ペットを飼っている方のなかには、いずれ訪れるペットとのお別れの際に、どのようなお墓を用意してあげるべきか悩んでいる方もいるでしょう。家族同然で一緒に過ごしてきたペットに対し、手厚い供養でお見送りしてあげたいと思う気持ちは当たり前のものです。

しっかりとお見送りするためには、お別れのときが訪れる前にお墓や供養方法について理解を深めておくことが大切です。この記事では、ペットのお墓の種類や供養方法について解説します。

お見送り方法についてすぐに知りたい方は、訪問火葬のCOCOペットにご相談ください。

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【ペットを手厚く供養したい】近年のお墓事情

【ペットを手厚く供養したい】近年のお墓事情

近年、ペットのご遺体をお墓に埋葬する方が増えています。一昔前までは、自宅の庭などに埋めてお見送りすることもありましたが、減少傾向にあるようです。

お墓に埋葬する理由としては、「仕事の都合で転勤する可能性があるため、供養を続けられる保証がない」「一軒家ではないため埋葬できる場所がない」といった事情が挙げられます。

飼い主様により事情は異なりますが、ペットが寂しい思いをしない方法でお見送りしてあげたいものです。ペットを大切な家族の一員として手厚く供養するためには、どのようなお墓の種類と供養方法があるのかを知っておく必要があります。

そのため、次の章からはペットのお墓の種類や供養方法について解説します。なお、埋葬や火葬について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ペットの遺体は埋葬か火葬どちらが良い?埋葬する方法や注意点を解説

ペットのお墓(ご遺骨を納める場所)はおもに3種類

ペットのお墓(ご遺骨を納める場所)はおもに3種類

ペットのご遺骨をお墓に納めて供養する場所のおもな選択肢となるのは、墓石、納骨堂、仏壇の3つです。各供養する場所についての特徴を紹介します。

墓石

墓石の場合は、自宅の庭などに建てるか、ペット霊園が選択肢として挙げられます。

自宅の場合は、庭などの土中にご遺骨を埋めて、その上に墓石を据えます。なるべく水はけの良い場所で、ガス管や水道管なども通っていないところを選びましょう。

ペット霊園は、引っ越しなどの可能性がある方に向いています。複数のご家庭のペットを一緒に埋葬する合祀墓(ごうしぼ)のほか、個別にお墓を建てられる霊園もあります。

納骨堂

霊園やお寺にある納骨堂にご遺骨を納める方法もあります。個別納骨の場合は、棚やロッカーのようなスペースに一体ずつご遺骨を納めるため、供養の方法としては個別のお墓に近いといえるでしょう。

納骨堂は、ご遺骨と一緒に遺影なども収納できるほか、受付時間内であればお参りすることも可能です。また、お墓と同じようにお花などもお供えできます。

仏壇

仏壇にご遺骨を納めて供養する方法もあります。自宅の室内で供養できるため、庭がない集合住宅などにお住まいのご家族に向いています。

室内に仏壇を置くだけのスペースがないときは、シンプルな台に遺骨や遺影を置いたり、ステージタイプの供養を選んだりするとよいでしょう。

ペットのお墓は自宅で作る際の流れ

ペットのお墓は自宅で作る際の流れ

ペットのお墓を自宅に作りたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。ペットのお墓は自宅でも作ることができ、流れを事前に理解しておけば簡単に作れることが特徴です。

事前に手順を知っておけば、より丁寧に供養してあげられるため、以下では自宅でお墓を作る流れについて解説します。

ペットのお墓を建てる際に必要なものを用意する

まずは、ペットのお墓を建てる際に必要な道具を準備しておきましょう。ペットのお墓づくりで必要な道具は以下のとおりです。

  • 腐葉土・石灰
  • スコップ
  • 墓石
  • お供え物 など

ペットの大きさにより掘る穴の大きさは異なりますが、掘りやすいように大きめのスコップを用意しておきましょう。

腐葉土や石灰は、ご遺体の分解を促進してくれるため、ご遺体が土に還るまでの期間を短くしてくれます。ホームセンターや園芸店、ネット販売などで購入できるため、庭にお墓を作る予定の方は事前に手に入れておきましょう。

また、墓石はお墓をどこに埋葬したかわかりやすいように目印として使用します。シンプルなお墓を建てたい場合は小さめなもの、できるだけお墓とわかりにくいもの作る場合はお花などを植えることをおすすめします。

穴を掘る

ご遺体を埋葬するためには、ペットのサイズに合わせて穴を掘りましょう。穴のサイズはペットの大きさにより異なりますが、土葬する際はご遺体やご遺骨が露出しないように1メートル程度深く穴を掘ってください。

浅い場所にご遺体やご遺骨を埋めてしまうと、害獣に掘り起こされたり、雨風の影響を受けやすくなったりするため、注意が必要です。

ご遺体やご遺骨を置く

適切に穴を掘ったら、ご遺体やご遺骨を自然素材のタオルで包んで穴に置いてください。ご遺体を置いたら、上から石灰や腐葉土で覆います。

腐葉土や石灰を使用することで、ご遺骨やご遺体が完全に土に還るまでにかかる年月を短縮できます。また、腐葉土や石灰には、菌や臭いを抑制し、虫の発生や異臭を抑えることに効果的です。

土をかぶせる

ペットのご遺体やご遺骨を穴に安置すれば、残りの腐葉土や石灰を撒いて土をかぶせていきます。かぶせた土はたたいて固めることで、雨が降った際に土砂と一緒にお墓が流れていくのを防止できます。

ペットが土に還った後に地面がへこまないように、埋葬した後はできるだけ高く土を盛るようにしてください。

墓石や目印を建てる

埋葬が完了すれば、墓石や目印を建ててペットのご遺骨やご遺体を埋めた場所がわかりやすいようにしてください。現在では、ペット用の墓石も種類が豊富で、ペットのイメージに合ったものを用意してあげられます。

また、墓石の代わりにペットのイメージにぴったりな植物を育てると、毎日の供養もしやすくなるでしょう。

ペットのお墓を建てるのに適している場所

ペットのお墓を建てるのに適している場所

ペットのお墓はどこにでも作ってもいいというわけではなく、適している場所に埋葬してあげる必要があります。以下では、ペットのお墓を建てる際に適した場所の特徴について解説します。

広さや深さを確保できる場所

ペットのお墓を作る際は、広さや深さを確保できる場所を選びましょう。埋葬する際に場所が狭かったり、穴を浅くしか掘れなかったりする場合は、天候や他の動物による影響を受ける可能性があります。

大切なペットのお墓を荒らされないためにも、広さや深さを十分に確保できる場所を探しましょう。

水はけが良い場所

水はけが良い場所を選ぶことも、お墓づくりにおいて重要なポイントです。水はけが悪い場所は、雨により土砂が流されて、ご遺体が地表に露出する可能性があります。

しかし、水はけが良い場所が具体的にどのような場所かわからない方も多くいらっしゃるでしょう。水はけの良さは、土質で判断が可能です。

土に水をかけたらすぐになくなったり、粘土っぽくないような土であったりする場所は、水はけが良い場所の特徴の一つです。一方で、土を掘ったときに岩が大量に出てくる場所は、水はけが悪いため注意しましょう。

日当たりと風通しが良い場所

日当たりや風通しが良い場所もペットのお墓に最適です。日が当たらない、風通しが悪い場所は、湿気が溜まりやすい傾向にあるため、お墓にカビが生える可能性があります。

日当たりや風通しが良い場所を選べば、カビの発生リスクを軽減できて、お墓を清潔に保ってあげられます。

目の届きやすい場所

ペットのお墓を建てる際は、飼い主様やご家族の目に届きやすい場所に建てると良いでしょう。普段よく出入りする場所や外を見たときに目に付く場所にお墓を作れば、ペットのことを忘れることはありません。

また、供養やメンテナンスがしやすく、野生動物が来ても守ってあげられることが特徴です。

ペットのお墓を庭に作るメリット

ペットのお墓を庭に作るメリット

ペットのお墓を庭に作るメリットは主に2つあります。以下では、各メリットについて解説します。

毎日お墓参りができる

自宅の庭にペットのお墓を作れば、毎日お墓参りしてあげられます。ペット霊園でもペットのお墓を建ててあげられますが、移動時間や距離の制約があり、頻繁に訪れることが困難なケースもあります。

しかし、庭にお墓を建ててあげると、朝の散歩や夕方のひとときに立ち寄り、ペットとの思い出を振り返りながら話しかけたり、手を合わせたりしてあげられるでしょう。

ペットがさみしい思いをすることもないため、頻繁にお墓参りしてあげたいとお考えの方におすすめです。

コストが抑えられる

自宅の庭にペットのお墓を作ることは、費用を抑えられるメリットがあります。ペット霊園や納骨堂での供養の場合、初期費用だけでなく毎年の管理費が必要になることが一般的です。

しかし、自宅の庭にお墓を手作りする場合は初期の道具や墓石の購入のみで、追加で費用が発生することもありません。また、自宅でお世話をできるため、安心してペットを見守ってあげられるでしょう。

ペットのお墓を庭に作るデメリット

ペットのお墓を庭に作るデメリット

ペットのお墓を庭に作ることはメリットもありますが、当然デメリットも存在します。以下では、ペットのお墓を庭に作るデメリットについて解説します。

お手入れに手間がかかる

自宅の庭にペットのお墓を作る場合は、お手入れに手間がかかることがデメリットになるでしょう。お墓をきれいにしてあげるためには、定期的に庭の雑草を取り除いたり、墓石を掃除したりすることが重要です。

お手入れをしっかりしてあげなければ、お墓の周囲が雑草だらけになったり、墓石が汚れてしまったり、せっかくお墓を作ってあげても荒れたような状態となってしまいます。

きれいな状態を保つためにも、継続的な手間と時間をかける必要があります。

近隣トラブルにつながる可能性がある

ペットのお墓を庭に手作りすると、近隣トラブルにつながるケースがあります。お墓をしっかり手入れしていなければ、お墓の周囲に虫が発生したり、異臭が漂ったりして近隣住民に迷惑をかける可能性があるでしょう。

また、適切に埋葬できていなければ、害獣が近寄ってくることもあり、周囲にも迷惑がかかります。

お墓づくりをしっかり行わなければ、近隣住民との関係が悪くなる可能性もあるため、お墓を作る際はしっかり対策しておくことが重要です。

安易に引っ越しができない

庭にペットのお墓を作ると、将来的に引っ越しすることが困難になる可能性があります。ペットのご遺骨を残したまま引っ越しをすると、掘り返す手間が必要になったり、ペットをそのまま残すことに対して感情的な負担が大きくなったりします。

また、新しい住人とのトラブルに発展する可能性もあるため、注意が必要です。

今後、引っ越しする予定がない方は庭にお墓を建てても特に問題はありませんが、引っ越し予定がある方は違う方法で供養するようにしましょう。

ペットを供養する4つの方法

ペットを供養する4つの方法

理想的なペットの供養方法はご家族ごとに異なり、唯一の正解はありません。そのため、豊富な供養方法への理解を深め、自分たちにとって納得のいく供養を実現しましょう。

自宅でお墓を建てたり仏壇を用意したりする

お墓を敷地内に建てたり、仏壇を用意したりすることで、自宅で供養を行ないます。自宅にいながら供養できるため、いつも近くにいられるような気持ちになるかもしれません。

ただし、自宅にお墓を建てる際は、たとえ敷地内での供養であっても、ご近所への配慮が欠かせません。たとえば、ペットの大きさによっては先に火葬を済ませてから埋葬する必要があります。

また、自宅内の仏壇にご遺骨を納める場合は、風通しなど保管状況に配慮してカビなどを防ぐ配慮が必要です。

ペット霊園や納骨堂で供養する

ペット霊園や納骨堂には個別のお墓を建てることが可能なため、人間と同じように供養してあげたい場合や、自宅での供養が難しい場合に選ぶとよいでしょう。

また、霊園やお寺によっては永代供養も行なっています。ご家族が供養できなくなってしまった場合は永代供養に切り替え、供養をおまかせすることも可能です。

墓石ではなく樹木のそばに埋葬する

樹木葬とは、樹木を植えてそこにペットを埋葬するか、すでにある樹木のそばに埋葬する方法です。樹木葬のタイプは多様で、樹木や立地を選べる霊園もあります。

納骨する際には、名前を書いたプレートを埋葬場所に設置して、個別でお参りすることも可能です。比較的費用が安い供養方法であることや、後継者がいなくても問題が起こりにくい供養方法であることなどから、お見送り方法の一つとして認識しておくとよいでしょう。

散骨する

散骨とは、細かく砕いたご遺骨を、海や山、霊園に設けられた散骨場所などに撒く供養方法です。ご遺骨を砕く際は、粉骨加工を行なっている業者に相談し、散骨できるように加工してもらいます。

将来的にお墓を管理するのが難しくなる方や、費用を抑えてお見送りしたいという方に適した方法です。ただしお参りしたいと思う日が来ても、ご遺骨が眠る場所を特定できない点には注意しましょう。

また、ご遺骨を撒くことが近隣トラブルにつながったり、散骨自体が市区町村の条例等で規制されていたりすることもあります。そのため、個人で行なうのではなく埋葬業者に相談して行なうとよいでしょう。

人間と同じようにお別れするならお墓を建てるのがおすすめ

大切な家族でもあるペットは、なるべく手厚く供養したいものです。ただし、理想とするお墓や供養方法はご家族によって異なります。そのため、まずはお墓の種類や供養方法への理解を深めましょう。

COCOペット(ココペット)では、一緒に過ごしてきた大切なペットの火葬だけでなく、ご要望に応じて提携しているペット霊園のご紹介も行なっております。ペットのお見送りや供養は、プロのスタッフにおまかせください。

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