ペットが亡くなってしまい、「火葬までどのように安置してあげればいいか」悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、ペットが亡くなってしまったときの安置方法と、ドライアイスの使用方法や注意点をご紹介します。家族として育ててきたペットを最後まで大切に見送るため、ぜひ参考にしてください。

ペットの葬儀前にドライアイスを使用する理由

ペットが亡くなってから火葬までの期間は平均2~3日です。自宅で遺体を安置する場合は、低温での保管が必要になります。

ドライアイスは二酸化炭素を固体にしたもので、温度は-78.5℃と非常に低温です。そのため、遺体の腐敗進行を遅らせられます。さらに、ドライアイスは溶けても液体にならず気体となるため、遺体が濡れて腐敗が広がる心配はありません。

保冷剤も遺体の安置に使用できますが、溶けると周りが結露し、遺体を傷つけてしまうかもしれません。また、ドライアイスほど低温にならないという欠点もあります。

ペットが亡くなってしまったときの安置方法

ペットが亡くなってしまったときの安置方法

ペットが亡くなったときは、なるべく早くご遺体を冷やすことが大切です。亡くなってから4時間以内に体を冷やしてあげることで、きれいな状態を維持してあげられます。

また、ペットの種類にもよりますが、ワンちゃんや猫ちゃんであれば、保冷剤やドライアイスで体を冷やす前に体を清めてから安置してあげるといいでしょう。

何をペットの棺に入れるかに迷った場合、最も確実なのは、依頼する予定のペット火葬業者に確認することです。

訪問火葬サービスのCOCOペットでも、24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。

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以下では、ペットのご遺体を安置する際の手順をご紹介します。

体を清める

ペットが亡くなったら、体が固まってしまう前にペットの目や口をやさしく閉じてあげましょう。

そのあと、お湯とタオルを用意し、ペットの体をやさしくきれいに拭いてあげます。

安置する

次に、ご遺体の手と足を胸元に寄せ、少し背中を丸くした体勢で、横向きにそっと寝かせてあげてください。

ご遺体が外気に触れると腐敗が進みやすくなってしまうため、なるべく外気に触れさせず、ご遺体をタオルでくるんだり、上からバスタオルをかけてあげることをおすすめします。

またお顔を見たくなりますが、ペットを入れた箱はきちんと密閉してあげたほうが保冷効果は高まります。

納棺する

棺は、保温性と吸水性に優れた段ボールや、市販のものを使用しましょう。安置する棺をそのまま火葬する場合、使用する火葬炉により、火葬できない素材があるため、事前に火葬業者に確認を取りましょう。

段ボール棺を使用する場合は、外面を大きなビニール袋で包み、内側の底面にペットシートを隙間なく敷き詰めます。水分が床に漏れるのを防ぐため、ペットシートの上には新聞紙やタオルなどの給水性の良い敷物を重ねてください。

遺体を安置した棺は、ペットが生前好きだったものや思い出の品で飾ってあげましょう。おやつは、保冷が必要なものは避け、ビニールで密閉しておくとご遺体を汚しません。

また、キーホルダーや首輪などの金属製の製品は一緒に火葬できない場合があります。葬儀の前に、火葬業者に確認しておきましょう。

ペット葬儀前の安置方法「ドライアイスを使用する」

ペット葬儀前の安置方法「ドライアイスを使用する」

ペット葬儀まで数日空いてしまう場合は、早急にドライアイスを手配しましょう。

一般的な保冷剤はマイナス16度程度の保冷力ですぐに溶けてきてしまいます。しかし、ドライアイスはマイナス78.5度と約4倍の保冷力があり、1度入れれば約24時間、ご遺体を冷やし続けることが可能です。

以下では、ドライアイスについて入手方法や必要量をご紹介します。

ドライアイスの入手方法

ドライアイスはホームセンターやコンビニでは手に入らないため、ネット通販で購入するのが一般的です。

「ペット安置用ドライアイス+地域名」で検索すると、ご遺体安置用のドライアイスを取り扱っている業者を探すことが可能です。また、ネット通販では棺にドライアイスがついたペット用の棺セットも売られています。

ただし、ネット通販の場合、届くのは早くても1日程度かかってしまいます。すぐにドライアイスが必要な場合は、バイク便で届けてくれる業者を探すか、安置用に限らず製氷店や漁港、梱包業者などに問い合わせてみましょう。

その他、ペット葬儀業者でも販売用のドライアイスを取り扱っているケースが多いため、探してみてください。

価格の目安は、ネット通販で3キロあたり約2,500円、お店に直接取りに行く場合は1キロあたり500円~800円ほどとなります。

ドライアイス必要量の目安

ペットの大きさごとのドライアイス必要量の目安は、以下を参考にしてください。

 安置期間1〜2日安置期間3〜4日安置期間5〜7日
小型のペット (ハムスター、小鳥、猫など10kg未満のペット)5kg(2.5㎏×2個)5kg(2.5㎏×2個)を追加※ドライアイスの残量をみつつ、必要なら同量を適宜追加。
中型のペット (中型犬など10~20kgくらいのペット)10kg(2.5㎏×4個)10kg(2.5㎏×4個)を追加※ドライアイスの残量をみつつ、必要なら同量を適宜追加。
大型のペット (大型犬など20kg以上のペット)10kg(2.5㎏×4個)以上10kg(2.5㎏×4個)を追加※ドライアイスの残量をみつつ、必要なら同量を適宜追加。

ドライアイスはどれくらいもつか

ドライアイスがどれくらいもつかは、使用する状態により、変わります。裸のまま常温に置けば、3~4時間ほどで溶けてしまいます。ドライアイスを紙やタオルなどでくるんでから使用することで、長持ちするでしょう。

いちばん保冷効果が高いのは、発泡スチロールの箱へご遺体を入れ、ドライアイスを入れて密封した状態です。段ボールや木箱だと、気密性の問題から溶けるのも早くなります。

またドライアイスは塊が大きいほど溶けにくくなり、小さいほど溶けやすくなります。

安置時間が長くなる場合、ご遺体を入れる箱は保冷ボックスを使用しましょう。なるべく大きな塊のドライアイスを購入し、紙やタオルにくるんでから使用する方法がおすすめです。

大型犬など箱に入れられない場合

大型犬を安置する場合、体に合った箱を用意することが難しいかもしれません。布団やタオルなどで冷気が逃げない工夫をしながらドライアイスを使用しましょう。

安置する際はご遺体を防水シートを敷いた敷布団に寝かせてあげ、おなかを中心に大きめのドライアイスを配置します。上から、冷気が逃げないためのかけ布団やバスタオルなどを厚めにかけてあげてください。

夏場はクーラーを使用し、涼しい環境に保ってあげるといいでしょう。ドライアイスも多めに用意しておくことをおすすめします。

ドライアイスの保存方法

ドライアイスを多めに購入し、溶けてしまった時用に保存したいという方もいるかもしれません。その際は、保存方法に少し注意が必要です。

ドライアイスは一般の冷凍庫よりも低い温度のため、そのまま冷凍庫に入れると溶けてしまう可能性が高いでしょう。

保存の際は、ドライアイスを紙に包んだうえ、発泡スチロール箱やクーラーボックスなどに入れてドライアイス自身の温度で保存しましょう。

ドライアイスの正しい使い方・配置方法

ドライアイスを使用する際は、ドライアイスを紙や布などで包んでから、ご遺体のおなかと背中を挟み、配置します。

冷気をできるだけ逃がさず、上からご遺体とドライアイスをタオルでくるんであげるといいでしょう。

なお、ドライアイスを直に置いてしまうと、ペットの毛がくっついて取れなくなってしまうことがあります。最後まできれいな状態でお見送りするため、ドライアイスは必ず布や紙で包んでから置きましょう。

ドライアイスを絶やさない

火葬まではドライアイスを絶やさず、定期的に確認を行いましょう。

段ボールにペットを安置した場合、ドライアイスは2日ほどはもつはずです。長くなる場合はドライアイスを適宜補充してあげましょう。

その際、ドライアイスがご遺体の体にしっかりと当たっているかもチェックしてください。

ペット葬儀までに使用するドライアイスの注意点

ペット葬儀までに使用するドライアイスの注意点

以下では、ドライアイスを使用する際の注意点をご紹介します。知らずに使用すると最悪の場合、命に関わる危険性もあるため、事前に確認しておきましょう。

ドライアイスを直接触らない

ドライアイスは超低温のため、直接触ると凍傷を起こしてしまいます。

ドライアイスに触る際は軍手を使用し、ペットのご遺体に直接触れさせるのも避けましょう。新聞紙にくるむことで長持ちさせることが可能です。

なお、ドライアイスは始めから紙状のパックが巻かれていることがあります。そのまま使用できるため、パックを取らずにご使用ください。

二酸化炭素中毒に注意

ドライアイスは、炭酸ガス(二酸化炭素)を個体にしたものです。気化するときには二酸化炭素が発生するため、吸い込みによる中毒に注意しましょう。

ドライアイスから発生した二酸化炭素は、低い位置にたまる特性があります。二酸化炭素が空気より重いためです。

二酸化炭素を多量に吸い込んでしまうと、初期には吐き気やめまい、頭痛を感じ、そのうち意識障害を起こします。

特に大型犬をお部屋にそのまま安置する場合、定期的に換気を行いましょう。

ドライアイスで冷やした後はペットの葬儀会社にすぐに連絡を

犬の火葬は、以下の場所で行うのが一般的です。

  • ペット霊園
  • 寺院の火葬施設
  • 自治体の動物専用炉
  • 移動火葬車

多くの自治体では、ペットの遺体は一般廃棄物として扱われ、ゴミ焼却炉で他の可燃物と一緒に焼却されます。自治体での火葬を希望する場合は、お住まいの役所に問い合わせてください。

近年では、無煙無臭でダイオキシンなどの有害物質を発生させないタイプの移動火葬車も増えています。移動火葬車を利用すれば、指定した場所で火葬を行えます。

火葬が一般的になっているのは、土葬は腐敗に時間がかかり、病原菌発生のリスクがあるためです。

自身で土葬する場合は、自身が所有する土地で行いましょう。腐敗臭や病原菌が動物の掘り起こしで漏れ出さないためにも、できる限り深く穴を掘って衛生面に十分注意する必要があります。

火葬後は、遺骨を骨壺に納めたり、散骨したりできます。

ペット葬儀後の火葬種類

ペット葬儀後の火葬種類

ペットの火葬種類は以下のとおりです。内容を確認し、自分のペットに合った火葬方法を選択してください。

合同火葬

ペットの合同火葬は、他のペットと一緒に火葬する方法です。ご遺骨は受け取れないため、火葬後は埋葬まで葬儀業者に任せることになります。

合同火葬のメリットは、他の火葬方法に比べて料金が安いことです。公営の火葬場では、基本的に合同火葬のみを行っています。民間のペット葬儀業者でも合同火葬を取り扱っていますが、公営の火葬場よりもペットの尊厳を考えた対応をしてくれるでしょう。

一方、合同火葬のデメリットは、ご遺骨を受け取れないことです。そのため、お墓を作りたい方や、ご遺骨を自宅で供養したい方には向きません。

一任個別火葬

一任個別火葬とは、ペット火葬業者がペットのお迎えから火葬、収骨まで全てを代行する火葬プランです。飼い主様は立会う必要がなく、時間や精神的な負担を軽減できます。

火葬の瞬間に立会えなかったり、ご遺骨の状態を確認できなかったりするため、最後の時を長く過ごしたいと考える方は、次にご紹介する個別立会い火葬を選択すると良いでしょう。

立会い個別火葬

大切なペットとの別れは、悲しみと同時に、感謝の気持ちで送りたいでしょう。立会い個別火葬は、ご家族で葬儀に立会い、お骨上げまでできる火葬プランです。

一任個別火葬とは異なり、火葬の瞬間だけでなく、お骨上げまでご自身の手で行える点が大きな特徴です。火葬炉の前でお別れのお言葉をかけたり、お気に入りの花やお供え物を添えたりし、ペットとの思い出を振り返りながら、心の整理ができるでしょう。

出張火葬

大切なペットとの別れは、悲しみと同時に、心身ともに大きな負担を伴います。出張ペット火葬は、業者が自宅に訪問し、火葬を行うプランです。火葬場までの移動が難しい大型ペットや、移動が難しい飼い主様におすすめです。

ペットにとって慣れ親しんだ場所で、家族に囲まれて最期を迎えられます。最期の時まで寄り添い、愛するペットに感謝の気持ちを伝えながら、送り出せるでしょう。

ペット火葬にかかる費用

火葬種類により、費用は異なります。以下はCOCOペットの火葬費用表です。ぜひ参考にしてみてください。

合同火葬一任個別火葬立会い個別火葬お花で送る ペット火葬
極小動物 おおむね10cm未満6,000円15,000円17,000円47,000円
小動物 (2kg未満)13,000円19,000円21,000円51,000円
うさぎ (2〜5kgまで)16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬A (2〜5kgまで)16,000円22,000円25,000円55,000円
猫・小型犬B (5〜10kgまで)20,000円27,000円29,000円59,000円
小型犬・中型犬 (10〜15kg)26,000円32,000円34,000円64,000円
中型犬・大型犬 (15〜20kg)31,000円38,000円40,000円70,000円
大型犬 (20〜25kg)37,000円43,000円45,000円75,000円
特大犬A (25〜30kgまで)43,000円50,000円52,000円82,000円
特大犬B (30〜35kgまで)50,000円56,000円59,000円89,000円
特大犬C (35〜40kgまで)57,000円63,000円65,000円95,000円

ドライアイスを適切に使い最後の時間を大事にしましょう

ペット火葬まで時間が空いたとしても、ドライアイスを使用することでご遺体をきれいな状態に保てます。ドライアイスは紙や布を巻いて使用し、ご遺体のおなかを中心に冷やしてあげましょう。

適切な処置方法かわからないという方は、訪問火葬サービスのCOCOペットにご相談ください。24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。

お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類により、6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望により、プランを選んでいただけます。

埼玉、東京(島しょ部除く)、千葉、神奈川、茨城エリアで最安を目指していますので、ペットのお見送りについてお考えの方は一度ご相談ください。

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