フトアゴヒゲトカゲをこれから飼育する方は寿命が気になることでしょう。近年、爬虫類をペットとして飼う方が増えており、中にはフトアゴヒゲトカゲの飼育を検討している方もいらっしゃいます。

本記事では、フトアゴヒゲトカゲの寿命を詳しく解説すると共に、長生きさせるためのコツを紹介します。

フトアゴヒゲトカゲの寿命

フトアゴヒゲトカゲを健康的に育てていれば、10年以上長生きする個体もいるようです。犬や猫の平均寿命から見れば短いですが10年も生きれば、フトアゴヒゲトカゲの中では長命と言えるでしょう。

以下では寿命についてさらに詳しく解説します。

フトアゴヒゲトカゲの平均寿命

フトアゴヒゲトカゲの寿命は、平均7年と言われています。

爬虫類全体から見れば、フトアゴヒゲトカゲの平均寿命は平均的ですが、ヘビは10年~15年ほどの寿命があり、なんとカメは40年~60年の寿命があるため、他の種類の爬虫類と比べると短く感じるかもしれません。

しかし、イグアナ科、ヤモリ科、スキンク科といった種類の平均寿命は7年~10年となっています。違いを比較すると、フトアゴヒゲトカゲの平均寿命が平均的だということが分かると思います。

ただ、平均寿命が7年と言っても、怪我や病気で平均寿命より早く亡くなってしまう可能性も十分にあります。特に、生まれてから3ヶ月までのフトアゴヒゲトカゲは、突然死しやすいため、注意が必要です。

生まれて3ヶ月は注意

前述した通り、フトアゴヒゲトカゲは生まれてから3ヶ月の間は、突然死に注意しなければいけません。理由は、免疫力の低さが大人より低いからです。

生まれて間もない幼少期では、些細なことでもストレスを感じてしまい、亡くなってしまいます。また、この頃に栄養管理を怠ってしまうと、体調不良を起こして亡くなってしまうでしょう。

他にも、過剰なスキンシップの影響でストレスを感じてしまい、亡くなってしまうこともあります。生まれてから3ヶ月間は突然死しやすい魔の3ヶ月と呼ばれています。より一層注意して育てましょう。

幼少期のフトアゴヒゲトカゲを育てる自信がない場合は、成熟しかけているヤングアダルトのフトアゴヒゲトカゲを飼うといいかもしれません。

フトアゴヒゲトカゲのよくある死因

フトアゴヒゲトカゲのよくある死因

フトアゴヒゲトカゲの魔の3ヶ月を解説しましたが、具体的によくある死因はなんでしょうか。続いては、フトアゴヒゲトカゲのよくある死因を解説していきます。

脱水

まず、脱水による死因が挙げられます。当たり前ですが、どんな生き物でも生きていく上で水は欠かせません。

ただ、フトアゴヒゲトカゲの場合、視力の問題で水を正しく認識できません。そのため、水を用意していても、水に気づかないまま脱水になってしまいます。

容器に水を入れるのではなく、水が飲めるように訓練する必要があります。水分補給に慣れるまで時間がかかるため、飼い始めて間もない頃は、スポイトで水を与えるようにしましょう。

もし、スポイトで水分を口に近づけても飲もうとしない場合は、フトアゴヒゲトカゲが脱水症状になっている可能性があります。そういう場合は、水分をたくさん含んでいる野菜を食べさせましょう。

また、水浴びをさせるのも良い方法です。身体が水に濡れると水の存在に気づき、ゴクゴク飲み始めるでしょう。

誤飲

誤飲は、幼少期のフトアゴヒゲトカゲに多い死因です。フトアゴヒゲトカゲは目が悪いため、落ちているものを食べ物と勘違いしてしまい、食べてしまうことがあります。口に入れたものが喉に詰まって、窒息して亡くなってしまいます。

特に、フトアゴヒゲトカゲ自身が排泄した糞に気をつけましょう。餌だと勘違いして食べてしまうという報告がたくさんあります。糞を出したら、すぐに片付けて処分しましょう。

また、餌が大きいとうまく噛み砕けずに、喉に詰まってしまう場合があります。餌は細かくして食べやすい大きさにしましょう。

他にも、小さなアクセサリーや部品などを飲み込んでしまう可能性があるため、ケージ付近には極力小さいものを置かないようにしましょう。

消化不良

犬や猫といったメジャーなペットは、必ず朝と夜にご飯を与えますが、フトアゴヒゲトカゲに同じ頻度で餌を与えてしまうと、消化不良を起こしてしまいます。消化不良を起こすと、最悪フトアゴヒゲトカゲが亡くなってしまいます。

フトアゴヒゲトカゲが幼少期の頃は、1日に2回餌を与えるべきですが、あまり高頻度に餌を与えないようにしましょう。成熟したアダルト期になったら、餌を与えるのは1日1回で大丈夫です。

餌を与える場合は、野菜を中心にして昆虫や専用フードというように、バランス良く与えるのが重要です。

低体温症

人間は気温の変化があると、冷暖房を使ったり服を脱衣したりして温度調整を行います。しかし、フトアゴヒゲトカゲを含む爬虫類は、自分で体温調整することができないため、環境による温度調整が必須となります。

体温を下げないように、照明器具や太陽の光で身体を暖める必要があります。毎日太陽の光で身体を温めるのは難しいので、パスキングライトと紫外線ライトを使いましょう。

そういった器具がないと、フトアゴヒゲトカゲは低体温症を起こしてしまいます。低体温症になると最悪死に至る上に、助かったとしても回復するまでかなり時間がかかる上に、体力を消耗してしまいます。

フトアゴヒゲトカゲを長生きさせる方法

フトアゴヒゲトカゲを長生きさせる方法

フトアゴヒゲトカゲをペットとして飼育するのであれば、できる限り長生きしてほしいものです。では、フトアゴヒゲトカゲはどうしたら長生きするのでしょうか。以下では、長生きするコツを詳しく解説しますので、ぜひ御覧ください。

栄養バランスを考えた餌を与える

意外かもしれませんが、フトアゴヒゲトカゲは肥満になりやすい爬虫類です。ミルワームなどの虫類だけを食べさせていると、肥満になって不健康になってしまいます。野菜や高タンパクな昆虫、専用フードなどをバランスよく与えましょう。

虫が苦手で、野菜や専用フードだけを与えるようにする方もいらっしゃいますが、肥満や栄養バランスの偏りのきっかけになってしまうので注意しましょう。

環境を整える

フトアゴヒゲトカゲが健やかに生活していくには、環境を整えることがとても大切です。ケージや照明器具を用意しましょう。ケージは、フトアゴヒゲトカゲが十分な運動ができるほどの広さのものを用意しましょう。

照明器具は、温度調整をするのに欠かせないものです。前述した通り、バスキングライトと紫外線ライトの両方を用意しましょう。照明器具は、故障することがないように日々のメンテナンスを欠かさないようにするべきです。

スキンシップはなるべくしない

ペットとして飼育する上であれば、スキンシップをしたいものです。しかし、爬虫類の場合はストレスにしかなりません。

あまりベタベタ触ってしまうと、ストレスがかかって体調不良を起こしてしまうかもしれません。少し寂しく感じるかもしれませんが、適度な距離を保ちつつストレスがかからないようにしましょう。

かかりつけの病院を見つける

フトアゴヒゲトカゲに何かあった場合、動物病院で診てもらいましょう。受診すれば適切な治療を受けられます。

しかし、爬虫類を診てもらえる動物病院はかなり限られています。何かあってから病院を探すわけにはいかないので、飼育する前に必ず爬虫類を診てもらえる動物病院を事前に調べましょう。

また、受診可能な動物病院があったら、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。常に健康状態を把握するのは、フトアゴヒゲトカゲの寿命を伸ばすのに繋がります。

フトアゴヒゲトカゲと楽しい生活を

フトアゴヒゲトカゲと楽しい生活を

フトアゴヒゲトカゲの寿命や長生きさせるためのコツを紹介しました。健康管理が重要なのはもちろんのこと、幼少期の突然死に気をつけなければいけません。たっぷり愛情を注いで飼育しましょう。

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