ある日突然、知人からペットが亡くなったことを聞いたり、SNSなどで知ったりすることがあります。そんな時、いつ・どのようにお悔やみの気持ちを伝えたら良いのかわからず、悩んでしまう方もいるのではないでしょうか?
ペットが亡くなったときも、人が亡くなったときと同じように訃報を知ったらなるべく早い段階でお悔やみの気持ちを伝えましょう。
この記事では、ペットを亡くした飼い主様の気持ちに寄り添えるようなお悔やみの気持ちの伝え方、NGな言葉を紹介します。また、近年ではSNSやメールでのやり取りをすることも多くなっていますので、その場合の注意点も解説します。
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目次
ペットの訃報を聞いたら【お悔やみ】の気持ちを伝えよう
知人からペットの訃報を聞いたときは、どのように接したらいいのでしょうか。
ペットが亡くなったときのお悔やみについて、特に決まった作法はありません。とはいえ、言葉選びは気を遣うものです。
人が亡くなった際にも使用する「お悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りします」といった言葉は、ペットが亡くなった場合に使用しても構いません。ただし「ご冥福」という言葉は仏教用語のため、飼い主様の方が信仰する宗教によっては使用できない点には注意しましょう。
また、「亡くなった」という言葉を使用したくない場合は「空に還った」「天国へ旅立った」という言い回しをすることもできます。
大切なペットを亡くされた方のなかには、そっとしておいてほしい、話を聞いてほしい、ただ一緒にいてほしい、なぐさめてほしいなど、いろいろな人がいるでしょう。一番大切なのは飼い主様の現状を知り、それに配慮した気遣いができるかどうかです。
ペットのお悔やみを伝えるタイミングは?
ペットの訃報を聞いたら、お悔やみの言葉はなるべく早いタイミングで伝えるようにしましょう。しかし、これも飼い主様の現状に合わせた対応が必要です。
もしお悔やみが遅くなってしまっても、心を込めて伝えればわかってもらえるでしょう。
お悔やみの贈り物を渡すタイミングにルールや決まりはありませんが、いつ手渡しても良いというわけではありません。以下では、お悔やみの贈り物を渡す適切のタイミングについて解説します。
ペットのお葬式
近年では、ペットとお別れする際に立会い個別火葬という、人間のお葬式と似たような形式でお別れする飼い主様も増えています。
葬儀中は読経やお焼香などもあり、作法は人間のお葬式と変わりません。ペットのお葬式が行われる場合は、お葬式に参列したときに贈り物を手渡しましょう。贈り物はお花やお線香など、お葬式にふさわしいものを選ぶとお悔やみの気持ちが伝わります。
火葬や埋葬の際
ペットが亡くなってから火葬するかどうかは飼い主様の判断により異なります。小動物のペットであれば、火葬はせずに自宅の庭に埋葬する方もいるからです。
しかし、ペット霊園に納骨したり、大きい動物を埋葬したりする際は事前に火葬しなければいけません。ペットを火葬や埋葬が行われる際に、ペットのお悔やみの気持ちを表すお花やお線香を送ってあげると良いでしょう。
しかし、ペットのメモリアルグッズなどは人により、逆につらくなってしまうという場合もあります。そのため、贈り物をする際は、飼い主様の心の状態をみて寄り添ってあげましょう。
埋葬後や納骨後
亡くなったペットの埋葬や納骨が終わった後は、おそらく飼い主様の気持ちも落ち着き、ある程度心に整理がついていると考えられるため、お悔やみの贈り物をするタイミングに最適でしょう。
もし、タイミングが難しい場合は、四十九日や月命日に手渡すといいでしょう。
【シーン別】ペットの飼い主様へのお悔やみの言葉・例文
ペットを亡くされた方にかける言葉として悩むのが「お悔やみ申し上げます」の次にくる言葉です。そのあとに続く言葉はペットの死因によっても変わってくるため、シーンごとにお悔やみの言葉を紹介します。
どのような死因でも「亡くなったペットが飼い主様に愛されて幸せだったこと」を伝えることで、飼い主様の気持ちも安らぐでしょう。
寿命で亡くなったとき
- 長生きできたのは○○さんがずっと大切にお世話してきたからだね
- ◆◆ちゃんは○○さんとずっと一緒で幸せだったね
長く一緒にいた分、飼い主様の喪失感も強いはずです。飼い主様の長年の努力を認める言葉を選びましょう。
介護を受けながら闘病後に亡くなったとき
- ○○さんも◆◆ちゃんも、最後までよくがんばったね
- ○○さんも体調には気を付けてね
闘病中にペットが苦しんだことを連想させる言葉は避け、介護をねぎらうような言葉をかけましょう。
急病・事故などで急に亡くなったとき
- 突然のことで驚いたけれど、◆◆ちゃんが安らかに眠れますように
- 辛いときは話を聞くよ
ペットが急に亡くなったときは、飼い主様も気持ちの整理がついていないことが多いものです。あまり深入りせずに悲しみの言葉を短く伝えましょう。
ペットを亡くした飼い主様へ言ってはいけない言葉
ペットが亡くなったと聞くと、「なにか言わなくては」と思って余計なことまで話してしまうことがあります。悲しみのなかにいる飼い主様を不快にしないためにも、言ってはいけない言葉を知っておきましょう。
- ○○さんのお世話が足りなかったんじゃない?
- あのとき手術を受ければ良かったのに
- ほかの治療を選択すれば助かったのに
- また新しいペットを飼えばいいよ
- ペットはいつか死ぬものだから仕方ないよ
- ◆◆ちゃんがかわいそう
- ◆◆ちゃんは苦しかっただろうに
- ◆◆ちゃんの死因は何だったの?
このような言葉は飼い主様を不快にさせるだけでなく、悲しみから立ち直ろうとする気持ち、前を向こうとする気持ちを減衰させてしまうこともあります。
飼い主様を非難するような言葉や、治療の選択を指摘する言葉、ペットの命を軽視するような言葉など悲しみに追い打ちをかけるものはNGです。「ペットは家族同然」ということを念頭に入れて、お悔やみの気持ちを伝えましょう。
ペットのお悔やみを伝える際におすすめの贈り物
お悔やみの言葉のほかに贈り物をしてあげたい方は、亡くなったペットにお供えしてあげられるものを用意しましょう。
お供え物を贈る際は、サイズが大きいものではなく、できるだけコンパクトなものを選んであげると飼い主様にも喜んでもらえます。
ペットのお供えに決まったルールは特にありませんが、人間と同じように四十九日や月命日を意識して贈り物をすると、よりお悔やみの気持ちを伝えられます。以下では、お悔やみを伝える際におすすめの贈り物について解説します。
お花
パステル調で優しい色のお花を贈ると、お悔やみの気持ちを伝えられ、飼い主様の心を少しでも癒やせるかもしれません。
お花は、ペットのイメージに合うものや、飼い主様が好きなお花を選んであげると良いでしょう。しかし、お花を選ぶ際は、香りが強すぎるものやトゲがあるものを避けて、日持ちするものを選んでください。
近年では、生花のほかにもお世話がいらない造花やプリザーブドフラワーなども人気です。
食べ物
生前ペットが好きだった食べ物を、お供えとして贈る方も多くいます。亡くなったペットが好きだったおやつなどを手渡してあげましょう。
大好物だった食べ物を天国でも食べられるようにお供えしてあげると、ペットも喜んでくれるはずです。
お線香
ペットが亡くなった際に贈り物として、お線香やキャンドルを手渡すと飼い主様にも喜んでもらえるでしょう。
ペットに対して、お線香を使って供養する方も多くいます。飼い主様がペット専用の仏壇を設置している場合はお線香や仏壇のろうそく、また仏壇がない飼い主様にはキャンドルを手渡すと良いでしょう。
仏壇が設置されていない場合でも、お彼岸やお盆の際にお線香を使えるため、もらって困ることはありません。お線香やキャンドルを贈り物の選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
ペットの写真をプリントしたグッズ
亡くなったペットの写真をプリントしたオリジナルグッズを作成して手渡すのも手段です。
飼い主様がお気に入りの写真を持っている、ご自身で撮影した写真がある場合は、マグカップやクッションなどにプリントとしてあげると飼い主様も喜んでくれるでしょう。
関連記事:ペットのお供え物には何を?|定番からシーン別に分けての選び方を徹底解説
ペット葬儀に参列する際の持ち物
ペット葬儀に初めて参列する方の場合、何を持っていけば良いのかわからないと不安の方もいるでしょう。ペット火葬に参列する際に必要なものは以下の3点です。
数珠
ペット葬儀ではお焼香が行われるため、お焼香の際に数珠を持参すると良いでしょう。数珠は人間の葬儀用とペット葬儀用で分ける必要はなく、同じものを使用しても問題ありません。
万が一数珠を忘れてしまったという場合でも、葬儀場で貸出していることもあるため、事前に確認しておくと安心です。しかし、必ず数珠が必要というわけではないため、忘れた場合は無くても問題ありません。
ハンカチ
ペット葬儀に参列すると、お別れの際に涙を流してしまうことがあるため、ハンカチを用意しておきましょう。ハンカチの色は、派手なものでなければ問題ありませんが、人間の葬儀と同じように白か黒のハンカチを持参すると良いです。
ハンカチを忘れてしまう方も多いため、事前に忘れ物がないか確認しておきましょう。
お供え物
お供え物は必ず必要というわけではありませんが、ちょっとしたお供え物を持参するとお悔やみの気持ちが伝わるでしょう。
一緒に火葬したい場合、以下は火葬できないため注意しましょう。
- 金属
- プラスチック
- ゴム
- ビニールな
お供え物を持参する際は、素材を事前に確認しておきましょう。
おやつが缶詰やビニールに入っている場合は、少量だけ出して紙コップや紙皿に移し替えて口元に添えてあげるとペットも喜んでくれるはずです。また、お花を一緒に火葬する場合は、お骨に影響が出ないように薄い色のお花を選びましょう。
基本的にペット葬儀に香典は不要
人間のお葬式の場合は、一般的に香典を用意します。しかし、ペット葬儀では香典を用意する必要はありません。
ペット葬儀で香典を用意すると、飼い主様もペットを亡くした悲しみの中、香典返しをする必要があるのかと悩ませてしまう可能性があるからです。
また、ペット葬儀で香典を用意する決まりや習慣もないため、香典を渡すかわりにお悔やみの贈り物や言葉をかけてあげると良いでしょう。もし香典を渡したい場合は、以下を参考にしてください。
香典を渡す際は3,000円程度で用意する
飼い主様と仲が良く、香典をお渡ししたいとお考えの方もいるかもしれません。飼い主様に香典をお渡しする際は、3,000円程度がよいでしょう。
香典は金額の大きさ関係なく、相手に配慮する気持ちが何よりも大切です。相手を思って手渡すようにしましょう。
SNSやメールでお悔やみを伝える際のマナー・注意点
近年はSNSやメールなどで知人のペットの訃報を知る方も増えています。直接顔を合わせることなく、文字だけでのやり取りになってしまうときは、どのようなことに気を付ければいいのか、マナー・注意点を紹介します。
絵文字やスタンプは避けておく
絵文字やスタンプは、基本的には避けたほうが無難です。文字だけだと味気ないからといって、元気づけたり明るくしたりする意味で使用しないようにしましょう。
絵文字やスタンプは、ペットの訃報を軽視しているようにとられかねないためです。ただし、飼い主様が使用している場合は、多用しない範囲で使用しても構いません。
文章は短くする
お悔やみの気持ちを伝えようと相手のことを思うあまり、文章量が多くなってしまうことがあります。関係性次第では問題ありませんが、相手も返信に困ってしまうため「文章は簡潔に」を心がけましょう。また、対面時と同様に死因を追及するのはNGです。
できるだけ早くお悔やみを伝える
SNSやメールなどでペットの訃報を知る場合も、できるだけ早く飼い主様の方へお悔やみの気持ちを伝えましょう。真剣に相手を思う気持ちは早く返信するほど伝わります。
用事がないにもかかわらず、返信を後回しにすると真剣さが伝わらず相手を傷つけてしまうことがあります。
まとめ
今回は知人のペットの訃報に接した際のお悔やみの伝え方を紹介しました。一番大切なことは「飼い主様の気持ちに寄り添って接すること」です。励ましてほしい人もいれば、しばらく誰とも話したくない人もいます。
大切な家族の一員を亡くした飼い主様の気持ちを考えながら、いつ・どのようにお悔やみの気持ちを伝えるべきか考えてみましょう。
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