「ペットの最期の姿を写真で残しておきたい」と思いながらも、ペットの葬儀で写真を撮影して良いものかと悩まれている方もいるでしょう。実は、ペット葬儀では人の葬儀とは異なり、写真撮影できるのが一般的 です。そのため、多くの飼い主が葬儀の写真を残しています。

この記事では、ペットの葬儀で写真撮影をする意義や、撮影のタイミングと注意点について紹介します。愛するペットだからこそ、後悔のないように見送りましょう。

ペットの葬儀では写真を撮影してもOK

冒頭にも触れたとおり、ペットの葬儀は人の葬儀と異なり、一般的には写真撮影をしても構わないとされています。

そもそも、人の葬儀で写真撮影が禁止されているのは、公共の場であり、プライバシーにまつわるさまざまなトラブルが生じるおそれがあるためです。

しかし、ペットの場合はプライベートな環境で葬儀や火葬を行ないます。そのため、写真撮影をしても、問題が生じることは基本的にないでしょう。

実際に、葬儀会社に火葬をお願いする一任個別葬儀 では、火葬前に写真を撮影してもらえるサービスもあります。 撮影は、決して不謹慎ではありません。

ペットの葬儀で写真を撮影する意義

ペットの葬儀で写真を撮影する意義

ペットの葬儀で写真を撮影する意義は、愛するペットの最期を見える形に残せること、そして葬儀に参列できなかった人にも最期の安らかな姿を見てもらえることです。

最期の姿を残せる

ペットの最期の姿は、天国への旅立ちの姿です。安らかに眠っているような顔は、生きているときとはまた別の尊さがあります。闘病して亡くなったペットならなおさら、安らかな姿を生きた証しとして残しておきたいという方もいるでしょう。

なかには「亡くなった姿の写真を見ると辛いだけ」という方もいるかもしれませんが、撮影しなければ、あとから最期の姿をもう一度見たいと思っても叶いません。

元気な頃の写真があれば良いと考え、ペットの最期の姿は心のなかにそっと残しておくこともできます。しかし、最期まで看取った大切なペットだからこそ、すべてを残しておきたいというのも一つの考え方です。

記憶を鮮明に残したい人にとっては、大切な一枚になるでしょう。

参列できなかった人に見せられる

ペットの葬儀に、家族やペットをかわいがってくれた方が全員参列できるとは限りません。遠方に住んでいて最期に会いたかった、会わせたかったという人がいるケースもあるでしょう。

葬儀で撮影しておけば、あとから写真で最期の安らかな表情を見てお別れをしてもらえます。

ペットの葬儀で写真を撮影する3つのタイミング

ペットの葬儀で写真を残したい場合、いつ撮影したらよいのでしょうか。撮影されることの多いタイミングを3つご紹介します。

棺や祭壇に寝かせたとき

棺や祭壇に寝かせるときに写真を撮影すれば、花を飾った美しい状態で最期の姿を残せます。

天国へ行けるようにという気持ちを込めて、神仏とともに写真に収めるのもよいでしょう。

火葬炉に納める前

火葬炉に納める前は、ペットとのお別れになるときです。姿を見られる最後のタイミングになるので、葬儀会社によってはこのときに写真撮影を提案します。

火葬に立ち会わない一任個別葬儀では、このときに最期の姿を撮影することが多くあります。

整骨したとき

火葬が終わり、整骨した状態を写真に残すことも可能です。体の部位がよく分かり、ペットとの思い出がよみがえるとの声も聞かれます。

ただし、このタイミングで撮影できるのは、葬儀会社が整骨サービスを提供している場合に限られます。希望する場合は、事前に確認しましょう。

ペットの葬儀で写真を撮影する際の注意点

ペットの葬儀で写真を撮影する際の注意点

ペットの葬儀で写真を撮影する際には、注意点もあります。

葬儀会社に撮影可否を確認する

ペット葬儀では撮影できるのが一般的ですが、すべての葬儀会社が撮影OKとは限りません。葬儀会社によっては、撮影を禁止しているところもあります。 葬儀の写真を撮りたい場合には、念のため撮影可否について確認しておきましょう。

また、撮影可否の確認は、撮影したいという意思を伝えるのにも有効です。

撮影を前提としている葬儀会社では、撮影について事前打ち合わせや声かけなどを行なうこともあります。しかし、遺体の撮影に抵抗のある人もいるため、積極的な提案が行なわれず、結局撮影できずに葬儀を終えてしまったというケースも起こり得ます。

事前に確認しておけば、撮影のタイミングを逃してしまうこともないでしょう。

不特定多数への公開は避ける

葬儀でペットの最期の姿を撮影する飼い主は多いものの、撮影したものはあくまでも遺体の写真です。飼い主にとって大切な一枚であっても、抵抗感を覚える人もいるため、SNSなどを利用した不特定多数への公開は避けましょう。

葬儀の写真を見せるのは、ペットと縁のあった人だけにすることをおすすめします。

まとめ

ペットの葬儀では、人の葬儀と異なり写真撮影が認められていることが少なくありません。ただし、葬儀会社によって取り扱いが異なるため、事前確認することをおすすめします。

葬儀の写真には、葬儀に参加できなかった人にもペットの最期を見せられる意味もあります。大切なペットだからこそ、葬儀の写真を残したいという気持ちが出てくるものです。

葬儀会社と相談しながら、納得のいく見送りを行ないましょう。