「飼っていた熱帯魚が亡くなってしまったけれど、どのように対処してあげればいいか分からない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

突然のペットの死は悲しく、何からすればいいのか冷静に判断できないこともあります。しかし、愛するペットを丁寧に弔うには、ご遺体への適切な処置や火葬業者の選択が必要不可欠です。

本記事では、突然の死にも対応できるように、熱帯魚が亡くなったらするべきことや火葬方法、供養方法について徹底解説します。最後まで悔いなくペットの熱帯魚のお世話するためにも、本記事を参考にしていただければ幸いです。

熱帯魚を火葬する前にすること

熱帯魚が亡くなったらすべきこと

熱帯魚が亡くなった際は悲しみに暮れる前に、してあげるべきことがいくつかあります。万が一に備えるためにも、以下の手順で対応してあげましょう。

魚が浮いているか沈んでいるか確認する

熱帯魚が亡くなると、沈むか浮くかの状態になります。

熱帯魚が亡くなると体内にガスが溜まり、浮袋が調整できなくなるため、すぐに身体が浮かびません。

しかし、餓死や老衰が原因の死の場合は、ガスが溜まりづらくご遺体が沈みます。熱帯魚の動きがない場合は、生死を確認するために触れてみましょう。

水槽の中からご遺体を出す

熱帯魚の死が確認できたら、水槽からご遺体を出しましょう。熱帯魚の死因が病気や感染症の場合、水槽で一緒に飼っている魚に感染する恐れがあります。

また、魚のご遺体を他の魚により食べられてしまう場合もあるため、網で迅速に取り上げてあげましょう。

また、ご遺体を取り出す際は、他の熱帯魚に異変がないかどうかもあわせて確認してください。

ご遺体を安置する

水槽からご遺体を取り出したら、ご遺体を安置してあげましょう。熱帯魚は通常、水中で過ごす生物のため、水がないと干からびてしまいます。

ご遺体が干からびてしまわないように、水分を含ませたタオルで包んであげましょう。

包んであげたら、箱に入れてご遺体の腐敗を防ぐために冷却します。いい大きさの保冷剤やドライアイスが用意できない場合は、冷蔵庫で保管しても問題ありません。

水槽のメンテナンスを行う

熱帯魚が亡くなったら、水槽の手入れを行います。一緒に飼育している他の熱帯魚への感染防止のためです。1匹しか飼育していない場合は片付けるのみで問題ないですが、他の熱帯魚も同じ水槽で飼育している場合は新しい環境を整えてください。

まずは新しい水槽を準備します。ポンプやヒーターなど、全て1度洗浄してから使用します。熱帯魚を別の水槽に移す際には熱帯魚にストレスがかかるため、水を合わせて様子を見ながら移してください。

すでに病気が移っている場合や、感染力の強い病気の場合は薬浴が必要です。生き残った熱帯魚の様子や熱帯魚の死因に合わせて、他の熱帯魚に悪影響がないように対策しましょう。

熱帯魚はそもそも火葬できる?

ペットの熱帯魚が亡くなった時、火葬できるのかわからない方も多いですよね。結論から申し上げると、熱帯魚の火葬は「可能」です。

近年は熱帯魚をはじめとする魚の葬儀の需要が高まり、ペット火葬業者やペット霊園、自治体でも熱帯魚の火葬を引き受けてもらえます。火葬は人間と同じ弔い方になるため、家族として一緒に過ごしてきた熱帯魚を丁寧に供養できる方法として人気です。

「大切なペットの熱帯魚と丁寧にお別れしたい」と思っている方は、ぜひ熱帯魚を火葬で送り出すことを検討してください。

熱帯魚の火葬プラン

熱帯魚の火葬は聞き馴染みがないため、火葬の内容についてもあまり知らない方も多いでしょう。熱帯魚の火葬プランにも種類がたくさんあります。

火葬について考える時は、あらかじめプランの内容や詳細は把握しておくべきです。以下では一般的な熱帯魚の火葬プランについて3つご紹介します。

個別立会い火葬

個別立会い火葬は、熱帯魚の火葬やお骨上げまで家族で立ち会って見送ってあげられるプランです。

プランにより、火葬前に今までの思い出や感謝を伝えられる時間が設けられているため、心と頭の整理をして気持ちを落ち着かせてお別れできます。

COCOペットでの個別立会い火葬の料金相場は、1kg未満が18,700円、2kg未満23,100円です。

一任個別火葬

一任個別火葬は、ペットのお迎えから火葬、お骨上げまでペット火葬業者にお任せするプランです。

ペットが火葬されるところは見たくないけれどしっかり火葬してあげたい、忙しくてなかなか時間が取れない方に一任個別火葬が向いています。COCOペットでの一任個別火葬の料金相場は、1kg未満が16,500円、2kg未満20,900円です。

合同火葬

合同火葬プランは、他のペットと一緒に火葬してあげるプランです。他のペットと火葬するとご遺骨のお骨上げはできません。

天国でもペットが友だちと楽しく過ごせるようにしてあげたいという想いから、合同火葬を選ぶ方は多くいます。

COCOペットで合同火葬を行う場合の料金相場は、1kg未満6,600円、2kg未満14,300円です。

熱帯魚の火葬ができる業者

熱帯魚の火葬ができる業者

前述した通り、熱帯魚のご遺体は火葬できます。しかしどれだけ小さな熱帯魚でも、自分で火葬することは禁止です。ペットのご遺体は「一般廃棄物」として分類され、自宅で一般廃棄物を燃やすことは法律違反になります。

熱帯魚を火葬したい場合は、必ず業者に依頼するようにしましょう。熱帯魚の火葬を行っている業者は大きく以下の3つです。それぞれの特徴を把握した上で業者を選択してください。

自治体による火葬

お住まいの自治体でも、熱帯魚の火葬が可能です。自治体では、安い費用で火葬できる点がメリットです。

自治体によっては無料で承っています。火葬方法は自治体ごとに異なりますが、ほとんどの場合は他の動物との合同火葬か一般ごみとまとめて焼却処分です。ご返骨はないため、お骨を用いた供養もできません。

また自治体では、ペットのご遺体を法律に基づいて「一般廃棄物」として扱うため、供養とは言えないでしょう。熱帯魚のご遺体が一般廃棄物になることに抵抗のある方や、ご遺骨を丁寧に供養したい方は、別の業者に依頼してください。

ペット火葬業者による火葬

熱帯魚を含む魚の火葬は、ペット火葬業者に依頼できます。多くは移動火葬車にて火葬を執り行います。ご自宅まで業者が訪問し、家の駐車場や近くで火葬を執り行う内容です。火葬会場までの移動が不要であるため、忙しい方にもおすすめです。

ペット火葬業者に依頼するメリットとして、火葬のプランやオプション、火葬の日時などの融通が効く点が挙げられます。飼い主様のご希望やご予算に合わせて火葬内容や業者を選択できます。

費用としては丁寧な火葬を行う分割高になりやすいです。事前にプランごとや複数の業者で相見積もりをとって、納得できるものを選択しましょう。

ペット霊園に依頼する

ペット霊園でも、熱帯魚の火葬を依頼できます。ペット霊園とは、動物愛護の理念によって設立されたペット専用の墓地です。霊園にご遺体を運び、中にある火葬炉にて火葬を執り行います。

ペット霊園では火葬から納骨まで全て行えるため、供養まで依頼したい方やお墓を建てたい飼い主様におすすめの依頼先です。

ペット霊園によって葬儀や供養のサービスが異なるため、ご希望に沿ったサービスがあるか、事前に確認しましょう。また定期的にお墓参りをしたい場合は、アクセスの良さも重視して場所を選択することをおすすめします。

熱帯魚の火葬はお骨を残して丁寧に供養できる

熱帯魚の火葬はお骨を残して丁寧に供養できる

熱帯魚の大きさにより異なりますが、基本的にお骨を残せます。小さい熱帯魚の場合、少ししかお骨が残らない場合もあります。

しかし、個別火葬であれば残ったお骨を骨壷に納められ、供養してあげることも可能です。小さすぎるとお骨が残らないこともあるため、事前にペット火葬業者に確認しておきましょう。

以下では熱帯魚のお骨の供養方法についてご紹介します。

自宅供養

ご自宅に仏壇を建てて、熱帯魚のお骨を供養できます。好きな時にいつでも手を合わせられるため、人気の供養方法です。

お仏壇も安価に手に入るため、丁寧かつ費用のかからない供養方法と言えます。しかし常にペットの熱帯魚の面影を感じるため、ペットロスを引き起こす要因になりやすいです。心配な方は四十九日を目安に自宅供養をやめましょう。

アクセサリーとして毎日身につける

ご遺骨だけを取り出してアクセサリーとして残すこともできます。カプセルにご遺骨を入れて、ネックレスやキーホルダーとして毎日身につけることで、愛する熱帯魚を毎日身近に感じられるでしょう。

色や形状の種類も豊富で、飼い主様の好みのデザインを選択できます。オンラインショップ&COCOではメモリアルグッズも数多く取り揃えております。ぜひ1度ご覧ください。

自然散骨

ご遺骨を粉骨したものを自然に還す供養方法もあります。海や私有地の森などにお骨を撒く方法です。お墓や納骨堂などと異なり維持費がかからない上に丁寧な供養方法であるため、近年人気を集めています。

熱帯魚を大海原に還すことで、いつまでも楽しそうに水中を泳いでいる姿が思い浮かびますよね。自然散骨する場合は勝手に行うのではなく、必ず業者に依頼して行うようにしましょう。

熱帯魚の火葬以外の供養方法は?

熱帯魚の火葬以外の供養方法は?

熱帯魚の火葬が難しい、火葬する時間がない方は、他にもいくつか方法があります。火葬以外の供養方法をお考えの方は、以下を参考にしてください。

土葬する

自宅に庭がある方は、亡くなった熱帯魚をそのまま土葬可能です。しかし、土葬にはリスクがあり、感染症や臭いトラブル、害獣に掘り起こされる可能性が考えられます。

ご近所トラブルにも発展しかねないため、私有地の土葬でも場所を考えて土葬する必要があります。行う際には以下の点に注意しましょう。

  • 穴は1〜2メートルと深めに掘る
  • ご遺体の周りに石灰を入れて防臭する
  • 近隣の方から見えない場所に埋葬する
  • 常に異常に気がつくよう飼い主様からは見えやすい場所に埋葬する

また、ペットをお骨にしてから土葬する場合のほうが腐敗臭のリスクや近隣トラブルは軽減されるため、お骨にしてからの土葬がおすすめです。

プランター葬をする

プランター葬は、プランターに土と一緒にお骨やご遺体を埋める方法です。私有地がなくてもできる供養方法のため、プランター葬を選ぶ方も多い傾向にあります。

ペットのご遺体をそのまま埋めてあげられますが、そのまま埋葬するとお骨になるまで時間がかかります。そのため、プランター葬もお骨にしてからの埋葬がおすすめです。

一般ごみとして出す

熱帯魚は、一般ごみとして出すことも可能です。一般ごみとして廃棄する際は、お住まいの地域のルールを確認しておきましょう。

一般ごみとして出す場合は、人目につかないように新聞紙に包んでから廃棄するといいでしょう。

しかし、大切なペットを火葬する方法としては向いていない方法のため、しっかり火葬してあげたい方は、ペット火葬業者に依頼することをおすすめします。

剥製にする

熱帯魚をそばにおいておきたい方は、専門の業者に依頼して剥製にするのも一つの手段です。

大切なペットを剥製にすると机に飾り、側にいてあげることができます。火葬でのペットとのお別れがつらい方には剥製がおすすめです。

熱帯魚を火葬して悔いなくお別れしよう

本記事では、熱帯魚の火葬方法と料金相場、供養方法について紹介しました。熱帯魚が亡くなった際の弔い方に悩む方は多くいらっしゃいますが、火葬で丁寧にお別れすることもできます。

さらに熱帯魚は小さすぎる魚でない限り、基本的に火葬でご遺骨を残せます。ご遺骨を使った丁寧の供養まで行えるため、愛するペットを悔いなく弔えるでしょう。

また、ご遺骨が小さくてもそのまま供養してあげられるため、最後までしっかりお世話してあげたい方には火葬がおすすめです。

COCOペットでは、生前の終活や熱帯魚が亡くなった際の火葬プランのご相談に対応しています。24時間365日いつでも対応しているため、気軽にご相談ください。

ペットの葬儀や供養、終活についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひCOCOペットにご相談ください。生前のお見積り、ご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。