「ペットの火葬が初めてで、何を用意して良いか分からない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最愛のペットとのお別れに専念するためにも、必要な持ち物や適した服装について事前に把握することが重要です。
本記事では、ペットを火葬する際の持ち物や、火葬中の服装・マナーについて解説します。ペットの火葬を控えて迷っている方は参考にしてください。
目次
ペットの火葬で必要な持ち物
ペット火葬の際、当日持っていくと便利なものがあります。
以下では、ペットの火葬で必要な6つの持ち物について解説します。
数珠
ペットの葬儀の場合、必ずしも用意しておく必要はありませんが、読経やお焼香があるため持参すると良いでしょう。
また、ペット用の数珠を改めて購入する必要はなく、人間の葬儀で使用している数珠でも問題ありません。
葬儀場により数珠の貸し出しをしているため、仮に忘れてしまった時のことも考え、事前に確認することをおすすめします。
ハンカチ
大切なペットとの最期の別れは悲しいできごとです。そのため、思わず涙が出てしまうこともあります。
これまでの楽しかった思い出を振り返り、思わず泣いてしまった時のためにハンカチは必ず用意しましょう。
カメラ
ペットの火葬後は二度とその姿を見られないため、火葬前の最期の姿を大切な思い出として残すためにも、カメラを持っていくことをおすすめします。
スマートフォンのカメラでも問題ないため、ペットの最期の姿をぜひ写真に残して、悔いのないお別れにしましょう。
基本的にペット葬儀では撮影可能なところがほとんどですが、不安な方は火葬場に撮影してもよいか事前に確認しておくと良いです。
お花
ペットの最期のお見送りの際に、お花を棺に入れてあげることでペットを安心して送り出してあげられます。
ただし、色の濃いお花を入れると、火葬時にお骨に色が移ることがあるため、色の薄いお花を準備しましょう。
また、死を連想させる花言葉を持つお花や黒いお花や、おめでたい印象の赤いお花も葬儀では避けるのが一般的です。
生前好きだったおやつ
お花同様、ペットが生前好きだったおやつも棺に入れられるので、よく食べていたおやつやご飯を選んで持っていきましょう。
ペットの棺におやつを入れて一緒に火葬することで、天国でもお腹いっぱい食べられるようにという願いを込められます。
ただし、あまり大量には入れられないため、ティッシュに包める量を持参しましょう。また、缶詰は一緒に火葬するとお骨に悪影響があるため要注意です。
首輪やおもちゃを持ち帰る袋
ペットの葬儀では、持ち帰り用の袋をあらかじめ用意しておくことをおすすめします。副葬品としてペットが生前好きだったものを棺に入れられますが、使われている素材により火葬できないことがあります。
火葬できなかったものや、一緒に火葬するつもりだったが形見として大事に残しておきたいと思った時のために、それらを持ち帰るための袋を用意しておくと良いでしょう。
火葬場側で用意してくれるものについて
ペットの火葬では、仏具や備品一式を火葬場側で用意してくれることがほとんどです。貸し出してもらえる品目の例としては以下があります。
- 線香やろうそく
- 焼香台
- ライター
- おりん
- 写真立て
読経やお焼香で利用する備品は一通り用意してもらえるため、飼い主様は安心してペットとのお別れができます。
また、火葬場により、送迎用の車や棺なども用意してもらえる場合があるため、貸し出し・手配してもらえるものについて、事前に火葬場に確認しておくと良いでしょう。
火葬当日は持ち物よりも心の準備が重要
ペットの火葬では必要な「もの」だけでなく、飼い主様の心の準備が最も重要です。火葬してしまうと、生前のペットの姿はなくなり、ご遺骨として戻ってきます。
そのため、ペットが亡くなったという現実を受け止められるように、飼い主様は気持ちの整理をする必要があります。
ペットの死は飼い主様にとってつらいできごとです。しかし、ペットの葬儀で重要なのは、楽しい時間をくれた最愛のペットに対する感謝の気持ちを伝えることです。
ご自身の気持ちを整理し、ペットの死という悲しみを乗り越えて前を向いて進んでいくことを考えましょう。
ペットの火葬が行われる場所
ペットの火葬を行っている施設は主に3つあり、それぞれに特徴があります。ここからは、ペットの火葬が行われる場所について、それぞれのサービス内容や火葬方法などを解説していきます。
ペット霊園
ペット霊園ではペット専用の火葬炉や墓地、納骨堂があるため、ペットの火葬からその後の供養まで一括で行えるメリットがあります。火葬方法も複数あり、合同火葬や個別火葬、火葬の立会いができるプランなども選択できます。
値段を抑えて他のペットと一緒に見送ってあげたい方には「合同火葬」、ペットが火葬される姿を見たくない、仕事の都合で立会いが難しい方には「一任個別火葬」、最期まで近くにいてお骨上げをしてあげたい方には「立会い個別火葬」がおすすめです。
プランにより内容や料金は異なるため、依頼したい火葬業者の公式サイトで飼い主様が希望するプランを確認しておきましょう。
また、火葬後はご遺骨も返却してもらえるため、そのまま自宅で供養することも可能です。供養方法が定まっていないという場合は一度、納骨堂にお骨を納めて考えることもできます。
供養方法が定まったら、納骨堂から取り出してお骨をご希望の供養方法で供養してあげることも可能です。 費用はかさみますが、より手厚く送り出してあげたい場合におすすめです。
訪問ペット火葬業者
訪問ペット火葬業者は、火葬炉を搭載した車でご自宅までご遺体を引き取りその後、自宅近くで火葬を行います。
家族だけで弔ってあげたい場合や、思い出がつまった自宅近くで火葬してあげたいという場合におすすめです。
また、火葬後はご遺骨を返却してもらえるため、そのまま自宅での供養やペット墓地への埋葬が可能です。
地方自治体
地方自治体でもペットの火葬を行っています。自治体では他のペットと一緒に火葬する合同火葬が一般的で、料金も比較的安く済みます。
しかし、自治体での火葬は葬儀というより一般廃棄物としての処理に近いため、お別れのセレモニーやご遺骨の返却がないことが特徴です。
料金を抑えたい、ペットとのお別れができているから大丈夫、といった方は自治体での火葬を検討してみてください。
ペット火葬時の服装やマナーについて
ペット葬儀での服装は、喪服を着用していればまず問題ありませんが、ペットの葬儀では服装に関する具体的なルールがないため、必ずしも喪服である必要はありません。
しかし、火葬を依頼する業者により服装を考えておくと、より安心してペットを天国に見送ってあげられるでしょう。
マナーをきちんと守り、気持ちよくペットを天国に送り出してあげるためにも事前に参列のマナーを確認しておきましょう。
人間の火葬場で併設された施設では喪服が望ましい
人間の火葬場も併設されている施設の場合、喪服で参列すると良いでしょう。
万が一、会場で参列者と遭遇した際に、喪服でないと不快に感じる方もいます。火葬場にいる方に配慮するためにも、喪服で参加することをおすすめします。
喪服がすぐに準備できないという場合は、きちんとした印象を与える服装であれば問題ありません。
ペット霊園では黒ベースの服装で
ペット霊園でペット火葬をする場合は、喪服または普段着で参列しても問題ありません。ペット火葬の際のルールは特に決まっていないため、普段着でも参列可能です。
普段着で参列する場合は、ほかの参列者にも配慮する必要があるため黒をベースにした服装を選択しましょう。
派手な色の服やカジュアルな服装は、参列者に不快感を与える恐れがあるため、避けると良いです。
訪問火葬は普段着でも問題ない
自宅近くまで火葬炉を搭載した車が訪問する「訪問火葬」の場合、普段着で火葬に参列しても問題ありません。
中には、喪服を着るとペットが亡くなったことを実感してしまい、余計に悲しい気持ちになる、また、いつもと同じ服装でお別れしたいとお考えの方もいるでしょう。
そんな方は無理に喪服を着用する必要はありません。納得できる服装で後悔なくペットを天国へと見送ると良いでしょう。
化粧やアクセサリーは派手なものを避けよう
ペット火葬の際は、服装だけではなく化粧やアクセサリーにも気をつけましょう。
お化粧は、人間のお葬式に参列する際と同じようにシンプルにすることが大切です。アイシャドウはブラウン系でラメを避け、チークは薄付きのものを選びましょう。
また、派手なアクセサリーも控えて、身につける場合はパールを選択してください。
お焼香は人間の葬儀と同じマナーで行う
ペット火葬の際もお焼香が行われる場合があります。お焼香を行う際は、人間の葬儀と同じマナーで行いましょう。
お焼香は極楽浄土を意味しており、抹香により焼香する側、つまり参列者の汚れを落とすという考えがあるといわれています。
しかし、お焼香のやり方がわからないという方もいらっしゃるでしょう。お焼香の回数は宗派により異なりますが、地域や参列者の多さや時間の関係により、1回の焼香でお願いされることがほとんどです。
そのため、指示があった場合は、指示通りにお焼香するようにしましょう。また、ご自身の宗教の回数に合わせても問題ありません。
お骨上げはゆっくりする
お骨上げを行う際は、ゆっくりすることが大切です。
お骨は繊細で、特に小動物のご遺骨は脆く崩れやすいです。初めてお骨上げをする方は緊張していたり、早くお骨上げしないといけないのではないかと考えたり、不安になる方もいらっしゃるでしょう。
お骨上げの方法はスタッフにより事前に解説されるため、それに従うことで問題ございません。
また、大切なペットのお骨上げをするのはつらいという場合は、遠慮なくスタッフに伝えてください。スタッフが代わりにお骨上げをして飼い主様にご遺骨を返骨してくれます。
香典は必要ない
基本的にペット火葬や葬儀で香典は必要ありません。そのため、理由がなければお悔やみの品や言葉だけでも問題ありません。
しかし、友人のペットと生前よく遊んでいた、ペットを可愛がっていたという場合は、香典を渡したいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
どうしても香典を渡したいという場合は、3,000円を基本として、多くても5,000円程度にしておきましょう。
なぜなら高い金額を香典として手渡すと、飼い主様に気を使わせてしまう可能性があるためです。ペットを失った悲しみ以外にお悩みを作らないようにするためにも、香典は多すぎないように気をつけてください。
ペット火葬に参加する前に確認しておくこと
ペット火葬に参列する際に確認しておきたいポイントが3つあります。
後悔なくペットとお別れするためにも、以下のポイントを確認しておきましょう。
ペット火葬当日の流れを把握する
ペット火葬に参列する際は、ペット火葬当日の流れを確認しておきましょう。
ペット火葬は、まず火葬場にご遺体を持ち運ぶ、または火葬業者にご遺体をお迎えに来てもらいます。
ご遺体を搬入した後は、セレモニーを行い、火葬されます。火葬した後は、飼い主様によりお骨上げをしてもらい、そのまま家に持ち帰って供養可能です。
後悔なくペット火葬をするためにも、当日の流れは必ず確認しておきましょう。
持ち物を確認しておく
ペット火葬に参列する際は、必ず持ち物を確認しておきましょう。
数珠やハンカチ、お供え物など、ペットの棺桶に入れてあげたいものなど、忘れ物がないようにすることが大切です。
また、ご遺体を納めた棺にはおやつやお手紙を入れて一緒に火葬することもできるため、事前に棺に入れてあげたいものを決めておくと良いでしょう。
天国でも楽しく、幸せに過ごせるようにお供え物をして見送ってあげてください。
お焼香の作法を確認しておく
ペット火葬でもお焼香が行われます。人間のお葬式の場合、お焼香の作法は宗派により異なります。
しかし、ペット葬儀ではお焼香のルールもなく、飼い主様の宗派に応じてお焼香して問題ありません。
宗派がわからないという際は、お焼香は1回のみでも問題ないため、気持ちを込めて見送ってあげましょう。
ペット火葬後の供養方法も考えておこう
ペット火葬後は、通常ご遺骨を供養します。
ご遺骨にも供養方法が異なり、飼い主様やペットに合う方法で供養することが重要です。以下では、ペット火葬後の供養方法について解説します。
自宅で供養する
ペットのそばにずっといてあげたいとお考えの方は、自宅での供養がおすすめです。
自宅で供養する場合は、ペット専用の仏壇を用意して供養したり、自宅の庭で埋葬したりする方法があります。
近年では、ペット専用の祭壇や仏壇もインターネットから購入できるため、手軽に供養できる方法の一つです。
また、祭壇を用意しなくても、骨壷と遺影を設置して簡易的に手を合わせる空間を作ることも可能です。
しかし、中には、ペットの仏壇を置くことによる他の人の目が気になる方もいらっしゃるでしょう。ペット仏壇に抵抗がある方の場合は、ご遺骨を納められるアクセサリーがおすすめです。
アクセサリーを利用すれば、肌見放さずペットと一緒に要られるため、飼い主様にも選ばれている供養方法です。
自宅に土葬する
ペットのご遺体を自宅の庭に土葬する方法も手軽にできます。
庭に埋めるペット供養の場合、ご遺体ではなくご遺骨を埋葬すると異臭や害獣に掘り起こされるトラブルを軽減できます。
また、ご遺体をそのまま埋めるよりも早く土に還らせられます。
ご遺骨を土葬する際は、ご遺骨が見えなくなるほど深く掘った穴にご遺骨を入れて、石灰を撒いてから埋めましょう。埋めた場所はあとから見てわかるように、土を被せておくと良いです。
毎日でも手を合わせてあげたいとお考えの飼い主様におすすめでしょう。
納骨堂に納骨する
納骨堂に納骨する方法は、よく行われる供養方法の一つです。
納骨堂は、ペット霊園に併設されている施設であり、施設内に骨壷を納めて供養する方法です。ペットごとにスペースが設けられており、スペース内には骨壷と遺影、お供物をあげられます。
納骨堂であれば施設内で、天気の影響を受けることはありません。そのため、気軽にお参りに来てあげられる点も魅力です。
ペット霊園や納骨堂を選ぶ際は、お参りやお経、お焼香をあげられるか、またお手入れは行き届いているかなどを確認しておきましょう。
納骨堂の利用は、年間で管理費用が発生するため、費用面を考慮して検討してください。
また、供養方法がまだ明確に決まっていないという場合でも、納骨堂がおすすめです。納骨堂であれば一度お骨を納めても、再びお骨を出してほかの供養方法をすることも可能です。
お墓を建てる
ペット霊園にお墓を建てて供養することも可能です。
ペットの個別墓地であれば、ペット霊園の一角でも提供されており、お墓を建てて人間と同じように供養してあげられます。
ペット霊園で個別墓地を作る場合、お墓の購入時の初期費用と年間管理費が必要です。ペット霊園では、初期費用が安く設定されていても、年間管理費が高く設定されていることも多々あります。
そのため、初期費用だけでなく、納骨後の維持費についても確認しておきましょう。また、ペット墓地を建てる場合は、合同墓地で埋葬するという選択肢もあるため、費用を安く済ましたいとお考えの方におすすめです。
合同墓地の場合、個別墓地と異なり、ほかのペットと一緒に埋葬する供養方法です。
ペット個別のお骨を残すことはできませんが、ほかのペットと仲良く過ごしてほしい、寂しい思いをしてほしくないとお考えの飼い主様におすすめでしょう。
また、ペット霊園により、他社でペット火葬したご遺骨お持ち込みは別料金が必要とされる場合があります。事前に確認すると同時に、火葬から依頼することも検討しましょう。
散骨する
ペット供養として、ペットをもとにいた場所に還す、自然に還すという意味で散骨を選ぶ飼い主様もいらっしゃいます。
散骨は、許可がおりた場所や森、海などに粉骨したお骨を散骨する方法です。しかし、場所により散骨が禁止されている場所もあるため、事前に確認しておくことが大切です。また、散骨は必ず粉骨してから行わなければいけません。
もし、骨を砕いていない状態で撒いてしまうと不法投棄とみなされて、罰金を課せられる恐れがあるため要注意です。
お骨を自分で粉骨することもできますが、自分でお骨を砕くのはつらいという場合は、専門の業者に依頼するといいでしょう。また、散骨は一度行うと、二度とお骨を取り戻すことはできません。
お骨を完全になくしてしまうのは抵抗があるという方は、お骨の一部を残す分骨をするといいでしょう。
火葬に持っていくものを確認して後悔のないお別れを
ペットの火葬時に必要な持ち物や服装、マナーを改めて確認しておくことで、ペットとの最期のお別れを後悔ないものにできるでしょう。
しかし、大切なペットを安心して送り出してあげるためには、飼い主様の心の準備をしておくことが何よりも重要であることを忘れないでください。
COCOペットでは、飼い主様の悲しみに寄り添い、大切なペットを後悔なく送り出せるようなお手伝いをしています。葬儀プランも飼い主様のご希望に沿ったものをご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
ペットの葬儀や供養、終活についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひCOCOペットにご相談ください。生前のお見積り、ご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
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