愛するペットが亡くなったら、大切に供養してあげたいというのは多くの人が共通する思いです。しかし、「具体的にペットを供養するとはどうすればいいのか」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
供養というと厳格なルールが定められているイメージがありますが、ペットの供養に決まりはありません。
自宅で供養するのも、飼い主様の自由にできます。費用やスペースなど、様々な問題でペットの供養に悩んでいる人も多いかもしれません。飼い主様それぞれのペットへの愛を形にできる、自宅での供養方法をご紹介していきましょう。
本記事では、ペットの自宅供養にまつわるメリット・デメリットに触れながら、供養方法について詳しくお伝えします。いますぐペットの自宅供養方法を知りたい方は、COCOペットにお問い合わせください。
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目次
ペットのご供養方法とは
ペット供養で考えなければならないのは、「ご遺骨をどうするか」です。お墓に入れたい、自宅に置いておきたいなど、飼い主様により考え方が異なるでしょう。
まずはペットのご供養方法にはどんな種類があるか紹介します。
霊園や納骨堂で供養する
ペットのご遺骨を納骨できる場所は以下のとおりです。
• ペット霊園
• 合祀墓
• 合同供養塔
• 納骨堂
納骨することにより、丁寧に供養できたと飼い主様が実感でき、心の整理がつきやすくなることでしょう。
「家族同然の存在だからこそお墓に入れてあげたい」と考える飼い主様には、霊園や納骨堂で供養する方法がおすすめです。最近では、人と一緒に納骨できる施設もあります。
自宅で埋葬する
ペットの遺体やご遺骨を自宅の庭に埋めて、土葬やご遺骨を埋葬することも可能です。ただし、以下の場所に無断で埋めることは法律で禁止されています。
• 公共の場所
• 海岸
• 山
ハムスターなどの小動物であっても、土葬してから土に還るまでには数十年かかるといわれています。土葬する場合は、日当たり、水はけのいい場所を選びましょう。
散骨する
「ご遺骨の安置が難しい」「自然に還してあげたい」とお考えの方は散骨がおすすめです。散骨は、ご遺骨を粉末状に砕いて海や山などの自然に還す供養方法です。
散骨は海洋散骨が選ばれることが多いですが、自宅の庭や許可されたお散歩コースなど許可を得た場所に散骨する方もいらっしゃいます。
散骨する際は、必ず粉骨してから行いましょう。ご遺骨をそのまま散骨すると、自然に還りにくくなるだけでなく、人の骨と誤解されてトラブルにつながる可能性があります。 粉骨はご自身でも可能ですが、抵抗がある場合は業者に任せるといいでしょう。
自宅にて手元供養する
手元に置いておくことから、自宅での供養は手元供養と呼ばれます。ペットの自宅供養には、いくつかの方法があります。
ひとつは、ご遺骨を骨壷に入れたまま自宅に保管する方法です。もうひとつは、ネックレスや指輪など、身につけるアクセサリーにご遺骨を保管し、身近にペットの存在を感じながら供養する方法です。 いずれの方法も決まったルールや形があるわけではないため、「毎日家で手を合わせてあげたい」とお考えの方に向いています。
自宅でのペット供養(手元供養)のメリット
自宅でのペット供養(手元供養)は、4つのメリットがあります。以下では、それぞれのメリットを詳しく解説します。
維持費用がかからない
自宅にご遺骨を保管するため、納骨堂や墓地の維持費用はかかりません。
ペット霊園の納骨堂に入れようと思うと、安くても10,000円、高いと300,000円程度で納骨のスペースを確保しなければいけません。年間の管理費も数千円から数万円かかり、更新料が2年ごとに100,000円程度かかるケースもあります。
自宅供養であれば、維持費はかからないため、経済負担の面では大きなメリットと言えるでしょう。
ペットを身近に感じられる
ネックレスや指輪などのアクセサリーとして身につけることで、亡くなったペットを身近に感じられることもメリットといえるでしょう。アクセサリーにすれば、祭壇を置くスペースがなくても簡単に供養でき、周囲の目を気にすることもありません。
生前と同じようにペットに話しかけながら供養できるため、ペットも寂しさを感じることはないでしょう。
また、ペットを急に亡くして寂しい思いをしている方も、気持ちが和らぐかもしれません。ペットと常に一緒に過ごしたい方におすすめの方法です。
移動が簡単
頻繁に転勤する人や引っ越しをする人は、一度墓地や納骨堂に預けてしまうと、すぐに会いに行けなくなってしまいます。
ペットの個別墓であれば、お墓の引っ越しである改葬も可能ですが、費用も時間もかかります。また、埋葬したご遺骨を取り出すこともできますが、再火葬や洗浄などの手入れが必要で衛生面でもあまりおすすめではありません。
しかし、自宅供養ならご遺骨を移動させることも簡単です。仏壇の場合、引越し業者に依頼するといいですが、小さな骨壺やアクセサリーであれば、世界中飛び回る方も問題ありません。
移動の際は、骨壷からお骨が出ない工夫をしましょう。郵送も可能ですが、その場合は緩衝材を入れて梱包をするのが良いでしょう。
いつでも他の供養へ変更できる
手元供養の場合、ご遺骨が飼い主様の手元にあるため、いつでも他の供養方法へ変更できます。たとえば、「自宅を購入したから庭に埋葬したい」、「納骨堂で供養したい」などと思ったときに供養先を変更可能です。
基本的に合同墓地や散骨などのペット供養は、一度決めてしまうと変更できません。
ペットが亡くなってすぐは、動揺して冷静な判断ができなくなっていることもあるでしょう。最初は手元供養で自宅に置き、気持ちの整理がついてから霊園や納骨堂を検討しても良いでしょう。
自宅でのペット供養(手元供養)のデメリット
自宅供養はペットを近くに感じながら手軽に供養できる方法で、メリットも多いですが、デメリットと感じてしまう点もあります。以下では、自宅供養のデメリットについて解説します。
ペットロスが長引く可能性がある
自宅供養のデメリットは、人によっては、ペットロスが長引く可能性があるという点です。いつも身近に亡くなったペットを置いておくことで、気持ちの整理がつかず、いつまでも悲しみを引きずってしまうことがあります。
ペットロスが続く場合は、違う供養方法に変更することも検討しましょう。ペットロスに対する対策についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
自宅供養ではご遺骨を祀るスペースが必要
ご遺骨を仏壇や仏具と共にご自宅に置きたい場合は、祀るスペースが必要です。また、落下や破損によりご遺骨が紛失する場合も考えられるため、子供やペットの手の届かない場所を選びましょう。
しかし、近年ではご遺骨を粉骨してアクセサリーなどに納める飼い主様もいらっしゃるため、管理スペースがない方はコンパクトにまとめる方法も検討してみることをおすすめします。
遺骨安置に抵抗感を持つ人がいる
身近な方やご親族の中には「お墓で供養するのが当然」といった手元供養にネガティブなイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれません。そのため、理解が得られず、つらい思いをする可能性があります。
愛するペットの死で頭が混乱しているときに、身近な方が手元供養についてどう考えているのかを聞くことはつらいです。そのため、事前に把握しておくと良いでしょう。
ずっと家で供養し続けることは難しい
ご遺骨を管理する人が入院したり、亡くなったりした場合、ご遺骨がどう扱われるかわかりません。誰かが自宅墓を引き継いでくれれば良いですが、ご遺骨が望まない形で扱われる可能性もあります。
残された方が負担にならないように、最終的に自宅墓をどうするか決め、ご親族に伝えておくことが大切です。
自宅でのペット供養(手元供養)が良くないといわれる理由
ご遺骨を自宅で供養することに対して良い印象を抱いていない方もいらっしゃいます。ペットのご遺骨を自宅で管理することは法律上問題ありませんが、ご遺骨は自宅で管理しないほうが良いと耳にすることもあるでしょう。
以下では、ペットのご遺骨を自宅で供養するのは良くないといわれている理由を解説します。
違法であると誤解している
ご遺骨を手元供養するのは法律で禁じられていませんが、違法であると誤解している方も珍しくありません。
ペットを亡くした経験や知識がなければ、ご遺骨を自宅で保管するのは違法ではないかと心配になる方もいらっしゃるようです。
人間の場合はお墓や埋葬についての法律がありますが、ペット供養には明確な法律はありません。そのため、手元供養は違法ではないことを覚えておきましょう。
縁起が悪いと感じている
ペットのご遺骨を自宅で供養することを縁起が悪いと考える方もいます。埋葬せずに自宅で保管しておくとペットが成仏できないと心配になる方もおり、手元供養するべきでないと感じているようです。
成仏するかしないかどうか明確に定められているわけではありませんが、ペットと飼い主様がお別れしようと思う気持ちが大切です。自宅にご遺骨を保管しているからといって縁起が悪いことはなく、宗教的にも問題ありません。
自宅でペット供養(手元供養)は良くないといわれたときの対処法
ご遺骨を自宅で供養することは問題なくても「手元供養は良くない」といわれるケースもあります。万が一、手元供養が良くないといわれた場合は、以下の2つの対処法を参考にしてみてください。
違法でないことを伝える
ペットのご遺骨を自宅で保管する手元供養は法律上問題ないことを伝えましょう。まずは、「ご遺骨を自宅で保管することを禁止する法律はないため、違法ではありません。」と伝えてみるといいでしょう。
日本の法律では人間のご遺骨に関する法律はありますが、ペットのご遺骨について具体的な規制はありません。
そのため、ペット供養を自宅で行うことは法的に許可されています。ご自身やご家族の意思を尊重し、他人の意見に左右されずに供養方法を選ぶことが大切です。
宗教的に悪くないことを伝える
ペットのご遺骨の手元供養が宗教的に良くないといわれた場合は、宗教的に問題ないことを伝えてください。
多くの宗教では、ペットも人間と同じで家族の一員と考えることが多く、供養を大切にしています。仏教や神道など多くの宗教では、ペットの魂は安らかに眠るといわれており、自宅での供養が問題とされていません。
また、自宅での手元供養はペットとの思い出を大切にする方法であると認識されているため、宗教的にも問題ないということを説明すると良いでしょう。
自宅でのペット供養(手元供養)が広がりを見せる理由
ペットの自宅供養が広まっている要因には、家族構成の変化やお墓を持つという意識の変化が関係しているといわれています。
たとえば、現在は仏壇を置く家は多くありません。墓地や納骨堂の不足、墓守の不足から、人間の場合も自宅供養を選ぶ人が増えています。
自宅での手元供養を選ぶ人の多くは、納骨することに高いハードルを感じており、なおかつ、大切な人に毎日手を合わせたいと考えています。そのため、ペットの自宅供養にも影響を与えていると考えられます。
自宅でのペット供養(手元供養)をする前にペットにしてあげるべきこと
自宅でペット供養をする前に、ペットが亡くなったら最初にしてあげるべきことは3つあります。後悔なくお別れするためにも、以下ではペットが亡くなってからするべきことについて解説します。
ペットの体勢を整える
ペットが亡くなったら、死後硬直が始まる前に手足を優しく折りたたんで寝ているときと同じ姿勢を整えてあげてください。体勢を整えてあげると、ご遺体を安置する際に箱や棺に納めやすくなります。
体の大きさや季節により死後硬直までのスピードは異なりますが、一般的には亡くなってから2時間程度で死後硬直が始まります。
手足が伸び切ったままの状態で放置すると、後から手足を曲げることや棺に納めることが困難になるため注意が必要です。また、死後硬直が始まる前に目や口が開いている場合は、優しく閉じてあげるか顔にガーゼを乗せてあげましょう。
ペットの身体をきれいにする
ペットのご遺体の体勢を整えたら、ご遺体をきれいにしてあげましょう。外で飼っていた場合は雑菌が繁殖して腐敗が進むリスクが高まります。そのため、汚れているところは湿らせたタオルやガーゼで拭き、ブラッシングしてあげてください。
また、ご遺体の口や鼻、肛門からは体液が漏れ出ることもあるため、定期的にチェックして汚れを拭き取ってあげるようにしてあげましょう。
ご遺体を冷却する
火葬するまでご遺体をきれいな状態で保管するためには、ご遺体を冷却してあげることが重要です。ご遺体を安置する箱はペットの体格に対して大きすぎず小さすぎないものを選択し、冷気が逃げないものを選びましょう。
ご遺体を保冷する際は、ドライアイスを利用することをおすすめします。市販の保冷剤でも対応可能ですが、冷却力は弱く保冷時間は6時間程度であるため、定期的に交換する必要があります。
ドライアイスは冷却力も高く、保冷時間も24時間程度持続するため、ドライアイスの使用がおすすめです。
自宅でのペット供養(手元供養)の仕方
自宅供養をする際の方法や、どのようなものを用意する必要があるのか、知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。以下では、ペットの自宅供養の仕方についてご紹介します。
ペット火葬を行う
ペットの自宅供養を行う際は、個別火葬にて火葬しましょう。他のペットと一緒に火葬する合同火葬の場合、ご遺骨は返骨されないため手元供養はできません。
個別火葬はペットを個人で火葬できるため、ご遺骨が返骨されます。しかし、火葬業者によりご遺骨の返骨が行われていない場合もあります。そのため、自宅供養をする場合は、返骨ありのプランかどうかを火葬依頼する前に必ず確認しておきましょう。
合同火葬
合同火葬とは、他のペット何体かと一緒に火葬する方法です。ペットが亡くなった後、火葬業者に依頼します。依頼を受けた火葬業者は、亡くなったペットを自宅まで引き取りに来て、火葬場までご遺体を丁寧に運び、他の亡くなった動物と一緒に火葬します。
一般的に、ご遺骨は他のペットと一緒に合同のお墓(合祀墓)に埋葬されるため、飼い主様の元へ返ってきません。
合同火葬の一番のメリットは、他の火葬方法に比べて料金が安く済むことです。焼却炉を使う回数が個別火葬より少ないことや、人件費などが抑えられるからです。
また、お引き取りから火葬業者にお願いするため、飼い主様の手間がほとんどかかりません。寂しさを感じないために他のペットと火葬してほしいと考える方や、とにかく安く火葬をしたい方にとってはおすすめです。 しかし、お別れの時間が短く、今までの感謝を伝える時間をとることができないため、後になって悔やむ可能性もあります。事前にお別れの時間をどのくらいとるのか考えておくと良いでしょう。
一任個別火葬
一任個別火葬は、合同火葬と違い、一匹ずつ火葬する方法です。ご遺骨は火葬業者が拾った後、基本的に飼い主様に返骨されるため、自宅でペットを供養したい方にとっておすすめの火葬方法です。
火葬の際、飼い主様は立会えませんが、火葬業者にすべてお任せするため、飼い主様の負担が少ないとされています。また、ペットを失って間もない中、ペットのご遺骨を見られない飼い主様もいらっしゃるでしょう。
一任個別火葬は火葬に立会わない分、お骨は骨壺に入った状態で返ってきます。そのため、お骨による精神的ダメージを負わずにすむという点もメリットです。
基本的には、お骨は返ってきますが、まれに返骨を行っていない火葬業者もあります。トラブルに発展しかねないため、ご遺骨が返ってくるのかどうか、必ず確認しておきましょう。
立会い個別火葬
立会い個別火葬は、飼い主様自身が火葬場に足を運び、ペットの火葬に立会えます。火葬される前にペットのお葬式も執り行うことが可能です。人間の葬儀とおおむね同じ形式で進み、読経や焼香も行います。
お葬式が終わったら火葬です。火葬場まで飼い主様が付き添うこともあれば、別室で待機する場合もあるため、事前に火葬業者の方に確認しておきましょう。火葬される時間はペットの大きさや種類にもよりますが、30~60分程度です。
火葬後は、ペットのお骨を飼い主様自身で拾えます。ご遺骨はお墓に埋葬するか、自宅に持って帰り手元供養するかを選べるのも立会い個別火葬プランの特徴です。
立会い個別火葬の最大のメリットは、しっかりと時間をとって、ペットとお別れできるという点です。合同火葬や一任個別火葬では、ほとんどの作業を火葬業者にお任せするため、お別れの時間をとってあげることが難しくなります。
しかし、立会い個別火葬プランは最期のお別れの時間を使って、ペットに感謝を伝えられるため、一番人気の火葬方法です。
一方、デメリットとして、費用は高額になります。業者によりますが、料金に関して不明な点がある方は事前に相談してみるのが良いでしょう。
訪問火葬
訪問火葬は、移動式の火葬車が飼い主様の自宅に訪問し、お別れのセレモニーを行った後に火葬する方法です。お骨上げも飼い主様の希望に応じて選択できます。お骨は返ってくるため、お墓に入れてあげたい場合は埋葬の手続きを始めましょう。
また、訪問火葬は、火葬業者が飼い主様の自宅まで来てくれるため、足が不自由な方やご年配の方も移動の負担がなく、ペットの火葬を見守れます。
火葬業者にもよりますが24時間対応しているところも多いため、日中はどうしても時間が取れないという方にもおすすめです。
しかし、場所を選ばずに公共の場で火葬を始めてしまうと、ご近所迷惑になってしまうことがあるため、火葬場所は条例などを参考に適切な場所を選びましょう。
雨天の場合は火葬炉の火が消えてしまうことがあります。悪天候により、中止になったり、時間がかかったりする可能性があるため、天気予報を確認して晴れの日を選択すると良いでしょう。
ペットのご遺骨を粉骨する
火葬後はペットのご遺骨を粉状にしましょう。小動物や小型犬であれば、必要ないケースもあります。ペットのご遺骨を粉骨するとコンパクトになるだけでなく、湿気に強く衛生面でも管理しやすくなります。
手元供養で必要なものを購入する
自宅で供養することを決めた場合、手元供養で必要なものを購入しましょう。自宅供養をする際には、リビングに仏壇を作るのが一般的です。ペット専用の仏壇には、以下のものがついています。
- 花立て
- 香立て
- ローソク立て
- 水入れ
- 供物を入れる器
まれに、遺影写真を飾るフォトフレーム付きの祭壇もあります。
仏壇は自分で仕立てても問題ありません。棚の上に生前のペットの写真やお気に入りのおもちゃなどを飾れば、手を合わせるのに十分な仏壇が作れます。生前の姿そっくりのぬいぐるみを置く飼い主様もいらっしゃいます。
骨壷がすっぽり入る、箱型の仏壇もあるため、自宅のインテリアなどに合わせてみてもいいでしょう。仏壇セットはすべて揃えても10万円以下に収まるのが一般的です。しょう。仏壇セットはすべて揃えても10万円以下に収まるのが一般的です。
ペットのご遺骨を祀る
ペットのご遺骨を骨壷やアクセサリーに保管し、供養するのも良いでしょう。 自宅供養の際は、必ず保管場所を決めて置くことが大切です。
仏壇や祭壇の場合は、リビングに配置し、小さな祭壇はキッチンに配置すると供養しやすくなります。また、多くの飼い主様は、アクセサリーで供養する際に、ベッドの近くで保管します。
自宅でのペット供養(手元供養)はいつまで行う?
基本的に自宅での手元供養に期限はないため、いつまででも自宅で保管しても問題ありません。納骨堂に預ける場合は年間費がかかるため、手元供養を選択する飼い主様は多くいらっしゃいます。
いつまででも自宅に保管しても問題ありませんが、飼い主様やペットのご遺骨をお世話する方が入院したり、老人ホームに入ったり、亡くなったりなどお世話できなくなった際は手元供養を続けるのは困難です。
そのため、お世話するのが難しい、または後継ぎがいない場合は異なる供養方法も検討しておきましょう。
自宅でのペット供養(手元供養)グッズや費用目安
自宅供養できる商品は豊富にあり、供養のしやすさや身近に感じられる商品など多くの種類があります。以下では、自宅供養できる商品を紹介します。
ペット仏壇・仏具
ペット仏壇として人気なのは、コンパクトなミニ仏壇です。一般的な仏壇をシンプルにしたものや、開閉できるボックスタイプのものもあります。インテリアに馴染むモダンなミニ仏壇から可愛らしいデザインのものまで様々な種類があります。
鈴を追加すれば手元供養のグッズとしては十分でしょう。ペット仏壇やペット仏具は安いもので10,000円から購入できます。
骨壺
ご遺骨や遺灰を納める骨壷には様々な種類のものがあります。ガラスや陶器などでできた宝石ケース風の骨壷もあり、インテリアに合わせて選択が可能です。
すべてのご遺骨が入るものから、分骨したご遺骨や遺灰だけを入れるミニ骨壷などもあるため、好みに合わせて選んでください。ミニ骨壷は大きさや素材にもよりますが、安いものは4,000円から、高くても80,000円前後で購入が可能です。
アクセサリー
ご遺骨を置くスペースがない場合は、アクセサリーなどにご遺骨を入れる方法が人気です。アクセサリーは、ご遺骨を粉骨にして詰めるものが一般的です。具体的には、以下の商品が販売されています。
- ネックレス
- 指輪
- ブレスレット
- ブローチ
また、ご遺骨を合成ダイヤモンドに特殊加工する方法も人気があります。価格は500,000円程度と高額ですが、大切なペットを美しい宝石に生まれ変わらせるという点でニーズがあります。
合成ダイヤモンドは、多くの人がアクセサリーやキーホルダーなどの装飾として使用する方法です。
ご遺骨プレート
ご遺骨プレートとは、ご遺骨の中から不純物を除いた、焼骨成分を用いて作るプレートのことです。
セラミック状のバーになるため、場所を取らずにご自宅で供養できます。カラーを選び、名前や遺影を彫刻するため、オリジナルのご遺骨プレートになるでしょう。
インテリア
インテリアの場合は、ぬいぐるみに小さな骨壷を入れられるものや、花器として使える骨壷などもあります。普段使いでき、身近に飾っておけるため、亡くなったペットをそばで感じていられるでしょう。
お花
お花を飾ることで、ペットの仏壇や写真などが、一気に明るくなるためおすすめです。人間のお葬式では、キクや胡蝶蘭などが一般的ですが、ペットの供養では特別な決まりはありません。
以下では、自宅で飾るおすすめのお花を紹介します。ペットのイメージに合うお花を選んで、飾ってあげると良いでしょう。
キク
キクは、人間の仏花として一番よく利用されているお花でしょう。花びらが散らないため、掃除がラクなのも扱いやすいポイントとなっています。最近ではカラフルな色味のものや、かわいらしい形のものもあり、人気の高いお花です。
ユリ
存在感のあるユリは、美しく、堂々としているイメージがあるため、仏花としても一般的です。しかし、他のペットを飼っている場合は、誤って食べると食中毒の症状が出ることもあるため、避けた方が無難でしょう。
カーネーション
ピンク色のカーネーションの花言葉は、「感謝」です。亡くなったペットにお花を贈ることで感謝の意を示せます。また、カーネーションは長持ちするお花としても有名で、暑い時期でも長い間飾っておけます。
スイートピー
スイートピーは羽のような花びらを持ち、飛び立つイメージから「門出」「別離」という花言葉が生まれました。優しいイメージのスイートピーがペットの写真の横にあれば、心穏やかな気持ちになれます。
カスミソウ
かわいらしいカスミソウは、花束にもよく飾られていて、長持ちするお花です。人間の葬儀でも枕花として故人に贈られることがあります。ペットの天国での幸せを祈りながら、「幸福」の花言葉をもつカスミソウを飾ってあげるのもおすすめです。
自宅でのペット供養(手元供養)での問題
自宅でのペット供養は手軽にできる供養方法ですが、手元供養を行う際は注意点がいくつかあります。
以下では、自宅供養の注意点について解説します。今後、自宅供養を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
周りの人や家族への配慮が必要
自宅で供養をする際には、マナーと節度を守ることが大切です。日本の風習としては、ご遺骨はすべてお墓へ納骨するか納骨堂へ納めるのが一般的でした。そのため、自宅にご遺骨があることをよく思わないご家族やご親族の方もいらっしゃいます。
リビングなど、家族や親族、友人などの目の触れる場所にご遺骨が置いてあると、気分を害するという方も少なくありません。
縁起を担ぐために、死をイメージするものは遠ざけたいという人もいます。特にご年配の方の中には、自宅での供養に理解を示さないケースが多いかもしれません。
自宅供養を強引にすすめれば人間関係にも影響が出かねないため、折り合いをつける覚悟は必要です。たとえば、仏壇をリビングから自室の寝室へ移したり、骨壷が隠れるタイプの仏壇を選んだりするなどの配慮をしましょう。
保管上の注意が必要
他にも、保管のうえで注意点があります。骨壷の中は、カビが繁殖しやすい環境です。陶器ででてきている骨壷ですが、湿気を吸いやすく、気づくとカビが生えていることがあります。
骨壷はときどき蓋を開け、よく晴れた日に湿気を払うと安心です。こまめに管理できないときには、除湿剤などを入れておくとカビを予防できます。
また、小さなお子さんがいらっしゃるお宅では、骨壷を倒さないように注意しましょう。骨壷がわれてしまったり、中の遺灰がこぼれたりしてしまうこともあります。自宅で保管する際は、以下の4ポイントに気をつけましょう。
湿度の管理を徹底する
ご遺骨を保管する部屋は湿度の管理を徹底しましょう。湿度が高くなると、ご遺骨にカビが生えてしまい、大切なペットのご遺骨がきれいな形で残せなくなります。
高湿度の場所や窓際などは避け、直射日光が当たらないところを選びましょう。また、湿度を下げる際は除湿機を使用し、部屋全体の湿度を調節するとより効果的です。
吸湿剤を使用する
ご遺骨を保管する骨壺には、吸湿剤を使用しましょう。吸湿剤を使用すれば骨壺内にたまった湿気を取り除けます。
吸湿剤は吸湿力がなくなったり、表面の汚れや毛羽立ちが目立ったり、黄ばみがでてきたら交換の目安です。定期的に交換することで、ご遺骨を湿度から守れます。
定期的に清掃する
ご遺骨を保管する骨壺は、定期的にカビや汚れがないか確認して清掃しましょう。
カビが発生している場合は繁殖しないようにすぐに清掃し、骨壺自体も洗浄するようにしてください。カビが見つかっても早めに処置することで、カビからご遺骨を守れるでしょう。
フタと本体の隙間を密封する
カビが骨壺内に繁殖しないように、骨壺とフタの隙間を密封することも効果があります。一度封をすると再びフタを開けるのは手間がかかるため、定期的に骨壺内を確認する場合はデメリットに感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、上記の方法を実践すればカビからご遺骨を守り、より清潔な状態を保てるはずです。
ご遺骨の扱いに注意が必要
手元供養でペットのご遺骨を保管する際は、ご遺骨を素手で触らないように気をつけましょう。
ペットのご遺骨を素手で触れてしまうと、カビが繁殖する原因であるタンパク質やミネラルがご遺骨に付着し、カビの繁殖が進行してしまいます。そのため、ご遺骨に触れる必要がある場合は、手袋を着用するようにしましょう。
ペットとずっと一緒にいたいなら
ペットの自宅(手元)供養とは、亡くなったペットの供養を自宅で行うことです。昨今の住環境の変化や風習の変化により、自宅供養を行う人が増えています。
ペット専用の仏壇や骨壷などを飾って供養したり、遺骨アクセサリーにして身につけたり、方法はさまざまです。自分に合った方法で供養をしてみてください。ペットの自宅供養にルールはありません。大切なのは愛するペットを供養する気持ちです。
骨壷の中はカビやすいこともあるため管理には十分注意し、マナーや節度を守りながら、大切なペットの供養をしましょう。ペットの葬儀や供養、終活についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひCOCOペットにご相談ください。
COCOペットでは、ペットの葬儀や供養も豊富なプランがあり、飼い主様の自宅付近でお別れできる訪問火葬プランも提供しています。また、24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けているため、ぜひお気軽にご相談ください。