大切なペットが亡くなったとき、自宅でのお別れを希望する方が増えています。しかし、ペットの葬儀についてはあまり知られていない点も多く、葬儀の方法や自宅で行なう場合の流れなどに不安を抱えている方も少なくありません。

そこでこの記事では、ペットの葬儀にはどのような種類があるのかについて紹介したうえで、自宅で葬儀を執り行なう場合の準備や流れを解説します。

ペット葬儀にはどのような種類がある?

ペット葬儀は、おもにホールなどで行なう方法と自宅で行なう方法の2種類があります。ホールなどで行なう場合は、葬儀社に依頼して葬儀を執り行なったあと、ホールに併設されている火葬場で火葬をするのが一般的です。

一方、自宅で行なう場合は葬儀の準備から執り行ないまですべて自分で実施するパターンと、自宅葬に対応している葬儀社に任せるパターンがあります。

この方法は、高齢者など外出が困難な方でも参列しやすい点がメリットです。自宅葬をすべて自分で執り行なう場合、時間を気にせずお別れできる点もメリットとなります。

ペットの葬儀を自宅で行なう際の準備

自宅で葬儀を行なう場合は、以下のように準備を進めましょう。

体の手入れをすることで適切に安置する

きれいな姿のままで愛するペットとお別れするためには、なるべく早めに適切な方法で安置をしなければなりません。

亡くなってからおおむね2〜3時間で死後硬直が始まるため、その前に目や口を閉じて寝ている状態となるように足を曲げてあげましょう。

死後硬直が解けると体液が漏れ出すことがあります。あらかじめペットシートやタオルを敷いておくことも大切です。

最後に全身を軽く湿らせたガーゼやタオルで拭き取り、ブラシで毛並みを整えます。棺に納める際は、腐敗を防ぐためのドライアイスや保冷剤を一緒に入れましょう。

ペットの葬儀業者に連絡する

ペットが亡くなってから、準備や葬儀の執り行ないなどをすべて自分で進めることは簡単ではありません。いざというときには、自宅での葬儀を葬儀業者に依頼することも視野に入れておきましょう。

葬儀業者に依頼すれば、葬儀プランナーが自宅での葬儀からお見送り、そして火葬までの準備や進行をすべて執り行なってくれます。葬儀に必要な祭壇や献花なども手配してもらえるため、落ち着いて最後のお別れをペットに伝えられるでしょう。

ただし、どこまで依頼できるのかは業者によって異なります。ペットの自宅葬に対応していない葬儀業者もあるため、事前確認も必要です。

ペットの葬儀を自宅で行なう際の流れ

自宅でペットの葬儀を執り行なう際は、以下のような流れで進めます。

祭壇を設ける

まず祭壇を設置します。祭壇は多くの場合、葬儀業者に依頼すると用意してもらえますが、手作りするのもよいでしょう。

手作りするなら好みの花を使った花祭壇がおすすめです。花祭壇はペットのサイズに合わせて中央に遺影を配置し、周りを花で囲む形が一般的です。使用する花はすべて生花でも、造花を混ぜてもどちらでも構いません。

花の色についても決まりはありませんが、基本的には白を基調とした祭壇にします。また、ペットとの思い出が詰まった花や、季節に合わせた花を使うのもおすすめです。

鮮やかな色の花を供えたい場合は、派手になりすぎないようにバランスを調整しましょう。ペットの葬儀で用意する花選びについては、リンク先の記事も参考にしてください。

関連記事:ペット葬儀の花はどう選ぶ?花言葉や種類などの選び方を解説

葬儀を執り行なう

ペットの葬儀も人間と同じく、仏式の場合は僧侶を招き読経を行ないます。読経にはペットの魂を供養するという意味がありますが、同時に残された人たちの幸せな人生を送るための道を説く意味も含まれています。

読経後は火葬の前に、お見送りや焼香の時間を設けるのが一般的な流れです。お見送りではペットを撫でてあげたり、お気に入りだったおもちゃや餌を棺に入れてあげたりしましょう。焼香は参列者の身を清める意味合いがあるとされています。宗派により異なりますが、回数は基本的に1回で良いとされています。

なお、ペット葬儀に対応していない僧侶や神職もいるため、事前に確認しておくと安心です。

火葬をする

葬儀のあとは火葬です。ペットの火葬は合同火葬と一任個別火葬、立会い個別火葬に分類されます。

合同火葬はほかのペットたちと一緒に火葬され、費用を抑えられるのが特徴です。一任個別火葬は個別に火葬されますが、収骨は業者にお任せる方法のため飼い主の方は基本的に立会いができません。立会い個別火葬は個別に火葬し、火葬の際に飼い主の方も立会えます。最後までペットと一緒にいたいという方に最適な方法です。

なお、自宅葬を自分で執り行なった場合、火葬の手配は別途業者に依頼する必要がありますが、自宅葬を葬儀業者に依頼した場合は、火葬までがプランに含まれていることが多いです。

供養をする

火葬後、遺骨が手元に来たら供養します。ペットの供養には、霊園や納骨堂への納骨、自宅供養、手元供養などがあります。

霊園や納骨堂へ納骨すれば安心してお墓の管理を任せることができます。自由にお参りに行けるところも増えているため確認してみましょう。

自宅での供養(手元供養)は、ペット用の祭壇を用意し、骨壺と併せて写真やロウソクなどを設置するなどの方法があります。頻繁に手を合わせたい方に向いています。遺骨は一部を砕き、容器などに入れて保管します。自宅での供養用のペンダントなどもあるので、ペットの存在をいつでも近くに感じていたい方は、選んでみてもよいでしょう。

まとめ

ペットの葬儀は葬儀業者で行なうだけでなく、自宅で行なうことも可能です。自宅で行なう場合は、まずペットの体をお手入れし、適切に安置しなければなりません。

その後、自宅葬を葬儀業者に依頼する場合はその旨を連絡しましょう。自宅での葬儀は祭壇の設置から始め、葬儀を執り行なって最後に火葬します。遺骨が手元に来たら希望の方法で供養してあげましょう。

ペットの自宅葬は、すべて自分で行なっても問題ありませんが、丁寧に行ないたい方はプロにお任せするのがおすすめです。ペットとのお別れの時間をゆっくりと過ごしたい方は、COCOペットにお問い合わせください。

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