「ペットの火葬で数珠は持参していった方がいいの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
人間の葬儀では一般的に持参していくことの多い数珠ですが、ペットの火葬でも必要なのか気になるところですよね。
本記事では、ペットの葬儀で数珠が必要なのか、マナーなどについて解説します。大切なペットとのお別れを後悔ないものにするためにも、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
ペットの火葬に数珠は必要?
ペット葬儀で数珠を持参するかは個人の判断ですが、お焼香や読経を行う場合もあるため持参していくと安心です。
数珠は、魔除けや仏様へのつながりを表す法具です。合掌の時に数珠を用いることで、ペットに対する哀悼の気持ちを伝えられます。
以下では、ペット葬儀で用いられる数珠の種類や持ち方について解説します。
基本的に人間と同じ数珠で問題なし
ペットの火葬も、基本的には人間と同じタイプの数珠で問題ありません。仮に忘れてしまった場合でも、葬儀場により貸し出してくれる場合もあります。
しかし、ペット火葬用に新しく数珠を購入したいとお考えの方もいるでしょう。
ペット葬儀がきっかけで購入を検討している場合は、数珠に種類があるため、以下をご確認ください。
片手数珠
片手数珠は、宗派問わずに使用できる珠の数を少なくした数珠のことで、広く利用される数珠はこのタイプです。
珠の大きさにより男性用と女性用で分かれており、数珠に使用される素材についても、様々な種類があります。
- 木製
- ガラス製
- 天然石
また、正式な数珠と違い、珠の数が少ないため、コンパクトで持ち運びやすいというメリットもあります。
本式数珠
本式数珠とは、108個の珠からできた宗派により正式であると認められた数珠のことを指します。
各宗派により数珠の教えや考え方が異なるため、それに合わせて数珠の形がそれぞれ決められています。また、数珠の持ち方も宗派ごとに特徴があり、特別な持ち方をする宗派もあります。
ペットの火葬で数珠を別に用意する場合
ペット葬儀では人間用の数珠を準備することで問題ないとお伝えしましたが、ペット用の数珠を別で用意することももちろん可能です。
最近では、ペット葬儀ならではの数珠も販売されているため、以下をご確認ください。
カラフルな数珠
ペット用の数珠を選ぶ際、虹色のカラフルな数珠を検討してみてはいかがでしょうか。
ペットの葬儀では虹の橋という物語があり、飼い主様とペットはいつか虹の橋で再会し一緒に天国に行くといわれています。
そんな虹の橋の物語より、カラフルな数珠には天国に旅立ったペットといつかまた会おうね、という想いが込められているため、ペットの葬儀ではぴったりの数珠でしょう。
遺骨カプセルが入る数珠
最近では、珠の一部がカプセルになっており、その中にご遺骨を納められる数珠も販売されています。
この数珠は小さめなため、葬儀中の数珠としての用途だけでなく、ブレスレットとしても使用できます。ペットの葬儀が終わった後もお守り代わりとしてずっと身に着けられるため、大切なペットをいつでもそばに感じていたい方におすすめです。
ペットの火葬の際の数珠の持ち方
ペット火葬の際の数珠の持ち方については、基本的に人間の葬儀の持ち方と一緒ですが、数珠の種類や宗派により持ち方が異なる場合があります。
片手数珠の持ち方
数珠の持ち方は、合掌する時としない時とで持ち方が変わります。
読経を聞いている際は、数珠の輪の中に左手の4本指を通し、残った親指で押さえて膝の上に置いておきましょう。この際、房を下に垂らすのがマナーです。
また、合掌時の持ち方は左手の親指と人差し指に数珠の輪をかけて、そのまま合掌します。両手に掛ける場合も同様です。
本式数珠の持ち方
本式数珠の場合、二重の数珠となっているため、親玉と呼ばれる大きな数珠同士を合わせるように二重にし、房を下に垂らすようにして手に掛けるようにしましょう。
ただし、本式数珠では宗派ごとに持ち方が異なるため、ご自身の宗派に合わせた持ち方に合わせる必要があります。
宗派により数珠の持ち方が変わる
数珠の持ち方は、宗派により定められています。
多くの宗派では、数珠を二重にして左手の親指と人差し指にかけてそのまま合掌する方法が一般的ですが、宗派により、合掌した両手の親指に二重にした数珠をかけるなど特殊な持ち方もあります。
他にも、同じ宗派内で複数の持ち方があるケースもあるため、ご自身の宗派がある場合はどのような持ち方が適切か事前に確認すると良いでしょう。
ペットの火葬で準備すべきもの
ペット葬儀で必要な数珠の種類や持ち方について解説してきましたが、数珠以外にも準備すべきものがあります。
以下で、ペットの火葬で準備が必要なものについて解説します。
カメラ
ペットの最期の姿を残しておくためにも、カメラを準備しておきましょう。
近年では、ペットの最期の姿をカメラで残すことを許可している火葬場も多くあります。
ペット葬儀では、棺で眠っているペットの姿を思い出として写真に残す飼い主様が多くいらっしゃいます。
火葬されてしまった後だと二度とその姿を残せないため、後悔しないためにもカメラを持っておくようにしましょう。スマートフォンのカメラでも問題ありません。
火葬できないものを持ち帰る袋
ペットの火葬では、火葬できなかったものを持ち帰る袋を用意しておくと良いかもしれません。
ペットの火葬では、副葬品を棺の中に入れることが多くありますが、金属製の首輪やおもちゃが入っていた場合、火葬できないケースがあるため、飼い主様で持ち帰らなくてはなりません。
不測の事態に対応できるよう、持ち帰り用の袋があると火葬当日に慌てずに済むでしょう。
副葬品
生前好きだったおやつやおもちゃも副葬品としてペットの棺に入れられます。
天国でも寂しくないようにという想いを込められるため、一緒に火葬したいものはぜひ前もって準備しておいてください。
ただし、副葬品の素材により、火葬できないものがあります。例えば、缶詰に入った食べ物をお供えしたい場合は、中身だけを取り出して口元においてあげてください。
火葬できないものに関しては、事前に火葬場に確認を取ると良いでしょう。
飼い主様の心の準備
ペットが亡くなった悲しみを受け止められるように、飼い主様の心の準備をしておくことが何より重要です。
ペットが亡くなることは悲しいできごとですが、天国に送り出す際は感謝の気持ちを伝えて前向きな気持ちで送り出してあげることが大切です。
そのため、火葬当日に楽しかった思い出を振り返れるように、ペット火葬の前に飼い主様の気持ちの整理をつけておきましょう。
ペット火葬の服装について
ペット火葬の際の服装については、基本的に喪服で問題ありません。
人間の葬儀と違いペット葬儀では服装のルールが厳しくはないため、黒を基調とした服装であれば問題ないです。
しかし、どのような服装でもいいというわけではありません。事前にペット火葬の服装について確認し、後悔なくペットを見送れるようにしましょう。
派手な服装やお化粧は避ける
ペット火葬の際は、派手な服や化粧、アクセサリーなどは避けましょう。カジュアルな服でも特に問題ありませんが、派手すぎる洋服は人間の葬儀同様避けなければいけません。
また、お化粧も派手な色を使うのではなく、シンプルなお化粧でペットにお別れしてあげると良いでしょう。
特に友人のペット葬儀に呼ばれた際は、マナーを守った服装で参列するようにしましょう。
動物性の毛皮が使われた服は避ける
ペット火葬では、動物の毛皮や皮が使用されている洋服の着用は避けましょう。
動物の毛皮や皮は動物の死を連想させ、飼い主様が亡くなったペットを思い出させてしまい、参列者にも不快な思いをさせてしまう恐れがあります。
特に冬場はコートやマフラーだけでなく、ファーのキーホルダーをつける方が増えています。ペット火葬に参列する際は、キーホルダーや服装にも気をつけて、飼い主様やほかの参列者にも配慮して参加しましょう。
ペット火葬時のマナー
ペット葬儀特有のマナーは特にありません。
お焼香の回数や、喪服の着用といった一般的な冠婚葬祭のマナーを意識していれば問題ないでしょう。
ペット火葬に参列するのが初めてで不安という方は、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
お焼香は人間の葬儀と同じ
ペット火葬前は、お焼香することが基本的です。
お焼香は人間の葬儀と同じ方法で行われますが、お焼香の仕方がわからないという方もいるでしょう。
火葬当日にお焼香の方法がわからないという場合は、スタッフに聞くと良いでしょう。
また、お焼香は何回すればいいか心配に思っている方もいるでしょう、しかし、ペット火葬にはお焼香の作法がなく、ご自身の宗派に応じてお焼香しても問題ありません。
宗派がわからず回数がわからない方は、一回で問題ありません。
お骨上げはゆっくりと行う
ペット火葬後は、お骨上げが行われます。しかし、ペットの火葬はとくに脆くて持ち上げにくいため、急いでお骨上げしてしまうと形を崩してしまう恐れがあります。
そのため、形を崩さないためにもゆっくりとお骨上げをしましょう。
また、お骨上げは、事前にスタッフによりマナーや手順を説明してもらえます。亡くなったペットの弔いの場で間違いが起こらないように、すべて説明してもらえるため手順がわからない方も安心です。
プランによりお骨上げは飼い主様でなく、スタッフにより行われる場合もあるため、ご自身でお骨上げしたい方は事前に確認しておきましょう。
香典の必要性
基本的に、ペット火葬で香典は必要ありません。
ペット火葬で香典をあげる習慣はなく、香典を渡すとかえって相手に気を使わせてしまう恐れがあります。
しかし、友人のペットと生前仲良くしていた方、またどうしても香典を渡したいという方もいるでしょう。
どうしても香典を渡したい方は、上限5,000円程度で包むと良いです。また、香典袋は人間の葬儀用と同じでも問題なく、書き方も基本的に人間の葬儀と同じです。
ペット葬の場合、香典袋の表書きは「御霊前」が一般的ですが、飼い主様の宗派により書き方が異なるため、誤りがないように事前に確認しておきましょう。
ペット火葬に参列する際は、香典の金額でなくペットの死を悼み、慰める気持ちが大切です。そのため、香典以外にお花屋食べ物、仏具などお悔やみの品を手渡すといいでしょう。
数珠を準備してペットを安らかに送り出そう
数珠にはペットに対する哀悼の意を表す意味があり、天国でも安らかに過ごせるようにといった想いを届けてあげられます。
数珠には片手数珠や本式数珠、ペット用の特別なタイプの数珠など様々なタイプがあるため、ご自身に合った数珠を選ぶようにしましょう。
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