「ペットの遺品ってどうすればいいのだろう」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。おもちゃやゲージも飼い主様とペットの大切な思い出ですよね。
愛するペットの亡き後、どのように整理すれば良いのか戸惑ってしまうこともあるでしょう。本記事では、ペット用品の再利用や処理方法など、ペットの遺品整理に関して役立つ情報を紹介します。
目次
ペットの遺品整理とは?
ペットの遺品整理とは、人間が亡くなったときと同様に、飼い主様のペットが天国へ旅立った後にペットのおもちゃやご飯、容器、リード、首輪などを整理処分することです。
ただし、遺品整理はすぐにする必要はありません。ペットが亡くなった直後は、悲しみと喪失感により冷静に判断できないこともあるはずです。
一度遺品を処分してしまうと戻ってくることはないため、冷静に判断できないまま遺品整理をしてしまうと後悔するかもしれません。
遺品整理は期限以内に行わければいけないということもないため、時間をかけて話し合い、遺品整理するまでの間は自宅で保管しても問題ありません。
ペットも家族の一員です。そのため、飼い主様の心が落ち着くまでは保管しておくようにしましょう。
写真は遺影として遺す
ペットの写真は生前の頃を鮮明に思い出せるものであり、捨てるのはつらいでしょう。そのため、自宅やペット霊園に遺影として飾っておくのが良い方法です。
ペットの笑顔の写真や寝ているときの写真、飼い主様と一緒に映っている写真など、思い出がつまった写真は手元に遺しておきましょう。そうすれば、いつでも愛するペットを思い出すことができます。
また、ペットがお気に入りだったおもちゃや洋服なども写真に残しておくだけでも、遺品整理をしやすくなります。
悲しみが癒えないうちは処分しない
ペットを失うことは家族を失うことと同じです。そのため、亡くなったからといって、ペットの遺品を無理に処分する必要はありません。飼い主様の気持ちが落ち着くまでは、ペットの思い出に包まれていても良いのです。
ペットの遺品を保管する方法
心が落ち着いてペットの遺品を整理する段階になったら、適切に保管する必要があります。適切に保管しなければ遺品が劣化してしまい、処分しなければいけないことになるかもしれません。
ペットは生き物です。亡くなった後は腐敗してしまうため、手元に遺しておきたいものは丁寧に保管しましょう。
ペットの遺髪などはケースに保管
ペットの遺髪や爪、羽根などを遺しておきたい場合は、湿気でカビが生えないように保管ケースに入れる必要があります。とくに、気密性が高く防虫や防腐効果の高い桐箱が良いでしょう。
自宅で供養している場合は直射日光を避けた場所で保管し、その場にペットの写真を飾って一緒に供養するという方法もあります。
リードや首輪は綺麗に掃除しておく
リードや首輪は毎日使用するため、雑菌が繁殖して色変わりする可能性も捨てきれません。
こまめにクリーニングに出すなどして、綺麗かつ清潔に保つことが必要です。長年使用していたものは擦り切れている場合もあります。
劣化が進むと処分せざるを得ないため、クリーニングをしてカビや雑菌の繁殖を防ぎましょう。長く遺品を保管しようとお考えの場合は、クリーニングできれいにしてください。扱う際には壊さないように十分注意してください。
事前に足形をとって形見として残す
生前でも亡くなった直後でも構わないので、足形を形見として遺してみましょう。置く場所にも困らない上に、ペットの生きた証や、姿を思い出すための遺品となることでしょう。
ペットの足形を取る場合は、足の裏にインクを付けて紙や色紙に押し当てるか、粘土で足形を取るなど飼い主様が一番利用しやすい方法を選びましょう。
近年では事前に取った足形からオリジナルグッズを作るサービスも実施されているため、ハンドタオルやクッションなどにプリントすることも可能です。
ペットの遺品を処分する場合
ペットの遺品を処分する場合は、適切な方法で処分する必要があります。品物の種類により処分方法は異なります。各品物に適した処分をしましょう。
一緒に火葬してもらう
よく遊んでいたおもちゃや洋服など、毎日使っていたものを火葬の際に一緒に処分してもらうと良いでしょう。
ペットがお気に入りだったものをペットと一緒に火葬してもらうと、ペットも天国で楽しく過ごせるはずです。ただし、おもちゃや洋服などの素材により火葬できない場合があります。
プラスチックや金属の場合は、一緒に火葬するとご遺体に影響が出てしまうため、事前に一緒に火葬できるか確認しておきましょう。
一緒にお墓に入れる
人間と同じように、普段よく来ていた洋服やよく遊んでいたおもちゃをお墓に一緒にいれることもできます。お墓はペット専用で建てられるところや人間と同じお墓に入れることができるところもあります。
そのため、ペットのお墓を建てる際は家族で話し合って決めましょう。お墓によっては、ペットの遺品を一緒に埋葬できない場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
おもちゃやペットグッズはお焚き上げに
ペットのお気に入りだったおもちゃや洋服、その他のペットグッズはペット自身にとっても大切なものです。しかし、火葬の際はペットと一緒に入れてあげられません。
そのため、お焚き上げをすることでペットにおもちゃやペットグッズを届けることができます。お焚き上げとは、手放せない遺品を神社やお寺で供養した後に焼却して天に還す儀式のことです。
お焚き上げはご祈祷や読経により遺品を浄化し、その後焼却して浄化する意味を持ちます。また、お焚き上げはペット供養だけでなく、飼い主様の気持ちにも区切りがつけられるものです。
代行業者や自宅で独自に行うのも良いですが、神社やお寺でお焚き上げしてもらうのが一般的です。ただし、神社やお寺により対応できない場合もあるため、必ず事前に連絡して相談してください。
フードやペット用品は保護団体へ寄付
まだ消費期限が残っているペットフードやトイレシートなどのペット用品は、動物保護団体へ寄付すると良いでしょう。
ゴミとして処分するよりも、生きている他の動物たちの命に役立ててもらった方が飼い主様も天国へ旅立ったペットも安心します。
寄付する際には「消費期限が本当に切れていないか」「未使用のものであるか」「使用済みでも十分に使用できるグッズであるか」を必ず確認してください。
次の命へと繋ぐものです。亡くなったペットのためにも、丁寧な搬送を心がけましょう。
ケージなど大きいグッズは粗大ゴミへ
ケージも動物保護団体へ寄付できますが、大きすぎる場合や近くに動物保護団体がない場合は粗大ゴミへ出してください。
粗大ゴミの出し方は各市町村や自治体により異なるため、ホームページなどできちんと確認してから出しましょう。ただし、郵送ができる場合や車などの移動手段がある場合は、なるべく動物保護団体へ寄付してください。
数多くの動物たちが飼い主様とペットの温かい支援を待っています。
ペットの遺品をアクセサリーや仏具にリメイクできる
ペットの遺品をアクセサリーや仏具にリメイクする方法は主に2つあります。身近においておくことができ、さらには身につけることもできます。遺品を飼い主様の好きな形にリメイクしてみてください。
ご遺骨をキーホルダーやペンダントに
キーホルダートップやペンダントトップに遺骨を納める方法があります。足跡型や長方形型など幅広いデザインがあり、普段から身につけることが可能です。亡きペットがいつもそばにいてくれるような気持ちになるメモリアルアイテムとして人気があります。
COCOペットの商品には、ステンレス製のカプセルにご遺骨を納めてチェーンを付けたものや、ご遺骨の他に爪や歯を納めることもできるカプセルをキーホルダーにしたものを販売中です。
ペットとの思い出を身につけておきたい飼い主様は是非一度ご覧になってみてください。
遺毛を入れたお守り
保管しておいたペットの遺毛を入れたお守り袋をオーダーメイドすることもできます。オーダーメイドのため、通販サイトにアクセスして、しっかり調査してから購入するようにしましょう。
COCOペットの商品には、遺毛やご遺骨を入れたアルミ製のカプセルをお守り袋に納めたものを販売しています。
お守り袋はメッセージ入りで可愛らしい肉球チャームがポイントです。カバンに入れて簡単に持ち運びができるため、いつでもペットとともにいることができます。
ペットの遺品が捨てられない理由
ペットの遺品を処分したほうがいいと思っていても、なかなかペットの遺品が捨てられないとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
ペットの遺品が捨てられないことには理由があります。以下では、ペットの遺品が捨てられない理由について解説します。
気持ちが整理できない
ペットは家族の一員であり、長い時間過ごすことでかけがえのない存在になっているでしょう。
そのため、ペットを亡くなったことによる喪失感は大きく、深く悲しみ気持ちが整理できないこともあるはずです。深い悲しみ暮れている場合、遺品を処分することが困難です。
ペットとの思い出が詰まった遺品を見るだけでも、楽しかった日々を思い出し、さらに悲しみが増すかもしれません。上記の結果、悲しみが大きくならないように遺品を処分することを避けてしまうこともあります。
時間が経つにつれて悲しみは癒えていきますが、気持ちが整理しきれていないと遺品を処分することはより困難です。悲しいときに無理して処分するのではなく、時間をかけてゆっくり気持ちを落ち着かせて遺品整理しましょう。
もったいない
ペットが生前使用していたおもちゃやベッド、食器などは、まだ十分に使える状態であることがほとんどです。新しいものに近ければ処分するのがもったいないと感じてしまうでしょう。
ペットの遺品はただのものではなく、ペットとの思い出や感情も詰まっているため、より処分したくないと感じる方もいるはずです。遺品を捨てるのがもったいないと感じる場合は、処分するのではなく寄付や譲渡を考えてみましょう。
罪悪感がある
大切な家族であるペットが亡くなった場合、ペットが楽しそうに使っていたおもちゃやお気に入りのものを処分することに対して罪悪感を持つ方もいるでしょう。
遺品を捨てることは、ペットとの思い出を捨てる行為であると感じてしまう方もいるようです。ペットとの強い絆があるほど思い出を大切にしたいと感じ、処分することに罪悪感を抱いてしまいます。
捨て方がわからない
ペットの遺品の捨て方がわからない場合、処分に困ることがあるでしょう。ペット用品には、ケージ、ベッド、おもちゃ、洋服などの種類があり、処分方法も異なります。
また、自治体により廃棄のルールが存在し、一部の品物は自治体の処分対象外になっている場合があるため、事前に確認しておく必要があります。
時間がない
時間がなくてペットの遺品が捨てられないことがあるでしょう。仕事や家事などにより忙しい方も多いはずです。しかし、ペットを失った悲しみを紛らわすために仕事で忙しくしている方もいらっしゃるでしょう。
上記の結果、ペットの遺品を処分することが後回しになり、ペットの思い出を整理できずに保管し続けなければいけません。自分の気持ちと向き合うためにも、一度ペットの遺品を処分する時間を取ってみましょう。
ペットの遺品を処分できないときの対処法
ペットの遺品を整理したいと思っていても、なかなか処分できずに困っている方もいらっしゃるでしょう。ペットの遺品を処分できないときは以下のように対処しましょう。
無理に処分しようとしない
ペットの遺品を処分できないときは、無理に処分しようとしなくても問題ありません。愛するペットを失った悲しみは大きいため、その結果何も手がつかない状態になることもあるでしょう。
ペットの遺品は思い出が詰まっているため、手放すことに抵抗感や罪悪感を抱くかもしれません。冷静に判断できないときは無理に処分する必要はありません。
気持ちが落ち着くまで、遺品をそばにおいておくことでペットとの思い出について振り返ってみましょう。
捨て方を工夫する
ペットの遺品を処分できない場合は、捨て方を工夫してみましょう。たとえば、使わなかったペット用品をリサイクルショップに持ち込んだり、オンラインマーケットで売却して新しい飼い主様に有効活用してもらったりしましょう。
さらに、動物保護施設に寄付すると、使えるペット用品を必要としている動物に役立ててもらえるはずです。
第三者に相談する
ペット遺品を処分することは、愛する存在を失った悲しみと向き合うために大切な作業です。自分だけで感情を整理できないときは、第三者に相談してみるといいでしょう。
家族や親しい友人は、飼い主様のことをよくわかっており、支えてくれる大切な存在です。近しい人に相談するだけでも心の負担が軽くなり、遺品の整理を進めやすくなるでしょう。
ペットとの思い出を整理して心を穏やかにしよう
本記事では、ペットの遺品整理の仕方を保管方法から処分方法まで幅広く説明しました。ペットとの別れは悲しく、いつまでも忘れがたいものです。
しかし、ペットの遺品を整理することで心の区切りがついて穏やかな日常に戻ることもできます。本記事がペットを亡くした飼い主様たちの心を慰めることに役立てれば幸いです。
COCOペットでは、遺品整理の相談も承っております。
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