわけではありませんが、細菌感染の一因になり得ます。歯の噛み合わせが悪いことを指し、歯が伸びすぎてしまう状態です。
うさぎは放っておくと切歯や臼歯が伸び続ける動物であり、硬いものを噛ませて物理的に削らないと根元が伸びすぎて細菌感染を引き起こします。
不正咬合は、チモシーの干し草などほどよい硬さの牧草を毎日与え、柔らかい食べ物を極力避けることで防げます。ただし、硬すぎるものを噛み続けることでも噛み合わせが悪くなるため、注意してください。
白内障
白内障は、目の水晶体たんぱく質が変性を起こして白く濁り、視力が落ちる病気です。一度発症してしまうと回復できず、病状が悪化すると失明してしまいます。
加齢や遺伝症、目の炎症、エンセファリトゾーンという微胞子虫などが原因とされていますが、はっきりとした要因が不明であることも多くあります。
うさぎの白内障には、失明だけでなく合併症が発現する恐れもあるため、目が白く濁るような症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
緑内障
緑内障は、眼圧の調整が上手くいかずに上昇してしまい、眼球が膨らんで、目が飛び出て見えるようになる病気です。
眼球内にある房水と呼ばれる水分が上手く排出できなくなることが原因であり、ぶどう膜炎の二次症状として現れます。また、ニュージーランドホワイト種では、遺伝的に緑内障を発症するケースも見られます。
いつもよりも目が大きい、目が飛び出しているように見える、などの異常が見られた場合は、緑内障の疑いがあるため、すぐに動物病院を受診してください。
目の病気のサイン
うさぎの目元が普段と異なっている、また顔や目元を気にするような仕草を見せる場合、目の病気が疑われます。以下のようなサインが見られた時は、なるべく早めに診てもらうようにしましょう。
目やまぶたの赤みや腫れ
うさぎの白目が充血し赤くなっている、まぶたや目の前方にある瞬膜が腫れてむくんでいるなど、目や目の周りが赤くなっている場合、結膜炎や角膜潰瘍などの初期症状が発現している可能性があります。
例え病気でなくとも、目が赤くなっている時は、まぶたに付着した細菌やウイルス、目のこすりすぎが原因の炎症や、目のダメージによる内出血を起こしていることがあるため、早めの対処が必要です。
多量の目ヤニや涙
うさぎの目から多くの目ヤニや涙が出ている場合、結膜炎や角膜潰瘍などの初期症状が疑われます。また他の目の病気でも、目ヤニや涙の多さが症状として現れることが多いため、注意が必要です。
目ヤニや涙を放置すると、目だけでなく皮膚炎の原因になることもあります。また、目の周りがかゆくなり擦ってしまうので、うさぎ自身で角膜を傷つけてしまうことにもなりかねません。
衛生的にも悪い状態が続いてしまうため、早めに症状を抑えてあげましょう。
目を細めている
うさぎが目を細めるような仕草を多くしている場合、目の部分に痛みを感じているかもしれません。特に、眩しくない場所でも目を細めている時は、目の炎症や病気を疑った方が良いでしょう。
痛みにより目を細めている、あるいは目をショボショボさせるような症状は、結膜炎や角膜炎、ぶどう膜炎の際に見られることが多くあります。
顔や目を擦っている
うさぎが顔や目をしきりに擦っている場合、かゆみや不快感があるのかもしれません。あまりにも擦りすぎている場合、症状の改善が必要です。
目のかゆみや不快感による擦りが続いてしまうと、うさぎが誤って自分で目の角膜や皮膚を傷つける可能性があります。
また、目のかゆみや不快感が病気の症状として出ていることもあるため、うさぎが感じている違和感の原因を早めに突き止めるようにしましょう。
眼球が澱んでいる
うさぎの眼球が澱んでいる場合は、白内障に罹っている可能性があります。白内障は、一度発症すると回復することがなく、病気の進行を遅らせることしかできないため、早めの対応が必要です。
特に目が白く濁っているように見える場合、白内障に罹っている確率が高くなります。白内障が進むと、うさぎの視力喪失につながるため、病状の悪化を遅らせるケアが重要です。
視力の低下
歩いている時に物にぶつかることが増えたなど、うさぎの行動が普段と異なる場合、視力の低下が疑われます。視力が急に低下している場合、緑内障の可能性があります。
物にぶつかる回数が増えた時には、目元に異常がないか確認してください。目がいつもよりも大きい、または飛び出している場合、緑内障に罹っている可能性が高いため、すぐに動物病院を受診しましょう。
うさぎの目の病気の原因
うさぎによくみられる目の病気の主な原因は、細菌・ウイルス感染です。また、刺激物や異物など、物理的な要因をきっかけとして目に炎症を起こすケースもあります。
うさぎを病気から守るためにも、それぞれの原因物質の特徴や目に入る経路を把握しておきましょう。
細菌やウイルス
結膜炎をはじめとするうさぎの目の病気は、その多くが細菌感染を原因としています。炎症を引き起こす代表的なウイルスは「パスツレラ菌」です。
パスツレラ菌は飛沫感染のほか、単純接触や粘膜からもうつる可能性がある、感染力の高さを特徴としています。
健康な状態であれば感染しても大した症状は出ませんが、不衛生な環境やストレスにより免疫力が低下している場合は、目や鼻、皮膚などに炎症を引き起こしかねません。
また、パスツレラ菌は人にも感染するウイルスのため、飼っているうさぎが発症した場合は、飼い主様やご家族も注意してください。
細菌の増殖を防ぐためには、環境整備と温度管理が欠かせません。こまめに掃除し、ケージと周囲の清潔を維持しましょう。
刺激物
うんちや尿などは、うさぎの目にとって刺激物です。排泄物がケージに溜まり不衛生な環境が続くと、刺激成分であるアンモニアの濃度がどんどん濃くなり、目の炎症の悪化につながります。
また、うさぎのトイレの砂によく使用される針葉樹から作られたウッドチップや消毒剤も、揮発することで目の刺激になることが少なくありません。こまめな換気で風通しをよくし、刺激臭が周囲に滞留しないよう注意しましょう。
異物
目に異物が直接入ることでも、結膜炎をはじめとする目の疾患を引き起こすきっかけになります。
ケージ内では、餌となる牧草の干し草やトイレ用の砂やウッドチップが目に入ることによる炎症が起こりやすいため、こまめに掃除してあげましょう。また、細かすぎるウッドチップは使用しないほうが無難です。
散歩の際は、うさぎの目にチリやほこりが入らないよう注意してください。うさぎ自身の逆さまつげで炎症を起こすケースも多いため、定期的な目元のチェックが必要です。
うさぎの目の病気の治療方法
うさぎが目の病気に罹った場合、病気の種類によって治療方法は異なります。以下では、目の病気を治療する際によく使われる方法についてご紹介します。
抗生剤の点眼や内服
うさぎの目の病気を治療する際によく使われるのは、点眼薬です。細菌感染による病気の場合は抗生剤、目に炎症が起こっている場合は抗炎症剤と、病気の症状に合った点眼薬が用いられます。
また症状がいくつか同時に発生している場合は、内服薬との併用や、効能の異なる点眼薬を複数利用することもあります。
同時に複数の点眼薬を使う場合、薬剤が混ざらないよう時間をずらして投与することもあるため、家でも点眼が必要になった際は、投与の間隔を予め聞いておきましょう。
痛みがあれば鎮痛剤を服用
うさぎが目の痛みを訴えている場合、鎮痛剤を服用することもあります。基本は、抗生剤などの点眼薬・内服薬と併用して、痛みを抑える薬を投与する形です。
鎮痛剤は、目の痛みが症状として現れる結膜炎や角膜炎、ぶどう膜炎などの際に投与されます。抗炎症薬や抗生剤など、他に投与される薬と混ざらないよう、間隔を空けて服用することもあります。
レーザー治療
レーザー治療は、緑内障などの治療で使われる方法です。レーザーによって眼圧を下げ、うさぎの視神経へのダメージを抑えるために行われます。
レーザー治療は動物への負担や痛みが少ない治療方法ですが、ここ数年で広まった新しい治療法でもあり、病院によっては対応していない可能性もあります。うさぎの緑内障でも、多くの場合は点眼薬や内服薬による治療が中心のようです。
手術
外科手術は、点眼薬や内服薬での改善が見込めない、病状の悪化が著しい際に行われます。重度の角膜炎や緑内障、また涙道の閉塞が起こっている場合に手術が選ばれます。
重度の角膜炎では瞬膜を用いて傷を覆う手術、緑内障では眼球摘出と、うさぎの外科手術はうさぎ自身にも大きな負担のかかるものです。外科手術を行うか、投薬中心の治療で様子を見るかは、しっかりと獣医の判断に従ってください。
うさぎの目の病気の予防方法
うさぎの目の病気を防ぐためにできることは3つあります。以下では、うさぎの目の病気の予防法について解説します。
うさぎの飼育環境を清潔にする
うさぎの飼育環境を清潔にすることは、目の病気を予防するうえで重要です。
目の病気の多くは、飼育環境により引き起こされます。排泄物が放置されたり、鋭い床材が使われていたり、うさぎにとって劣悪な環境な場合、目の病気だけでなく体調にも影響が及びます。
そのため、定期的な掃除が必要です。また、掃除の際は、ニオイにも注意してください。
トイレのアンモニア臭やタバコの臭い、人間がいい匂いと感じるアロマや芳香剤などは、うさぎが嫌がりストレスにつながります。飼育環境を清潔に保ちつつ、匂いにも気をつけることが大切です。
床材や牧草などを見直す
床材や牧草を見直すことも目の病気の予防につながります。ホコリのたちやすい床材やばらけた牧草は、うさぎの目や体調に影響を与える前に取り替えましょう。
床材や牧草などの細かいものが目の中に入ると、目の病気につながり最悪の場合、失明してしまいます。重大な病気を防ぐためにも、床材や牧草などは定期的に確認して見直しましょう。
動物病院で定期的に健康診断する
うさぎは草食動物であり、敵に弱みを見せないように、病気を隠す傾向があります。そのため、目の病気があっても、うさぎの調子が良さそうに見えてしまい、発見が遅れることも考えられます。
目に潜んだ病気を発見し、早期治療できるようにするためには、動物病院で定期的に健康診断を受けることが大切です。
うさぎの体調を3ヶ月〜半年に1回、獣医師に確認してもらうことで、早期発見と早期治療に努められるでしょう。
うさぎの目以外にかかりやすい病気
うさぎは目の病気以外にも、かかりやすい病気があります。目の病気を気にかけていても、身体の異変に気づけなければ意味がありません。以下では、うさぎがかかりやすい代表的な病気について解説します。
毛球症
毛球症は、うさぎが毛づくろいすることにより、飲みこんだ毛や異物がお腹に溜まってしまう病気です。毛球症は猫によく見られる病気でもありますが、うさぎは猫のように異物を吐き出すことができないため、早めの処置が必要です。
毛球症の症状は、便の量がいつもより少なかったり、小さかったりすることが挙げられます。また、毛球症を発症した場合、うさぎが過剰に水分を摂取するケースがあり、次第に胃腸の調子が低下して、死に至ることもあります。
そのため、少しでもうさぎに毛球症の症状が見られた場合は、早めに動物病院に連れて行きましょう。
毛球症を予防するには、うさぎの毛の手入れを定期的に行ってあげて、抜け毛を減少させることが効果的です。また、繊維質が豊富な餌を与えて、排泄を促進させてあげるとよりいいでしょう。
下痢
うさぎは下痢になりやすい傾向にあり、人間と異なり命に関わるケースがあります。うさぎの便は、コロコロした通常便と、うさぎが食用として排泄する柔らかい便である盲腸便の2種類です。
しかし、下痢になると、コロコロとした便が出ず、柔らかすぎる便やゆるく繋がった便が出ます。うさぎが下痢していることに気づいたら、すぐに動物病院へ連れていきましょう。上記でも記載しましたが、下痢はうさぎの命に関わる可能性があります。
そのため、早期治療が重要です。動物病院へうさぎを連れて行く場合、便を持っていく必要があります。便を持っていけば、下痢の原因や寄生虫の有無も確認してもらえるでしょう。
下痢が見られても、すぐに病院へ連れていけない場合は、清潔な水を摂取させて、体温が下がらないように温度調節してあげてください。
また、下痢を未然に防ぐためにも、飼育環境を清潔に保ち、排泄があればすぐに清掃して、餌や飲水をこまめに交換することが大切です。
尿路結石
尿路結石は、カルシウムが多い餌を摂りすぎたり、水分摂取が不足したりすることにより、膀胱に結石ができる病気です。
尿路結石ができると、うさぎは尿がうまく出ず、尿に血が混ざるなどの症状が現れます。また、排泄時に背中を丸めて痛がっている様子も見受けられるでしょう。尿路結石を放置して重症化すると、自力で排尿ができなくなり、最悪の場合、死に至ります。
尿路結石を治療する方法は、外科手術による除去です。したがって、上記のような症状が見られた場合は、速やかに病院に連れて行き、必要に応じて手術を受けるべきです。
尿路結石を事前予防するためには、カルシウムが多く含まれている餌を避けることが重要です。とくに、うさぎのおやつやペレットには、カルシウムが豊富に含まれているため、過剰に与えないようにしましょう。
皮膚病
皮膚病もうさぎによく見られる病気の一つです。うさぎの飼育環境が劣悪であると、皮膚病になりやすいです。また、栄養の偏りやホルモンの異常、ストレスにより皮膚病を引き起こすこともあります。
皮膚病になると、うさぎの皮膚が赤くなったり、フケが出たり、異常が見られるようになります。
皮膚病を防ぐためには、飼育環境を常に清潔に保つことが大切です。飼育環境が劣悪であると、皮膚病以外の目の病気にもつながるため、ケージ内はこまめに確認してください。
スナッフル
スナッフルは、風邪のような症状が現れ、悪化すると肺炎や呼吸困難につながる病気です。
スナッフルになった場合、初期症状としてくしゃみや鼻水などが見られます。初期症状が見られた場合は、すぐに病院に連れていけば、早期治療により体調が改善するでしょう。
しかし、スナッフルが悪化すると、鼻水に膿がまじり、最悪の場合、死に至ります。そのため、スナッフルの症状が現れた際は、迅速に動物病院に連れていくことが何よりも大切です。
また、スナッフルの原因はストレスが多いため、ストレスを解消してあげることで病気予防につながります。
うさぎの目の病気がひどい場合は動物病院で診察を受ける必要がある
うさぎの目の炎症が悪化している場合や、周囲の皮膚が化膿してジュクジュクしてきたときは、急いで動物病院を受診してください。細菌の増殖やひどい炎症は、飼い主様によるセルフケアだけでは対処が困難です。
動物病院では、目の炎症の原因を特定し、抗生剤の点眼・内服などで適切に処置してもらえます。異物が目や鼻涙管に入り込んでいる場合は、除去や洗浄が行われることも多いようです。
皮膚の炎症を抑える治療や薬の処方もしてもらえるため、目の病気をすみやかに治してあげたいときは迷わず動物病院へ行きましょう。
うさぎの目の病気に注意してあげましょう
目の位置や形状が独特なうさぎは、眼球の病気をよく発症します。各目の病気は主症状がよく似ていますが、適切な処置が異なるため、自己判断は避けてすみやかに動物病院を受診することをおすすめいたします。