「ペットが亡くなった際、きちんと供養するためにもペット火葬をしてお別れをしてあげたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ペット火葬にはさまざまな種類や方法があり、手段により料金が大きく変動します。
本記事では、ペット火葬を格安で行う方法や料金相場について解説します。ペット火葬を今後利用する予定がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
ペットの火葬を格安にする方法
ペット火葬を格安でしたいとお考えの場合、どのようにすれば費用を抑えられるか、事前に理解することが大切です。
ペット火葬をする際、費用を抑えて格安でする方法を6つ解説します。
合同火葬を行う
ペット火葬を格安でする方法のひとつに「合同火葬」が挙げられます。
合同火葬は他のペットと一緒に火葬する方法で、寂しがり屋のペットに最適な方法です。しかし、立会いやお骨上げができず、ご遺骨が手元に返ってこないため注意が必要です。
火葬後は合同墓地に埋葬され、最初から最後まで火葬業者に任せられます。ご遺骨を手元に残したい場合は、立会い個別火葬や一任個別火葬となり、合同火葬よりも値段は高くなります。
生前寂しがり屋だったペットや、頻繁にペットに会いに行ってあげられない方に合同火葬がおすすめです。
休日や早朝、深夜を避けて予約する
以下の時間は値段が上がる、追加料金が発生する可能性があります。
- 休日
- 早朝
- 深夜
どうしても平日や昼間にペット火葬ができない場合、追加料金を支払ってでも利用しなければなりません。
しかし、できるだけ料金を抑えて火葬したい方は、事前に追加料金がかかるか確認しておきましょう。
自治体に依頼する
お住まいの自治体によっては、施設により無料でペット火葬に対応してもらえることもあります。
しかし、ペットのご遺体を一般廃棄物としてゴミと一緒に火葬されたり、合同火葬でほかのペットと一緒に火葬されたりすることが多いため、ご遺骨が飼い主様に返されることはありません。
ゴミと一緒に火葬されるのは可哀想と感じる方もいらっしゃるでしょう。依頼前に自治体の公式ホームページでペット火葬が実施されているか、どのような方法で行われるかを確認しましょう。
複数の火葬業者で見積もりを出す
ペット火葬業者に依頼する場合、事前に複数の業者で見積もり依頼をして比較することが大切です。
ペット火葬の値段は方法だけでなく会社により大きく変動します。そのため、事前に複数の会社で比較して、最終的に安くてサービスが良い信頼できる火葬業者に依頼すると良いでしょう。
また、見積もり依頼をする際は、追加料金が発生しないか確認し、書面で契約することが重要です。
追加料金がかからないか確認する
火葬業者に依頼する際は、追加料金がかかるかどうかを確認しておきましょう。
火葬業者により、見積もり依頼や火葬でのオプションにより追加料金が発生します。事前に確認しておかないと、気づかないうちに予算を大幅に超えてしまっていたということも考えられます。
トラブルを事前に防ぐためにも、追加料金がかからないかどうかを確認しておきましょう。
できるだけ自分で用意する
お花やお供物のオプションはできるだけ利用せず、自分で用意すると費用を抑えられます。
また、お花やお供物のオプションを利用すると値段が高くなるだけでなく、限られたものの中から選ばなければならなくなります。
そのため、ペットに合ったお花やお供物を沢山の選択肢から値段を抑えて選択したい方は、火葬前に自分で用意しておきましょう。
役所で火葬の依頼をする
自治体に火葬を依頼すると格安で火葬が可能です。
しかし、ペットのご遺体は法律上、一般廃棄物とみなされてしまうため、ゴミと一緒に火葬されてしまうケースもあります。
自治体で火葬をする場合は、事前にお住まいの自治体で行われる火葬方法を調べ、火葬業者と比較した上で利用しましょう。
ペット火葬を格安で依頼する際の注意点
ペット火葬を格安で利用する際、メリットだけでなくデメリットも多々あります。
ペット火葬後に後悔しないためにも、ペット火葬を格安で依頼する際の注意点を確認しておきましょう。
ご返骨がない
格安でペット火葬を行う際、ご返骨がないケースがあります。
たとえば、合同火葬で依頼した場合、ご遺骨が飼い主様の手元に戻ることはありません。合同火葬で火葬した場合、複数のペットと一緒に火葬するため、特定のペットのお骨上げするのは困難になることが理由です。
ご遺骨が返ってこないことを知らなかったと後悔しても、時間を戻すことはできません。
火葬後に後悔しないためにも、事前に利用したい火葬方法や火葬業者はご返骨してくれるかどうかを確認しておきましょう。
平日しか火葬できない
ペット火葬を格安で依頼する場合、平日しか火葬できないことがあります。深夜や早朝、休日でもペット火葬の依頼はできますが、追加料金が発生します。
そのため、格安でペット火葬を行いたい方は、事前にスケジュールを確認した上で行いましょう。
悪徳業者に騙される場合がある
格安でペット火葬を行う際、悪徳業者に騙されてしまう場合があります。
格安とうたっている業者でも、後にオプションや追加料金などが発生したと伝えられ、最終的に高額の費用を支払わなければいけなくなったという事例があります。
トラブルを避けるためにも、依頼前にオプションや追加料金がないか直接確認し、書面で契約を交わしましょう。
実際にあった格安の悪徳火葬業者によるトラブル事例
悪徳業者にペット火葬を依頼した結果、悲しい結果を招いた事例があります。
以下では、実際にあった悪徳業者の例を3つ紹介します。
ペットのご遺体を供養していなかった
実際に埼玉県でおきた「ペットのご遺体が供養されずに不法投棄されていた」というトラブルです。
ペットのご遺体を引き取った後は、火葬場で火葬されるという契約でしたが、実際には森林にペットのご遺体を不法投棄していたようです。
そのため、火葬も実施されておらず、ほかのペットのお骨を混ぜて飼い主様に返骨していたという悲しい結果を招きました。
別のペットのご遺骨が手渡された
ペット火葬では、多くの場合、ご遺骨が返骨されます。しかし、供養できるように個別火葬でお骨を残すように火葬依頼していたにも関わらず、ほかのペットのお骨を手渡された事例もあります。
小型犬のはずが大きなお骨が返骨されていることもあり、渡し間違いか本当に火葬されたかわからないという事例もあることを理解しておきましょう。
見積もりよりも高額請求された
見積もりの値段とは異なり、追加請求により高額な金額を求められたということもあります。
また、人間の葬儀と同じように100万円近くを請求して、払わなければ火葬しない、と脅してお金をだまし取ろうとする悪徳業者も存在します。
火葬業者が意図的に火葬を中断する行為は、ペットにとっても飼い主様にとってもつらい状況です。そのため、悪徳業者を避けるために、下調べすることが非常に重要です。
悪徳なペット火葬業者を避けるには
残念ながらペットの死を利用した悪徳なペット火葬業者が存在します。
悪徳なペット火葬業者に依頼してしまえば、ペットのご遺体がきれいに火葬できなくなったり、しっかり火葬されずお骨が戻ってこなかったりするリスクがあります。
以下では、悪徳なペット火葬業者を避ける方法について解説します。
連絡先が明記されているか確認する
悪徳なペット火葬業者を避けるためには、ホームページやチラシ広告などに連絡先が明記されているか確認しましょう。
チラシや広告がしっかり作られているペット火葬業者でも、悪徳業者の場合、連絡先が明記されていない場合があります。
そのため、事前にウェブサイトや広告、資料などの情報で、業者の名前や電話番号、住所が確認できるかどうかを確認してください。
悪徳業者は連絡先を不透明にしており、飼い主様がサービスに関する疑問や不安を解消できない構造になっている可能性が高いです。
優良な火葬業者の場合は、しっかり連絡先が記載されており、万が一の場合や不安なことでも明瞭な回答が得られます。
連絡先が明記されているかどうかは信頼性を確認する上でも非常に重要です。
火葬炉の設備が十分か確認する
ペット火葬業者の火葬炉の設備が十分かどうかも重要なポイントです。
通常、ホームページに火葬炉がどの様になっているか明記されていますが、記載されていないこともあります。ホームページなどに明記がない場合は、業者に問い合わせるといいでしょう。
とくに、小型のペットの場合、お骨を残すために繊細な温度調節が大切です。
悪徳業者の場合、お骨が残ると記載されていても、火葬炉の状態によりうまく温度調節ができずにお骨がきれいに残らず悲しい思いをする可能性も考えられます。
そのため、火葬炉の状態も事前に確認しておくことが非常に重要です。
自社運営がされているかどうか確認する
全国展開しているペット火葬業者の場合、すべての依頼に運営会社が直接対応しているとは限りません。
そのため、運営会社の評判が高くても、委託業者の評判が悪ければ信頼性はないに等しいです。
一方で、自社で運営しているペット火葬業者の場合、サービスの品質管理や顧客対応において直接責任があるため、信頼性も高まります。
もしも、運営元が請負業者を利用している場合は、請負業者が公表されているかも確認しておきましょう。公表されている場合は、業者に透明性があり、信頼性が高い証拠です。
電話で問い合わせる
悪徳なペット火葬業者を避けるために電話で問い合わせましょう。
ホームページに明記されていない内容や、火葬方法に関する疑問、不安などがある場合、メールではなく電話で問い合わせることが重要です。
悪徳業者は、電話連絡を嫌う傾向にあるため、電話が繋がらないこともあります。また、電話で問い合わせするとスタッフの対応や知識量なども確認可能です。
万が一、火葬業者に電話して火葬に関する情報を曖昧に答えていたり、ごまかされたりする場合は、危険性が高いといえるでしょう。
また、電話問い合わせする際、ホームページに電話番号が確認できずに問い合わせできないという場合も、悪徳業者の可能性が考えられるため、避けるようにしましょう。
複数の火葬業者で見積もりを取る
ペット火葬業者に火葬依頼する際は、必ず複数の火葬業者で見積もりを取るようにしましょう。
複数の火葬業者で見積もりを取ると、異なる火葬業者の料金体系を比較できます。
料金を比較することにより、適切な価格設定であるかどうかを確認でき、隠れた費用がないかも把握可能です。
また、複数の業者に見積もりを依頼すると、サービスの内容や提供条件を比較できます。透明性のある業者の場合、サービスに関する情報を明確に記載して、飼い主様の不安を解消してくれるでしょう。
費用の比較だけでなく、対応にも差があるかも確認することをおすすめします。複数の業者の間で、対応力の違いやサービスの質の違いなども確認できるでしょう。
電話対応やメールでのコミュニケーションも迅速か、質問に適切に対応してくれるか、も信頼性を判断する重要なポイントです。
施設見学する
訪問火葬ではなく、火葬場で火葬される場合は、どのような場所で火葬されるかを見学すると良いでしょう。
施設見学をすると、火葬炉やその他の設備の清潔さ、設備の状態を直接確認できます。清潔な設備の場合、業者がサービス提供のためにメンテナンスを行っていることがわかるでしょう。
また、施設見学によりスタッフの態度や専門性に関しても確認できます。親切で誠実な対応か、専門的な知識や技術があるかどうかを確認することにより、信頼性の有無がわかります。
直接施設を見学してもいいと記載している場合、業者が提供するサービスやプロセスに自身を持ち、飼い主様に安心してもらおうとしている誠意を感じ取れます。
そのため、施設見学ができると記載されている場合は見学するようにして、記載されていない場合は問い合わせしてみると良いでしょう。
ペット火葬方法ごとの料金相場
ペット火葬は方法により料金相場が異なるため、事前に確認する必要があります。以下で、ペット火葬方法ごとの料金相場について解説します。
合同火葬の料金相場
合同火葬の料金相場は以下です。
ペットの大きさ | 料金相場 |
2kg以下 | 6,600〜14,300円 |
2〜5kg | 17,600円 |
5〜10kg | 22,000円 |
10〜25kg | 35,200〜40,700円 |
25kg以上 | 55,000〜62,700円 |
合同火葬は、他のペットと一緒に火葬する方法です。
複数のペットと火葬することからご返骨されませんが、ペットが最後まで寂しくならないようにしてあげたいとお考えの方に最適です。火葬後は、合同墓地に埋葬されます。
ペットのサイズにより値段が異なるため、事前に確認しておきましょう。
一任個別火葬の料金相場
一任個別火葬の料金相場は以下です。
一任個別火葬は、ペットを火葬業者に引き取ってもらい、個別で業者により火葬してもらう方法です。
ペットの大きさ | 料金相場 |
2kg以下 | 16,500〜20,900円 |
2〜5kg | 24,200円 |
5〜10kg | 29,700円 |
10〜25kg | 35,200〜47,300円 |
25kg以上 | 55,000〜69,300円 |
一任個別火葬は、スタッフに任せる方法のため、火葬中に立会うことはできず、お骨上げもできません。しかし、スタッフによりお骨上げしたご遺骨は飼い主様に返されます。もしくはそのまま、墓地や納骨堂に納骨してもらう選択もできます。
合同火葬より料金はかかりますが、合同火葬の次に安い火葬方法です。
立会い個別火葬の料金相場
立会い個別火葬の料金相場は以下です。
ペットの大きさ | 料金相場 |
2kg以下 | 18,700〜23,100円 |
2〜5kg | 27,500円 |
5〜10kg | 31,900円 |
10〜25kg | 37,400〜49,500円 |
25kg以上 | 57,200〜71,500円 |
立会い個別火葬は、ご家族が最後まで見守る中で火葬が行われる方法です。火葬後は、お骨上げをしてそのまま家まで持ち帰ることもできます。
火葬方法の中では一番高額な方法ですが、最後までペットに感謝を伝えたい方におすすめです。
自宅でもできる格安葬送
ペットが亡くなった際、自宅でも簡単にできる葬送方法があります。
できるだけお金をかけたくないという方も簡単にできる方法のため、格安で葬送したい方はぜひ参考にしてください。
自宅の庭に埋葬する
自宅に庭のある方は、火葬後のご遺骨、小動物であればご遺体を埋葬してあげられます。
埋葬の際は、異臭や害獣に掘り返されるなどのリスクもあるため、菌や異臭を防ぐ効果がある石灰を撒いておきましょう。
自宅に庭があっても賃貸や私有地でない場合、許可なく埋葬するとトラブルに発展します。ご遺骨やペットのご遺体を埋葬する際は、必ず私有地化許可を得た場所で埋葬しましょう。
また、埋葬を予定している場所に水道管やガス管がある場合は、水質汚染や環境汚染に繋がるケースがあります。そのため、埋葬したい場所に問題がないか、事前に確認しておきましょう。
プランター葬
プランター葬は、自宅に庭がなくてもできる葬送方法です。プランターに土とご遺骨またはペットのご遺体を埋葬するだけで簡単に供養してあげられます。
プランター葬は、自宅の庭に埋葬するときと異なり、環境汚染や引っ越しの際にトラブルを起こすことはありません。
しかし、庭に埋葬する際と同様で、異臭や害獣を引き寄せるケースがあるため、石灰や腐葉土を撒くなど対策しておきましょう。
庭を持たないけれど、ご遺骨を埋葬して土に還してあげたいとお考えの方にプランター葬がおすすめです。
ペット火葬後のご遺骨の供養方法
ペット火葬後はご遺骨を供養する必要があります。4つの供養方法を解説します。
納骨堂
納骨堂は、ペット霊園の個別スペースで骨壷や遺影を保管する方法です。お墓を建てるよりも費用が安く、納骨堂の受付時間内であればいつでもお参りができます。
年間で1〜2万円程度の保管料がかかり、火葬業者により最初の1年間は火葬料金に保管料が含まれている場合もあります。
しかし、屋内でご遺骨を管理できるため、天候に左右されることなくお参りできる点でも人気なポイントです。
手元供養
手元供養は、ペット火葬後にご遺骨を骨壷に納め、自宅に保管して供養する方法です。仏壇を利用し、人間と同じように仏壇に骨壷と遺影を飾り供養します。
また、近年ではご遺骨をアクセサリーにして身につけることも可能で、手元供養の費用も抑えられます。ペットを身近に感じたい方は手元供養がおすすめです。
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散骨
散骨は、ペットのご遺骨を粉状にして許可された場所に粉を撒く方法です。
散骨は維持費がかからないため、コストを抑えられます。また、ペットがお気に入りだった場所に還してあげられるため、ペットにとっても嬉しい方法のひとつといえます。
しかし、地域や場所により散骨を禁止している場合もあるため、事前に散骨をしていい場所かどうかを確認しておきましょう。
合同墓地
合同墓地は、他のペットと一緒に埋葬される方法です。
合同墓地は個別にお墓を建てるよりもコストを抑えられる方法で、近年では個別のお墓よりも共同墓地を設けている霊園が増えています。
ペットは、他のペットと埋葬してあげることで、寂しい思いをすることはありません。生前寂しがり屋だったペットも安心して天国へ行けるでしょう。
ペット火葬のコストを抑えて後悔なくお別れしよう
本記事では、ペット火葬を格安で依頼する方法や料金相場などについて解説しました。結論、ペット火葬の依頼方法により、コストは抑えられます。
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