「うさぎのご遺体は土葬しても良いのかわからない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

近年は火葬の方が一般的で、土葬をする方は減っています。うさぎを土葬することも可能ですが、近隣トラブルや法令トラブルの原因になりかねません。

予め土葬が出来る条件や注意事項を把握しておくべきです。本記事では土葬の手順やトラブル対策について解説します。土葬を検討されている方はぜひ参考ください。

うさぎのご遺体を土葬できる3つの条件

うさぎのご遺体を土葬できる3つの条件

うさぎが亡くなった時、一昔前まではご遺体を土葬するのが一般的でした。しかし近年土葬をする方は減っています。土葬が原因のトラブルが頻発しているからです。

土葬をされる方はトラブルの原因や注意事項を把握した上で行いましょう。

処理法や法令に違反していないか

土葬をする場所には注意が必要です。私有地以外に埋葬することは法令違反になります。

うさぎと一緒に遊んだ公園など、思い出の場所に土葬したいと考える方がいらっしゃいます。しかし公園は国や自治体が管理している土地であり、埋葬は禁止です。

また、河川や湖でも埋葬できません。これは、刑法第142条に抵触するためです。違反すると6ヶ月以下の懲役又は10万円以下の罰金になります。

土葬は家の庭や私有地にて行い、法令に違反していないか注意しましょう。

周囲への配慮ができているか

土葬による近隣トラブルの主な要因は「悪臭や害虫」です。土の中でご遺体が腐敗することで強い腐敗臭や大量の虫が発生し、近隣の方とのトラブルに発展します。土葬をする時は周囲の方への配慮が必要不可欠です。

隣の家との距離が近い場合は臭いや虫が流れて行きやすいため、土葬は控えるべきです。また日当たりや水はけの悪い場所ではご遺体の分解が遅くなります。埋葬場所も慎重に選びましょう。

ご遺体の下に防臭効果のある木炭や腐敗しやすいダンボールを入れるのも良い配慮です。

土葬トラブルはご家族やペットだけの問題ではありません。必ず周囲の方に配慮して、迷惑がかかりそうであれば他の弔い方を考えましょう。

定期的な確認ができるか

定期的な確認が出来る、目の届きやすい場所に土葬します。害虫や野生動物が寄ってきていないかこまめな確認が必要です。

腐敗したご遺体には害虫が集まります。またご遺体を掘り返す野生動物も寄ってくるため、できるだけ目の届きやすい場所に埋葬すると何かあったときに気が付きやすいです。

放っておくと近隣トラブルやご遺体への悪影響が生じます。すぐに対処できるよう定期的に土葬した場所を確認しましょう。

うさぎを土葬する3つの注意点

うさぎの土葬は前述した通りトラブルが起こりやすいため、事前の対策が必要です。対策を怠ると腐敗臭や害虫など、近隣の方からのクレームに繋がります。

ここではうさぎの土葬時に気をつける注意点を3つご紹介します。

穴は1~2mほどの深さにする

ご遺体を埋める穴は1〜2 mほどまで深く掘ります。深く掘ることで地上に腐敗臭が出るのを防ぐためです。

ご遺体は腐敗が始まると悪臭を放ちます。この悪臭には虫が集まり、嗅ぎ付けた野生動物も寄ってきます。野生動物はご遺体を掘り起こすため、臭いが出ないよう深く掘りましょう。

穴を人力で掘るのは非常に労力がかかりますが、ご遺体やご近所の方のためにも注意するべき点です。

ご遺体を包むものは腐食しやすいものにする

ご遺体は腐食しやすい素材のもので包むと良いです。包み自体もご遺体も土に還りやすくなります。

化学素材のビニール袋やポリエステル素材のタオルなどを使用すると、包みが分解されずにそのまま残ってしまいます。また包みが残ると中に湿度が封じ込められご遺体の分解にも悪影響です。天然素材のものであれば早く分解されます。

綿やシルクなど100%自然素材のものにご遺体を包んで土葬しましょう。

目印となるものを土の上に置く

埋めた場所には目印となるものを置きましょう。引越しなどに伴って掘り起こしが必要な時にわかりやすいためです。

家の庭を含む私有地にて土葬をすること自体は問題ありませんが、引越し時にはご遺体も移動させる必要があります。うさぎのご遺体は完全に分解されるのに数年から数十年かかるため、残っている場合に掘り起こせるような目印が必要です。

大きめの石の設置や草木を植えるのも良いですね。常に埋めた場所はわかるようにしておきましょう。

うさぎを土葬する際に必要なもの

うさぎを土葬する際に必要なもの

うさぎの土葬に必要なものは以下の5つです。

  • 土を掘るスコップ
  • 埋める木炭やダンボール
  • 天然素材100%の布
  • 目印となる石や木

土は1〜2 mほどまで深く掘るため、掘りやすい道具を用意しましょう。ご遺体の下に敷く防臭効果のある木炭や、ご遺体を包む天然素材の布があるとトラブルなく土葬ができます。埋めた場所がすぐにわかるように目印となるものも必要です。

どれもホームセンターなどで入手できます。忘れずに調達しましょう。

うさぎを土葬する手順

土葬の際の注意点を考慮した上で、うさぎの土葬手順について説明します。

  1. 私有地に穴を1~2 m掘る
  2. 穴の底にダンボールなど腐食しやすいものを敷く
  3. ご遺体を自然素材100%の布で包む
  4. 包みごとご遺体をダンボールの上に置く
  5. 防臭効果のある木炭や石灰を入れる
  6. 穴を埋める
  7. 目印となる大きな石や草木を設置する。

埋葬には多くの注意点が伴います。この手順を守ることでトラブルの原因を取り除き、周囲の方にも迷惑をかけずに土葬が可能です。

うさぎを土葬せずに火葬するならCOCOペットにご相談を

今回は、うさぎの土葬について解説しました。

うさぎの土葬は可能ですが、周囲への配慮や注意事項が多いため、近年では火葬の方が一般的です。どうしても土葬を希望する方は細心の注意を払って行いましょう。

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