「うさぎの体調が優れないように見える」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

うさぎは体調が悪くても隠してしまう習性があります。そのため、病気やケガにいち早く気づくためにも、日々のチェックが大切です。

本記事では、うさぎの健康を確認する方法やお世話の方法について紹介します。ペットのヘルプサインを見逃さないように、ぜひ本記事を参考にしてください。

うさぎは敵に気づかれないために病気を隠す習性がある

うさぎは草食動物のため、弱っている姿を敵に気づかれないように病気やケガを隠す習性があります。

人間に飼育されていても、ケガや病気を隠す習性が消えることはありません。

そのため、元気そうに見えていても病気やケガが潜んでおり、気づいた頃には重症化しているということも考えられます。

うさぎの体調と健康を守るためにも、病気やケガにいち早く気づいて健康管理してあげましょう。

うさぎが病気を隠していないか確認する方法

うさぎが病気を隠していないか確認する方法

病気やケガを隠してしまううさぎに対して、どのように健康管理すればいいかわからないとお悩みの方もいるでしょう。

うさぎの病気にいち早く気づいてあげるためには、以下の点を確認してください。

食欲を確認する

うさぎは消化器官のトラブルが多く見られます。そのため、胃腸にトラブルを抱えていないか確認するためにも食欲を確認してあげましょう。

毎日、餌をあげるタイミングでいつものようにご飯を食べているか、またご飯を残していないか必ず確認してください。

毎日同じ量の餌を与えているのに残している量が多い場合は、消化器官に異常がある恐れがあります。

トイレ掃除の際に排泄物を確認する

うさぎの健康を確認する際は、排泄物の確認も重要です。

トイレ掃除は健康確認できるチャンスのため、量や色、形を確認してください。排泄物の量が極端に減っていると、うさぎの消化器に異常がある可能性が考えられます。

また、おしっこの色も白く濁ったおしっこであるか確認しましょう。血が混ざっていたり鮮血が出ていたりする場合は動物病院に連れていきましょう。

部屋んぽで動きを確認する

ケージの外に出して部屋内を散歩させる「部屋んぽ」をして、身体に異常がないか確認しましょう。

ケージの扉を開けても出てこない、隅でうずくまって動かないときは身体に痛みを感じている場合があります。

ケージから出て散歩をしているときも、歩き方が通常か、足を引きずって歩いていないか確認しておきましょう。

うさぎが病気になっているときの仕草

うさぎが病気になっているときの仕草

うさぎが病気やケガを負っていると、仕草に現れます。

うさぎのヘルプラインを見極めるためにも、ケガや病気を負っているときの仕草を理解しておきましょう。

足をかばいながら歩いている

足をかばいながら歩いている様子が気になる場合は、足に痛みがあり骨折している恐れがあります。

うさぎは通常、足を地面にしっかりつけて歩きますが、骨折や足に痛みがある場合、立ち止まっているときに足を持ち上げていたり、足をかばいながら歩いていたり、足を引きずって歩くようになります。

足を痛そうにしている場合は、動物病院に連れていってあげましょう。

歯ぎしりをしている

うさぎは気持ちいいときに歯ぎしりすることがありますが、身体に痛みを抱えているときも歯ぎしりをしてしまいます。

大きい音で歯ぎしりをしている際は、身体に痛みがあり我慢している恐れがあるため、病院で異常がないか確認してあげましょう。

背中を丸めている

うさぎは消化器が弱く、消化管うっ滞、毛球症などの病気により腹痛を起こすことがあります。

うさぎが腹痛と感じているときは、背中を丸めてうずくまった仕草を見せています。横たわったりせずに背中を丸めて動かない場合は、腹痛の疑いがあるため医師に相談してみましょう。

排尿時間が長い

うさぎの排尿時間にも注目しておきましょう。

うさぎのトイレの回数が増えたり、普段トイレする場所以外でトイレをしてしまっていたり、また排尿時間が長いと泌尿器系トラブルを抱えている場合があります。

尿をする際に痛みが出る尿石症や膀胱炎などの病気になると、ストレスも抱えてしまうため、早めに病院に連れていってあげましょう。

呼吸が乱れている

肥満や腫瘍などにより気道が狭くなると、うさぎの呼吸が乱れていることが目立ちます。うさぎは人間と同じように鼻から呼吸をして酸素を取り入れています。

しかし、内臓系の病気を起こしている場合、口呼吸をしたり、呼吸が乱れやすくなったり、最悪呼吸困難に発展するでしょう。

うさぎが正常に呼吸できているか確認することも大切です。

うさぎが隠れてなりやすい病気は?

うさぎが隠れてなりやすい病気は?

先述した通り、うさぎは自分のケガや病気を隠してしまう習性があり、中でもうさぎがかかりやすい病気がいくつかあります。

自分の飼っているうさぎの様子がおかしい際に、以下の症状に当てはまっていないか確認してみてください。

不正咬合

うさぎは、餌の牧草などを前歯で噛んで奥歯で食事します。エサを噛み切ることで歯の長さを調節していますが、柔らかい餌を与えると摩耗できず歯が伸びて「不正咬合」を引き起こします。

歯が伸び噛み合わせが悪くなると、餌を噛み切れなくなったり、口腔内に傷がついてしまったり、場合により重篤な病気に繋がるでしょう。

歯が伸びすぎていたり、ケージなどの硬いものをかじることが増えたりしている場合は、動物病院で歯を切断してください。

熱中症

うさぎは暑さに弱い動物で、室温が28度を超えてしまうと熱中症を引き起こします。うさぎが熱中症になった場合は、人間と同じようにぐったりしてしまいます。

よだれが大量に出ていたり、水をほとんど飲まなかったりする様子であれば室温を下げて病院に連れていきましょう。

また、水を飲むことも大切ですが、水を飲みたがらない場合は無理に与えないよう気をつけてください。

ソアホック

ソアホックは、「足底皮膚炎」「飛節びらん」と呼ばれる足の裏にできる皮膚炎です。

うさぎは足の裏に肉球がなく、毛で覆われているだけのため、ケージ内の環境により足の毛が薄くなり炎症を引き起こします。

ソアホックの症状が進行すると炎症した皮膚が赤くただれてしまい、最悪の場合骨まで達してしまいます。

ソアホックになっている場合、うさぎは足を引きずって歩くことが増えるため、歩き方に異変を感じたら動物病院に連れていってあげましょう。

角膜炎

うさぎの目は顔の横側に突出していることから、目に傷がつきやすいです。

目が傷ついてしまうと目の表面にある角膜が炎症してしまいます。角膜炎の主な症状は目を開けられない、眩しそうにしているなどで、痛みにより目から涙が出ることもあります。

重症化すると目の表面が白くなったり、最悪の場合失明につながるため、早めの受診を心がけましょう。

うさぎの行動を確認して違和感に気づいてあげよう

本記事では、うさぎが病気やケガを隠してしまう習性を理解して、うさぎの病気に気づいてあげる方法やケガや病気の際に見せる仕草、よくかかる病気について紹介しました。

うさぎの病気やケガにいち早く気づいてあげるには、日々の食欲や排泄の様子などを細かくチェックしてあげる必要があります。

毎日確認してあげることで、健康な状態と体調が悪い状態を見極めやすくなります。

COCOペットでは、ペットの生前の相談にも24時間365日対応しています。お困りのことがあれば気軽にご相談ください。