「一緒に暮らしていた愛犬が亡くなり、残された他の愛犬が心配」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬の感情は、研究者であるエレーヌ・ケラソン氏、ジョン・ポール・スコット氏、スタンレー・コーン氏の3人が「喜び、悲しみ、怒り、恐怖などの基本的な感情、複雑な社会的感情を持つこと、人間の言葉を理解できること」を証明しています。
残された犬に起こる症状と飼い主様ができることはどんなことがあるかご紹介します。
目次
犬が仲間の死を感じたときに起こる症状
犬はただのペットではなく、仲間の死を悼むことができる感情を持った生き物です。飼い主様と同じく、悲しい、寂しいといった感情で心が沈んでしまうでしょう。
そのような場合、どういった行動が見られるのか6つご紹介します。
元気・遊びへの興味の喪失
犬は野生下においても社会性があり群れで暮らす動物です。そのため、仲間とのコミュニケーションはとても重要なものになります。
仲間の死はとても大きな喪失感となり、悲しみ、不安、孤独といった感情が溢れ元気がなくなったり遊ぶことへの興味が失われてしまったりするでしょう。
食欲低下
仲間の死で食欲低下が起こるのはよくあることです。仲間の死を受け入れるまでにかかるストレスや遊び相手がいなくなることで起こる運動不足が原因で食欲が落ちることがあるでしょう。
ただし、嘔吐や下痢の症状がある場合は病気の可能性もあるため獣医師に相談することをおすすめします。
睡眠時間の変化
犬にとっても仲間の死は大きな悲しみです。そこからくる不安から、眠れなくなってしまったり逆に過剰なまでに眠るようになったりと睡眠パターンに変化が起こります。
時間とともに改善されますが、観察はしっかりと行った方が良いでしょう。
周囲へ無関心になる
仲間の死を受け入れるのに時間がかかり、周囲が気にならないほど悲しみに浸っている可能性や理解することが出来ず、周囲の変化に戸惑い、混乱してしまい興味を示せない場合もあるでしょう。
不安・恐怖
犬は悲しみといった様々な感情はありますが、人間のような「死を理解する能力」は持っていません。
そのため、仲間の死を察して大きすぎる悲しみや喪失感とであい不安・恐怖を感じてしまう場合もあるでしょう。
相手を探し回ったり、鳴いたりする
犬の悲しみ方は様々あり、仲間がいなくなった場所をウロウロしたり匂いを辿って探したりすることもあります。
他にも、甲高い声で鳴いたりウゥーと低い声で唸ったり、悲しそうな声で長時間鳴き続けるといった行動が見られます。
犬が仲間の死を感じたとき飼い主様ができること
愛犬の死は残される犬と飼い主様にとって、とても大きな悲しみです。残された犬の心の整理を手伝い、穏やかな日々にするために飼い主様ができることをご紹介いたします。
そして互いに悲しみを乗り越えていきましょう。
愛情表現
たっぷりと愛情表現をしてあげましょう。飼い主様の笑顔や大好きだよ、そばにいるよといった声がけは仲間の死に直面して生じる、不安・恐怖を薄れさせてくれます。
甘えさせることにより、悲しみを乗り越えてくれるでしょう。
十分な運動とスキンシップ
今までは散歩や遊びも一緒に行っていた場合がほとんどでしょう。仲間がいなくなることで関心が薄れてしまうこともあるため観察する必要があります。
無理強いはせず、気分転換をするようにゆっくり接していきましょう。
いつもの生活リズムを保つ
残された犬は様々な変化で悲しみや不安を表現します。そっと様子を伺いながら、睡眠、食事、運動などできる限り今まで通りの生活リズムを保ってあげましょう。
そうしてあげることで自然に元の生活の戻ることができます。
変化に慣れる時間を与える
仲間がいなくなることは残された犬にとって世界が変わってしまうような出来事です。
人間のように死を理解する能力はないため、悲しみ・寂しさ・不安・恐怖といったたくさんの感情で混乱してしまうでしょう。
1つ1つに向き合い納得するための時間が必要になります。
必要があれば専門家の助けを借りる
心の傷を癒すには時間をかけることが一番良いとされています。しかし、1ヶ月以上たっても変化が見られない、体調の変化もでてきたなどがある場合は速やかに獣医師に相談するようにしましょう。
ペットが亡くなったらしなければならないこと
大切なペットが亡くなったら、きちんとお別れをし、供養しなければなりません。
飼い主様も悲しみの中にいるとは思いますが、区切りをつけることで飼い主様の心の整理をし、大切なペットの旅立ちを見送ることができます。
死因確認
動物病院や保健所で死因確認と死亡確認を行いましょう。そうすることで獣医師が適切な処置をすることができます。
確認を行うことで飼い主様の心の整理にも役に立ちますし、火葬・葬儀を行うためにも必要になります。
埋葬・火葬
ペット葬儀社に依頼をして火葬から供養まで行うのが飼い主様の負担も少なく一番良い選択ではないかと思います。
ペット葬儀社なら飼い主様に合わせた様々なプランを選べるのでおすすめです。
手続き
死亡届・犬鑑札・狂犬病予防注射済票を30日以内に提出しなければなりません。
その他にも、犬の登録抹消やペット保険の手続きなどがあれば行う必要があります。地域により異なるため、お住いの市区町村での確認をしておきましょう。
飼い主様のペットロスを防ぐためにできること
大切なペットを失い飼い主様もペットロスになってしまうこともあるでしょう。しかし、残されたペットのためにも悲しみを乗り越える必要があります。
飼い主様がペットロスならないためにできることをご紹介いたします。
悲嘆(ひたん)する
飼い主様の笑顔が残された犬のペットロスを解消するのにもっとも有効的とされていますが無理に笑うことは難しいものです。
そのためにまずは飼い主様も思いっきり悲しみましょう。声を上げて泣いても良いですし、残された犬たちと一緒にふさぎ込んでしまっても構いません。
周りの人達に助けを求めたり専門家に相談したりして感情を全てさらけ出しましょう。
思い出をふり返る
思い出をふり返ることでも心の整理をすることができます。大切なペットを失うことは心にぽっかりと穴が空いてしまい悲しさやほんの少しの後悔に囚われてしまう場合があります。
そのような時は、楽しかったこと、嬉しかったこと、可愛らしかった仕草などを思い出してみてください。
そうすることで今は辛いことが、楽しかった思い出に変わっていくでしょう。時間の経過とともに心の傷も癒えます。
新しい生活
どんなに悲観していても残された犬と飼い主様の毎日が途切れることはありません。
新しい生活に向けて前を向き考えることはとても大切なことです。無理に急ぐことはありませんが、一緒に1歩ずつ進んでいきましょう。
まとめ
残された犬と飼い主様で一緒に悲しみを乗り越え、互いに心の傷を癒し合えば必ず穏やかな毎日はやってくるでしょう。
COCOペットでは、ペット火葬・葬儀を承っております。他にも、飼い主様のお悩みや問題にも真摯にお応えいたします。24時間365日お問い合わせ可能なため、お気軽にお問い合わせください。