「カメが亡くなってしまったけれど、火葬前にしてあげるべきことは何?」「カメは火葬してあげられるの?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今まで一緒にいたカメが亡くなると悲しく、気持ちが沈んでしまいますが、腐敗が進む前に最適な方法で火葬と供養してあげる必要があります。

本記事では、カメを火葬する前にしてあげるべきことや火葬方法、供養方法について解説します。 亡くなったカメの火葬方法や供養方法でお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

カメを火葬する前にすべきこと

カメを火葬する前にすべきこと

カメが亡くなったら、すぐ火葬しないといけないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、カメを火葬する前にしておくべきことがあります。

火葬前にすべきことは以下のとおりです。

亡くなったか確認する

カメを火葬する前に、亡くなったかどうかを確認しましょう。

カメは冬になるとエネルギーを抑えるために冬眠することがあります。そのため室内で飼っていても、室温が低いと冬眠してしまうかもしれません。

カメの冬眠は頭を触ったり、手足を引っ込めたりするとわかります。頭はカメの急所になるため、冬眠していても触ると引っ込めるでしょう。手足が伸び切っている、触っても反応がない場合は、亡くなっているため、火葬の準備をしてあげましょう。

正しい方法で安置する

カメが亡くなっていることを確認できたら、ご遺体を安置しましょう。

水生・水陸両生のカメの場合は、身体に付着している水分をガーゼやタオルで優しく拭き取ってください。また、陸生のカメの場合は、水分を含ませたガーゼで甲羅や手足の汚れを拭き取ります。

全身しっかりと拭き、身体をきれいにしたら段ボールやプラスチックの箱に入れて、底にタオルや新聞紙を敷いて入れてあげてください。箱にご遺体を入れた後は、涼しい場所で安置します。

また、火葬までに時間がある場合や、夏場など暑い時は下に保冷剤を敷くと良いでしょう。結露した保冷剤の水滴でお身体が濡れないためにも、キッチンペーパーで包んで使用してください。

火葬業者に依頼する

カメのご遺体が腐敗しないうちに、火葬業者に依頼して火葬の日程を決めましょう。業者に連絡する際、カメの種類と大きさを伝えてください。大きさにより火葬時間が変わるためです。

カメの場合、犬や猫などの動物と比べても腐敗が進みやすい傾向があります。安置も一時的なもののため、早めに火葬してあげましょう。

カメの寿命と死ぬ前に見せる行動

カメの寿命と死ぬ前に見せる行動

カメの寿命は長いと思っていても、突然亡くなってしまうケースもあります。カメを家族に迎え入れる際は寿命や死ぬ前に見せる行動を確認しておくと、万が一の場合にも対応できるでしょう。

カメの平均寿命は30〜50年程度

カメの寿命は種類により異なりますが、平均30〜50年程度です。飼育環境により寿命は変動するため、日頃からストレスを与えず、環境を整えてあげることが大切です。

カメを少しでも長生きさせるためには、室温を整えて日光浴を頻繁にさせてあげるといいでしょう。

カメの種類別平均寿命

カメの種類別に分けた平均寿命です。種類により、平均寿命が倍になるため、参考にしてください。

種類寿命
クサガメ20〜30年
ニホンイシガメ20年
ミシシッピニオイガメ15年
ミドリガメ20〜40年
キボシイシガメ20年
ハイイロチズガメ25〜45年
ニシキマゲクビガメ30年

カメが見せる死の予兆

カメが死の前に見せる行動は、以下になります。

  • 息苦しそうな呼吸
  • 食欲低下
  • 体重の減少
  • 動かなくなる
  • 鳴き声をあげる

カメは全体的に活発に動き回ることがないため、死の予兆を逃してしまいがちです。カメは冬になると食欲が低下しやすくなります。しかし、冬場でない場合に食欲低下すると体調を崩しているサインです。

食欲が低下すると、自然と体重も減少して死に近づいてしまうため、少しでも体調が悪いかも知れないと感じたら病院で医師に診てもらいましょう。

死の予兆を見逃さないためにも、日頃から健康チェックを行なうことが大切です。

カメの火葬について

カメの大きさには大小ありますが、どんな種類であっても火葬可能です。しかし、火葬業者により、対応していないこともあるためご注意ください。カメの火葬に関することについて、以下で説明します。

カメの甲羅はどうなる?

甲羅の焼け方は、割れながら燃えていくか、甲羅がそのまま残るかのどちらかです。

甲羅は火葬時に残らない部分のため、仮に残ったとしても、生前時と同じ綺麗な状態で残ることは滅多にありません。

カメの火葬時間

カメの大きさにより、火葬時間が変わります。大きいものだと2時間程度、小さいものだと40分程度かかります。種類や大きさにより、火葬時間が変わるため、事前に火葬業者に確認しましょう。

カメの火葬プランと料金相場

カメの火葬プランと料金相場

カメは基本的に犬や猫と同様に、火葬することが可能です。

長い間一緒に過ごした家族だから、最後までお世話してあげたい、火葬して見送ってあげたいと感じている方もいるでしょう。

カメの火葬プランは以下のとおりです。

合同火葬

合同火葬は、ほかのペットと一緒に火葬する方法です。

合同火葬では、ほかのペットと一緒に火葬するため、お骨上げが行われません。火葬後は、合同墓地に埋葬されます。

合同火葬は、個別火葬と比べても値段が安い傾向にあります。カメの大きさや重さにより値段は変動するため、事前にペット火葬業者に確認しておきましょう。

個別一任火葬

「個別一任火葬」は、ペットのご遺体をお預かりして、火葬からお骨上げまでスタッフにより行われる方法です。

ご家族による立会いはできませんが、火葬後のご遺骨は飼い主様のもとに返されます。

個別立会い火葬

「個別立会い火葬」は、火葬に立会い、飼い主様によりお骨上げができるプランです。

最後までペットのそばで声をかけてあげられるプランのため、火葬からお骨上げまで自らの手で行ってあげたい方におすすめです。

他のプランに比べると値段は高くなりますが、最後までそばにいてあげたいとお考えの方には「個別立会い火葬」が向いているでしょう。

自治体に依頼する

お住まいの地域により、自治体でペット火葬を依頼できます。

自治体での火葬は、費用を抑えられます。しかし、自治体のペット火葬は、合同火葬であることが多いため、ご遺骨が飼い主様に返されることはありません。

また、自治体によりペット火葬自体行われていないこともあります。お住まいの地域の自治体に確認しておきましょう。

訪問火葬

訪問火葬とは、ペット専用の火葬炉を搭載した車でペット火葬を行います。訪問火葬は、移動することがほとんどないため、身体の不自由な方や高齢者がいるご家庭にもおすすめです。

また、24時間営業している業者も多く存在しているため、夜間の火葬も可能です。しかし、あまりにも大きいカメの場合、訪問火葬車での火葬ができない場合もあるため、事前に火葬業者にご確認しましょう。

カメの火葬料金

日本でみられるカメの多くは2kg未満ほどの重さです。しかし、カメの火葬料金は種類や大きさにより異なるため、事前にカメの重さを確認しておきましょう。

以下は、COCOペットの火葬料金表です。ぜひ参考にしてみてください。

合同火葬一任個別火葬立会い
個別火葬
お花で送る
ペット火葬
極小動物
おおむね10cm未満
6,000円15,000円17,000円47,000円
小動物
(2kg未満)
13,000円19,000円21,000円51,000円
うさぎ
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬A
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬B
(5〜10kgまで)
20,000円27,000円29,000円59,000円
小型犬・中型犬
(10〜15kg)
26,000円32,000円34,000円64,000円
中型犬・大型犬
(15〜20kg)
31,000円38,000円40,000円70,000円
大型犬
(20〜25kg)
37,000円43,000円45,000円75,000円
特大犬A
(25〜30kgまで)
43,000円50,000円52,000円82,000円
特大犬B
(30〜35kgまで)
50,000円56,000円59,000円89,000円
特大犬C
(35〜40kgまで)
57,000円63,000円65,000円95,000円

カメを火葬した後の供養方法

カメを火葬した後の供養方法

カメを火葬した後はお骨を供養します。

しかし、供養方法にもいくつか種類があるため、どの方法が自分に合っているかわからないとお悩みの方もいるでしょう。

以下では、カメの供養方法を解説します。

ペット霊園で供養する

ペット霊園は、ペット専用の墓地や納骨堂が併設されている施設です。ペット霊園では火葬も行われており、火葬後はそのまま施設内で供養してもらえます。

火葬後すぐに埋葬してあげたい、ペット霊園に行く機会がないためすぐに埋葬したいとお考えの方におすすめです。

ペット霊園のスタッフにより掃除や管理が行われることから、多くの飼い主様から選ばれる方法のひとつです。

手元供養

手元供養は、自宅や飼い主様の手元で骨壷を保管して供養する方法です。

骨壷と一緒にペット用の仏壇を置いて、お花や生前ペットが好きだった食べ物を置いて供養してあげられます。

また、近年ではご遺骨の一部をペンダントに入れて持ち歩く手元供養も人気です。近くにペットを感じていたい方に手元供養がおすすめです。

庭やプランターへの埋葬

ご遺骨を庭やプランターに埋葬して供養することもできます。

ご遺体をそのまま埋めてしまうと、臭いや害獣被害の原因に繋がり、ペットのご遺体が荒らされてしまうことがあります。それに、カメの甲羅は固いため、土に埋めて自然に還るまでには非常に時間がかかります。

しかし、お骨を埋葬するとリスクを軽減して供養してあげられます。また、プランターであれば自宅に庭がないご家庭でも供養できるため、あらゆる人に向いている方法でしょう。

散骨する

散骨は、ご遺骨を粉状にして自然に還す方法です。樹木葬や海洋葬などがあります。

「自然に還してあげたい」「水の中にいた生き物だから元の場所に還してあげたい」とお考えの方におすすめです。

散骨ができる場所は限定されていることがあるため、希望する場合は取り扱っているペット霊園に詳細を訪ねてみるといいでしょう。

ご遺骨を粉状にしてしまうのは気が引けるとお悩みの場合、ご遺骨の一部を残す「分骨」をして手元に保管することもできます。

カメのご遺体は川に流せる?

廃棄物の処理及び清掃に関する法律で、カメは廃棄物にあたります。廃棄物を川へ流すことは法律違反になるため、ご遺体は川へ流してはいけません。

「カメを川に還したい」と考える飼い主様は、火葬した後に散骨することをおすすめします。

カメを適切に火葬してくれる業者

カメを適切に火葬してくれる業者

長年一緒にいたカメと悔いのないお別れをしたい方は、適切に火葬してくれる業者を選ばなければいけません。飼い主様が納得した気持ちで火葬するために、以下のことに気をつけましょう。

カメの火葬の実績があるか

犬や猫などの一般的なペットと比べて、カメはお骨が小さく、多少の配慮が必要になるでしょう。そのため、実績のある業者のほうが、知識・経験が豊富なため、安心して任せられます。実績が無い業者だと、不安になるかもしれないため、経験豊富な業者を選びましょう。

業者の対応が丁寧か

対応が不親切な業者に火葬を任せたくないでしょう。丁寧かつ親切に対応してくれる火葬業者に頼めば、不安な気持ちはなくなります。

焦って適当な業者に任せないためにも、些細なこともチェックしましょう。一度電話をしてみてからどこの業者にするか決めることをおすすめします。

口コミや周囲の評判

実際に利用した方々の感想を知ることで、現場の応対やサービス状況をある程度把握できます。そのため、まず口コミや周囲の評判に注目してみましょう。

また、ホームページのレビューでも口コミがみられますが、掲載していない業者もあります。

正しい方法でカメを火葬して悔いなくお別れしよう

本記事では、火葬前にカメにしてあげることや火葬方法、供養方法について解説しました。

カメは長生きする生き物です。しかし、必ず死は訪れます。

悔いなくお別れするためにも、生前の元気なうちから終活や葬儀について考えみてはいかがでしょうか。

COCOペットでは犬などのペットの火葬を承っております。24時間365日ご予約やお問い合わせを受付中です。どうぞご気軽にご相談ください。