ペット火葬を行う際、「ペットを火葬した後はどうすればいいの?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
火葬後のご遺骨の供養方法はたくさん種類があるため、ご家族で話し合って決めることが大切です。
本記事ではペット火葬後のご遺骨はどうしたら良いのか、供養する際の注意点を解説します。
目次
ペット火葬後のご遺骨の供養方法6選
ペットが亡くなってからの供養方法に決まりはないため、基本的に飼い主様が決めた供養方法で問題ないでしょう。
ペット火葬後のご遺骨の供養方法は、主に6つ挙げられます。中には、簡単にできない方法や手元にペットのご遺骨が残らない方法などもあります。それぞれの供養方法にメリットと注意点があるため、ご家族で話し合って決めましょう。
家族で話し合っても供養方法で迷った際は、依頼する予定の火葬業者に確認する方法がおすすめです。
訪問火葬サービスのCOCOペットでも、24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
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庭に埋める
ご自宅の庭に埋めることで、大切なペットとずっと側に感じられて、頻繁に手を合わせてあげられます。
お墓を別途用意したり、霊園に預けたりしないため、費用がかからないのが大きなメリットです。 ただし、埋める位置が浅いと、他の動物が掘り返すリスクがあり、近隣住民とのトラブルになる可能性もあります。埋める際は、深く掘り十分に注意しましょう。
また、私有地でない場所に埋めてしまうと、不法投棄となり法律違反になります。罰金を課せられる恐れもあるため、所有地以外の場所に勝手に埋葬することはやめましょう。
納骨堂に預ける
納骨堂とは、ペットのご遺骨を預けられるスペースのことです。納骨堂によりご遺骨を扱う棚が異なりますが、複数のペットのご遺骨が同じ棚に並ぶ「合同棚」や個別に管理できる「個別棚」などがあります。
棚については、予算に合わせて選べます。希望に合わせたご遺骨の管理方法を選択しましょう。また、ご家族の代わりにご遺骨を永代にわたって供養してくれるため、管理が行き届きやすい点がメリットです。
ただし、納骨料だけでなく年間管理料がかかるため、ご家族と予算について話し合う必要があるでしょう。
また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、納骨堂で納骨しておくと後から供養方法を変更できます。冷静になってからしっかり供養方法を考えたい方にも納骨堂がおすすめです。
ペット合同慰霊碑に埋める
ペット合同慰霊碑とは、ペットの合同墓のことを指します。複数のペットが一緒に眠るため、ペットが寂しい思いをせずに済みます。また、ペット合同慰霊碑では永代供養がつくだけではなく、定期合同供養もあります。
定期合同供養は、費用が比較的リーズナブルなため、経済的にもメリットが大きいと言えるでしょう。ただし、個別のご遺骨は残りません。一度納骨すると返骨されないため注意が必要です。
頻繁にお墓参りするのが難しいという場合でも、ほかのペットが側にいるためペットに寂しい思いをさせたくない方におすすめです。
手元供養する
手元供養は、ペットのご遺骨をご自宅やお手元などで安置する方法です。祭壇を設けて祀ったり、ペット専用の仏壇仏具を買ったりして供養します。
高齢のご家族から理解を得られないケースが多く見られるため、お互いが納得した上で決めることが大切です。
また、近年ではペットのご遺骨を納められるアクセサリーも販売されています。常にペットを感じていたいという方には、アクセサリーでの手元供養がおすすめです。
アクセサリーで供養する際は、ペットのイメージに合うデザインやいつでもつけられるシンプルなデザインを選ぶと良いでしょう。
個別墓で供養する
ペット霊園では、個別墓での供養もできます。他のペットと一緒ではなく、自分のペットだけの特別なお墓で供養したい方におすすめです。個別法要ができ、永代供養がつくため、安らかに休ませてあげられるでしょう。
ただし、他の方法と比べて費用が割高になり、年間管理料もかかります。お墓の管理もする必要があるため、時間とコストがかかることを理解しておきましょう。
散骨する
散骨はペットのご遺骨を粉砕して細かくした後、自然に還してあげる供養方法です。自然が豊富な場所や海で散骨している方が多くいます。
散骨は最初の支払いのみで済むため、継続的な費用はかかりません。ご遺骨は自然に還るため、ペットも安らかに天国に旅立てるでしょう。
ただし、散骨する場合、ご遺骨は戻って来ません。ペットとの思い出を残しておきたい方は、ペットが使用していたおもちゃや足形などをあらかじめ取っておくと良いでしょう。
また、手元に少しでもご遺骨を残しておきたい場合は、粉骨する前にご遺骨の一部を手元においておく分骨がおすすめします。
散骨の際は、必ずご遺骨を粉骨しなければいけませんが、自分でペットのご遺骨を砕くのは抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。ご遺骨を粉骨する際は、業者に依頼すると粉骨して返してもらえます。
また、散骨はどこにでもして良いわけではありません。他人の私有地や漁場などへの散骨は禁止されています。トラブルを防ぐためにも事前に自治体にお問い合わせし、どこで散骨して良いかご確認しましょう。
ペット火葬の種類によりご遺骨の供養方法が変わる
ペット火葬には、大きく分けて3種類あります。ペット火葬の種類により、料金や方法、ご遺骨が返骨されるかどうかなども大きく異なります。
何も知らずに火葬依頼してご遺骨が戻ってこなかった、料金が想像したより高かったなどのトラブルを防ぐためにも、事前に火葬方法について理解しておきましょう。
合同火葬
合同火葬は他のペットと一緒に合同で火葬されるものを指します。火葬の方法の中でもリーズナブルに抑えられ、ペットのサイズや種類により異なりますが、COCOペットでは6,600〜62,700円が相場です。
合同火葬は、他のペットと火葬することから、ご遺骨も他のお骨と混ざってしまいます。そのため、特定のペットのお骨を収骨して飼い主様に返骨されることはできません。どうしてもご遺骨を返骨してほしい場合、合同火葬は向いていない方法でしょう。
個別火葬
個別火葬はその名のとおり、個別に火葬されるものを指します。個別火葬は合同火葬と異なり返骨されるため、供養方法で好きな方法を選べます。
また、個別火葬の中にも2種類の方法があります。以下では、それぞれの個別火葬方法について紹介します。
一任個別火葬
一任個別火葬は、ペットのご遺体を預かり、火葬中の立会いからお骨上げまでスタッフに一任する火葬方法です。
個別に火葬されるため、スタッフによりお骨上げされた後のご遺骨は飼い主様に返骨されます。
一任個別火葬では、合同火葬と同じでご遺体を預けてからはペットの姿を見ることはできません。火葬後はお骨として返されますが、ご遺体を見られるのは火葬日までのためしっかりお別れを伝えておきましょう。
COCOペットでの一任個別火葬の料金相場は、16,500〜69,300円です。合同火葬より費用がかさみますが、手厚いサポートのうえで火葬してあげられます。
返骨はしてほしいがペットが火葬されるところを見るのはつらいという方や、仕事で忙しいという方に、一任個別火葬がおすすめです。
立会い個別火葬
立会い個別火葬は、火葬中も立会うことが可能であるため、お骨上げを飼い主様自身で行える火葬方法です。多くの飼い主様が、立会い個別火葬を選択されます。
ご遺体を火葬場まで搬入し、セレモニーが行われ、ペットに最期のお別れを伝える時間があります。最期までペットの側にいて声をかけてあげましょう。セレモニー後は火葬が行われ、お骨上げが実施されます。
お骨上げは飼い主様により行われますが、ペットのご遺骨を拾い上げるのはつらいという方はスタッフにお骨上げを依頼しましょう。
お骨上げされたご遺骨は、自宅に持ち帰って供養することも可能です。COCOペットでの立会い個別火葬の料金相場は、18,700〜71,500円です。
他の火葬方法よりも料金が高くなりますが、最期まで感謝の気持ちを伝えてお別れできます。後悔なくペットにお別れを告げたい方に、立会い個別火葬がおすすめです。
訪問火葬
訪問火葬は、火葬炉を搭載した火葬車が自宅付近まできて火葬する方法です。
火葬場が遠くてペット火葬に立会うことが難しい方や時間がない方に向いている方法です。訪問火葬は、深夜でも早朝でも対応している業者が多く、時間がないけれど火葬に立会いたいという方も安心して利用できます。
しかし、自宅付近で火葬する場合、ご近所の迷惑にならないために配慮する必要があります。中には、自宅の近くでペットが火葬されていることに嫌悪感を抱く方もいらっしゃるでしょう。
そのため、住宅街の場合は自宅から少し離れた場所で火葬する、また帰宅や通勤ラッシュの時間帯は避けて火葬するなど配慮した上で火葬依頼しましょう。
ペットを火葬後のご遺骨を供養する際の注意点
火葬後のご遺骨を供養する際は、知っておくべき注意点が5つあります。注意点をあらかじめ把握しておくことで、安らかにペットを休ませてあげられるでしょう。
ご自宅の湿度が高い場所で供養しない
火葬後のご遺骨は乾燥しているため、湿度が高い場所で保管すると、カビが生えてしまう恐れがあります。自宅で供養する場合は、骨壷を密閉するか、風通しの良い場所で保管することが大切です。
シリカゲルという吸湿剤を骨壺に入れて対策するのも良いでしょう。シリカゲルは百円ショップやホームセンターなどで買うことが可能です。湿気は骨壺の底にたまりやすいため、下の方にシリカゲルを入れましょう。
ご遺骨の管理方法は意外と複雑なため、心配な場合は業者に相談したり、ペット霊園に依頼したりすると良いでしょう。
ペット霊園に埋める場合はアクセスの良さを考慮する
ペット霊園に埋める場合は、アクセスの良さを考慮しましょう。人気の高い霊園でも、アクセスが悪ければ定期的に通い続けるのが難しくなります。
大切なペットの49日や1周忌、3回忌などにお参りするためにも、アクセスの良さは欠かせません。可能な限り自宅からあまり離れていないところを選ぶと良いでしょう。
ペットの命日にお参りする
ペットの命日にはお墓参りをすることが大切です。人間と同じ供養をすることで、ペットが安らかな眠りにつけます。 これまで過ごしてきた思い出を振り返り、ペットが好物だった食べ物をお供えする、お墓を磨いてあげるなどして、感謝を伝えましょう。
手元供養をする場合、ご家族の理解を得る
人間と比べると、ペットの手元供養は浸透しつつありますが、亡くなった生き物はお墓に入れるべきだという意見も根強く残っているため、家族からの理解が得られない可能性もあります。
ご遺骨をお墓にいれずに手元供養にすると、亡くなったペットが成仏できなくなると心配する方もいらっしゃいますが、仏教の教えではなく、風習によるものであるため問題ありません。
しかし、価値観の違いによりペットのご遺骨は手元供養ではなくお墓に入れるべきだとご家族が反対する場合があります。
大切なペットが亡くなって混乱している状態の中、ご家族と揉めるのは避けたいところです。できるだけペットが亡くなる前の段階でご家族と話し合い、供養方法をかためましょう。
自宅供養の場合は将来の供養方法を考えておく
ご遺骨を自宅で供養する場合、飼い主様が亡くなった場合や入院した際に管理する方法を考えておく必要があります。
ペットのご遺骨は「物」として扱われるため、飼い主様が亡くなった後に管理する人がいなければ、ゴミとして処分されてしまう恐れがあります。
万が一の場合に備えて、飼い主様が亡くなった後の供養方法についても考えておきましょう。 手元供養を続けられない場合は、散骨やペットと一緒に入れるお墓を生前に契約しておくと良いでしょう。
ご遺骨を自宅で供養する場合、飼い主様が亡くなった場合や入院した際に管理する方法を考えておく必要があります。
ペットのご遺骨は「物」として扱われるため、飼い主様が亡くなった後に管理する人がいなければ、ゴミとして処分されてしまう恐れがあります。
万が一の場合に備えて、飼い主様が亡くなった後の供養方法についても考えておきましょう。 手元供養を続けられない場合は、散骨やペットと一緒に入れるお墓を生前に契約しておくと良いでしょう。
ペットが亡くなってしまった時の安置方法
生き物は必ず亡くなってしまいます。心構えをしていても、いざという時は悲しくて混乱してしまうかもしれません。
以下では、ペットが亡くなってしまってから火葬されるまでの流れを解説していきます。いざという時、少しでも冷静に対処するため参考にしてみてください。
火葬業者に連絡する
ペットが亡くなってしまったら、火葬業者に連絡し、日程や火葬プランなどを決めましょう。大切なペットを送り出すために、信頼できるペット霊園を選択することが大切です。
親身になって相談に乗ってくれるか、費用が明確であるかなど、ペットや飼い主様のことを一番に考えてくれる葬儀屋さんを選びましょう。
また、火葬場が自宅から離れていないかも重要になります。距離が遠いとお葬式に行くのが大変だったり、お墓参りに行きづらかったりするからです。
自宅からの距離も、火葬業者を選択する上で重要なポイントとなるため、チェックしておきましょう。
ご遺体の手足を折り曲げる
ペットが亡くなってしまったら、死後硬直が始まる前に手足を胸の方へ優しく折り曲げてあげましょう。亡くなった時ペットの目が開いている状態であれば、そっと閉じてあげてください。
個体差がありますが、亡くなってから2時間程度で死後硬直が始まると言われています。手足が伸びきった状態では、棺にご遺体が入らない恐れがあるためできるだけ早く手足を折り曲げてあげましょう。
何らかの事情で手足を折り曲げる前に死後硬直が始まってしまった場合は、ご遺体を傷つけてしまう恐れがあるため無理に手足を曲げることはしないでください。
死後硬直は約半日で解かれるため、解かれたあとにご遺体の手足を慎重に折り曲げてあげましょう。
棺か箱にご遺体を入れる
ペットの手足を折り曲げた後は、ご遺体をタオルでくるみ、棺か箱にご遺体を入れてあげましょう。ペットのご遺体からは体液や排泄物が出てくることがあるため、底に新聞紙やペットシーツを敷いてあげてください。
また、ご遺体の腐敗を遅らせるために、部屋の空調にも気をつかいましょう。高温多湿の環境では、腐敗の進行が早まってしまいます。エアコンや扇風機などを使って、火葬されるまでの間ペットの腐敗を防ぎましょう。
保冷剤を入れて腐敗を遅らせる
棺に入れたご遺体の頭やお腹に保冷剤を当てて、腐敗の進行を遅らせましょう。ご遺体に外傷がない場合、内臓部分から腐敗が始まることが多いと言われています。夏の時期には、ペットシーツの下にも保冷剤を当てておくことをおすすめします。
ご遺体は常に冷えている状態が望ましいため、保冷剤はこまめに交換してあげてください。また、保冷剤を入れる際は、ガーゼやタオルなどでくるんでから入れてあげてください。
保冷剤をそのまま当ててしまうとご遺体が濡れてしまい、腐敗が進む原因となることがあるためです。
個体差はありますが、一般的にご遺体を安置できる期間は夏場で2~3日、冬場で3~5日と言われています。それ以上の安置は腐敗して異臭の原因にもなりかねないため、あらかじめ火葬業者に依頼しておきましょう。
おもちゃやお花をお供えする
保冷剤を当てたらご遺体の安置は終わりですが、保冷剤をこまめに取り替えることを忘れないでください。
安置が完了したら、ペットにお供えをしてあげましょう。安置の時点では何をお供えしてあげても大丈夫です。代表的なものだと以下が挙げられます。
- 生前好きだったおやつ
- お気に入りのおもちゃ
- ペットのイメージカラーのお花
- お散歩のときにつけていた首輪やリード
ただし、火葬する際にお骨に色やにおいがついてしまう恐れのあるプラスチック、ゴム製品や金属類などは安置が終わり火葬業者に引き渡す時に取り出しておく必要があります。一緒に火葬できないものは、飼い主様のご自宅で大切に残しておきましょう。
何を入れていいのか、何を入れたらいけないのか不安な場合は火葬業者に確認しておくと安心です。
ペットのご遺骨をペンダントとして使うのは良くない?
ペットのご遺骨をペンダントとして使用するのは、良くないという方もいらっしゃいます。
しかし、ペットのご遺骨のペンダントやアクセサリーの持ち歩きを禁止する法律や条例などはありません。いつまでもペットと一緒にいたいと願うなら、気にする必要はないでしょう。
ご遺骨のアクセサリーは数千円のものから数十万のものまで、デザインや素材により大きく費用が変わります。ご自身の予算と相談しながら、身につけたいデザインを選ぶと良いでしょう。
また、ご遺骨のアクセサリーは小さいものであるため紛失しやすいといったデメリットがあります。アクセサリーを常に身につける、外すときは置き場所を決めるなどし、なくさない配慮をしてください。
まとめ
ペットの火葬後のご遺骨の供養方法はいくつかの種類があります。それぞれメリットとデメリットがあるため、あらかじめご家族で話し合っておくことが大切です。
訪問火葬サービスのCOCOペットでは24時間365日、ペットの葬儀に関するご相談を受け付けています。
どの供養方法が良いか決められない場合は、ぜひCOCOペットにご相談ください。ペットが安らかに休める火葬プランをご提案させていただきます。
注意点やアフターケアなども、事細かくアドバイスさせていただくため、一緒にペットを天国に旅立たせてあげる最善の方法を考えていきましょう。
お見送りの際の火葬プランも、ペットの種類によって6,600円(税込)からさまざまなプランを提供しており、一般的な猫や小型犬であれば、17,600円(税込)から、中型犬であれば28,600円(税込)から、火葬方法やご供養の希望によってプランを選んでいただけます。
埼玉、東京(島しょ部除く)、千葉、神奈川、茨城エリアで最安を目指していますので、ペットのお見送りについてお考えの方は一度ご相談ください。