「ペットのリスが亡くなった後、どうすれば良いかわからない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
リスのお別れは突然です。辛いですがご遺体を発見したら、まずご遺体を安置して葬送方法を決めなければいけません。しかしほとんどの飼い主様がパニックになり、何をすれば良いかわからない状態になります。そのため、予め情報を仕入れておくことが重要です。
本記事では、リスが亡くなった際にするべきことと、亡くなる前に見せる行動などについて解説します。リスを飼っている方や今後のためにご遺体をどのようにすれば良いか知っておきたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
リスが死んだらすべきこと
ペットのリスが亡くなってしまった際は、ご遺体を安置してから丁寧に弔うべきです。しかしご遺体を発見後に適切な処置を施さないと、ご遺体の腐敗が進み丁寧に弔えません。
愛するリスが亡くなった直後で辛いですが、迅速な対応が必要です。ここではご遺体を発見した後に行うべき処置について解説いたします。
ご遺体の姿勢を整える
リスのご遺体を発見したら、まずはご遺体の手足を折り曲げ、小さく寝ている姿勢にしましょう。
死後時間が経過すると、死後硬直が始まりご遺体を動かせなくなります。なるべく早い対処が重要です。すでに死後硬直していた場合は、無理に動かさないでください。
ご遺体を清潔にする
次にご遺体の汚れを落とし、清潔にします。ご遺体が汚れたままだと、腐敗が進行しやすいからです。
軽くブラッシングをして大まかな汚れを落とし、お尻の穴などから体液や便が出ていた場合は、優しく拭き取ってあげましょう。綺麗になったらご遺体をペットシーツや新聞紙などの上に置きます。
ご遺体を清潔にすることで、最後までご遺体の綺麗さを維持できます。
ご遺体を冷やして安置する
ご遺体は温度が高いほど腐敗が進みやすいため、冷やすことで腐敗を抑制し、綺麗な状態で安置できます。
腐敗が最も進みやすいのは「内臓」です。お腹に保冷剤や氷嚢を重点的に置いて冷やしましょう。冷やしたらご遺体を直射日光の当たらない暗所に安置します。暖房は切り、夏場は冷房をつけると良いでしょう。冬場は2〜3日、夏場は1〜2日間は安置できます。
最後まで綺麗なままでいられるように、感謝の気持ちも込めてご遺体は適切に安置しましょう。
リスが死んだら弔い方を決める
リスの弔い方は大きく「火葬」と「土葬」の2種類に分けられます。どちらも正しい弔い方法ですが、それぞれ特徴や注意点があります。
予め把握した上で弔い方を決めるべきです。
リスを火葬する
リスが亡くなった際、火葬するのが一般的です。
しかし、火葬方法にもさまざまあり、リスやご家族にとって適した方法を選ぶことが重要です。リスの火葬には、大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴を理解した上で選択すると良いでしょう。
ペット霊園に依頼する
ペット霊園は犬や猫だけでなく、小動物の火葬にも対応しています。また、読経やご納骨、定期供養など、葬儀に関する内容を一括で請け負う霊園がほとんどです。丁寧な分、費用は高額になる傾向にあります。
ペット霊園のお墓や納骨堂に入れる場合は、別途料金が発生するため、事前に相談しておきましょう。
ペット火葬業者に依頼する
ペット火葬業者の場合、移動火葬車での火葬がほとんどです。移動火葬車とは、火葬炉をのせた車のことを指し、自宅の前や飼い主様が希望する場所で火葬を行えます。
葬儀内容はプランにより様々です。ご遺体の引き渡しのみを行う「合同火葬」や火葬の執り行いまで行う「一任個別火葬」、ご収骨まで行う「立会い個別火葬」があります。
ご自身の予算や希望、確保できる時間に合わせてプランを選択できるため、誰でも利用しやすいでしょう。
ペット火葬業者を利用する際はトラブルを防ぐために、以下を事前に確認することが重要です。
- 小動物に対応しているか
- お骨がご返骨されるかどうか
- 近隣で火葬できるかどうか
自治体に依頼して火葬する
自治体により、リスのご遺体を火葬できる場合があります。自治体での火葬は費用を抑えられる点が最大のメリットです。自治体により火葬形態は異なります。
- 一般物としてゴミと一緒に火葬する自治体
- 合同火葬する自治体
- ご返骨される自治体
ほとんどの自治体で行う火葬は供養ではありません。愛するリスのご遺体とはいえ、扱いとしては「一般廃棄物」になるからです。ゴミと一緒に焼却されるため、丁寧に弔いたい方は自治体以外の選択をするべきです。
トラブルを防ぐためにも、事前にお住いの自治体について調べておきましょう。
土葬する
リスのご遺体は私有地に土葬できます。一昔前まで土葬は一般的でしたが、トラブルの原因になりやすいため近年では避けられている方法です。
土葬をする場合は、以下の2つの注意点を必ず守りましょう。
必ず私有地に土葬する
土葬をする場合は、必ず私有地で行ってください。私有地以外の場所へご遺体を埋めることは、法律で禁止されています。
思い出の海岸や公園などに埋めようとする方がいらっしゃいますが、どちらも法律で禁止されているため、必ず自宅の庭などの私有地に埋めましょう。
また、貸家や将来的に土地を譲渡する場合も注意が必要です。ご遺体を埋めてはいけないため、引越しのタイミングでご遺体を掘り起こす必要があります。ペットのご遺体が完全に土に還るまでには、数年から数十年かかると考えておくべきです。
ご遺体の分解が終わるまで責任を持てる状態である場合のみ、土葬をしましょう。
近隣トラブルに注意する
近くにペットご遺体が埋まっていると考えると、不快に思う方もいるでしょう。また、腐敗臭によるトラブルには注意が必要です。
トラブルを避けるために、以下の点に注意しましょう。
- 近隣の方から見えづらい場所に埋める
- 穴は1〜2メートル掘る
- 石灰石を一緒に入れて消臭する
- 分解できないビニールなどと一緒に埋めない
また、異臭や野生動物の掘り返しが起きた場合には、すぐに対処しましょう。
リスの寿命やかかりやすい病気
愛するリスには、少しでも健康なまま長生きしてほしいですよね。寿命を全うすることが望ましいですが、残念ながら病気で寿命よりも早く亡くなる恐れもあります。
事前に寿命や病気に関して理解しておくと、万が一の場合でも対応しやすいです。以下では、リスの平均寿命や患いやすい病気について解説します。
リスの寿命は6〜10年
ペットとして飼われることが多いシマリスの平均寿命は6〜10年程度です。
しかし、シマリスの寿命は周囲の環境次第で変動しやすく、飼い方やストレスにより寿命が短くなります。
シマリスは野生で走り回る活発な生き物です。しかし、ケージの中で飼うとなると運動量が少なくなり、寿命が短くなる原因となります。シマリスをできるだけ長生きさせたい方は、運動量を増やすことを意識してみましょう。
リスがなりやすい病気
リスにはかかりやすい3つの病気を解説します。
熱中症
リスは暑さに弱い生き物で、熱中症を患いやすいです。
室内でリスを飼う方は、ケージを直射日光が当たらない場所に置き、室内温度は20℃前後を保ってあげましょう。飼い主様がお出かけされる時も、リスのいる部屋は冷房をつけておくと安心です。
また、現在では小動物用の冷感マットや小型のクーラーも販売されています。便利なアイテムを上手に取り入れて、暑さ対策を徹底することが大切です。
不正咬合
不正咬合とは、前歯が伸びすぎて歯のかみ合わせが悪くなる病気です。食事が困難になったり、口が閉じられなくなったりする場合があります。歯の長いリスが患いやすい病気のひとつです。
リスの歯は伸び続けることが特徴で、本来は自然にある硬いものをかじって長さを調整しています。しかし、飼われているリスは柔らかい餌を食べる傾向にあり、歯を削る機会がありません。
前歯が伸びすぎると少しずつ歯が内側に曲がり、口の中に傷ができる原因になり危険です。さらに伸びると下の前歯が鼻に当たるほどまで伸び、口が閉じられなくなります。
不正咬合を防ぐために、定期的に胡桃などの硬い餌を与えて歯を削りましょう。また、かじる用の木をゲージ内に設置するのも効果的です。リスの歯の長さには定期的にチェックするようにしてください。
自咬症
自咬症は、自分の皮膚をかじって傷つけてしまう病気です。自咬症はストレスが原因の病気であり、普段の運動量が少ない、騒音などストレスの原因はさまざまです。
ストレスの原因を突き止めるためには、動物病院で相談してみると良いでしょう。食事のアドバイスや運動を増やすアイデアを共有してくれます。
リスが死ぬ前に見せる行動
リスは突然死する場合が多く、死の兆しを見逃しやすいです。
しかし、リスが亡くなる前に見せる行動はいくつかあります。事前に気づいてあげることで突然死を防げます。リスを飼育している方は、亡くなる前に見せる行動を必ず把握しておきましょう。
食事を食べなくなる
多くの動物は、死ぬ前になると食事量が減ります。
元気なときに比べると食事量が減った、最近まったく食べなくなってしまったという場合は、死が近い可能性があります。
リスが食べた量には常に気を配り、気付いた時点で早急に動物病院に連れて行きましょう。
睡眠時間が増える
死が近くなると睡眠時間が長くなり、活動量が大幅に減ります。寒い時期は冬眠の可能性もあるため、適切な判断が必要です。
何か病気や怪我を我慢して寝ている可能性もあります。冬眠でない時期に長時間眠っている場合は、原因を見つけるためにも動物病院で診察してもらいましょう。
リスを飼うコツ
リスをストレスなく居心地いい空間で飼うためには、3つのポイントに気をつけましょう。
温度管理を徹底する
リスは温度の変化に敏感で、暑すぎても寒すぎても体調を崩してしまいます。
また、冬になると冬眠してしまう場合があります。飼育されたリスは冬眠の準備ができず、餓死しやすいです。冬眠をさせないような工夫をしましょう。
冬の間は部屋の温度を20℃以上に保ち、夏は風通しのいい涼しい場所で20〜25度の室温で飼うことが大切です。
正しい餌を与える
リスは与えてはいけない餌がいくつかあります。リスに与えてはいけない食べ物は以下の通りです。
- ネギ類
- アボカド
- ほうれん草
- チョコレート
- 梅
上記の餌を食べてしまうと嘔吐や下痢を起こし、重症の場合は呼吸困難や死に至ります。リスを飼育する際は、正しい餌を与えるようにしましょう。
また誤食にも注意が必要です。リスをゲージから出す際は、周りに食べ物を置かないように徹底しましょう。
1匹で飼う
リスは単独行動を好む生き物です。リスは強い縄張り意識を持つため、2匹以上で飼育すると激しく喧嘩して怪我をする恐れがあります。
またリスは噛む力が強いため、他のリスに噛まれてしまうと深い傷になり、細菌感染を起こす場合もあります。 ケージでリスを飼う際はストレスを軽減させるためにも、1匹ずつ分けて飼育しましょう。
リスが死んだら正しい方法で見送ってあげよう
本記事では、リスが死んだ際にするべきことや正しく飼育方法について解説しました。
リスが死んだ場合は、他のペット同様に丁寧に安置してから弔いましょう。いざという時に慌てないためにも、火葬業者などを調べておくと安心です。また、リスの寿命は6〜10年です。
予め病気の対策や日頃の観察を怠らないようにして、できるだけ健やかに長生きさせるサポートをしましょう。
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