「フクロウは死ぬ前でも体調不良を隠してしまうのは本当?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか    

フクロウは長寿の動物として知られていますが、飼育方法や環境で体調不良を引き起こし、急死してしまうケースも少なくありません。

本記事では、フクロウが見せる体調不良のサインと、主な死因、亡くなった後の火葬の流れについてご解説いたします。

フクロウが死ぬ前に見せる体調不良のサイン

フクロウは体調不良を隠すことがあるので、飼い主様も気づかないまま亡くなってしまうケースがあります。

フクロウの体調不良にいち早く気づけるように、死ぬ前に見せる特徴的な行動を見逃さないようにしましょう。

ペリットを吐き出さない

ペリットとは、フクロウが吐き出す骨や羽毛の塊です。

骨や羽毛は食事の際に一緒に飲み込んでしまいますが、自分で消化ができないため、食事の回数ごとにペリットを吐き出します。

食事のあとに吐き出したペリットが極端に小さい場合、あるいは吐き出さない場合は消化不良を起こしている可能性があるため、すぐに獣医師の診察を受けましょう。

常にペリットの量や形を確認することで、フクロウが体調不良かどうかを確認できます。

羽鞘の粉が増える

羽鞘(うしょう)とは、羽の生え変わりの際に新しい羽を覆うための筒状のカバーのことで、新しい羽が生え、成長することで粉状になり自然に剥がれ落ちていきます。

基本的には換羽期に見られますが、換羽期ではないにも関わらず羽鞘の粉が異常に多い場合は、体表に寄生虫が発生している場合があります。

フクロウがよく羽をついばんでいる仕草をしている場合は、動物病院を受診しましょう。

口呼吸が多くなる

フクロウには汗をかく器官が無いため、口呼吸で体内の熱を放出し体温調節     をします。

運動した後や気温が高い時、緊張している時などに口呼吸している場合は問題ありません。

しかし、長時間じっとしている時にも口呼吸をしている場合は、呼吸器系の疾患をはじめとした体調不良が考えられます。

フクロウの主な死因

フクロウが急死してしまう原因は、病気や外的要因が挙げられます。以下では主なフクロウの死因についてご解説いたします。どれもよく起こりうるため、しっかりチェックしておきましょう。

食中毒

最も多いフクロウの死因が食中毒です。フクロウは肉食のため、主に生肉を餌として与えますが、その肉を長時間放置した場合     細菌が繁殖してしまいます。

生肉の色や臭いが変だと感じた場合や、食べ残しを放置してしまうことも食中毒の原因に     なりかねないため、すぐに捨てましょう。

食中毒のリスクを最小限に抑える方法は、直前まで冷凍保存しておき、流水解凍してからすぐに与える方法が最も安全です。

絞扼壊死(こうやくえし)

フクロウを室内で飼う場合、脱走を防止するためアンクレットという金具を足に装着しますが、アンクレットが擦れてしまうことで足が傷ついてしまう場合があります。

治療せずに放置してしまうと、傷口から菌が侵入することで化膿し、最悪の場合、絞扼壊死を引き起こし、足を切断しなければならない場合もあります。

特に食べかすや糞がアンクレットに付着すると、腐敗し壊死の可能性を高めてしまうため、アンクレットは定期的に外してあげて足元をきれいにしてあげることが大切です。

異物の誤飲

フクロウは基本的に餌を丸呑みしてしまうため、異物の誤飲が起こりやすく、それが原因で体調不良となるケースもあります。

口に入るものであればなんでも飲み込んでしまうため、おもちゃや生活用品などをフクロウの周りに置かないようにしましょう。

小さい異物であればペリットと一緒に出てくる可能性もありますが、大きいものだと手術で摘出しなければならない場合もあるため、日ごろから飼い主様は注意が必要です。

フクロウの寿命

フクロウの寿命は大きさにより異なり、体が大きいフクロウほど長寿と言われています。

特に飼育下にあるフクロウの場合は、野生のフクロウよりも寿命が長くなる傾向にあります。大きさ毎のフクロウの寿命の目安は下記     です。

大きさ平均寿命
小型10年~15年
中型20年~30年
大型40年以上~

野生のフクロウの平均寿命が20年ほどであるため、ペットとして飼う場合はより長寿であることが分かります。

このように、フクロウは比較的長命なペットなため、最期まで責任を持って飼い続けられるかを十分に検討しましょう。

フクロウが亡くなってしまった時はどうする?

大切なペットであるフクロウが亡くなってしまったら、丁重に弔ってあげましょう。きちんとした供養をしてあげることで、フクロウも安心して天国に旅立つことができ     ます。

以下では、フクロウが亡くなった後に行う     ことについてご解説いたします。

ご遺体を手入れして安置する

まずはフクロウのご遺体をお手入れしましょう。死後数時間で硬直が始まってしまうため、体が固まってしまう前に以下のことを行ってください     。

  • 目が開いていたら閉じる
  • 体を固く絞ったガーゼなどで拭く
  • 羽をブラッシングする

また、フクロウは大腸菌やカンピロバクター等の感染症を持っている可能性もあるため、ご遺体に触れる際には必ず手袋をしましょう。

手入れが終わったらダンボールにフクロウのご遺体を納め、頭やお腹に保冷剤を当て、風通しの良い日陰に安置します。

火葬業者に連絡する

ご遺体の手入れが終わったら火葬を請け負ってくれる専門の業者に連絡しましょう。フクロウなどのペットの火葬に関する依頼先は以下のような場所があります。

  • 地方自治体
  • ペット火葬業者
  • ペット霊園

地方自治体に火葬を依頼する場合は最も安価で行えますが、一般廃棄物として処理されるため、しっかりとした供養を行いたい場合には向き     ません。

基本的に、ペット火葬業者は     訪問火葬を中心に行っており、火葬炉を搭載した車で自宅まで訪問し、玄関先で火葬をしてくれます。

ペット霊園では、ペット用のお墓も併設されているため、その後の供養まで一緒に依頼できる点がメリットです。

それぞれの依頼先によりメリットやデメリットがあるため、飼い主様がどのような火葬・供養をしたいかで選択する     と良いでしょう。

供養する

火葬が終わったら、適切な方法でフクロウを供養してあげましょう。代表的な供養の方法としては     以下があります。

  • お墓への埋葬
  • 海や森への散骨
  • 自宅に持ち帰っての供養

火葬の方法にもよりますが、ご遺骨を残す火葬を行う場合は、その後の供養の選択肢が多く取れるメリットがあります。

そのため、まずはどのような供養を行いたいかを決めてから、業者に火葬方法を相談することをおすすめします。

まとめ

フクロウが死ぬ前に見せる体調不良のサインについて解説しました。

フクロウは体調不良を隠しがちですが、体調が悪い時のフクロウの様子は特徴的なため、普段の様子をよく観察することでフクロウの調子を確認することができ     ます。

寿命が長いフクロウですが、体調不良を放置していると急死してしまうケースもあるため、注意しましょう。

もしフクロウが寿命を全うした場合の葬儀や供養に関するご相談は、ぜひCOCOペットまでご連絡ください。

ペット葬儀のプロが飼い主様のお気持ちに寄り添った提案をしてくれますので     、お気軽にお問い合わせください。