近年はうさぎも犬や猫と同様に、火葬するのが一般的です。しかし、うさぎに関する火葬の情報は少なく「何をすれば良いかわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、うさぎの火葬についての流れや費用相場について解説します。もしもの時のために知っておいて損はありません。ぜひ参考にしてください。

うさぎを火葬する前にするべきこと

大切なペットであるうさぎが亡くなったら、喪失感でいっぱいになるでしょう。火葬する前にすることを知っておくだけで、いざという時に心を落ち着けられるかもしれません。

以下で、火葬前にするべきことについて説明します。

うさぎの生死を確認する

まず、うさぎの生死を確認しましょう。うさぎは稀に仰向けで寝るため、死亡の判断が困難です。仰向けに寝て硬直している場合でも、身を守るために本能的な行動をしているかもしれません。

そのため、生死を確認する方法は以下の3つです。

  • うさぎの胸に手を添えて心拍を確認
  • 呼びかけに反応があるかを確認
  • 目に光を当てたとき瞳孔に動きがあるかを確認

いずれも反応が無ければ、亡くなっている可能性が高いです。また、亡くなる前兆として、必ずではありませんが、死ぬときに暴れることがあります。

ご遺体を整える

時間経過とともにご遺体の死後硬直が始まります。うさぎは、死後二時間ほどで身体が硬直してきます。手足が伸びていたら折り曲げ、目が開いていれば手を添えてそっと閉じてください。

また、ご遺体から体液や排泄物が出てくる可能性があります。段ボールや小さい箱にペット用の吸水シートを敷いてください。もしご遺体が汚れてしまった場合は、綺麗に拭いて火葬する準備をしましょう。

腐敗が進まないように保冷剤やドライアイスで体を冷やし、直射日光を避け、涼しい場所にご遺体を安置して完了です。

うさぎを火葬する7ステップ

うさぎを火葬する7ステップ

うさぎが亡くなったらご遺体を火葬します。火葬業者に依頼するのが一般的ですが、業者やプランがたくさんあるため亡くなってから選び始めると大変です。事前に火葬の流れを把握することでスムーズに手配できます。

依頼・打ち合わせ

まず火葬業者に電話や問い合わせフォームから連絡をとります。

愛するうさぎを亡くした直後で不安でいっぱいだと思いますが、業者の方はプロフェッショナルです。相談や質問なども気兼ねなく聞けます。

動物葬祭ディレクターが在籍している業者は知識が豊富なだけでなく、ペットロスの心情への理解も深いです。また24時間365日対応している業者もあるためいつでも頼れます。

不安を解消した上で、最も希望に沿った業者を選びましょう。

スタッフとの打ち合わせ

業者を決めたらスタッフとの打ち合わせです。プランごとの内容や料金の説明を聞いて選定しましょう。

プランによりどこまで立ち会えるのか、ご遺骨は返ってくるのかなど内容は大きく異なります。希望に添った火葬が行えるよう、ご家族とスタッフとで念入りに打ち合わせをしましょう。

また、業者ごとに対応エリアが異なるため、忘れずに確認してください。

お花のお届け・ご納棺

うさぎのご遺体を棺にご納棺します。またプランにより一緒に入れるお花がご自宅に届きます。

ご納棺とはご棺にご遺体と副葬品を入れて、あの世への旅立ちに向けた支度をすることです。ご棺の中にはお花や手紙の他にも、愛用していたおもちゃやおやつも一緒に入れられます。

COCOペットでは、お花と一緒にペットを火葬できる「お花で送るペット火葬プラン」をご用意しております。愛するうさぎを華やかにお見送りするプランとして人気です。

ご葬儀までの間

火葬までの間、ご自宅でゆっくりとお別れの時間を過ごしてください。うさぎと一緒に過ごしたリビングやお庭でくつろいだり、思い出を振り返ったり、お好きなように過ごせます。

安置したご遺体の周りには好物のおやつやおもちゃを並べましょう。火葬の時まではご家族が側にいて、たくさん話しかけてあげるときっと喜びます。

最後のお別れまで、悔いが残らないように大切に過ごすことが大事です。

火葬

火葬プランは業者によりいくつか存在します。しかし、一般的には下記の種類に分類されます。各プランについて把握しておき、いざという時に希望に沿った火葬を選択しましょう。

合同火葬

合同火葬は、火葬業者がご遺体をお迎えに来て、他の動物たちと一緒に火葬し、合祀墓などに納骨します。飼い主様は費用を安く抑えられ、供養先を決める手間もかかりません。しかし、ご遺骨が返却されないため、お別れの時間が短いというデメリットもあります。

合同火葬を選択した場合、お迎えまでの時間が本当に最後のひと時となります。そのため、事前にゆっくりとペットとお別れをしておきましょう。

個別一任火葬

火葬業者がご遺体をお迎えに来るまでの過程は合同火葬と変わりありませんが、個別一任火葬では、うさぎを個別で火葬するため、ご遺骨が返却されます。そのため、火葬後の供養もきちんと行いたいと思う飼い主様におすすめのプランです。

個別立会い火葬

火葬の様子を見て、ご遺骨の返却もしてほしいとお考えの飼い主様もいらっしゃるでしょう。個別立会い火葬は、飼い主様がうさぎを葬儀場に直接連れて行き、葬儀から火葬まで見守れるプランです。

費用はかかりますが、火葬までの時間をより長くうさぎと過ごせます。

訪問火葬

飼い主様のご自宅まで業者が訪問して、火葬を行います。通常の火葬プランは飼い主様か火葬業者がペットのご遺体を火葬場に運びますが、訪問ペット火葬では、その手間がかかりません。

そのため、高齢者や身体が不自由な方がご家族にいる場合、おすすめの方法です。また、夜間に営業している業者も多いため、日中に時間がとれない飼い主様にも適しているでしょう。

訪問ペット火葬では、火葬の場所を飼い主様に選んでいただけます。ペットとの思い出の場所で最後のお別れが可能です。近隣でペットの火葬を行なっていると不快に思う方もいらっしゃるため、ご近所にはあらかじめ許可をとっておきましょう。

ご収骨・ご返骨

火葬プランにより、ご収骨や返骨が可能です。

小さなうさぎはご遺骨が残らないのではと心配される方が多くいらっしゃいますが、うさぎの火葬に対応している火葬業者に依頼すれば綺麗に残せます。

返ってきたお骨は、骨壷に入れて自宅供養や納骨するなど、取り扱いは人それぞれです。

ご供養

うさぎのご供養として代表的な例は、以下の4つです。

  • 自宅供養
  • 納骨堂に納める
  • 自然散骨する
  • ペンダントなどメモリアルグッズを作る

ご供養に正解はございません。ご家族のご意向に合わせて選びましょう。一部をカプセルに入れてペンダントなどにして身につけ、残りは納めるという複合的なご供養をされる方も多くいらっしゃいます。

肌身離さず、ずっとうさぎと一緒にいたいという方におすすめの供養方法です。

うさぎの火葬場所

うさぎを火葬できる場所は霊園や移動火葬車だけではありません。市町村の地方自治体でもペットの火葬を承っています。

民間と自治体では火葬の内容や料金に大きな差があります。特徴を理解した上で火葬場所を選びましょう。

民間の火葬場

うさぎの火葬場所としてまず思い浮かぶのは、民間の火葬業者でしょう。民間企業の執り行う火葬の例として、以下が挙げられます。

  • 移動火葬車による火葬
  • ペット霊園にて火葬

丁重に弔える分、費用は高額になります。またほとんどの業者が土日や深夜早朝も対応しているため、日取りやサポート体制を重視する方は民間企業による火葬が安心です。

自治体の火葬場

自治体でもペットの火葬を行っているのは非常に意外と思う方も多いでしょう。費用を抑えて火葬できますが、いくつか注意が必要です。

まず自治体での火葬は供養ではありません。大切なペットであっても、扱いとしては一般廃棄物に含まれるためです。焼却処理した後に埋め立てられる場合がほとんどです。

同様の理由からほとんどの自治体でご遺骨は返却されません。事前に自治体に確認し、内容に納得した上で依頼するようにしましょう。

うさぎの火葬後の供養方法

うさぎを火葬した後の供養方法については意見が分かれます。人間と同様に丁寧にお墓を作って埋葬する場合もあれば、自然に還すやり方もありますが、どれも間違いではありません。ご遺体の埋葬方法については事前にご家族で意見を擦り合わせておきましょう。

以下では、供養方法についてご紹介します。

うさぎのご遺骨を自分の庭に埋葬する

うさぎのご遺骨を自分の庭に埋葬する方もいらっしゃいます。

私有地に埋葬することは一昔前までは一般的でした。しかし、近年トラブルが頻繁に発生しています。事前にトラブルの原因やデメリットを把握しておきましょう。

  • 法律違反となるため、私有地以外には埋められない
  • ご遺骨を埋めることが近隣トラブルの原因になり得る
  • 野生動物に掘り返される可能性

近くにご遺骨が埋まっていると考えると、嫌がる近隣の方もいらっしゃいます。ご遺体が野生動物に掘り返される可能性があるため、1メートル以上の穴を掘って埋葬しましょう。ご遺体を入れたら、多めに土をかぶせてください。

常にご自分が目をかけられる場所に埋葬することがおすすめです。

ペット霊園やお寺に納骨する

お寺やペット霊園では、ペットの名前や日付などを刻んだ墓石を立てたり、お花やお供え物を供えたりできます。

しかし、個別に埋葬する場合は、他のペットと一緒に埋葬するよりも費用が高くなります。個別に埋葬する区画の確保や、墓石の費用などがかかるためです。納骨堂に納骨する方法は、墓石の費用はかからず、費用を抑えられます。

海や川へ散骨する

散骨は、火葬後に粉末化したご遺骨を海や川に撒くことで供養する方法です。うさぎを自然の中へ還してあげられますし、お墓がいらないため、後の管理者がいない飼い主様にもおすすめです。

しかし、人が大勢来る海や川に散骨することは、不快感を招くため、人目を気にして散骨を行いましょう。

うさぎの火葬にかかる費用相場は16,000~55,000円

うさぎの火葬にかかる費用相場は15,000~60,000円

うさぎの火葬費用の相場は16,000から55,000円です。幅があるのはプランごとに費用が異なるためです。

火葬にはどうしても費用がかかります。不安な方は予め予算を確保しておきましょう。下記の表はCOCOペットの料金表です。ぜひ参考にしてみてください。

合同火葬一任個別火葬立会い個別火葬お花で送る
ペット火葬
極小動物
おおむね10cm未満
6,000円15,000円17,000円47,000円
小動物
(2kg未満)
13,000円19,000円21,000円51,000円
うさぎ
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬A
(2〜5kgまで)
16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬B
(5〜10kgまで)
20,000円27,000円29,000円59,000円
小型犬・中型犬
(10〜15kg)
26,000円32,000円34,000円64,000円
中型犬・大型犬
(15〜20kg)
31,000円38,000円40,000円70,000円
大型犬
(20〜25kg)
37,000円43,000円45,000円75,000円
特大犬A
(25〜30kgまで)
43,000円50,000円52,000円82,000円
特大犬B
(30〜35kgまで)
50,000円56,000円59,000円89,000円
特大犬C
(35〜40kgまで)
57,000円63,000円65,000円95,000円

うさぎの火葬をする際の注意点

うさぎを火葬する際には注意点が2点あります。

  • うさぎ(小動物)が対応しているか確認する
  • うさぎの火葬実績が豊富な業者を選ぶ

うさぎの体は小さく、骨も細いため、ご遺骨が綺麗に残らないトラブルが起こりやすくなります。そのため、小動物の火葬を得意とする業者に依頼することでトラブルを未然に防げます。

ペットを亡くしたばかりで、冷静な判断が難しいですが、あらかじめ業者の実績や口コミをよく読んで業者を選びましょう。

もし、初めての葬儀で不安があれば、かかりつけの病院でおすすめの葬儀業者を聞くのも一つの手段です。動物病院の獣医師さんやスタッフさんは、近隣地域でペットの葬儀に対応してくれる業者やその評判に詳しいでしょう。気軽に相談してみてください。

うさぎの火葬後もペットロスが続く場合

うさぎの火葬後もペットロスが続く場合

大切な存在のうさぎを亡くしたら、誰しもが悲しい気持ちになるでしょう。しかし、火葬が終わってからも、長い間、辛い感情が続いてしまうと日常生活にも影響を与えてしまうかもしれません。

以下でペットロスの向き合い方について説明します。

泣いて別れを惜しむ

悲しいという気持ちに蓋をせず、思い切り泣いた方がペットロスを早く乗り越えられます。明るく振る舞っても飼い主様が辛くなるため、自分の気持ちを無視せず、別れを惜しみましょう。元気なふりをする必要はありません。

うさぎとの思い出を整理する

気持ちに整理がついたら、思い出を整理しましょう。まだ捨てずにとっておきたい時は、無理して捨てなくても大丈夫です。

少しずつでも、亡くなったことを受け入れて前に進む努力をしていれば、ペットロスから抜け出せます。写真や生前好きだったおもちゃを整理し、思い出に浸るのも良いでしょう。

うさぎと生前関わった獣医師さんや、遊んでくれたことがある人と連絡を取ったり話をしたりするだけでも、気持ちが落ち着いてくるでしょう。

新しい子をお迎えする

ペットロス対策として、新しいペットをお迎えするのも効果的です。「またうさぎと一緒に暮らしたい」という前向きな感情が出てきたら、お迎えするのも良いでしょう。家族で暮らしている場合は、みんなの意見を聞いてから考えてください。

後悔しないお別れをしたいならCOCOペットへご相談を

今回はうさぎの火葬の流れや費用について解説いたしました。うさぎの火葬について、下調べのない状態で当日を迎えるとパニックになってしまいます。大切な家族であるうさぎの最後を悔いなくお別れしたいものです。

事前に流れを把握しておくと、火葬の執り行いまでがスムーズです。また、火葬の費用を把握し、必要に応じて予算を確保することもおすすめします。

COCOペットでは、うさぎなどの小動物の火葬も承っております。お電話にて24時間365日いつでもお問い合わせを受け付けております。ご不明点や相談がございましたら、ご遠慮なくご連絡ください。