「ペットのトカゲが死んでしまった」「死んだトカゲはどのように対応すればいいのかわからない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トカゲが亡くなってしまった場合、正しく安置して火葬し、供養してあげることが大切です。

本記事では、死んだトカゲの安置方法や火葬方法、供養方法について徹底解説します。

亡くなったトカゲをどうすればいいか事前に理解しておきたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

トカゲが死んだ場合の処置方法

トカゲが死んだ場合の処置方法

トカゲが亡くなった際は、適切な方法で安置してあげることが大切です。トカゲを正しく安置するために、以下の手順で対応してあげましょう。

身体を清潔にしてあげる

トカゲが亡くなったら、まず身体を清潔にしてあげましょう。

動物が亡くなると鼻や口、肛門から体液が漏れるため、身体の汚れをガーゼやタオルで拭き取ります。きれいに火葬してあげられるように、体勢を整えてきれいにしてあげてください。

正しい方法で安置する

トカゲのご遺体を安置する際は、トカゲの体に合う箱やタッパーを用意します。トカゲを箱に安置する際は、保冷剤や氷を一緒に入れてご遺体の腐敗を防ぎます。

ご遺体に直接保冷剤をあてると水滴がついて、水滴がついた箇所から腐敗が進む可能性があります。

そのため、冷却の際は必ずタオルやガーゼに包んで、ご遺体を冷やしましょう。

ドライアイス

ドライアイスによるご遺体の冷却は、高い保冷効果が期待できます。

ご遺体へのドライアイスの当て方により、冷凍焼けや結露で霜が付く場合があります。また、炭酸ガスにより酸欠事故に繋がる場合もあるため、取り扱いには要注意です。

ドライアイスを正しく取り扱えば、1週間ほどご遺体を安置できます。

氷でのご遺体の冷却は、ドライアイス同様、高い保冷効果があります。しかし、氷は夏場や室温により溶けやすく、水がでてくるため、ご遺体が濡れてしまうかもしれません。氷でご遺体を冷却する際は、頻繁に交換して、ご遺体が濡れないように対策しましょう。

保冷剤

保冷剤によるご遺体の冷却は、保冷剤によるご遺体の冷却は、繰り返し使用できることが特徴です。

保冷剤は入手しやすくドライアイスなどが手に入らない場合でも、応急処置として利用できます。

しかし、保冷力は低く、常に交換しなければご遺体の腐敗を防ぐことは難しいかもしれません。

死んだトカゲの火葬方法

死んだトカゲの火葬方法

死んだトカゲを火葬する方法は、主に4種類あります。飼い主様のご都合やペットの気持ちに合わせて、適切な方法を選びましょう。

ペット火葬業者に依頼する

トカゲが亡くなった際は、ペット火葬業者に依頼しましょう。

ペット火葬業者は、飼い主様のご要望に合わせて最適な火葬プランを提案してくれます。ペット火葬業者で提案されるプランは以下のとおりです。

合同火葬

「合同火葬」は、ほかのペットと一緒に火葬する方法です。

他のペットと火葬するため、ご遺骨のお骨上げが行われず、飼い主様にご返骨されることはありません。火葬後は、合同墓地に埋葬されます。

少しでもコストを抑えて火葬したい方や、天国で寂しい想いをしないように火葬してあげたいとお考えの方に「合同火葬」がおすすめです。

一任個別火葬

「一任個別火葬」は、火葬業者に火葬からお骨上げまですべて一任する方法です。

火葬後のお骨上げはスタッフにより行われ、ご遺骨は飼い主様のもとに返されます。火葬の様子を家族で見守ってあげられないため、要注意です。

ペットが火葬される様子は見たくない方や仕事が忙しい方に「一任個別火葬」がおすすめです。

個別立会い火葬

「個別立会い火葬」は、家族が見守るなか火葬が行われるプランです。

火葬業者のプランにより、火葬前にお別れする時間があるため、最後まで感謝を伝えてお別れできます。お骨上げを飼い主様自身で行いたい方は「個別立会い火葬」を選択しましょう。

自治体に依頼する

ペット火葬は、自治体でも依頼できます。

自治体で行われるペット火葬は合同火葬であることが多く、さらに「一般廃棄物」として高温で焼却されてお骨が残らないこともあります。

また、自治体によりペットの火葬自体を受け付けていない場合もあるため、事前にお住まいの地域に確認しておきましょう。

一般ごみとして出す

一般ごみとして出すことは、法律上問題ありません。

完全に凍らせる、または消臭剤と一緒に入れ、トカゲの姿が見えないように新聞紙やタオルに包んでビニール袋に入れて廃棄します。

しかし、一般ごみとして出すことはペットにとっても可哀想な方法であり、ご近所トラブルにも繋がる恐れがあるため、おすすめできる方法ではありません。

剥製や標本にする

専門店に依頼してトカゲを剥製にできます。剥製にすると机に飾ってあげることもでき、生前と同じ状態でそばにいられます。

標本は、生きていた頃の姿を長く保存できるというメリットがあります。しかし、標本作成は専門的な技術や知識が必要です。

比較的簡単に作成できるのは、エタノールを使用した液浸標本です。液浸標本は、標本をエタノールに浸すことで、形や色を長期間保存できます。しかし、容器のサイズに限りがあるため、液浸標本にできるのは、ほとんど小型種のみとなります。

死んだトカゲにかかる火葬費用

死んだトカゲにかかる火葬費用

トカゲにかかる火葬費用は、約6,000〜51,000円です。プランにより金額がことなるため、費用と自分たちの希望を考慮してプランを決定しましょう。

下記の表はCOCOペットの料金表です。トカゲは種類にもよりますが、極小動物から小動物の値段で火葬ができるでしょう。

合同火葬一任個別火葬立会い
個別火葬
お花で送る
ペット火葬
極小動物
おおむね10cm未満
6,000円15,000円17,000円47,000円
小動物
(2kg未満)
13,000円19,000円21,000円51,000円
うさぎ
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬A
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬B
(5〜10kgまで)
20,000円27,000円29,000円59,000円
小型犬・中型犬
(10〜15kg)
26,000円32,000円34,000円64,000円
中型犬・大型犬
(15〜20kg)
31,000円38,000円40,000円70,000円
大型犬
(20〜25kg)
37,000円43,000円45,000円75,000円
特大犬A
(25〜30kgまで)
43,000円50,000円52,000円82,000円
特大犬B
(30〜35kgまで)
50,000円56,000円59,000円89,000円
特大犬C
(35〜40kgまで)
57,000円63,000円65,000円95,000円

死んだトカゲの供養方法

死んだトカゲの供養方法

トカゲを火葬してあげたら、供養してあげましょう。

供養方法はいくつかあるため、飼い主様に合った方法を探すことが重要です。トカゲの供養方法は以下のとおりです。

霊園や納骨堂で供養する

ペット霊園の墓地や納骨堂で、トカゲのご遺骨を供養してもらえます。

ペット霊園で火葬したら供養まで一貫して行える上に、掃除や管理もスタッフにより行われます。そのため、自宅でご遺骨の管理が難しい場合におすすめです。

しかし、ペット霊園での供養は年間の管理費がかかるため、事前にペット霊園に管理費を確認しておきましょう。

自宅の庭に埋葬する

トカゲのご遺骨を自宅の庭に埋葬する方法も人気の供養方法です。自宅の庭が私有地でない場合は法律違反になるため、注意しましょう。

ご遺体をそのまま埋葬すると、匂いによるご近所トラブルに発展したり、害獣により掘り起こされたり、リスクがあります。

しかし、お骨にしてから埋葬すると、自然に還りやすくなりリスクも最小限に抑えられます。いつでも手を合わせてあげられるため、おすすめの方法の一つです。

散骨する

散骨は、ご遺骨を粉状にして森や海に撒く方法です。散骨すると自然に還りやすいですが、散骨できない場所もあるため事前に確認しておきましょう。

一度散骨してしまえば火葬後の供養は必要ありません。ご遺骨を管理する後継者がいない場合におすすめです。

まだトカゲから離れたくないとお考えの飼い主様は、一度お骨を粉状にすると元の状態には戻せないため、一部を分骨して手元に置いておきましょう。

手元供養

手元供養は、自宅で骨壷を管理する方法です。

ペット用の仏壇を購入すると人間と同様に、手を合わせて供養してあげられます。また、ご遺骨を保管できるペンダントにより、ペットをよりそばに感じられるでしょう。

ペットの近くにいてあげたい方は、手元供養がおすすめです。

死んだトカゲを適切に火葬してくれる業者の選び方

死んだトカゲを適切に火葬してくれる業者の選び方

小さい動物は火葬によりお骨が黒くなったり、焼けこげてしまったりする場合があります。そのため、トカゲの火葬経験がある業者を選ぶと良いでしょう。以下では、トカゲの火葬を適切にしてくれる業者の選び方について解説します。

トカゲや他の小動物の火葬実績があるか

トカゲや他の小動物の火葬実績がある業者は、体格に合わせた火葬方法を熟知しています。そのため、火葬実績の豊富な業者を選択しましょう。

また、火葬の際には、温度や時間を調整するなどの配慮が必要なため、実績のある業者に依頼することをおすすめします。

業者スタッフが丁寧に対応してくれるか

トカゲの死は、飼い主様にとって大きな悲しみです。葬儀や火葬のプランなど、耳に入らない場合もあります。そのため、業者スタッフが丁寧に対応してくれるかどうかも、重要なポイントです。

トカゲの死に対して電話やメールでの対応が丁寧かどうかを確認することが大切です。また、火葬当日の対応もしっかりしてくれるかどうかを確認しましょう。

周りからの評判が良いか

インターネットや口コミなど、周りからの評判を確認することも大切です。良い評判が多い業者は、安心して依頼できます。

口コミサイトが見つからない場合は、SNSなどの感想を参考にするのもよいでしょう。XやInstagramで、調べたい業者の名前を検索すると、利用された方の感想が知れます。

トカゲが死んだ後、残ったゲージはどうする?

トカゲが死んだ後、残ったゲージはどうする?

トカゲが亡くなった後、飼育ケースの処理に困る方もいらっしゃるかもしれません。中には、生きていた時のトカゲを忘れたくないため、そのままの状態にしておきたいと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、残った飼育ケースはなるべくすぐ掃除した方が良いと考えられています。以下では、リセットする理由について説明します。

衛生面を考えてリセットする

爬虫類が亡くなったしまった場合、衛生面を考えて、正しい方法で清潔にしましょう。雑菌や病原菌、カビが繁殖してしまうと、次に使用できなくなります。また、飼育ケースが置いてある部屋にも菌が繁殖する恐れがあるため、早急に掃除しましょう。

清掃方法としては、殺菌や熱湯消毒があります。乾かす際は乾拭きしてから日光消毒すると良いでしょう。

飼育ケースを掃除しながら、トカゲとの思い出を振り返ってあげてください。後のペットロスを防ぐことにつながります。掃除した後は、飼い主様も手洗いをよく行ってください。

次にお迎えする子のためにとっておく

次にお迎えする子がいるかもしれないため、飼育ケースは残しておきましょう。飼育ケースは日光消毒が完了していれば、湿度が低い場所に置いておくことをおすすめします。雑菌の繁殖が防げるでしょう。

死んだトカゲを適切な方法で供養してあげよう

本記事では、死んだトカゲの処置方法や火葬・供養方法について解説しました。

一緒に過ごしたペットを最後まで見送るためにも、飼い主様が納得いく火葬方法と供養方法を行ってあげましょう。

COCOペットでは、亡くなったトカゲの火葬プランもご用意しています。合同火葬・一任個別火葬・個別立会い火葬の中から適切なプランをご提案します。