ペットのフクロウが亡くなってしまった場合、「犬や猫と同じ手順で火葬できるのか」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

フクロウは、寿命が20年から40年程で、非常に長生きします。また、ペットとしては犬や猫ほど飼っている方は少ないです。

本記事では、フクロウが亡くなった際の火葬方法や安置方法について説明します。火葬費用や火葬の際の注意点についてもご紹介するため、ぜひ参考にしてください。

ペットのフクロウは火葬できる?

結論から言うと、ペットのフクロウは火葬可能です。近年、ペットとしてフクロウを飼う人が増えていることから、鳥類の火葬に対応している業者も増えてきています。

しかし、フクロウは、海外で繁殖されて輸入された個体がほとんどです。報告によると、ペットとして海外で繁殖された鳥類から、オウム病やサルモネラ症が時折みられています。オウム病は飼い主様への感染例も確認されており、注意が必要です。

また、近年では異常便を示したフクロウから、カンピロバクターや大腸菌などが分離されている報告もあります。

以上のことから、フクロウの火葬は人間への感染例もあるため、接触に十分気をつけなければなりません。

参考:獣医領域からの人獣共通感染症 2017

フクロウを火葬する前にすべきこと

フクロウが亡くなった後、火葬業者に依頼する前にいくつかの準備が必要です。以下では、火葬する前にすべきことについて説明します。

手袋をはめてご遺体に触れる

上記で記載したとおり、フクロウは海外から輸入された個体もいるため、輸入動物由来の感染症に注意しなければなりません。そのため、ご遺体を触る際には、手袋の使用を推奨します。手袋以外にも、以下のものを使用し、感染を防ぎましょう。

  • マスク
  • メガネ
  • ビニールキャップ
  • ナイロンエプロン
  • 除菌シート

ご遺体をきれいにする

羽を広げて亡くなっている場合もあるため、羽やくちばしを閉じましょう。よごれを取ったり、ブラッシングしたりしてきれいにしてあげてください。

また、ペットの毛を形見として残しておく飼い主様もいらっしゃいます。フクロウであれば、羽をとっておいても良いかもしれません。

適切な場所でご遺体を安置する

ご遺体を安置する場所は、冷暗所で風通しの良い場所が適しています。ペットシートを引いた棺や段ボールの上で安置し、ドライアイスや保冷剤で冷やしてください。

また、ペットの体液が流れる可能性もあるため、ガーゼやタオルで保護することも忘れないでおきましょう。

安置が終わり次第、火葬業者に連絡します。3日以内に火葬の手配をしておくと安心です。

フクロウが亡くなったら火葬はどのようにするか

フクロウが亡くなったら火葬はどのようにするか

火葬には、ご遺体を自分で持ち込む場合や、移動火葬車を利用する場合など複数の選択肢があります。以下で、火葬の種類について具体的に説明します。

火葬の種類

ペット火葬は、合同火葬と個別火葬の2種類が一般的な方法です。費用も含めて確認しておきましょう。

合同火葬

合同火葬は、他のペットと一緒に火葬を行います。合同火葬の後は、霊園側のスタッフがペットのご遺骨を合同墓地に埋葬します。火葬から供養まで業者に任せたい方や、費用をおさえたい方にはおすすめです。

個別一任火葬

個別火葬は、ペットのご遺体を単独で火葬する方法です。火葬から供養まで全てを業者に一任します。火葬に立ち会ったり、お骨を拾ったりすることはできませんが、ご返骨は可能です。火葬に立ち会わないが、お骨は供養したい飼い主様におすすめの方法です。

個別立会い火葬

ペットのご遺体を個別に火葬し、火葬に立ち会う方法です。ご返骨も可能で、火葬前にご家族でセレモニーを行えます。

近年は葬儀も行うプランが人気です。費用はかかりますが、丁寧にお見送りができるでしょう。お別れにしっかりと向き合いたいと思う飼い主様に向いています。

出張火葬

出張火葬は、ペット火葬業者が専用の火葬車で自宅まで訪れ、火葬を行う方法です。自宅以外でも、ペットとの思い出の場所で火葬を行えます。

自宅で火葬を行いたい方や、火葬場まで訪れることが困難な方にも人気の火葬方法です。

火葬にかかる費用

フクロウは、羽毛に覆われているため大きく見えますが、多くの個体の体重は1kg未満です。火葬費用は、業者やプランにもよりますが、大体13,000円から51,000円程になります。

以下は、COCOペットの火葬費用です。ぜひ参考にしてみてください。

合同火葬一任個別火葬立会い個別火葬お花で送る
ペット火葬
極小動物
おおむね10cm未満
6,000円15,000円17,000円47,000円
小動物
(2kg未満)
13,000円19,000円21,000円51,000円
うさぎ
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬A
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬B
(5〜10kgまで)
20,000円27,000円29,000円59,000円
小型犬・中型犬
(10〜15kg)
26,000円32,000円34,000円64,000円
中型犬・大型犬
(15〜20kg)
31,000円38,000円40,000円70,000円
大型犬
(20〜25kg)
37,000円43,000円45,000円75,000円
特大犬A
(25〜30kgまで)
43,000円50,000円52,000円82,000円
特大犬B
(30〜35kgまで)
50,000円56,000円59,000円89,000円
特大犬C
(35〜40kgまで)
57,000円63,000円65,000円95,000円

フクロウの火葬後の供養

フクロウの火葬後の供養

フクロウの火葬が無事に終わり、ご返骨された後は、供養についても考えておきましょう。以下で、フクロウの供養について説明します。

手元供養をする場合

ペットのご遺骨は、法律上問題なく手元に置いておくことが可能です。家族が集まるリビングや、ペットが生前お気に入りだった場所に置きましょう。ペット専用の仏具や写真などを飾って供養してください。

また、最初は手元供養を行い、ペットとの別れを受け入れられたら納骨堂にお骨を納める飼い主様もいます。自分のタイミングで供養ができる点も手元供養の特徴です。

納骨堂で供養をする場合

納骨堂は、天候に左右されずにいつでもお参りすることが可能です。また、納骨堂での供養では、管理者が飼い主様に代わって供養や管理を行います。

飼い主様がご高齢になったとしても、代わりにお骨の管理をしてくれるため、安心して大切なペットを供養できます。

フクロウも他のペットと同じように火葬できる

フクロウは輸入されている個体もいるため、火葬の際には、感染症に注意が必要です。対策をしっかりと行い、飼い主様の悔いが残らない火葬を行ってください。

COCOペットでは、ペットに関する知識や経験が豊富な動物葬祭ディレクターが多数在籍しており、尊厳ある葬送を提供できるよう心がけています。24時間365日お問い合わせを受け付けているため、お気軽にご連絡ください。