亀は長寿のペットとして高い人気があります。

甲羅は他のペットにはついていないため、「亡くなってから火葬する場合、お骨や甲羅が残せるのか」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、亀の火葬について解説していきます。火葬の流れや火葬後の供養方法についてもご紹介するため、ぜひ参考にしてください。

亀の火葬でお骨や甲羅は残せる?

亀の火葬でお骨や甲羅は残せる?

亀が亡くなった場合、火葬や土葬などの供養方法があります。以下では、火葬を選択した場合、亀のお骨や甲羅は残せるのか説明します。

亀のお骨は残る

亀のお骨は、火葬を行っても燃え尽きずに残ります。亀のお骨は、人間と同じカルシウムやリンなどの成分でできているため、高温の火葬炉で燃やしてもなくなりません。

亀の火葬経験のある業者の中には、お骨が火葬の際に生じる風圧で飛ばないように、網で囲ってきれいに残してくれるところもあります。

亀の甲羅が残らない可能性もある

亀の甲羅は、主にケラチンというタンパク質でできています。ケラチンは、髪の毛や爪と同じように燃えやすい性質があります。そのため、ほとんどが火葬炉の中で燃え尽きるでしょう。

まれに甲羅がきれいに残る事例もありましたが、基本的には残らないと考えておいた方が良いでしょう。

亀の寿命と亡くなる前のサイン

亀の寿命と亡くなる前のサイン

亀の寿命は種類により異なりますが、平均30〜50年といわれています。

亀の寿命は一般的に長く、短くても15年、長いと100年以上生きる亀も存在します。

亀の種類平均寿命
クサガメ(ゼニガメ)20〜30年
ニホンイシガメ約20年
ミシシッピニオイガメ約15年
ミドリガメ20〜40年
キボシイシガメ約20年
ハイイロチズガメ(グレーマップタートル)25〜40年
ニシキマゲクビガメ(アルバーティスマゲクビガメ)約30年
カブトニオイガメ約20年
パンケーキリクガメ約20年
ヘルマンリクガメ約20年

上記の表から見て分かるように、亀は長生きします。なぜなら、亀には歳を重ねることで現れる老化がほとんどないからです。

老化がない理由は、変温動物であるため、体温維持にエネルギーな必要なく、細胞の修復にエネルギーを避けられるからです。

さらに、変温動物は代謝が低く、冬眠による無駄なエネルギー消費を避けているからともいわれています。

日光浴をして体温を上げることも、亀が長生きする理由の一つです。

また、野生の亀も長生きする理由は、甲羅により的に襲われても捕食される可能性が低いことも関係しています。

亀の火葬時間

亀の火葬時間

お骨の量や形状が、種類により異なることは亀の特徴のひとつです。

火葬時間は小さい個体で40分程度、大きい個体は2時間程度かかるといわれています。

例えば、甲羅が大きい陸亀は、お骨の量も多いため火葬に時間がかかります。一方、甲羅が小さい水生亀はお骨の量も少なく、火葬も短時間です。

亀の種類や大きさにより、火葬時間に差が出るため、事前に業者に亀の種類を伝えておくことをおすすめします。

亀の火葬までの流れ

亀の火葬までの流れ

ペットの亀が亡くなった場合、火葬までどのように過ごせば良いでしょうか。亀は亡くなっているかの判断もつきにくい生き物です。

以下で、亀の火葬までの流れを説明します。

亀の死亡確認(冬眠や仮死状態ではないか判別)

亀は冬眠や仮死状態になることがあるため、死亡と判断するには注意が必要です。亀が本当に亡くなっているのか、以下を参考にしっかりと確認しましょう。

冬眠や仮死状態の場合

冬眠や仮死状態の亀かどうかを判断するには、頭を触って確かめるのが一番適切です。

頭は急所のため、触るとすばやく引っ込みます。

頭を触っても反応がなかったり、体が伸びきっていたりしたら、死亡している可能性が高いでしょう。

また、亀は冬場に仮死状態になることがあります。

ヒーターを活動可能な温度に設定して、亀が動き出すかどうかを確認することも判断方法の一つです。

最終確認

水生・両生の亀の場合は、ぬるま湯に一日つけておくと反応があるかもしれません。

水に浮いている場合や白いカビが生えている場合は、死亡している可能性が考えられます。

火葬前に亀のご遺体を安置

亀を火葬に出す前に、ご遺体を安置する必要があります。水生の亀の場合は、水分量が多いため、よく拭き取りましょう。

また、亀のご遺体に菌が繁殖しやすいため、5度以下の環境で安置して1日前後で火葬してください。

他のペットの安置方法について知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

参考:ペットが亡くなってしまったときの火葬までの安置方法|ドライアイスの使い方

火葬業者に連絡

ご遺体を安置した後は、すぐに業者に連絡し、火葬の手配をしましょう。

業者に連絡する際には、亀の種類と大きさを伝えましょう。上記で説明したとおり、亀の種類により、火葬時間が変わるためです。

また、火葬方法や返骨方法についても確認しておきましょう。火葬方法には、個別火葬や合同火葬があります。ペットの供養について、飼い主様が後悔のない選択をしてください。

火葬業者や火葬プランの選び方について知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

参考:ペット火葬業者の選び方と火葬プラン|安心して任せられる業者を選ぼう

亀の火葬方法

亀の火葬方法

亀の火葬方法は、大きく分けて3種類あります。

各火葬方法により特徴や費用は大きく異なるため、事前に各方法について理解すると、より満足のいくお別れができるでしょう。以下では、亀の火葬方法について解説します。

合同火葬

合同火葬は、他のペットと一緒に火葬する方法です。合同火葬の場合、火葬すると他のペットのお骨と混ざるため、特定のペットのお骨上げはできません。

そのため、火葬後に返骨されないため注意が必要です。

まず、合同火葬は、火葬業者にご遺体を引き渡します。後に他のペットと火葬されますが、立会いはできません。火葬後は合同墓地に埋葬されます。

COCOペットでの亀の合同火葬の値段は、6,600円(税込)からです。

「できるだけ費用を抑えて火葬したい方」や「天国でも寂しくないように合同で火葬してあげたい」とお考えの飼い主様には、合同火葬がおすすめです。

一任個別火葬

一任個別火葬は、火葬からお骨上げまでのすべての工程を火葬業者に任せる方法です。個別火葬のため、基本的にご遺骨や遺灰を受け取ることができます。

しかし、火葬業者によりプラン内容は異なるため、事前に返骨してもらえるか確認しておくと安心です。

一任個別火葬は、ご遺体を火葬業者に引き渡し、個別に火葬してもらいますが、立会いはできないため注意が必要です。火葬後は、ご遺骨を骨壺に収めて返骨してもらえます。

COCOペットでの亀の一任個別火葬の費用は、16,500円(税込)からです。

「ご遺骨を受け取りたい」「火葬に立ち会うのはつらいけど、火葬してあげたい」とお考えの飼い主様に一任個別火葬が最適でしょう。

立会い個別火葬

立会い個別火葬は、飼い主様が火葬に立会い、お骨上げまでしてあげられるプランです。

一任個別火葬と同様に個別火葬ですが、火葬中に立会いができ、飼い主様ご自身でお骨上げもできるため、人間と同じようにお別れができます。

COCOペットの亀の立会い個別火葬の費用は18,700円(税込)からです。

「人間と同じようにお別れしたい」「最後までそばにいてあげたい」とお考えの飼い主様に立会い個別火葬が適しているでしょう。

亀の火葬後の供養について

亀の火葬後の供養について

ペットの亀が亡くなった場合、火葬後、どのように供養するかを決める必要があります。以下では、亀の供養方法についてご紹介します。

ペット霊園で供養

ペット霊園では、以下の供養方法が選択できます。

  • 合同墓地で供養
  • 個別墓地で供養
  • 納骨堂で供養

合同墓地は費用が安く、手間がかからない点がメリットです。

一方、個別墓地は亀のご遺骨を個別に納骨できるため、より手厚く供養ができます。

また、納骨堂では、区切られたスペースにご遺骨や遺影などを置いて亀の供養ができます。ご遺骨が雨風にさらされる心配がありません。

ペット霊園では、定期的に掃除や管理をしてくれるため、飼い主様は安心して供養を続けられます。

庭やプランターに埋葬

庭やプランターに埋葬することも選択肢のうちの一つです。ペット霊園や納骨堂での供養に比べると、安価に行えるでしょう。

しかし、埋葬後はご遺体が自然に還るまで、膨大な時間を要します。

当然ながら、ご遺体を埋葬した後も腐敗し続けるため、異臭により害虫や害獣が寄ってきてご遺体を荒らされる可能性があります。

そのため、悪臭や虫が発生しない工夫や、他の野生動物に掘り返されない対策をしましょう。

亀は腐敗しやすい生き物のため、火葬が終わってから庭やプランターに埋葬するとトラブルの発生を防げるかもしれません。私有地以外の土葬に埋葬することは違法のため、注意しましょう。

手元供養

自宅や身近な場所に骨壷を保管しておく人もいます。四十九日以降に納骨される飼い主様もいらっしゃいます。

ペットのことを一番良く知っている飼い主様が気持ちの整理がつくまで一緒にいられる点も、手元供養のメリットといえるでしょう。

しかし、ペットが亡くなった悲しみを受け入れられず、死を現実として捉えられない場合があります。

亀のご遺体は川に流せる?

廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、残念ながら大切なペットの亀は廃棄物にあたります。

ご遺体を川に流してしまうと、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の第5条に該当し、違法になります。

そのため、亀のご遺体は川に流さないように注意してください。

亀を長生きさせるためにできること

亀を長生きさせるためにできること

最愛のペットである亀と長く一緒にいるためにできることがあれば、何でもしてあげたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

亀を長生きさせるためにできることは、大きく分けて3種類あります。以下では、亀を長生きさせる方法について解説します。

水温や水質に気をつける

亀に長生きしてもらうためには、水温や水質に注意しましょう。

亀が快適に活動できる水温は25度以上であり、24度以下では体温が下がり、動けなくなる可能性があります。

そのため、水温は25度以上を目安に適切に保つように心がけましょう。また、水質を清潔に保つことも長生きのために重要です。

水質が悪化すると悪臭が発生したり、亀が病気にかかる可能性が高まったり、寿命を短くすることになります。

したがって、定期的に水を変えて水質を清潔に保つようにしましょう。

日光浴する

亀を長生きさせるために大切なことの一つは日光浴です。

日光浴をすることにより、亀の皮膚や甲羅を殺菌する効果があります。殺菌効果により、亀は健康な状態を維持しやすくなるでしょう。

また、日光浴により亀の体内でビタミンDを生成できるようになります。ビタミンDは、亀の健康に不可欠な栄養素であり、とくにカルシウムの吸収に重要な役割を果たします。

ただし、日光浴をさせる際は、過度に暑い環境や強すぎる日差しは避けなければいけません。亀は過熱や日焼けに弱く、かえって健康を損なう可能性があります。

とくに、暑さに弱い種類の亀や若い亀は、日光浴の時間や頻度を注意深く管理する必要があります。

また、日光浴をする環境がない場合や、十分に日光浴させることが難しい場合は、爬虫類用の紫外線ライトを活用するといいでしょう。

紫外線ライトを活用することにより、人工的に亀に必要な紫外線を提供でき、亀も喜んでくれるでしょう。

総じて、日光浴はカメの健康を維持するうえで欠かせない要素であり、適切に管理することが重要です。

ストレスをかけない

亀に長生きしてもらうためには、ストレスをかけないことも重要です。亀は繊細な生き物であり、ストレスが溜まると健康に悪影響を及ぼすことがあります。

例えば、日光浴の際にはスキンシップを取ることもあるでしょう。

しかし、過度なスキンシップや無理な取り扱いは亀にとってストレスとなり、結果的に寿命を縮める可能性があります。

亀は自然の中でのんびりと過ごせる環境を好み、人間の手による干渉や過度な注目を受けるとストレスを感じます。

そのため、亀を長生きさせるためにも、日常的なケアや取り扱いにおいて、適切に接することが重要です。

適度なスキンシップや丁寧なケアは問題ありませんが、亀がストレスを感じているような場合は、スキンシップを控えて亀の心身の健康を考慮しましょう。

亀の火葬経験がある業者を選びましょう

ペットの亀が亡くなった場合、火葬業者に依頼するのが一般的です。

しかし、亀の火葬は、犬や猫などの一般的なペットと比べて、お骨が小さく、多少の配慮が必要になるでしょう。

そのため、亀の火葬経験がある業者に依頼することがおすすめです。COCOペットでは、火葬経験豊富な動物葬祭ディレクターが多数在籍しています。

知識だけではなく、ペットを亡くした飼い主様の悲しみを癒し、尊厳ある葬送を提供できるよう心がけています。

24時間365日お問い合わせを受け付けているため、お気軽にご連絡ください。ペットの葬儀や供養、終活についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひCOCOペットにご相談ください。

生前のお見積り、ご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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