「デグーを飼いたいと思っているが、気を付けるべき病気について知りたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
デグーは比較的長寿なペットですが、げっ歯類特有の病気にかかることも多いため、飼育する上では常に気を付ける必要があります。
本記事では、デグーの死につながりやすい病気や、突然死してしまう原因などについて解説します。
目次
デグーの平均寿命
デグーの寿命は約7年から10年と言われています。
同じ小型のげっ歯類であるハムスターの寿命は2年~3年と言われているため、デグーの寿命は比較的長いです。 また、15年以上生きた個体も存在しているため、10年以上生きる可能性を視野に入れて、最期までお世話できるかを考えてからお迎えすることをおすすめします。
デグーが死ぬ前にかかりやすい病気
デグーは小動物の部類では長生きするペットですが、急に体調を崩して病気になってしまう場合があります。
死ぬ前にかかりやすい病気について知っておくことで、長生きできる環境を整えてあげましょう。
不正咬合
不正咬合は、歯が伸び続けて嚙み合わせが悪くなる、げっ歯類特有の病気です。
げっ歯類は牧草など硬い食べ物を食べることで歯を削り、適切な長さに整えていますが、ペレットなど軟らかい食べ物ばかり与えていると、歯が削れずに伸び続けてしまいます。
不正咬合になってしまうと食欲がなくなり、栄養失調などを引き起こすことで最悪の場合死に至ります。
不正咬合を防ぐためには、牧草を主食としてしっかり食べさせることや、かじり木をケージの中に配置すると良いでしょう。
熱中症
熱中症もデグーの死亡原因として多い病気です。
デグーは気温の変化に敏感で、適切な温度と湿度を保っていないと、熱中症や低体温症を引き起こすため、飼育時には注意が必要です。
特に高温多湿の日本の気候はデグーにとってはきつく、温度管理を少しでも間違うとすぐに熱中症になってしまいます。
そのため、デグーの飼育場所ではエアコンを常につけておき、できるだけ部屋の温度を一定にしておくことをおすすめします。
糖尿病
デグーはもともと野生の時から草や樹木の皮、木の葉などを食べていたため、甘いものを食べることに慣れていません。
そのため、糖分に対する代謝が低く、おやつや食事などで甘いものを与えすぎてしまうと、糖尿病になってしまう恐れがあります。
糖尿病は以下のような症状を引き起こします。
- 体重の減少
- 食欲の低下
- 白内障
このように、別の病気を併発させてしまうこともあるため、甘いものを与えすぎることは控えるようにしましょう。
デグーが突然死んでしまう原因とは
デグーは正しい飼育下にあれば、10年以上生きることもあるペットです。しかし、環境の変化に弱いペットでもあるため、注意していなければ突然死を引き起こしかねません。
以下では、デグーが突然死んでしまう原因について解説します。
過度のストレス
デグーは以下のような小さな環境の変化に敏感なため、ストレスを感じやすい動物です。
- 温度の変化
- ケージ内が散らかっている
- 飼い主様とのふれあいが少ない
生活が忙しく、デグーのお世話ができない時がある場合は仕方ありません。
しかし、その状態が長期間続いてしまうと、デグーは強いストレスを感じてしまうようになり、死につながる病気にかかってしまう場合もあります。
適切な温度管理ができていない
デグーの飼育には、適切な温度管理が重要です。
デグーは熱や寒さといった気温の変化に弱く、常に一定の気温・湿度を保つ必要があります。
一般的にデグーが快適に過ごせる気温は20℃~25℃、湿度は50%前後と言われています。日本の気候は四季により変わり、年中同じ環境を保つことが難しいです。
そのため、デグーを飼育する際はエアコンを常につけておくことや、ケージ内に体温調節ができるグッズなどを配置することが大切です。
異物の誤飲
デグーはげっ歯類という動物に分類され、牧草や繊維質の多い植物などを食べることで、歯の形を整えています。
そのため、飼育されている環境下ではケージ内にあるタオルなどをかじり、誤飲につながることがあります。
特に部屋の中を散歩させる場合は注意が必要です。
部屋の中に小さい小物や食べてはいけないものが落ちていると、デグーが食べてしまい、腸に詰まってしまう恐れがあります。
誤飲を起こさないようにするため、デグーの行動範囲に誤飲につながるようなものを置かないようにしましょう。
デグーが亡くなったらどうすればいい?
もし大切な家族の一員であるデグーが亡くなってしまったら、悲しみのあまり何も手につかないこともあるでしょう。しかし、亡くなった後には心を込めて供養してあげることで、デグーも安心して天国へ旅立てます。
ご遺体を清めて安置する
デグーが亡くなってしまったら、まずはご遺体を清めて適切に安置しましょう。
火葬を検討している場合、正しく安置すると、きれいな姿でお見送りできます。具体的には以下のような手順で行います。
- 手足を折りたたみ、寝ている時の体勢にする
- 目が開いている場合は閉じ、固く絞ったガーゼで体を拭く
- ブラシなどで毛並みを整え、ダンボールにご遺体を納める
- ご遺体に保冷剤を当てて日陰の涼しい場所に安置する
動物は亡くなってからご遺体の腐敗が始まりますため、特にご遺体の冷却はしっかりと行いましょう。安置できる期間は季節にもよりますが、大体3日程度はきれいな状態を保てます。
火葬業者に依頼する
デグーのご遺体を正しく安置したら、火葬を依頼しましょう。
ペットの火葬を行う際の依頼先はいくつかあり、特徴も異なります。以下に主な依頼先についてまとめましたので、参考にしてください。
依頼先 | 特徴 |
---|---|
地方自治体 | 最も安価に火葬が可能。一般廃棄物としての処理のため、ご遺骨の返却はされない |
訪問ペット火葬業者 | 火葬炉を搭載した車で自宅まで訪問してくれる。希望があればご遺骨の返却も可能 |
ペット霊園 | ペット用のお墓や納骨堂が併設されているため、火葬後の供養も相談可能。 |
それぞれメリットやデメリットがあるため、飼い主様にとってどのような火葬にしたいかをよく考えてから依頼しましょう。
火葬後に供養する
火葬が終わった後は供養を行うことで、デグーを弔います。主な供養方法としては以下があります。
- 手元供養
- お墓、自宅の庭に埋葬
- 海や山への散骨
ご遺骨を受け取らない火葬方法の場合は、ペット合同のお墓に埋葬されます。
また、火葬後にご遺骨を受け取った場合は、供養の選択肢も広がるため、飼い主様のお気持ちに合った供養方法を選ぶと良いでしょう。
まとめ
デグーは小動物の中では長寿ですが、環境によるストレスを受けやすいため、病気にもなりがちなペットです。
大切な家族の一員であるデグーともっと一緒の時間を過ごすためには、デグーの飼育環境に気を配り、快適な環境を整えてあげることが重要です。しかし、大切に育ててきたデグーもいつかは必ずお別れの時が来ます。
COCOペットでは、デグーが亡くなった際の葬儀、供養などのご相談を24時間365日受け付けています。もしペット葬儀について不明点や困ったことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。