「大切な家族であるペットが亡くなり、火葬の準備をする必要があるが、いつまでに何をすれば良いかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ペットを火葬するタイミングや、安置方法は非常に重要です。
本記事では、火葬するタイミングや、早く火葬するべきシチュエーションなどについて解説します。大切な家族の最期を温かく見送るためにも、参考にしてください。
目次
ペットの火葬はいつまでにするべき?
結論、ペットの火葬は亡くなってから10日以内にするべきです。以下で、タイミング別に解説します。
ペットが亡くなった2〜3日後
ペットが亡くなった時には、2〜3日のうちに火葬するのが、一般的です。
ペットが亡くなってからしばらく一緒に過ごすことで、精神状態を落ち着かせ、冷静にお別れができるでしょう。亡くなった当日、翌日は家族で過ごし、体をたくさん撫で、感謝を伝える時間を作ってあげてください。
ご遺体の腐敗を進ませず、きれいな状態でお別れするためにも、亡くなってから2〜3日が最適なタイミングです。
ペットが亡くなった4~10日後
ペットとの思い出を振り返るために、一緒の時間を3日間以上すごしたい場合は、亡くなってから4〜10日後に火葬しましょう。火葬期間に規定やルールなどないため、落ち着いたタイミングで火葬を行なっても問題ありません。
しかし、亡くなった後は生命機能が失われているため、ご遺体の腐敗が進みます。ご遺体に外傷がある場合や季節により腐敗のスピードは異なるため、適切に安置する必要があります。
一般的にペットが亡くなった当日は火葬しない
ペットが亡くなった当日は、火葬しないようにしましょう。
人が亡くなった場合、息を吹き返す可能性があるため当日中に火葬できません。ペットにも同じことがいえるため、当日中に火葬しないことが一般的です。
また小動物の場合は、冬眠の可能性も考えられるため、必ず獣医師に判断してもらったうえで火葬しましょう。
ペットを早く火葬するべきシチュエーション
火葬するタイミングに規定はありませんが、早く火葬してあげるべきシチュエーションがあります。根拠をもとに以下で解説します。
気温が高い時期
気温が高い時期は、早めに火葬しましょう。
日本の夏は高温だけでなく湿度が高いため、体内にガスが溜まりやすくなり、ご遺体の腐敗を早めます。
冷房を効かせたり、保冷剤を利用したりすることで、腐敗を遅らせることは可能です。
しかし、夏場はご遺体を冷やしても腐敗が進みやすいため、きれいな状態でお別れするには3日以内の火葬がおすすめです。
外傷がある場合
ご遺体に外傷がある場合、体内と外傷部分から腐敗が進行します。外傷がないご遺体と比べて腐敗の進行速度が早いため、3日以内の火葬がおすすめです。
また、腫瘍がある場合、腫瘍部分から腐敗が進みます。腐敗が進行することで、臭いや見た目に影響がでて痛々しい姿になることもあるため、なるべく早めにお別れしましょう。
ご遺体に変化が現れた場合
ご遺体の見た目に変化が現れた場合、早めに火葬する必要があります。
腐敗臭が強くなってきた、ご遺体に虫が集まるようになったなど、腐敗が進んでいる証拠です。状態の悪いままご遺体を安置していると、良い状態でのお別れが難しくなります。
また、腐敗が進んでしまうと衛生上よくないため、目に見えた変化が現れる前に火葬しましょう。
ペットの適切な安置方法
ペットが亡くなり、火葬まで期間があります。そのため、ご遺体が傷まないように適切な方法で安置しましょう。以下では、適切な安置方法を5つ解説します。
ご遺体の手足を折り曲げる
トラブルを避けたり、きれいな状態でお別れしたりするために、死後硬直が始まる前に優しく手足を折り曲げてあげましょう。
生命機能が失われると死後硬直が始まり、徐々に身体が固まっていきます。手足が伸びたまま死後硬直すると、痛々しい見た目になる場合や、火葬炉にご遺体が入らない場合などが考えられます。
また、目や口が開いている場合、優しく閉じて、自然な状態に戻してあげるとより良い状態でお別れが可能です。
体をきれいにしてあげる
ブラシで毛並みを整えて、体をきれいにしてあげましょう。
ペットを屋外で飼っていた場合、土や雑菌が毛に付着していることがあります。土や雑菌が付着したまま安置していると腐敗が進む原因となります。
腐敗を遅らせるために、生前使っていたブラシでしっかりブラッシングして、ガーゼやコットンなどで優しく拭き取ってあげましょう。
棺にご遺体を入れる
きれいに整えたご遺体をタオルで優しく包んであげた後、ペット専用の棺に入れてあげましょう。
ご遺体から体液や排泄物が排出される場合もあるため、棺の底にペットシートや新聞紙を敷くことをおすすめします。
安置している間は、きれいな状態を保つためにも定期的に汚れを確認し、都度汚れを取り除いてあげましょう。
保冷剤やドライアイスでしっかり冷やす
ご遺体の腐敗を進行させないために、お腹や背中を保冷剤やドライアイスでしっかり冷やしましょう。
保冷剤は時間が経つにつれて結露が発生します。結露が発生すると水分がご遺体に付着してしまい、腐敗を早める原因となります。タオルに保冷剤を包んだうえで体を冷やすようにしましょう。
また、安置する場所は直射日光が当たらず、温度が低い場所を選び、ご遺体が冷える状態を作りましょう。
お気に入りのおもちゃやおやつ、お花を入れる
お気に入りのおもちゃやおやつ、花言葉で選んだお花を棺に入れることで、一緒に過ごした思い出を振り返れます。また、火葬日までそばにいてあげることで、家族にとってもペットにとっても最後の良い時間となります。
ペットが天国でも幸せに過ごせるように、ペットが好きだったものを用意しましょう。
ペット火葬業者の選び方
ペットを家族の一員と考える人が増え、ペットの火葬や葬儀を望むニーズが高まったことで、専門の業者も増加しました。
しかし、業者ごとに費用やサービスが異なるため、最適な業者を選ぶのが大変ですよね。以下では、業者選びの参考になるポイントを3つ紹介いたします。
料金が明確な業者を選ぶ
ペットの火葬業者を選ぶ際は、料金体系が明確な業者を選びましょう。明確な金額がわからないストレスや、不要請求のリスクを避けられるためです。
料金が不明確な場合、契約後に追加請求してくる可能性もあるため事前に料金表をしっかりと確認しましょう。事前に見積もりを取り、料金を確定させてから火葬業者を選ぶことをおすすめします。
口コミや実績を確認する
口コミや今までの実績は、ペットの火葬業者を選ぶにあたり、重要な判断材料となります。口コミは実際に利用されたお客様の生の声であり、サービスに対する感想や評価だからです。
また、実績は安定した品質を継続的に提供できるスキルがあること、複数の飼い主様から選ばれてきたという証とも言えるでしょう。悔いの残らない葬儀を行うためにも、口コミや実績を参考にしつつ、飼い主様のご希望に合う火葬業者を選ぶことをおすすめします。
動物葬祭ディレクターが在籍している業者を選ぶ
「一般社団法人 日本動物葬儀霊園協会」が提供している、動物葬祭ディレクターが在籍しているかを確認して、業者を選択するのもおすすめです。動物葬祭ディレクターは、火葬に対する知識や技術だけでなく、法律やペットロスなど飼い主様への気持ちに対する寄り添い方も習得しています。
ペットの火葬プランの種類
火葬プランにも種類があり、飼い主様のライフスタイルやニーズに応じた選択が可能です。希望に合った選択をするためにも、業者が提示している火葬プランの特徴を事前に確認することが大切です。
以下では3つの代表的な火葬プランをご紹介します。
費用を抑えて弔える合同火葬
費用を抑えたペット供養にしたい場合、合同火葬がおすすめです。ご予約した日時に火葬業者に自宅に来てもらい、ご遺体を引き渡すだけで火葬まで行なってくれます。
合同火葬は複数のご遺体を一緒に火葬するため、ご遺骨は返却されることなく提携の霊園に埋葬されます。ペットとのお別れは自宅で充分に済ませているので、火葬や提携霊園での埋葬まで一連の手続きは火葬業者に任せたい飼い主様に適したプランといえるでしょう。
費用と丁寧さのバランスが取れた一任個別火葬
丁寧な対応と同時に、費用を抑えることもできる一任個別火葬はバランスが取れたプランです。一任個別火葬では、火葬業者が自宅でご遺体をお預かりしたのち、個別で火葬が執り行われます。
その後は、火葬業者がご遺骨を収骨し、骨壺に丁寧に納められ、骨壺カバーに梱包した状態で飼い主様のお手元にご返骨されます。火葬されるところは見たくはないけれど、納骨はもう少し時間が経ってから自身で行いたい、ご遺骨を引き取りたいと考えている飼い主様におすすめです。
最も丁寧な立会い個別火葬
お別れの時間をきちんと設けたい方には、立会い個別火葬がおすすめです。火葬炉へのご入炉から火葬終了まで、愛するペットに最後まで寄り添ってお別れできます。火葬終了後はご希望により収骨も可能です。
立会い個別火葬は、入炉から火葬、お骨上げまで、ずっと側で見守れる最も丁寧な火葬プランです。心の整理がついて悔いが残りにくく、ペットロスも抑えられるプランとして人気を集めています。
ペットの供養方法
ペットの供養方法は、飼い主様により異なるため、飼い主様やご家族のお気持ちや価値観にあったものを選ぶことが大切です。以下では、ペットの供養方法を3つご紹介いたします。
自宅で供養する
自宅供養とは、ご自宅に仏壇を設置して供養することを指します。いつでも手を合わせられるため、愛するペットを身近に感じつつゆっくりとお別れできる方法です。将来、飼い主様がペットと一緒のお墓に入りたい場合も、自宅供養を選ぶと良いでしょう。
一方で常にペットの面影を身近に感じるため、心の整理がつきにくくペットロスを長引かせるというデメリットもあります。心配な方は四十九日を目安に自宅供養を終わらせるのがおすすめです。
自然散骨する
自然散骨とは、海や山、森に散骨できる供養方法です。ペットを自然の中へと還してあげたい、思い出の場所で過ごさせたいという、飼い主様の希望が叶えられます。
お墓がいらない供養方法のため、後々の維持管理や法要の費用が必要ないのも、メリットのひとつと言えるでしょう。
注意点として、公共の場所や他の人の私有地での散骨は法律違反になります。自然散骨を希望する際は、ペット霊園の敷地内に散骨することも含め専門家に相談してください。
アクセサリーにして残す
ご遺骨を専用のカプセルに入れてアクセサリーにする手元供養も人気です。アクセサリーにすることで、ペットのご遺骨を手放す必要がありません。アクセサリーの例は以下になります。
飼い主様が希望するアクセサリーを選べるため、どんな場面で身につけたいか想像しながら選ぶと良いでしょう。
丁寧な火葬や供養でペットを見送ろう
溺愛していたペットが亡くなると悲しみに暮れてしまい、冷静に物事を考えられないこともあるでしょう。
しかし、ペットと安心してお別れするために、火葬方法や安置方法について考えてあげることが大切です。また、ご遺体の腐敗を進行させないためにも、しっかりと体を冷やして適切なタイミングで火葬してあげましょう。
COCOペットでは、24時間365日、問い合わせが可能なため、火葬までどのように安置すべきか状況ごとにアドバイスできます。また、火葬後のご供養についてもアドバイス可能です。ペットの火葬でわからないことがございましたら、いつでもご気軽にお問い合わせください。
ペットの葬儀や供養、終活についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひCOCOペットにご相談ください。生前のお見積り、ご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。